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第632回 阪神芝1600m実績と上がりの脚を重視したいローズS

2012/9/13(木)

3日間開催となる今週末、重賞は日曜に阪神でローズS、月曜に中山でセントライト記念が行なわれる。昨年の当該週はセントライト記念を取り上げているので、今年はローズSのレース傾向を調べてみたい。集計期間は、施行条件が現行の阪神芝1800mになった07年以降の5年分。データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 単勝人気別成績

人気
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回率
複回率
1番人気
2- 1- 1- 1/ 5
40.0%
60.0%
80.0%
88%
94%
2番人気
0- 1- 0- 4/ 5
0.0%
20.0%
20.0%
0%
22%
3番人気
0- 0- 1- 4/ 5
0.0%
0.0%
20.0%
0%
30%
4番人気
1- 0- 0- 4/ 5
20.0%
20.0%
20.0%
232%
90%
5番人気
1- 0- 1- 3/ 5
20.0%
20.0%
40.0%
564%
190%
6番人気
0- 1- 0- 4/ 5
0.0%
20.0%
20.0%
0%
138%
7番人気
1- 0- 1- 3/ 5
20.0%
20.0%
40.0%
464%
228%
8番人気
0- 0- 0- 5/ 5
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
9番人気
0- 1- 0- 4/ 5
0.0%
20.0%
20.0%
0%
128%
10番人気
0- 1- 1- 3/ 5
0.0%
20.0%
40.0%
0%
344%
11番人気
0- 0- 0- 5/ 5
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
12番人気
0- 0- 0- 5/ 5
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
13番人気
0- 0- 0- 4/ 4
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
14番人気
0- 0- 0- 4/ 4
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
15番人気
0- 0- 0- 2/ 2
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
16番人気
0- 0- 0- 2/ 2
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
17番人気
0- 0- 0- 2/ 2
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
18番人気
0- 0- 0- 2/ 2
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%

手始めに、単勝人気別の成績を確認しておこう。1番人気は2勝、2着1回、3着1回。5頭のうち4頭は3着以内を確保し、唯一4着以下に敗れた10年のアパパネも4着と大崩れはしておらず、まずは堅実な成績を収めている。ただし、2〜4番人気はそれぞれ好走が1回ずつしかなく、1番人気を除く上位人気はあまり信用できない。以下、10番人気まではほぼ同じような好走率となっており、手広く構えたほうがよさそうだ。現行条件となってからは11番人気以下の激走は一度もない。

■表2 出走間隔別成績

出走間隔
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回率
複回率
連闘
0- 0- 0- 2/ 2
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
中1週
0- 0- 0- 6/ 6
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
中2週
0- 0- 1-12/13
0.0%
0.0%
7.7%
0%
11%
中3週
0- 0- 1- 2/ 3
0.0%
0.0%
33.3%
0%
290%
中4〜8週
0- 1- 2-15/18
0.0%
5.6%
16.7%
0%
74%
中10週〜半年
5- 4- 1-24/34
14.7%
26.5%
29.4%
198%
116%
半年以上
0- 0- 0- 0/ 0
         

この時期のステップレースにつきものなのが「休み明けの馬」と「夏に使っていた馬」の比較。では、ローズSはどうなのかといえば、明らかに前者が優位に立っている。表2のとおり、前走から「中10週〜半年」の出走間隔の好走が明らかに多く、1着馬の5頭はすべて、2着馬も4頭までが春競馬以来の出走だった。ただし、表1で述べたように必ずしも上位人気馬が強いというわけではないことを併せて考えると、狙い目となるのは「人気の盲点になっている春の実績馬」と言えそうだ。

もちろん、春競馬以来の実績馬がすべて好走できるというわけではなく、08年にオークス馬トールポピーが2番人気6着、昨年も桜花賞馬マルセリーナが2番人気6着、オークス馬エリンコートが3番人気10着と人気を裏切って掲示板にも載れなかったケースもある。この3頭はいずれもオークス以来の出走で、馬体重が14キロ以上増えていたことと、G1馬でありながら1番人気には推されなかったことが共通している。レース当日に気をつけたいファクターだ。

■表3 前走クラス別成績

前走クラス
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回率
複回率
未勝利
0- 0- 0- 3/ 3
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
500万下
0- 0- 0-19/19
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
1000万下
0- 0- 3-11/14
0.0%
0.0%
21.4%
0%
113%
1600万下
0- 0- 0- 0/ 0
OPEN特別
0- 1- 0- 3/ 4
0.0%
25.0%
25.0%
0%
172%
G3
0- 1- 1- 2/ 4
0.0%
25.0%
50.0%
0%
192%
G2
0- 0- 0- 1/ 1
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
G1
5- 3- 1-17/26
19.2%
30.8%
34.6%
259%
125%

実績馬有利というのは前走クラス別成績を見ても歴然としており、表3のとおり、好走が圧倒的に多いのは前走でG1を走っていた馬。ただし、単複の回収率が高いことを考慮すると、ひとヒネリが必要なことが見てとれる。条件戦からだと、前走で未勝利や500万下を走っていた馬では苦しく、最低でも1000万下からのステップであることが条件。3着に入った3頭の前走着順は1着が2頭、2着が1頭となっており、条件戦からの組では1000万下で連対していることが必要だ。

■表4 脚質別成績

脚質
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回率
複回率
逃げ
1- 0- 0- 4/ 5
20.0%
20.0%
20.0%
32%
20%
先行
1- 0- 2-15/18
5.6%
5.6%
16.7%
15%
63%
中団
3- 4- 3-22/32
9.4%
21.9%
31.3%
196%
136%
後方
0- 1- 0-20/21
0.0%
4.8%
4.8%
0%
32%
※脚質はTarget frontier JVによる分類

表4は脚質別成績で、ローズSでは「中団」からレースを進める馬が好成績を収めている。好走回数が多く、好走率も高く、回収率も優秀と文句のつけようがない。ただし、「後方」になると好走例が10年2着のワイルドラズベリーだけ。位置どりが極端に後ろからになってしまうと苦しいようだ。また、一般的には有利なことが多い「逃げ」「先行」もあまり振るわない。「逃げ」で勝ったダイワスカーレット、「先行」で勝ったホエールキャプチャはいずれも1番人気で、それ以外では3着どまりとなっている。

■表5 上がり3Fタイム順位別成績

上り
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回率
複回率
3F  1位
0- 5- 0- 0/ 5
0.0%
100.0%
100.0%
0%
480%
3F  2位
3- 0- 0- 3/ 6
50.0%
50.0%
50.0%
1050%
250%
3F  3位
1- 0- 3- 5/ 9
11.1%
11.1%
44.4%
17%
94%
3F 4〜5位
1- 0- 1- 5/ 7
14.3%
14.3%
28.6%
40%
100%
3F 6位〜
0- 0- 1-48/49
0.0%
0.0%
2.0%
0%
17%

表4は上がり3Fタイム順位別の成績。上がり1位の5頭がすべて2着というのは珍しい感じもするが、しっかりと連対は確保。そして、上がり2位(タイを含む)の6頭中3頭が勝ち、上がり3位も複勝率44.4%と高い好走率を記録している。一方、上がり6位以下だった49頭では3着に入った馬がわずかに1頭いるのみ。少なくともメンバー中5位以内の上がりの脚を使える馬でなければ、好走はままならないと言えるだろう。

■表6 ローズS1〜3着馬・阪神JF、チューリップ賞、桜花賞成績

年度
馬名
着順
人気
阪神JF
チューリップ賞
桜花賞
着順
着差
着順
着差
着順
着差
07年 ダイワスカーレット
1
1
不出走
2
0.0
1
(-0.2)
ベッラレイア
2
2
不出走
不出走
不出走
レインダンス
3
3
不出走
3
1.0
6
1.0
08年 マイネレーツェル
1
7
不出走
不出走
6
0.3
ムードインディゴ
2
9
不出走
6
0.5
不出走
レジネッタ
3
1
6
0.5
不出走
1
(-0.1)
09年 ブロードストリート
1
5
不出走
4
0.5
不出走
レッドディザイア
2
1
不出走
不出走
2
0.1
クーデグレイス
3
10
不出走
不出走
不出走
10年 アニメイトバイオ
1
4
2
0.1
不出走
8
0.4
ワイルドラズベリー
2
6
不出走
7
0.9
10
0.5
エーシンリターンズ
3
5
不出走
3
0.1
3
0.1
11年 ホエールキャプチャ
1
1
2
0.1
不出走
2
0.1
マイネイサベル
2
10
6
0.4
不出走
不出走
キョウワジャンヌ
3
7
不出走
不出走
不出走

2〜3歳の牝馬路線では、ローズSの施行条件である阪神芝1800mに近い阪神芝1600m(いずれも外回りコース使用)で、阪神ジュベナイルフィリーズ(以下阪神JF)、チューリップ賞、桜花賞という主要レースが行なわれる。そして、その3レースである程度の実績を残していた馬がローズSでも好走する傾向がある。

表6は、過去5年のローズS1〜3着馬が阪神JF、チューリップ賞、桜花賞でどのような成績を収めていたかを示したもので、注目したいのは着差。15頭中12頭はこの3レースのいずれかに出走しており、そのうち11頭は0秒5差以内の僅差で走破しており、人気薄で好走した馬も大半がこの条件に該当していた。たとえば、10年に6番人気で2着に入ったワイルドラズベリーはチューリップ賞7着、桜花賞10着と着順は目立たなかったものの、桜花賞の着差は0秒5差。昨年、10番人気で2着に入ったマイネイサベルも阪神JFで0秒4差の6着という僅差だった。唯一、この条件を満たさないのが07年3着のレインダンスで、チューリップ賞、桜花賞ともに1秒0差。ただし、この年は同世代にのちに歴史的名牝となるウオッカとダイワスカーレットがおり、チューリップ賞、桜花賞では3着以下を引き離してワンツーを決めていたので、着差がついてしまったのは仕方のない部分もある。基準は阪神JF、チューリップ賞、桜花賞で0秒5差以内。なかでも、着順は大きくとも着差ではそれほど離されていなかった馬は狙い目となるだろう。

■表7 阪神JF、チューリップ賞、桜花賞不出走馬の1着時上がり順位

年度
馬名
着順
人気
1勝目
2勝目
3勝目
レース
上がり
レース
上がり
レース
上がり
07年 ベッラレイア
2
2
新馬・牝
1位
あざみ賞・500万下
1位
フローラS・G2
1位
09年 クーデグレイス
3
10
未勝利
2位
織姫賞・500万下
1位
 
11年 キョウワジャンヌ
3
7
新馬・牝
3位
鹿ケ谷特別・500万下
2位
エクセル浜松開設記念・1000万下
1位

阪神JF、チューリップ賞、桜花賞に3レースに出走しなかった馬の共通点を探っていきたい。ここで注目したいのが表5で述べた「上がりの脚」である。

該当するのは3頭で、いずれもローズSまでの1着時には芝のレースですべて上がり3位以内の脚を使っていたことが共通している。なかでも、07年2着のベッラレイアは、それまでの3勝時にすべて上がり1位をマークし、なおかつG2のフローラSを勝ち、オークスでも2着に入った実績も備えていた。そうした実績がなくとも、条件戦から上がってきたクーデグレイス、キョウワジャンヌも1着時はすべて上がり3位以内をマーク。もちろん、表3で述べた条件である前走1000万下で連対も満たしていた。

【結論】

2012/5/20 東京11R 優駿牝馬(G1)1着 14番 ジェンティルドンナ
2012/2/11 東京11R デイリー杯クイーンC(G3)1着 9番 ヴィルシーナ

史上4頭目の牝馬三冠馬を目指して始動するジェンティルドンナほか、桜花賞、オークスで連続2着のヴィルシーナ、そして、チューリップ賞でジェンティルドンナを破ったハナズゴールという3頭の有力馬が出走を予定していることもあり、フルゲート18頭に対して登録段階で14頭というやや寂しい頭数になった。

まずチェックしたいのが、阪神JF、チューリップ賞、桜花賞の3レースいずれかで0秒5差以内という条件。もちろん、チューリップ賞を勝ったハナズゴール、桜花賞を勝ったジェンティルドンナは文句なくクリアしており、桜花賞で0秒1差の2着だったヴィルシーナも問題なし。登録馬ではイチオクノホシも阪神JFで0秒5差の4着とクリアしているのだが、水曜日段階では9月17日の仲秋Sに向かうと報道されている。そのほか、この3レースのいずれかに出走した馬にはアナスタシアブルー(回避予定)、スピークソフトリー、トーセンベニザクラの3頭がいるが、いずれも0秒6差以上の着差で敗れており条件を満たせなかった。

この3レースいずれにも出走しなかった馬に求められるのが「1着時に芝のレースですべて上がり3位以内」だったこと。この条件をクリアするのはニコールバローズ、ハワイアンウインド、ラスヴェンチュラスの前走で条件戦を走っていた3頭。ただし、いずれも条件戦組のポイントとなる「1000万下で連対」をクリアできなかったのが減点材料となる。ここから選ぶなら、2勝がどちらも上がり1位で、前走が1000万下で0秒1差の3着だったラスヴェンチュラスだろう。

1番人気を除く上位人気はあまり信用できないローズSだが、今年の場合は逆転候補があまり見当たらない。休み明けで調整不足などの問題がなければ、堅い決着となる可能性が高そうだ。

ライタープロフィール

出川塁(でがわ るい)

1977年熊本県生まれ。上智大学文学部卒業後、出版社2社で競馬専門誌、競馬書籍の編集に携わり、2007年からフリーライターに。「競馬最強の法則」「サラブレ」「優駿」などへ寄稿するほか、出版社勤務時代を含めて制作に関わった競馬書籍は多数。馬券は単勝派だが、焼肉はタン塩派というわけではない。メインの競馬のほか、サッカーでも密かに活動中。

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