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第628回 夏の新潟を締めくくる新潟記念を分析する

2012/8/30(木)

今週で夏競馬も終了。昨年までは新潟、小倉では2歳Sが行われ、札幌はひと月ほど開催を残していたが、今年は札幌と小倉が2歳Sで締めくくり。そして新潟では新潟記念が行われることになった。今回はこのうち、夏の新潟開催の掉尾を飾る新潟記念を取り上げたい。データの分析には、JRA-VAN DataLab.TARGET frontier JV馬天楼 for データde出〜たを利用した。集計期間は過去6年。サマー2000シリーズの創設と、北九州記念の距離短縮や小倉記念繰り上げなど、関連する重賞の条件変更があった06年以降を対象としている。

■表1 人気別成績

人気
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収
複回収
1
0-0-0-6/6
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
2
1-1-0-4/6
16.7%
33.3%
33.3%
90%
73%
3
0-0-1-5/6
0.0%
0.0%
16.7%
0%
33%
4
0-1-1-4/6
0.0%
16.7%
33.3%
0%
91%
5
3-0-0-3/6
50.0%
50.0%
50.0%
458%
161%
6
1-1-0-4/6
16.7%
33.3%
33.3%
153%
110%
7
0-0-1-5/6
0.0%
0.0%
16.7%
0%
118%
8
0-0-0-6/6
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
9
0-1-1-4/6
0.0%
16.7%
33.3%
0%
188%
10
0-2-0-4/6
0.0%
33.3%
33.3%
0%
213%
11〜
1-0-2-36/39
2.6%
2.6%
7.7%
125%
70%

2011/8/28 新潟11R 新潟記念(G3)1着 5番 ナリタクリスタル 5番人気

過去6年、1番人気は【0.0.0.6と3着以内ナシの不振。また、3番人気も【0.0.1.5と連対がない。その一方、5番人気が【3.0.0.3で勝率50.0%を記録している。優勝馬6頭中5頭が6番人気以内だが、7番人気以下にも好走馬は多く、1、3番人気の不振と合わせ波乱の余地も大いにあるレースだ。ただ、後に掲載する表6からも分かるように、過去6回とも連対馬は5番人気以内と6番人気以下の組み合わせ。馬連、馬単で人気薄同士の大波乱までは期待しづらい。

■表2 年齢別成績

年齢
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収
複回収
3歳
0-0-0-2/2
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
4歳
3-1-0-10/14
21.4%
28.6%
28.6%
483%
142%
5歳
2-3-3-29/37
5.4%
13.5%
21.6%
36%
95%
6歳
0-0-3-19/22
0.0%
0.0%
13.6%
0%
70%
7歳以上
1-2-0-21/24
4.2%
12.5%
12.5%
41%
65%

年齢別では4歳が【3.1.0.10】勝率21.4%、連対率28.6の好成績。また、好走馬が多いのは5歳馬で【2.3.3.29と7頭が3着以内に入っている。しかし、4歳はここ6年中3回、5歳も6年中2回で馬券圏内に1頭も絡めておらず、過度に4歳と5歳ばかり意識するのも危険だろう。ただ、6歳馬は【0.0.3.19】と不振傾向だ。

■表3 ハンデ別成績(牡・セン馬)

斤量
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収
複回収
〜51kg
0-0-0-4/4
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
52kg
0-1-0-7/8
0.0%
12.5%
12.5%
0%
80%
53kg
0-0-0-8/8
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
54kg
0-1-0-10/11
0.0%
9.1%
9.1%
0%
30%
55kg
1-1-3-9/14
7.1%
14.3%
35.7%
67%
178%
56kg
1-2-0-10/13
7.7%
23.1%
23.1%
41%
110%
56.5kg
1-0-0-0/1
100.0%
100.0%
100.0%
990%
350%
57kg
1-0-1-6/8
12.5%
12.5%
25.0%
115%
65%
57.5kg
1-0-0-3/4
25.0%
25.0%
25.0%
205%
72%
58kg
0-0-1-5/6
0.0%
0.0%
16.7%
0%
90%
※牝馬は52キロ1着、51キロ2着、54キロ3着が各1回

牡・セン馬のハンデ別では、56キロが【1.2.0.10】で連対率23.155キロが【1.1.3.9】で複勝率35.7%を記録。54キロ以下になると好走確率が低くなるほか、58キロも6頭の出走とはいえ3着が最高に終わっている。なお、牝馬は52キロのアルコセニョーラが08年に優勝し、ほかに51キロで2着、54キロで3着。牝馬全体では【1.1.1.19】連対率9.1%となり、牡・セン馬【5.5.5.62】同13.0%よりやや好走確率は低い

■表4 枠番別成績

枠番
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収
複回収
1枠
0-0-0-10/10
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
2枠
0-0-0-11/11
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
3枠
2-2-3-4/11
18.2%
36.4%
63.6%
173%
274%
4枠
1-3-1-6/11
9.1%
36.4%
45.5%
85%
201%
5枠
1-0-1-9/11
9.1%
9.1%
18.2%
74%
90%
6枠
1-0-0-11/12
8.3%
8.3%
8.3%
409%
91%
7枠
0-1-0-15/16
0.0%
6.3%
6.3%
0%
36%
8枠
1-0-1-15/17
5.9%
5.9%
11.8%
31%
43%

枠番別では3、4枠が好成績。特に3枠は複勝率が63.6%にもなる上、単複の回収率も非常に高く、ここ3年で3枠に入った5頭はすべて馬券に絡んでいる。しかし、そのすぐ内になる2枠は【0.0.0.11】、そして1枠も【0.0.0.10】と内枠は不振の傾向だ。また、4枠から外もすべて連対率はひと桁台にとどまっており、連対率36.4%を記録する3、4枠が群を抜いている。

■表5 脚質成績

脚質
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収
複回収
逃げ
0-1-1-4/6
0.0%
16.7%
33.3%
0%
225%
先行
3-1-1-14/19
15.8%
21.1%
26.3%
121%
76%
中団
2-3-4-37/46
4.3%
10.9%
19.6%
128%
106%
後方
1-1-0-26/28
3.6%
7.1%
7.1%
32%
34%
※脚質はTarget frontier JVによる分類

直線の長い新潟外回りコース、そしてラチ沿いの馬場状態も気になるレースだが、過去6年では先行した馬が【3.1.1.14】勝率15.8%、連対率21.1と上々。「差し」に分類された馬も、好走確率こそ高くないが3着以内に9頭を送り込んでいる。ただ、「後方」になってしまうと【1.1.0.26】とひと息で、開催終盤だからといって末脚勝負一辺倒の馬にこだわりすぎるのは良くない。

■表6 好走馬の実績

馬名
ハンデ
年齢
人気
着順
新潟芝
芝2000m
主な芝重賞実績
06 トップガンジョー
57
4
6
1
1-1-1-0
0-0-0-1
エプソムC1着
サンレイジャスパー
51
4
4
2
未経験
1-2-1-3
マーメイドS2着
ヴィータローザ
58
6
9
3
0-0-1-1
2-3-1-6
セントライト記念1着
07 ユメノシルシ
56
5
2
1
未経験
0-0-1-0
七夕賞3着
トウショウヴォイス
52
5
10
2
1-0-0-0
0-0-0-1
未経験
ヤマニンアラバスタ
54
6
7
3
3-1-0-4
1-1-0-2
新潟記念1着
08 アルコセニョーラ
52
4
16
1
0-2-1-0
2-2-0-4
福島記念1着
マイネルキッツ
55
5
2
2
未経験
2-1-2-4
七夕賞3着
トウショウシロッコ
55
5
14
3
0-1-0-0
1-3-1-4
セントライト記念2着
09 ホッコーパドゥシャ
56.5
7
5
1
未経験
1-2-3-6
小倉記念2着
サンライズベガ
54
5
6
2
1-0-0-0
4-3-3-3
京都新聞杯3着
メイショウレガーロ
55
5
12
3
未経験
0-1-2-5
京成杯2着
10 ナリタクリスタル
55
4
5
1
未経験
2-1-1-3
小倉大賞典2着
トウショウシロッコ
56
7
10
2
0-1-1-1
1-7-2-9
セントライト記念2着
サンライズベガ
55
6
4
3
1-1-0-0
4-4-4-7
新潟記念2着
11 ナリタクリスタル
57.5
5
5
1
1-0-0-0
4-1-2-5
新潟記念1着
サンライズベガ
56
7
9
2
1-1-2-0
4-4-6-11
小倉大賞典1着
セイクリッドバレー
57
5
3
3
3-2-0-3
2-2-2-2
新潟大賞典1着

表6は、過去6年の3着以内馬について、新潟芝、芝2000m、そして重賞実績についてそれぞれ調べたものである。まず新潟芝コースについては、経験があれば3着以内に絡んでいることが絶対条件。経験馬12頭中11頭は連対実績があるように、できれば2着以内が欲しい。そして2000mで勝利実績がなかったのは16頭中4頭のみ。3着以内の実績まで広げれば16頭中2頭とさらに少なくなる。そして好走馬16頭中15頭は、芝18〜2200mの重賞で3着以内の実績馬。芝中距離重賞での実績も注目点になる。

■表7 前走レース別成績(好走馬輩出レース)

前走レース名
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収
複回収
小倉記念
3-2-2-20/27
11.1%
18.5%
25.9%
101%
98%
七夕賞
2-2-0-11/15
13.3%
26.7%
26.7%
363%
145%
エプソムC
1-0-0-0/1
100.0%
100.0%
100.0%
920%
320%
日本海S(1600万)
0-1-0-2/3
0.0%
33.3%
33.3%
0%
113%
新潟日報賞(1600万)
0-1-0-2/3
0.0%
33.3%
33.3%
0%
213%
函館記念
0-0-2-6/8
0.0%
0.0%
25.0%
0%
203%
関屋記念
0-0-2-14/16
0.0%
0.0%
12.5%
0%
56%

前走レース別では、小倉記念が【3.2.2.20】、七夕賞が【2.2.0.11】で、連対馬を複数出しているレースはこの2レースのみ。ほかに函館記念と関屋記念が3着2回。基本的には「夏の重賞組中心」という認識でいいだろう。なお、今年はこの新潟記念が1週繰り下がったものの、小倉記念と関屋記念も同様に1週繰り下がっており、この両レースからの間隔には変化がない。しかし函館記念は1週繰り上がり、新潟記念の繰り下げと合わせて間隔が2週分開いたことになる。

■表8 好走馬の前走

馬名
着順
前走
人気
着順
06 トップガンジョー
1
エプソムC
7
1
サンレイジャスパー
2
小倉記念
3
4
ヴィータローザ
3
小倉記念
7
2
07 ユメノシルシ
1
七夕賞
3
3
トウショウヴォイス
2
新潟日報賞
7
1
ヤマニンアラバスタ
3
関屋記念
15
17
08 アルコセニョーラ
1
七夕賞
6
12
マイネルキッツ
2
七夕賞
3
3
トウショウシロッコ
3
函館記念
11
13
09 ホッコーパドゥシャ
1
小倉記念
1
2
サンライズベガ
2
日本海S
1
1
メイショウレガーロ
3
函館記念
8
3
10 ナリタクリスタル
1
小倉記念
2
4
トウショウシロッコ
2
七夕賞
4
5
サンライズベガ
3
小倉記念
3
7
11 ナリタクリスタル
1
小倉記念
1
6
サンライズベガ
2
小倉記念
7
15
セイクリッドバレー
3
関屋記念
1
5

■表9 前走重賞出走馬の前走着順別成績

前走着順
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収
複回収
1着
1-0-0-4/5
20.0%
20.0%
20.0%
184%
64%
2着
1-0-1-6/8
12.5%
12.5%
25.0%
123%
111%
3着
1-1-1-2/5
20.0%
40.0%
60.0%
108%
240%
4着
1-1-0-4/6
16.7%
33.3%
33.3%
156%
96%
5着
0-1-1-4/6
0.0%
16.7%
33.3%
0%
140%
1〜5着
4-3-3-20/30
13.3%
23.3%
33.3%
113%
127%
6〜9着
1-0-1-18/20
5.0%
5.0%
10.0%
41%
29%
10着〜
1-1-2-23/27
3.7%
7.4%
14.8%
181%
121%

最後に、好走馬の前走着順について。前走1600万組の2頭はともに1着馬だが、重賞組なら2桁着順からの巻き返しも可能だ(表8)。しかし、重賞組の前走着順別成績を見ると(表9)、やはり5着以内に入っていた馬のほうが好走確率は高い。ただ、10着以下だった馬も単複の回収率は高く、穴狙いならこういった馬に期待する手もある。重賞組の前走6〜9着は好走確率が低い上に単複の回収率もひと息だ。

【結論】
1、3番人気の不振、そして毎年6番人気以下が1頭連対するなど、近年は荒れ模様の新潟記念。1〜2枠の不振と、3〜4枠の好成績が目立ち、脚質では開催終盤の馬場でも極端な追い込みは決まりづらい。前走は夏の重賞を使ってきた馬が優勢で、新潟実績や芝2000m実績、そして中距離重賞好走歴などもチェックポイントになる。

2012/8/5 小倉11R 小倉記念(G3)1着 10番 エクスペディション

枠順もかなり気になるレースだが(表4)、本稿執筆時点(水曜)でのデータからの有力馬を挙げてみたい。まず1頭目はエクスペディションで、好走馬の多い5歳(表2)、そして小倉記念組。その小倉記念優勝で表6の芝2000mや重賞実績もクリア。新潟は初コースになるものの、未経験馬は経験があって実績がない馬よりは良いというデータだ。ハンデ57キロはやや気になるものの、今年のメンバーでは上位の評価が可能だ。
同じく小倉記念組で5歳のアスカクリチャンは、前々走の七夕賞で2000mの重賞を制したほか、新潟は【4.0.2.1】の好相性。エクスペディションと同様にハンデ57キロが少々減点、そして前走重賞組の6〜9着馬(小倉記念6着)はひと息のため次位の評価としたが、人気や枠番によっては逆転候補として考えられる。また、ハンデに注目すれば56キロのトランスワープで、前走で芝2000mの函館記念を制覇。ただ、その函館記念組は過去6年3着が最高(表7)。今年は間隔が開いたことがどう出るか不明だが、その他のデータは問題なくクリアする。

その他ではタッチミーノット、トーセンラー、ナリタクリスタル、メイショウカンパクあたりが減点材料の少ない馬、あるいは減点が複数あってもほかに強調材料のある馬になる。枠(表4)、そして人気(表1)やその組み合わせ(同本文)も考慮した上で最終的な結論を出すと良いだろう。

ライタープロフィール

浅田知広(あさだ ともひろ)

1970年12月、埼玉県生まれ。立命館大学文学部中退後、夕刊紙レース部のアルバイト、競馬データベース会社を経て、現在はフリー。パソコンが広く普及する以前から、パソコン通信でデータ手入力方式の競馬予想ソフトを公開するなど、競馬のみならずPCやネットワークにも精通。その知識を活かし、Webや雑誌で競馬ライターとして活躍するかたわら、ネットワークの専門誌にも連載を持つ。

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