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第616回 サマースプリントシリーズ第3戦、アイビスSDを分析!

2012/7/19(木)

今週の日曜日は新潟競馬場でアイビスサマーダッシュが組まれている。夏の新潟名物である直線1000mのG3。今年からCBC賞がサマースプリントシリーズに組み込まれたことにより、アイビスサマーダッシュは同シリーズの第3戦となった。過去10年のデータに基づき、同レースを占っていきたい。データの分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 アイビスSD出走馬の年齢別成績(過去10年)

年齢
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
3歳 2-  1-  3-  7/ 13
15.4%
23.1%
46.2%
304
196
4歳 3-  4-  1- 15/ 23
13.0%
30.4%
34.8%
49
68
5歳 2-  2-  4- 32/ 40
5.0%
10.0%
20.0%
211
116
6歳 3-  3-  2- 35/ 43
7.0%
14.0%
18.6%
61
66
7歳以上 0-  0-  0- 37/ 37
0.0%
0.0%
0.0%
0
0

まずは年齢別成績を見ていこう。3歳馬の成績が【2.1.3.7】。出走頭数は多くないものの、2勝をマークして勝率15.4%で4歳馬の13.0%を上回りトップの成績。その他に複勝率46.2%、単勝回収率304%、複勝回収率196%で好成績をマークしている。4歳馬は連対率30.4%で好成績。明らかに若い馬の活躍が目立つ一戦だ。5歳馬と6歳馬の間に大きな差はない。しかし、7歳以上になると【0.0.0.37】。高齢馬は苦戦している。

■表2 アイビスSD出走馬の前走クラス別成績(過去10年)

前走クラス
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
同クラス 7-  8-  6- 92/113
6.2%
13.3%
18.6%
96
78
昇級戦 3-  2-  4- 31/ 40
7.5%
12.5%
22.5%
131
69
1000万下 1-  0-  3- 10/ 14
7.1%
7.1%
28.6%
120
95
1600万下 2-  2-  1- 21/ 26
7.7%
15.4%
19.2%
137
54
OPEN特別 3-  6-  5- 51/ 65
4.6%
13.8%
21.5%
127
100
G3 4-  2-  0- 31/ 37
10.8%
16.2%
16.2%
71
42
G2 0-  0-  0-  2/  2
0.0%
0.0%
0.0%
0
0
G1 0-  0-  1-  8/  9
0.0%
0.0%
11.1%
0
82

次にアイビスSD出走馬の前走クラス別成績を見ていく(表2)。好成績を残しているのが前走G3組。【4.2.0.31】で勝率10.6%、連対率16.2%をマーク。レースの内訳はCBC賞と函館スプリントS組が中心で、奇しくも今年からサマースプリントシリーズとなったレースだ。前走G1組は高松宮記念からの直行組が不振の影響からか、【0.0.1.8】となっている。芝短距離重賞を順調に使われている馬が狙い目だ。

前走OP特別組も【3.6.5.51】でG3組に負けない成績。昨年このレースを勝利したエーシンヴァーゴウは前走ルミエールS1着馬だった。あとは京葉S、小倉日経OP組から勝ち馬が出ている。福島のバーデンバーデンC組は【0.5.3.24】と出走馬は圧倒的に多く2着は5回もあるが、勝ち馬はまだ出ていない。この点は注意したいところだ。

前走1600m万クラスからも【2.2.1.21】と好走馬が出ており、OP特別組とあまり変わらない成績。前走1000m万クラス組は複勝率が28.6%と高いものの連対馬はまだ1頭。06年1着サチノスイーティーのみだ。

■表3 前走G3出走馬の着差別成績(過去10年)

前走着差
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
勝2.0〜 0- 0- 0- 0/ 0
勝1.0〜1.9 0- 0- 0- 0/ 0
勝0.6〜0.9 0- 0- 0- 0/ 0
勝0.3〜0.5 0- 0- 0- 0/ 0
勝0.1〜0.2 0- 0- 0- 1/ 1
0.0%
0.0%
0.0%
0
0
勝0.0 0- 0- 0- 0/ 0
負0.0 0- 0- 0- 1/ 1
0.0%
0.0%
0.0%
0
0
負0.1〜0.2 0- 1- 0- 2/ 3
0.0%
33.3%
33.3%
0
56
負0.3〜0.5 3- 0- 0- 4/ 7
42.9%
42.9%
42.9%
271
90
負0.6〜0.9 1- 1- 0-14/16
6.3%
12.5%
12.5%
46
49
負1.0〜1.9 0- 0- 0- 5/ 5
0.0%
0.0%
0.0%
0
0
負2.0〜2.9 0- 0- 0- 1/ 1
0.0%
0.0%
0.0%
0
0
負3.0〜3.9 0- 0- 0- 2/ 2
0.0%
0.0%
0.0%
0
0
負4.0〜 0- 0- 0- 0/ 0

前走G3組に注目して、ここでは同組の着差別成績について見ていきたい。前走G3優勝馬の出走例は少なく、07年アイルラヴァゲイン1頭。同馬はオーシャンSからの直行だったが、結果は3番人気で4着と敗れた。よって、前走G3組で負けていた馬でも全然構わないというわけだ。ただし、あまり大きく負けている場合は割引が必要。前走で1.0秒以上負けている馬で巻き返した例はない。割引というよりも軽視する方向で考える方がいいだろう。0.6〜0.9秒ならばまだ巻き返す余地は残る。だが、0.3〜0.5秒ぐらいの負けがちょうどよい。【3.0.0.4】でカノヤザクラ、カルストンライトオ、イルバチオと3頭の優勝馬が出ている。それより僅差の馬の優勝はないが、一応前走G3で0.5秒差以内の負けに踏みとどまっている馬が有力とみたい。

■表4 アイビスSD出走馬の馬体重別成績(過去10年)

馬体重
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
〜399kg
0-  0-  0-  0/  0          
400〜419kg 0-  0-  0-  0/  0          
420〜439kg 1-  0-  1-  3/  5
20.0%
20.0%
40.0%
338
160
440〜459kg 0-  0-  0- 15/ 15
0.0%
0.0%
0.0%
0
0
460〜479kg 2-  5-  6- 29/ 42
4.8%
16.7%
31.0%
62
133
480〜499kg 4-  2-  2- 37/ 45
8.9%
13.3%
17.8%
214
76
500〜519kg 3-  0-  1- 29/ 33
9.1%
9.1%
12.1%
68
28
520〜539kg 0-  2-  0-  7/  9
0.0%
22.2%
22.2%
0
81
540〜 0-  1-  0-  6/  7
0.0%
14.3%
14.3%
0
15

次に馬体重別成績をみていく(表4)。一般的に短距離では500キロを超えるような大型馬が強いというケースがある。このレースでも500〜519キロの馬は【3.0.1.29】。520〜539キロは勝ち馬こそ出ていないが連対率は22.2%。ところが540キロ以上になると【0.1.0.6】ともう一つの成績だ。優勝馬が最も多いのは480〜499キロ。460キロ以上の中型馬ならば大丈夫そうだ。問題は440〜459キロが【0.0.0.15】と3着以内にも入っていないということ。もっとも420〜439キロではサチノスイーティーとレイズアンドコール、2頭の好走馬が出ている。小柄な馬が一概にダメとは言えないが、比較的大きな馬の方が活躍している。

■表5 アイビスSD出走馬の枠順別成績(過去10年)

枠番
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
1枠 0- 0- 1-15/16
0.0%
0.0%
6.3%
0
21
2枠 1- 0- 3-13/17
5.9%
5.9%
23.5%
20
174
3枠 0- 1- 0-15/16
0.0%
6.3%
6.3%
0
33
4枠 1- 1- 1-16/19
5.3%
10.5%
15.8%
60
37
5枠 3- 1- 0-16/20
15.0%
20.0%
20.0%
189
62
6枠 0- 2- 1-17/20
0.0%
10.0%
15.0%
0
37
7枠 2- 2- 3-17/24
8.3%
16.7%
29.2%
391
149
8枠 3- 3- 1-17/24
12.5%
25.0%
29.2%
64
61

最後に枠順別成績を確認しておく(表5)。新潟芝1000mと言えば「外枠有利」。これが常識な見解となっており、このレースも例外なくその傾向があてはまる。過去10年では施行時期の変更もあったのだが、傾向は同じ。大外の8枠が【3.3.1.17】で勝率12.5%、連対率25.0%、複勝率29.2%と好成績。回収率は60%程度と、人気になりやすい分、配当妙味は薄い印象だが、実際に大外を引けるようならば大きい。最悪でも5枠よりも外が望ましいという感じだろうか。1枠は【0.0.1.15】という成績で、最内は大きく割引が必要と言えるだろう。

【結論】
それでは今年のアイビスサマーダッシュを占っていこう。出走予定馬は次の表6の通りだ。

■表6 今年のアイビスSD出走予定馬

順位
馬名
性齢
前走成績(着差)
前走馬体重
1
パドトロワ
牡5
函館SS4着(0.6) 534
2
エーシンヴァーゴウ
牝5
アルクオズS12着(0.9) 458(2走前)
3
エーシンダックマン
牡5
CBC賞7着(0.9) 492
4
ビウイッチアス
牝3
バーデンバーデンC1着(-0.2) 434
5
アイルラヴァゲイン
牡10
バーデンバーデンC5着(0.4) 516
6
アポロフェニックス
牡7
福島民友C9着(0.8) 496
7
ジュエルオブナイル
牝5
テレビユー福島賞1着(-0.1) 442
8
レオビスティー
牡3
函館SS9着(1.2) 476
9
シャウトライン
牡8
京葉S14着(1.5) 502
9
ワンダーポデリオ
牡8
アハルテケS6着(0.7) 480
11
ナイアード
牡6
函館SS11着(1.7) 480
12
アウトクラトール
牡7
天保山S8着(0.7) 488
13
スプラッシュエンド
牡6
福島民友取消 500(2走前)
14
ブラストダッシュ
牡7
金鯱賞14着(2.4) 474
15
コパノオーシャンズ
牡8
CBC賞12着(1.1) 444
16
オウケンサクラ
牝5
CBC賞4着(0.2) 494
17
セブンシークィーン
牝6
バーデンバーデンC9着(0.9) 476
18
ハクサンムーン
牡3
出石特別1着(-0.8) 456
19
アフォード
牡4
駿風S1着(-0.2) 460
20
ビラゴーティアラ
牝5
テレビユー福島賞10着(0.6) 436
※フルゲートは18頭。(9)ワンダーポデリオ、(14)ブラストダッシュは回避の見込み。
(21)ラルティスタほか7頭が登録(7/18午前現在)。

2010/3/20 中山11R フラワーカップ(G3)1着 12番 オウケンサクラ
2012/5/20 新潟11R 駿風ステークス 1着 10番 アフォード

今年のアイビスSD出走予定馬の中には、すでに出走回避を表明している馬も含めて7歳以上のベテランが割と多い印象だ。対照的に最も若い3歳馬ビウイッチアスとレオンビスティー、ハクサンムーン。ビウイッチアスは前走バーデンバーデンCを制し、今回も上位人気が予想される。しかし、前述したようにバーデンバーデンC組は2着までのケースが多くなっており、自身の前走馬体重も434キロと小柄な部類。活躍が目立つ3歳牝馬とはいえ中心には押しにくいタイプだ。レオンビスティーは前走函館スプリントSが1.2秒離された9着と負けすぎ。ハクサンムーンも前走馬体重が456キロで、この点が気になるところだ。

前走G3組の中ではCBC賞で0.2秒差の4着の成績だったオウケンサクラに注目してみたい。5歳の牝馬で前走馬体重が494キロ。減点材料がなく、中心馬として推奨する。同じCBC賞組では7着ながら勝ち馬と0.9秒差のエーシンダックマン、前走函館スプリントSが0.6秒差の4着だったパドトロワ。この両馬が相手筆頭。前走1600m万クラスを勝ち上がった馬ではジュエルオブナイルとアフォードがいるが、後者のアフォードに注目。ギリギリのところだが前走馬体重により優劣をつけた。あとは当日の枠順次第。5枠よりも外を引けた場合は問題ないが、内枠を引いてしまった場合は、評価を下げることが必要になりそうだ。

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
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