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第630回 大一番に向けた熱い戦い!セントウルSを分析する

2012/9/6(木)

スプリンターズSの前哨戦・セントウルS。過去にはこのレースをステップに、ダイタクヤマト、ビリーヴ、デュランダル、テイクオーバーターゲット、ローレルゲレイロがスプリンターズSを制覇した。今年はスプリントG1・2勝のカレンチャンを筆頭に、高松宮記念2着サンカルロ、同3着ロードカナロア、昨年のこのレースの勝ち馬エーシンヴァーゴウ、北九州記念で重賞初制覇を成し遂げたスギノエンデバーなど、好メンバーが集結。スプリンターズSに向けて目の離せない一戦になりそうだ。セントウルSは06年からG2に格上げされているが、いつも通り過去10年のデータを基に分析していきたい。データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 セントウルSの性別別成績

性別
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
牡・セン
3-6-8-79/96
3.1%
9.4%
17.7%
24%
53%
7-4-2-34/47
14.9%
23.4%
27.7%
138%
92%

近年のスプリント路線は牡馬より牝馬が優勢。過去10年のスプリンターズSの勝ち馬では、02年ビリーヴ、07年アストンマーチャン、08年スリープレスナイト、11年カレンチャンと牝馬が4勝。外国調教馬を除けば、牡馬は3勝で、勝ち鞍は牝馬のほうが上回っている。その傾向は前哨戦のセントウルSでも同様。表1のセントウルSの性別別成績を見ると、牝馬が7勝をマーク。勝率、連対率、複勝率なども牡・セン馬を圧倒しており、牝馬中心に組み立てたほうがいいレースである。特にG2に格上げされた06年以降は牝馬がより優勢。06年以降は、牝馬5勝、牡・セン馬1勝となっている。

■表2 セントウルSの人気別成績

人気
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
1〜5番人気 9-  7-  8- 26/ 50
18.0%
32.0%
48.0%
116%
97%
6〜10番人気 0-  2-  1- 47/ 50
0.0%
4.0%
6.0%
0%
29%
11番人気以下 1-  1-  1- 40/ 43
2.3%
4.7%
7.0%
71%
73%

表2はセントウルSの人気別成績で、1〜5番人気が【9.7.8.26】と優秀。3着以内馬30頭のうち24頭は1〜5番人気である。ただし、人気通りのガチガチの決着が多いわけではなく、過去2年は10年4→2→5番人気、11年2→5→1番人気で決着。1〜5番人気が全体的に優秀と考えたほうがいい。6〜10番人気は【0.2.1.47】で、11番人気以下は【1.1.1.40】。6番人気以下で勝利したのは07年サンアディユ(11番人気)のみ。本馬は芝のキャリアがわずか2戦で低評価だったが、このレースで5馬身差の圧勝。次走スプリンターズSでは2着に好走しており、ポテンシャルアはG1級だった。

■表3 セントウルSの脚質別成績

脚質
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
逃げ
1-  1-  2-  6/ 10
10.0%
20.0%
40.0%
308%
184%
先行
7-  6-  3- 27/ 43
16.3%
30.2%
37.2%
112%
118%
差し
2-  1-  3- 41/ 47
4.3%
6.4%
12.8%
20%
33%
追い込み
0-  2-  2- 39/ 43
0.0%
4.7%
9.3%
0%
21%

「第629回 秋の開幕週における逃げ・先行馬の成績は?」でも少し触れたが、秋の開幕週に行われるセントウルSは逃げ・先行馬が強い。過去10年の連対馬20頭のうち15頭は逃げ・先行馬である。07年11番人気1着サンアディユ、08年11番人気2着シンボリグラン、同年9番人気3着スプリングソング、09年11番人気3着コスモベルなど、伏兵の好走も逃げ・先行馬が多い。差し馬は単回収率20%、複回収率33%で、追い込み馬は同0%、同21%と妙味なし。差し馬では02年ビリーヴ、08年カノヤザクラが勝利しているものの、その2頭はともに4コーナーで5番手に位置しており、先行勢の直後というポジションだった。

■表4 セントウルSの間隔別成績

間隔
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
連闘
0-  0-  0-  2/  2
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
中1週
3-  2-  0- 25/ 30
10.0%
16.7%
16.7%
61%
65%
中2週
1-  0-  2-  5/  8
12.5%
12.5%
37.5%
25%
66%
中3週
3-  2-  2- 40/ 47
6.4%
10.6%
14.9%
99%
71%
中4〜8週
3-  1-  1- 14/ 19
15.8%
21.1%
26.3%
114%
57%
中9週〜半年
0-  5-  4- 24/ 33
0.0%
15.2%
27.3%
0%
69%
半年以上
0-  0-  1-  3/  4
0.0%
0.0%
25.0%
0%
57%

次に表4ではセントウルSの間隔別成績をまとめた。勝ち馬はすべて中1〜8週で、夏に一度は出走していた。中9週〜半年は【0.5.4.24】と2着まで。03年1番人気2着ビリーヴ、07年1番人気3着キンシャサノキセキ、08年1番人気8着スズカフェニックス、09年1番人気2着スリープレスナイト、11年1番人気3着ダッシャーゴーゴーと1番人気でも勝ち切れない。夏にひと息入れてこのレースから始動する実力馬は多いが、夏に使われてきた馬のほうが有利なようだ。

■表5 セントウルSの3着以内馬(過去6年)

着順
人気
馬名
前走
備考
11年
1
2
エーシンヴァーゴウ 北九州記念3着 アイビスサマーD1着
2
5
ラッキーナイン チャンピオンズM2着 チャンピオンズM2着
3
1
ダッシャーゴーゴー CBC賞1着 CBC賞1着
10年
1
4
ダッシャーゴーゴー 北九州記念11着 CBC賞2着
2
2
グリーンバーディー クリスフライヤーIS1着 クリスフライヤーIS1着
3
5
メリッサ 北九州記念1着 北九州記念1着
09年
1
5
アルティマトゥーレ アイビスサマーD3着 芝1200m【3-1-0-0】
2
1
スリープレスナイト 高松宮記念2着 高松宮記念2着
3
11
コスモベル 北九州記念6着 オーシャンS2着
08年
1
3
カノヤザクラ アイビスサマーD1着 アイビスサマーD1着
2
11
シンボリグラン キーンランドC6着 アイビスサマーD2着
3
9
スプリングソング NHKマイルC6着 芝1200m【2-0-0-0】
07年
1
11
サンアディユ 北九州記念7着 アイビスサマーD1着
2
7
カノヤザクラ 北九州記念5着 ファルコンS2着
3
1
キンシャサノキセキ 谷川岳S1着 芝1200m【1-0-0-0】
06年
1
1
シーイズトウショウ キーンランドC2着 CBC賞1着
2
2
テイクオーバーターゲット ジュライC7着 ライトニングS1着
3
4
ネイティヴハート NSTオープン2着 オーシャンS1着

表5はセントウルSの3着以内馬だが、G2に格上げされた06年以降、傾向に変化が見られるため、ここでは06年以降の3着以内馬をまとめてみた。まず前走レースは北九州記念、アイビスサマーダッシュ、キーンランドCのサマースプリントシリーズ組が目立ち、勝ち馬6頭はすべて同組だった。特に07年以降の勝ち馬は北九州記念組3頭、アイブスサマーダッシュ組2頭で、北九州記念かアイビスサマーダッシュをステップにした馬が勝利している。実績面では、「同年の芝1200m以下の重賞で連対」が必須。3着以内馬18頭のうち15頭は同実績を持っていた。例外は07年3着キンシャサノキセキ、08年3着スプリングソング、09年1着アルティマトゥーレ。この3頭は芝1200mで連対率100%をキープしていた。

<結論>
それでは今年のセントウルSを展望していこう。今年のセントウルSの出走予定馬を以下の表6にまとめてみた。

■表6 今年のセントウルS出走予定馬

馬名
性別
間隔
前走
備考
アウトクラトール
中2週 北九州記念9着  
アンシェルブルー
中1週 朱鷺S4着  
エピセアローム
中2週 北九州記念3着  
エーシンヴァーゴウ
中2週 北九州記念7着 (アイビスサマーD3着)
エーシンヒットマン
中2週 北九州記念6着  
エーシンホワイティ
中14週 安土城S2着  
エーシンリジル
中2週 北九州記念7着  
カレンチャン
中23週 高松宮記念1着 高松宮記念1着
サドンストーム
中17週 NHKマイルC13着  
サンカルロ
中16週 京王杯SC10着 高松宮記念2着
スギノエンデバー
中2週 北九州記念1着 北九州記念1着
ベイリングボーイ
中17週 鞍馬S10着  
ヘニーハウンド
中2週 北九州記念5着  
マコトナワラタナ
中2週 北九州記念14着  
マジンプロスパー
中9週 CBC賞1着 CBC賞1着
ロードカナロア
中11週 函館スプリントS2着 シルクロードS1着

2011/9/11 阪神11R セントウルステークス(G2)1着 9番 エーシンヴァーゴウ

今年、「同年の芝1200m以下の重賞で連対」の実績を持っているのは、カレンチャン、サンカルロ、スギノエンデバー、マジンプロスパー、ロードカナロア。ただし、そのうちカレンチャン、サンカルロ、マジンプロスパー、ロードカナロアは中9週以上の休み明け。いずれも実績は十分だが、過去の傾向だと4頭ともに好走しても2着まで。そうなると消去法でスギノエンデバーが浮上するものの、北九州記念勝ち馬(重賞に格上げされた06年以降)は【0.0.1.4】と不振。最高着順は10年3着メリッサで、スギノエンデバーも積極的に推しづらい。

一長一短なメンバー構成だが、勝ち馬の最有力候補にはエーシンヴァーゴウを推したい。「同年の芝1200m以下の重賞で連対」の実績はないが、アイビスサマーダッシュでは3着に好走。このアイビスサマーダッシュとセントウルSは密接に関係しており、同年のアイビスサマーダッシュ出走馬は07年以降、毎年1頭は3着以内に好走している。また07年1着サンアディユ(前走北九州記念7着)、10年1着ダッシャーゴーゴー(同11着)など、北九州記念で敗退した実力馬が巻き返すことが多いレースでもある。さらに前年の勝ち馬であることも強調材料。セントウルSはリピーター色が強いレースで、04年・05年1着ゴールデンキャスト、07年2着・08年1着カノヤザクラ、10年1着・11年3着ダッシャーゴーゴーなどが、このレースで二度3着以内に好走している。今年は前年の勝ち馬エーシンヴァーゴウの連覇に期待。相手には休み明けでも「同年の芝1200m以下の重賞で連対」を満たしたカレンチャン、サンカルロ、スギノエンデバー、マジンプロスパー、ロードカナロアを挙げておきたい。

ライタープロフィール

フランキー森山(ふらんきー もりやま)

1984年1月、神奈川県生まれ。重賞レースにおいては、毎年同じようなステップで出走してくる馬が多いことから、データ競馬の有効性に着目。データde出〜たでは主に過去の好走馬の実績を重視し、予想を展開している。馬券を買うのはもちろん、競馬場へ行くことも好きなタイプ。好きなレースは平安S。05年に中央競馬の全場踏破達成。その後は、地方、海外の競馬場へもたびたび訪れている。

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