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第619回 ダート戦ながら上がりの脚を重視したいレパードS

2012/7/30(月)

09年に新設され、今年で4回目を迎える3歳ダート重賞。第1回の1、2着馬トランセンド、スーニ、第2回の1、3着ミラクルレジェンド、ソリタリーキングなど好走馬がその後もダート路線の一線級で活躍しており、出世レースとしての性格も帯びつつあるレパードSのレース傾向を確認していこう。データの分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 レパードS・単勝人気別成績

人気
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回率
複回率
1番人気
2- 0- 1- 0/ 3
66.7%
66.7%
100.0%
153%
123%
2番人気
1- 1- 0- 1/ 3
33.3%
66.7%
66.7%
110%
96%
3番人気
0- 1- 0- 2/ 3
0.0%
33.3%
33.3%
0%
76%
4番人気
0- 0- 0- 3/ 3
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
5番人気
0- 0- 0- 3/ 3
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
6番人気
0- 1- 0- 2/ 3
0.0%
33.3%
33.3%
0%
80%
7番人気
0- 0- 1- 2/ 3
0.0%
0.0%
33.3%
0%
110%
8番人気
0- 0- 0- 3/ 3
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
9番人気
0- 0- 0- 3/ 3
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
10番人気
0- 0- 0- 3/ 3
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
11番人気
0- 0- 0- 3/ 3
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
12番人気
0- 0- 1- 2/ 3
0.0%
0.0%
33.3%
0%
496%
13番人気
0- 0- 0- 3/ 3
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
14番人気
0- 0- 0- 2/ 2
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
15番人気
0- 0- 0- 1/ 1
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%

過去3回のみの開催ではあるが、まずは基本的なデータを確認しておきたい。表1は単勝人気別の成績。過去の勝ち馬3頭はすべて2番人気以内から出ており、連対馬というくくりでも6頭のうち5頭が3番人気以内に収まっている。軸馬については上位人気から選んだほうが無難だろう。ただし、09年と10年は2着にそれぞれ7番人気、6番人気が入り、11年は3着に12番人気が突っ込んだ。3着まで上位人気だけの組み合わせで決まったことはないので、上手に穴馬をピックアップすることも求められるだろう。

■表2 レパードS・枠番別成績

枠番
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回率
複回率
1枠
0- 0- 0- 3/ 3
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
2枠
0- 0- 0- 4/ 4
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
3枠
0- 3- 0- 2/ 5
0.0%
60.0%
60.0%
0%
126%
4枠
1- 0- 1- 4/ 6
16.7%
16.7%
33.3%
48%
76%
5枠
0- 0- 1- 5/ 6
0.0%
0.0%
16.7%
0%
21%
6枠
1- 0- 1- 4/ 6
16.7%
16.7%
33.3%
28%
266%
7枠
1- 0- 0- 5/ 6
16.7%
16.7%
16.7%
55%
21%
8枠
0- 0- 0- 6/ 6
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%

表2は枠番別の成績で、1、2枠と8枠から3着以内に入った馬が出ていない。このうち、8枠に入った6頭については最高でも8番人気だったので、好走馬がいなくても仕方がない面はある。一方、1、2枠には2番人気が1頭、4番人気が2頭、5番人気が1頭と、それなりの馬が入っていながら最高でも4着に終わっている。過去3年のみの傾向ではあるが、上位人気馬が1、2枠に入った場合は取りこぼすケースも想定しておく必要はあるだろう。

■表3 レパードS・脚質別成績

脚質
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回率
複回率
逃げ
0- 0- 0- 3/ 3
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
先行
1- 3- 3- 4/11
9.1%
36.4%
63.6%
15%
244%
中団
2- 0- 0-14/16
12.5%
12.5%
12.5%
38%
16%
後方
0- 0- 0-12/12
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
マクリ
0- 0- 0- 0/ 0
         
※脚質は TARGET frontier JV による分類

脚質別成績で気がつくのが、過去3年の好走馬9頭のうち7頭までが「先行」に含まれていることである。そして、好走した残る2頭は「中団」で、この2頭はいずれも1着となっている。つまり、好走するためにはある程度は前のほうのポジションを確保することが不可欠で、「中団」になってしまうと勝ち切ってしまうぐらいの能力の持ち主でなければならないということである。一方、「逃げ」や「後方」から3着以内に入った馬がおらず、能力が高くとも極端な脚質の逃げ馬や追い込み馬については評価を下げたほうが無難かもしれない。

■表4 レパードS・前走着順別成績

前走着順
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回率
複回率
1着
1- 1- 2-11/15
6.7%
13.3%
26.7%
11%
126%
2着
1- 1- 0- 1/ 3
33.3%
66.7%
66.7%
96%
123%
3着
0- 0- 1- 3/ 4
0.0%
0.0%
25.0%
0%
82%
4着
1- 0- 0- 5/ 6
16.7%
16.7%
16.7%
55%
21%
5着
0- 0- 0- 2/ 2
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
6〜9着
0- 1- 0- 6/ 7
0.0%
14.3%
14.3%
0%
32%
10着〜
0- 0- 0- 5/ 5
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%

体調の維持が難しい夏場ということも影響しているのだろう、前走でもある程度の着順を残していないと厳しい結果が待っている。表4は前走着順別の成績。ご覧のとおり、好走した9頭のうち7頭は前走でも3着以内に好走していた。残る2頭は、前走で交流G1のジャパンダートダービーに出走していたスーニ(09年2着)とミラクルレジェンド(10年1着)。つまり、前走でG1に出走していた馬でもない限り、レパードSでは4着以下に敗れていた馬の巻き返しは難しいようだ。

■表5 レパードS・前走クラス別成績

前走クラス
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回率
複回率
500万下
0- 0- 0- 7/ 7
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
1000万下
1- 2- 2-12/17
5.9%
17.6%
29.4%
10%
57%
1600万下
0- 0- 0- 2/ 2
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
OPEN特別
0- 0- 0- 0/ 0
G3
0- 0- 0- 3/ 3
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
G2
0- 0- 0- 0/ 0
G1
0- 0- 0- 1/ 1
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
地方
2- 1- 1- 8/12
16.7%
25.0%
33.3%
51%
165%

前走で500万下を勝ち上がってきたばかりの馬では通用しないのもレパードSの特徴である。表5の前走クラス別成績を見ればわかるとおり、前走で500万下を走っていた7頭はすべて4着以下に敗退している。もちろん、この7頭はすべて前走の500万下を勝っていたのだが、レパードSでは大きな壁にぶつかる格好となった。

一方、同じ条件戦でも、ひとつ上のクラスの1000万下を使っていた馬は好成績を残している。さらに、前走1000万下組を「前走1〜3着」「前走4着以下」に分けると、前者は【1.2.2.3】、後者は【0.0.0.9】と明確な差が出ている。つまい、条件戦組に関しては「前走1000万下で3着以内」が基準となるようだ。

■表6 レパードS・上がり3Fタイム順位別成績

上り3Fタイム
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回率
複回率
1位
3- 0- 0- 0/ 3
100.0%
100.0%
100.0%
263%
123%
2位
0- 1- 0- 2/ 3
0.0%
33.3%
33.3%
0%
80%
3位
0- 1- 1- 2/ 4
0.0%
25.0%
50.0%
0%
90%
4〜5位
0- 1- 1- 3/ 5
0.0%
20.0%
40.0%
0%
98%
6位〜
0- 0- 1-26/27
0.0%
0.0%
3.7%
0%
55%

表6は「上がり3ハロンタイム」順位別の成績だが、レパードSでは上がり順位と着順と密接に関係しており見逃せないファクターとなっている。つまり、過去3年での上がり1位をマークした馬がそのまま勝ち馬となっており、計6頭いる2、3着馬のうち5頭の上がり順位も最低でも5位までには入っていた。上がり6位以下で好走したのは3着馬1頭のみとなっている。

■表7 レパードS・前走上がり3Fタイム順位別成績

前走上り3Fタイム
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回率
複回率
1位
1- 0- 1- 3/ 5
20.0%
20.0%
40.0%
34%
48%
2位
0- 0- 0- 5/ 5
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
3位
0- 1- 1- 3/ 5
0.0%
20.0%
40.0%
0%
98%
4〜5位
0- 1- 0- 2/ 3
0.0%
33.3%
33.3%
0%
80%
6位〜
0- 0- 0-12/12
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
※前走が地方戦だった馬は含まない

そこで今度は、「前走の上がり3ハロンタイム」についても調べておこう。表7(※前走が地方だった馬は含まず)を見ればわかるとおり、レパードSの好走馬は前走でも上がり5位以内の脚を使っていた馬に限られ、前走で上がり6位以下だった12頭はすべて6着以下に敗れている。もちろん、前走で速い上がりを使っていたからといって、今度も同じような末脚を使えるという保証にはならないが、ひとつの目安にはなるはずだ。

■表8 レパードS好走馬(前走地方戦出走)の直近の中央戦

年度
着順
馬名
前走
上がり3Fタイム(順位)
レース名・クラス
着順
09年
2
スーニ 伏竜S・オープン特別
1
37.5 (1位)
10年
1
ミラクルレジェンド あおぎり賞・1000万下
1
36.6 (1位)
11年
1
ボレアス ユニコーンS・G3
3
36.9 (2位)
3
タナトス 500万下
3
36.7 (1位)

表7で取り上げることのできなかった「前走地方出走馬の上がり3ハロンタイム」について補足しておこう。表8は、前走で地方に出走していたレパードS好走馬の、直近の中央レースにおける上がり3ハロンタイムの順位(と着順)を示したものだが、4頭のうち3頭は上がり1位、残る1頭も上がり2位の脚をマーク。やはり、いずれも速い上がりを使っていたことが確認できるだろう。

■表9 レパードS好走馬の芝レース出走歴

年度
着順
馬名
レパードSまで出走した中央ダート戦
上がり1〜3位数/出走数 (率)
09年
1
トランセンド
3 / 3 (100%)
2
スーニ
3 / 3 (100%)
3
スタッドジェルラン
7 / 10 (70%)
10年
1
ミラクルレジェンド
2 / 3 (66.7%)
2
グリッターウイング
5/ 6 (83.3%)
3
ソリタリーキング
5 / 5 (100%)
11年
1
ボレアス
7 / 7 (100%)
2
タカオノボル
5 / 5 (100%)
3
タナトス
5 / 7 (71.4%)

最後に、「上がり」にまつわるデータをもうひとつ紹介しておきたい。それが「これまでに出走したダート戦で、上がり1〜3位をマークした回数と率(中央のレースのみ)」である。表9のとおり、過去のレパードS好走馬は、それまでに出走していた中央のダート戦でかなりの確率で1〜3位以内の上がりをマークしていたのだ。率で70%を切ったのはミラクルレジェンド(10年1着)だけだが、それでも66.7%。つまり、3回に2回は1〜3位の脚を使えるような馬でなければレパードSの好走はおぼつかない、という計算になる。その他のレパードS好走馬に比べて実績で見劣る感のあるタナトス(11年3着)も、上がり1〜3位の回数や率に関してはひけをとらないだけの成績を残していた。

 

【結論】

■表10 12年レパードS登録馬

馬名
前走
前走上がり※
レパードSまで出走した中央ダート戦
レース名・クラス
着順
上がり1〜3位数/出走数 (率)
アスペクト マーキュリーC・G3
13
地方所属馬
0 / 1 (0%)
アドマイヤレイ 500万下
1
36.8 (4位)
0 / 1 (0%)
アントニオピサ 端午S・オープン特別
10
38.2 (9位)
4 / 6 (66.7%)
イジゲン 彦星賞・1000万下
1
36.5 (3位)
4 / 4 (100%)
キングヒーロー 500万下
1
36.2 (1位)
7 / 10 (70%)
キングブレイク 彦星賞・1000万下
2
36.9 (4位)
4 / 7 (57.1%)
スターバリオン 渡島特別・1000万下
1
37.6 (1位)
3 / 6 (50%)
タマブラックホール 500万下
1
37.1 (1位)
4 / 4 (100%)
ダイワスパンキー 500万下
1
37.1 (6位)
3 / 5 (60%)
ダノンゴールド 檜山特別・1000万下
1
37.4 (1位)
6 / 8 (75%)
トミケンユークアイ 伏竜S・オープン特別
6
38.2 (8位)
0 / 4 (0%)
ナムラビクター 御嶽特別・1000万下
1
37.4 (1位)
3 / 4 (75%)
フリートストリート ジャパンダートダービー・G1
9
※ 37.1 (3位)
2 / 3 (66.7%)
ホッコータルマエ ジャパンダートダービー・G1
5
※ 36.5 (4位)
4 / 7 (57.1%)
ボーイフレンド 500万下(芝)
1
34.9 (5位)
0 / 2 (0%)
マイネルバイカ 沓掛特別・500万下
1
36.5 (2位)
3 / 3 (100%)
メイスンキャプテン ユニコーンS・G3
8
36.6 (5位)
6 / 9 (66.7%)
メテオライト 青梅特別・1000万下
4
35.5 (3位)
5 / 5 (100%)
ワイルドロジャー わらび賞・500万下
1
39.0 (2位)
4 / 7 (57.1%)
ヴァンヌーヴォー 500万下
1
36.7 (1位)
6 / 7 (85.7%)
※前走地方戦に出走した馬は直近の中央戦のもの

2012/6/23 函館12R 檜山特別 1着 5番 ダノンゴールド
2012/7/14 中京10R 御嶽特別 1着 4番 ナムラビクター

今年のレパードS登録馬は20頭。このうち、好走歴がない「前走500万下に出走」「前走4着以下(G1を除く)」「前走上がり6位以下」「上がり1〜3位率66.7%未満」に該当する馬を減点材料として表10のグレーの色で示した。

この4項目をすべてクリアし、減点材料なしとなったのはイジゲンダノンゴールドナムラビクターフリートストリートの4頭である。この4頭のなかでは、表3で見たとおりレパードSでは「先行」脚質の馬が安定した成績を残していることも参考にすると、ダノンゴールドとナムラビクターを有力視すべきか。いずれも前走で古馬相手の1000万下に出走し、前者は道中3番手から上がり1位の脚を使って2着に0秒6差、後者も道中2番手から上がり1位の脚で2着に0秒5差の圧勝を飾っている。

ただし、勝ち馬3頭のうち2頭は「中団」だった。つまり、勝ち切ってしまうだけの実力の持ち主だと考えるなら、思い切って差し馬を狙う手もある。そこで浮上する選択肢がイジゲン。これまで差しを中心とした競馬をして上がり1〜3位率は100%をマークと、上がりの脚の確実さは登録馬のなかでも最上位と言える。

この4頭以外で、11年3着のタナトスのように実績不足などの減点材料を上がりの脚でカバーできる可能性があるのは、上がり1〜3位率66.7%以上の馬。そのなかでも上がり1〜3位率が100%のタマブラックホールマイネルバイカメテオライト、85.7%のヴァンヌーヴォーの4頭を3着候補のダークホースとしてピックアップしておきたい。

ライタープロフィール

出川塁(でがわ るい)

1977年熊本県生まれ。上智大学文学部卒業後、出版社2社で競馬専門誌、競馬書籍の編集に携わり、2007年からフリーライターに。「競馬最強の法則」「サラブレ」「優駿」などへ寄稿するほか、出版社勤務時代を含めて制作に関わった競馬書籍は多数。馬券は単勝派だが、焼肉はタン塩派というわけではない。メインの競馬のほか、サッカーでも密かに活動中。

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