第620回 今年も難解!? ハンデ重賞・小倉記念を予想する|競馬情報ならJRA-VAN

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第620回 今年も難解!? ハンデ重賞・小倉記念を予想する

2012/8/2(木)

今週、もうひとつの重賞はサマー2000シリーズの第3戦・小倉記念。昨年は七夕賞からの連勝を決めたイタリアンレッドがそのままシリーズチャンピオンに輝くこととなったが、過去6頭のチャンピオンのうち5頭はこのレースでポイントを稼いでおり、シリーズの帰趨を占ううえでも大事な一戦となる。そんな小倉記念のレース傾向を考えてみたい。データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 単勝人気別成績

人気
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回率
複回率
1番人気
2-  3-  1-  4/ 10
20.0%
50.0%
60.0%
37%
93%
2番人気
1-  2-  0-  7/ 10
10.0%
30.0%
30.0%
42%
48%
3番人気
0-  0-  2-  8/ 10
0.0%
0.0%
20.0%
0%
36%
4番人気
3-  1-  0-  6/ 10
30.0%
40.0%
40.0%
244%
121%
5番人気
1-  0-  0-  9/ 10
10.0%
10.0%
10.0%
83%
25%
6番人気
1-  1-  0-  8/ 10
10.0%
20.0%
20.0%
81%
53%
7番人気
0-  2-  0-  8/ 10
0.0%
20.0%
20.0%
0%
121%
8番人気
0-  0-  2-  8/ 10
0.0%
0.0%
20.0%
0%
107%
9番人気
1-  0-  3-  6/ 10
10.0%
10.0%
40.0%
197%
331%
10番人気
0-  0-  1-  9/ 10
0.0%
0.0%
10.0%
0%
115%
11番人気
0-  0-  1-  9/ 10
0.0%
0.0%
10.0%
0%
83%
12番人気
0-  0-  0-  8/  8
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
13番人気
0-  0-  0-  7/  7
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
14番人気
0-  0-  0-  6/  6
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
15番人気
0-  1-  0-  4/  5
0.0%
20.0%
20.0%
0%
272%
16番人気
1-  0-  0-  3/  4
25.0%
25.0%
25.0%
1617%
340%
17番人気
0-  0-  0-  3/  3
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
18番人気
0-  0-  0-  2/  2
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%

一時期は別定戦で行なわれていた小倉記念だが、過去10年はハンデ戦で統一されている。単勝人気別の成績を見ただけでも、やはりハンデ戦らしく一筋縄ではいかないレースということがわかる。1番人気こそまずまずの成績を残しているが、2〜9番人気あたりではこれといった差異を見出せない。10番人気以下の好走もあり、人気に頼った予想はあまり意味をなさないレースと言えそうだ。

■表2 年齢別成績

年齢
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回率
複回率
3歳
0-  0-  0-  2/  2
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
4歳
1-  2-  0- 14/ 17
5.9%
17.6%
17.6%
24%
28%
5歳
5-  3-  8- 32/ 48
10.4%
16.7%
33.3%
74%
170%
6歳
1-  4-  1- 34/ 40
2.5%
12.5%
15.0%
5%
60%
7歳以上
3-  1-  1- 33/ 38
7.9%
10.5%
13.2%
240%
77%

年齢別成績を見ると、小倉記念では5歳馬が非常に強く、7歳以上の高齢馬も3勝と健闘している一方、4歳馬はやや振るわない。迷ったときは5歳馬か、配当の妙味を狙うのであれば思い切って7歳以上の高齢馬から入る手もあるだろう。

■表3 斤量別別成績

斤量
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回率
複回率
49kg以下
0-  0-  0-  2/  2
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
49.5〜51kg
0-  0-  0- 11/ 11
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
51.5〜53kg
2-  0-  5- 25/ 32
6.3%
6.3%
21.9%
51%
117%
53.5〜55kg
3-  5-  3- 45/ 56
5.4%
14.3%
19.6%
146%
123%
55.5〜57kg
4-  4-  2- 24/ 34
11.8%
23.5%
29.4%
95%
71%
57.5〜59kg
1-  1-  0-  6/  8
12.5%
25.0%
25.0%
25%
118%
59.5kg以上
0-  0-  0-  2/  2
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%

ハンデ戦の小倉記念では斤量別成績も気になるところ。本来はセックスアローワンスを考慮して牡牝で分けるべきところだが、データを確認したところ小倉記念ではまとめて考えても差し障りない傾向が出ているようなので、今回はひとつの表で考えていきたい。まず、ハンデ戦とはいえ51キロ以下では3着もなく、軽量馬は期待薄。また、51.5キロ以上なら複勝率に大きな差は見られないが、勝率や連対率では55.5キロ以上の馬のほうが明らかに高い数字が出ている。軸馬にはある程度のハンデを背負った馬を選び、55キロ以下の馬は相手に選ぶのがひとつのセオリーとなりそうだ。

■表4 前走着順別成績

前走着順
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回率
複回率
前走1着
3-  3-  2- 17/ 25
12.0%
24.0%
32.0%
71%
115%
前走2着
3-  0-  2-  8/ 13
23.1%
23.1%
38.5%
151%
83%
前走3着
1-  3-  1-  9/ 14
7.1%
28.6%
35.7%
140%
128%
前走4着
0-  0-  1-  8/  9
0.0%
0.0%
11.1%
0%
178%
前走5着
0-  1-  0-  7/  8
0.0%
12.5%
12.5%
0%
47%
前走6〜9着
0-  1-  4- 24/ 29
0.0%
3.4%
17.2%
0%
115%
前走10着〜
3-  2-  0- 42/ 47
6.4%
10.6%
10.6%
161%
62%

表4は前走着順別の成績だが、前走で掲示板に載った馬でも、1〜3着の馬券圏内に好走した馬と4、5着に終わった馬では明らかな差があることがわかる。前走4、5着だった馬より、むしろ、掲示板圏外の6着以下に敗れた馬のほうが狙ってみる価値がありそうだ。

■表5 前走七夕賞組・前走着順別成績

前走着順
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回率
複回率
前走1着
1- 0- 0- 3/ 4
25.0%
25.0%
25.0%
190%
77%
前走2着
0- 0- 0- 2/ 2
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
前走3着
0- 2- 0- 1/ 3
0.0%
66.7%
66.7%
0%
140%
前走4着
0- 0- 0- 2/ 2
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
前走5着
0- 1- 0- 2/ 3
0.0%
33.3%
33.3%
0%
126%
前走6〜9着
0- 0- 0- 5/ 5
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
前走10着〜
0- 0- 0- 8/ 8
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%

ここからは今年の登録馬に沿ったデータを確認していこう。まず、登録馬14頭のうち、アスカクリチャン、エクスペディション、ゲシュタルト、トーセンラー、ニシノメイゲツ、ミキノバンジョーと最多の6頭を数える前走七夕賞組から。ここで注目したいのは前走の着順で、この組で好走した4頭は最低でも掲示板を確保していた。この4頭のうち、七夕賞の着順がもっとも悪かったニホンピロキース(07年・七夕賞5着→小倉記念2着)は、前年の小倉記念でも3着に好走していた小倉巧者。このことも合わせて考えると、前走七夕賞組に関しては、小倉実績があれば5着以内、小倉実績がなければ3着以内をボーダーとしてみたい。

■表6 出走間隔別成績

出走間隔
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回率
複回率
連闘
0-  0-  0-  2/  2
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
中1週
1-  1-  4- 15/ 21
4.8%
9.5%
28.6%
39%
167%
中2週
1-  3-  1- 31/ 36
2.8%
11.1%
13.9%
21%
46%
中3週
2-  2-  4- 23/ 31
6.5%
12.9%
25.8%
11%
94%
中4〜8週
3-  1-  1- 32/ 37
8.1%
10.8%
13.5%
208%
57%
中9週〜半年
2-  3-  0-  7/ 12
16.7%
41.7%
41.7%
221%
284%
半年以上
1-  0-  0-  5/  6
16.7%
16.7%
16.7%
165%
61%

次に見ておきたいのが、中9週以上の休み明けで出走する3頭、エーシンジーライン、タムロスカイ、ナリタクリスタルについてのデータ。ちょっと変なくくりかもしれないが、小倉記念では中9週以上の休み明けで出走した馬の好走が非常に目立っているのだ。なかでも非常に相性がいいのが前走で新潟大賞典に出走していた馬で【2.2.0.0】と4頭すべたが連対という驚異的な成績を残している。この4頭の共通点としては、すべてサンデーサイレンス系の種牡馬を父に持っていることが挙げられる。そのほか、新潟大賞典組に限らず中9週以上で好走した6頭に共通することとしては、全馬が5歳以上ということと重賞で3着以内に入った経験を持っていたことがある。

■表7 前走条件戦組・前走斤量増減別成績

前走斤量
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回率
複回率
今回 1〜1.5kg減
0- 1- 0- 0/ 1
0.0%
100.0%
100.0%
0%
150%
今回 2〜2.5kg減
0- 0- 0- 6/ 6
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
今回 3kg以上減
1- 2- 4-19/26
3.8%
11.5%
26.9%
31%
167%

最後に、これも好走例が少なくない前走条件戦組を見ておきたい。今年の該当馬はサトノパンサー、ダノンバラード、ワルキューレの3頭だが、この組で重視したいのが「前走から斤量がどのぐらい減っているか」ということ。条件戦から重賞に挑戦する場合は実績の差で斤量が下がるのが普通だが、小倉記念の場合は表7のように、3キロ以上は下がっていることが理想だ。一方、2〜2.5キロ減の場合は【0.0.0.6】とすべて凡走している。唯一、1〜1.5キロ減にとどまったのが08年に2着に入ったダイシングロウ。ただし、この馬の場合は前走をともに圧勝して1番人気に推されていたほどなので、いわゆる「条件戦上がりのダークホース」とは別枠で考える必要があるのかもしれない。

なお、ここまでに取り上げなかった登録馬が2頭いるが、セイカアレグロは「ハンデ51キロ以下」【0.0.0.13】、オートドラゴンは「中8週以内、前走G1、G2以外で10着以下」【0.0.0.30】と、ともに好走例が皆無のデータに合致しており、強調しづらいところだ。

 

【結論】

それでは、それぞれの組ごとに有力と思われる馬を挙げていきたい。

2012/6/24 福島11R 福島テレビオープン 1着 11番 ミキノバンジョー
2011/3/20 小倉11R 中京記念(G3) 1着 4番 ナリタクリスタル

まず、前走七夕賞組は小倉実績があれば5着以内、小倉実績がなければ3着以内をボーダーに決定した。まず、1〜3着のアスカクリチャントーセンラーミキノバンジョーは小倉実績を問わずにボーダーをクリア。このなかでは人気との兼ね合いを考えても、同条件の小倉芝2000mですでに2勝しているミキノバンジョーがおもしろそうだ。

ただし、七夕賞組でも1着馬は【1.0.0.3】と凡走するケースも多い。昨年はイタリアンレッドが連勝を決めているが、この馬は小倉で5戦4勝という抜群のコース実績を誇っており、これが斤量増以上の後押しになったとも考えられる。今年のアスカクリチャンは、小倉では新馬戦の1戦のみ。3着とはいえ芝1200mではあまり参考にはならない。2キロ増とはいえ、今回のハンデ57キロは背負い慣れた斤量ではあるが、相手候補にとどめておくのが無難ではないかと考える。

七夕賞5着のニシノメイゲツは小倉実績次第だが、同条件の芝2000mに一度出走して9番人気4着という成績が残っている。人気を上回る着順を残しているものの、強調できるほどの実績ではないだろう。

次いで、中9週以上の休み明けで出走する3頭からは、前走で相性抜群の新潟大賞典を使っていたナリタクリスタルが注目の存在。「5歳以上、重賞3着以内」という過去の好走馬の共通点も備え、今回と同条件で行なわれた11年中京記念も勝っており、これは有力視しなくてはならないだろう。同様に、今年の小倉大賞典勝ち馬であるエーシンジーラインも「5歳以上、重賞3着以内」を文句なくクリア。ただし、過去に重賞出走歴のないタムロスカイは脱落となる。

最後に、前走で条件戦を走っていた3頭では、前走から斤量5キロ減のサトノパンサー、4キロ減のワルキューレは合格。一方、ダノンドリームは前走で条件戦を走っていたのに57キロで増減なしと、前例のない厳しいハンデを課せられることとなった。もっとも、同馬は1600万下を勝ったばかりとはいえ、2歳時にG3を勝ち、3歳時には皐月賞3着という実績は明らかに別格。同条件の中日新聞杯で3着とコース実績も備えているだけに、無理に消すことはないのかもしれない。

ライタープロフィール

出川塁(でがわ るい)

1977年熊本県生まれ。上智大学文学部卒業後、出版社2社で競馬専門誌、競馬書籍の編集に携わり、2007年からフリーライターに。「競馬最強の法則」「サラブレ」「優駿」などへ寄稿するほか、出版社勤務時代を含めて制作に関わった競馬書籍は多数。馬券は単勝派だが、焼肉はタン塩派というわけではない。メインの競馬のほか、サッカーでも密かに活動中。

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