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第624回 真夏の大一番、札幌記念を占う!

2012/8/16(木)

今週日曜日は札幌記念が行われる。夏のローカル時期で唯一のG2であり、真夏の大一番とも言えるレースだ。サマー2000シリーズの一環でありながら、その秋のG1戦線にもつながる重要な一戦。昨年はトーセンジョーダンがここを制し、天皇賞(秋)優勝を果たした。今年はどの馬が勝つだろう? いつものように過去10年の札幌記念の結果を分析し、占っていくことにする。データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 札幌記念出走馬の年齢別成績(過去10年)

年齢
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
3歳 2-  1-  0-  7/ 10
20.0%
30.0%
30.0%
56
35
4歳 4-  2-  3- 19/ 28
14.3%
21.4%
32.1%
198
122
5歳 4-  4-  4- 27/ 39
10.3%
20.5%
30.8%
64
60
6歳 0-  2-  0- 23/ 25
0.0%
8.0%
8.0%
0
72
7歳以上 0-  1-  3- 31/ 35
0.0%
2.9%
11.4%
0
80

まずは過去10年の札幌記念出走馬の年齢別成績を見ていこう。3歳馬が2勝ながら勝率20%でトップ。連対率も30%と少数精鋭で奮闘をしている。4歳馬と5歳馬ともに4勝をマーク。3着以内に好走した総数は5歳馬が上位だが、勝率・連対率・複勝率はわずかに4歳馬がリード。4歳馬は単・複回収率も優秀だ。6歳になると好走確率はダウン。過去10年では未勝利。2着が2度あるだけだ。7歳以上も未勝利で、連対率は2.9%で6歳馬よりも大きく下がる。つまり、札幌記念は5歳以下の若い馬が活躍するレースというわけだ。その点を踏まえて、年齢別に過去の好走馬を調べていく。

■表2 札幌記念で好走した3歳馬

馬名
着順
人気
前走成績
重賞実績
09年 ブエナビスタ
2
1
オークス1着 桜花賞1着
06年 アドマイヤムーン
1
1
日本ダービー7着 弥生賞1着
03年 サクラプレジデント
1
2
日本ダービー7着 皐月賞2着

上の表2は札幌記念で好走した3歳馬の一覧。過去10年でブエナビスタなど3頭の好走馬がいる。その3頭はいずれも前走クラシックに出走。そしてすでにG2以上のレースで連対実績があった。なおかつ、当日2番人気以内に支持されていた。10年はヒルノダムールが2番人気で4着、08年はマイネルチャールズが2番人気で6着と敗れており、実績十分でも好走確率は五分五分といったところだが、実績と当日人気を踏まえて取捨選択をしてみたいところだ。

■表3 札幌記念で好走した4歳馬

馬名
着順
人気
前走成績
重賞実績
10年 ロジユニヴァース
2
5
宝塚記念13着 日本ダービー1着
09年 ヤマニンキングリー
1
7
中京記念2着 中日新聞杯1着
08年 タスカータソルテ
1
5
函館記念7着 中京記念1着
07年 フサイチパンドラ
1
5
クイーンS5着 エリザベス女王杯1着
アグネスアーク
2
12
漁火S3着  
サクラメガワンダー
3
3
函館記念3着 ラジオたんぱ杯2歳S1着
06年 マチカネキララ
3
2
エプソムC3着  
02年 テイエムオーシャン
1
2
有馬記念6着 秋華賞1着
コイントス
3
1
漁火S1着 毎日杯2着

表3は札幌記念で好走した4歳馬の一覧。10年2着ロジユニヴァースなど9頭が該当する。そのうち前走北海道のレースに出走していた馬が5頭。なおかつ、クラスや距離を問わず掲示板に乗っていた馬がほとんど。前走で大きく負けていて問題ないのはG1組。ロジユニヴァースやテイエムオーシャンはグランプリからの巻き返しだった。また、その他で注目したいのは過去の重賞実績。2000m以上のG1連対実績馬がフサイチパンドラら3頭。もしくは2000mの重賞で1着の実績が必要。ヤマニンキングリーやタスカータソルテ、サクラメガワンダーはG1実績こそなかったが、この実績があった。重賞勝ちの実績がなくても好走している馬はいるが、マチカネキララは2番人気で3着、コイントスは1番人気で3着と連対までは果たせなかった。

■表4 札幌記念で好走した5歳馬

馬名
着順
人気
前走成績
同年の重賞実績
11年 トーセンジョーダン
1
1
宝塚記念9着 AJC杯1着
レッドディザイア
3
2
有馬記念14着  
10年 アーネストリー
1
1
宝塚記念3着 金鯱賞1着
08年 マツリダゴッホ
2
1
QE2世C6着 日経賞1着
フィールドベアー
3
3
函館記念2着 新潟大賞典3着
06年 レクレドール
2
9
クイーンS3着  
05年 ヘヴンリーロマンス
1
9
クイーンS2着  
04年 ファインモーション
1
1
函館記念2着  
バランスオブゲーム
2
2
安田記念3着  
ローエングリン
3
3
宝塚記念10着 マイラーズC2着
03年 エアエミネム
2
1
函館記念1着 金鯱賞3着
ノブレスオブリッジ
3
4
クイーンS5着  

続いて5歳で札幌記念を好走した馬について見ていこう(表4)。過去10年では12頭が該当しているが、そのうち3着ではなく連対までこぎつけた馬を見ると、昨年1着のトーセンジョーダンの戦績がポイントとなりそう。つまり前走G1に出走し、同年にG2以上のレースを勝っているケース。同馬は前走宝塚記念9着、そして同年のAJC杯を制していた。同様のパターンだったのが10年優勝のアーネストリー、08年2着マツリダゴッホとなる。

もう一つ有力視できるパターンは。前走函館記念かクイーンSで好走を果たしている馬。ともにG3のレースで、特にハンデ戦である函館記念組は好走馬でも札幌記念で跳ね返されるパターンが多いので注意が必要だが、ファインモーション、エアエミネムが好走を果たしている。ただし、両馬ともにすでにG2以上で好走実績があった。G2以上で好走実績がなかったフィールドベアーは前走函館記念2着馬だったが、ここでは3着と着順を落とした。クイーンS組はレクレドール、ヘヴンリーロマンス、ノブレスオブリッジが馬券になっている。いずれも当日の人気を上回る走りを見せており、要注意のパターンとなる。

■表5 札幌記念で好走した6歳以上の馬

馬名
着順
人気
前走成績
同年の重賞実績
11年 アクシオン
2
5
函館記念3着  
10年 アクシオン
3
7
宝塚記念15着 中山金杯1着
09年 サクラオリオン
3
4
函館記念1着 中京記念1着
05年 ファストタテヤマ
2
12
みなみ北海道S3着  
コイントス
3
13
ダイヤモンドS11着  
02年 トウカイポイント
2
10
函館記念14着 中山記念1着

最後に6歳以上で札幌記念を好走した馬について見ていこう(表5)。前述したように過去10年、6歳以上の馬が優勝したケースはない。だが、好走した6頭はすべて当日の人気を上回る走りを見せており決して無視はできない。特に05年は12番人気のファストタテヤマが2着、13番人気のコイントスが3着と激走し、大荒れとなった。この2頭は前走芝2600m以上の長距離に出走していた。そしてともにG1で好走した経験があったということ。すぐにこの共通項が思い浮かぶ。あとは単純にアクシオン、サクラオリオン、トウカイポイントのように同年に芝1800m〜2000mの重賞を勝っていたケース。11年アクシオンは前年に札幌記念で3着と好走。いわゆるレース実績馬。この手のパターンにあてはまる馬に関しては、6歳以上でも好走の可能性を考えてもいいだろう。

【結論】
さてそれでは今年の札幌記念を占っていこう。出走予定馬は以下の表6の通り。

■表6 今年の札幌記念出走予定馬

馬名
年齢
前走成績
ハナズゴール
3
オークス7着  
ヒットザターゲット
4
宝塚記念11着 新潟大賞典1着
アリゼオ
5
巴賞8着  
ダークシャドウ
5
ドバイDF9着 京都記念2着
ネオヴァンドーム
5
函館記念9着  
ヒルノダムール
5
天皇賞(春)11着 京都記念3着
フミノイマージン
6
クイーンS8着  
ミッキーパンプキン
6
函館記念3着  
レジェンドブルー
6
クイーンS11着  
ロジユニヴァース
6
札幌記念2着  
マイネルスターリー
7
函館記念6着  
アクシオン
9
函館記念12着  
ネヴァブション
9
函館記念10着  
※トーセンジョーダンほかは回避の見込み(8/15午前現在)。

2012/5/6 新潟11R 新潟大賞典(G3)1着 1番 ヒットザターゲット
2011/10/9 東京11R 毎日王冠(G2)1着 8番 ダークシャドウ

まず3歳の出走予定馬はハナズゴールだが、桜花賞回避後NHKマイルC、オークスの出走にこぎつけたがいずれも7着。重賞はG3のチューリップ賞勝ちのみで、実績的に過去の好走馬と比較すると見劣る。4歳の出走予定馬はヒットザターゲット。今年は3〜4歳の出走予定馬は非常に少ない。同馬は前走宝塚記念で11着。一線級相手のG1では壁がある印象だが、春に新潟大賞典で優勝。ここは有力馬の1頭として注目しておかなければならない。

続いて5歳馬だがピッタリとしたデータ該当馬は不在。強いて挙げれば前走ドバイデューティーフリーに出走し、今年の京都記念が2着だったダークシャドウが最上位の評価。次点まで挙げれば京都記念3着のヒルノダムールか。

残るメンバーは6歳以上。単勝では買いにくいタイプだがどこまで押さえればよいか。本来であればこのレース連覇がかかるトーセンジョーダンが出走予定馬にいたのだが、残念ながら中間の負傷により回避となる模様。他の馬に目を移すと前走函館記念とクイーンS出走馬が大半を占める。3年連続の好走を狙うアクシオンは実績十分だが今年に入り二けた着順が続いており、大きく一変できるかどうか。ロジユニヴァースは10年札幌記念2着以来の競馬。丸2年のブランクがあり、どこまで動けるか。状態面の不安があるのは否めないが、実績だけを考えると押さえるならばこの2頭になる。

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
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