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第614回 洋芝実績と重賞実績が決め手になる函館記念

2012/7/12(木)

函館開催もいよいよ最終週。フィナーレを飾るのは名物重賞・函館記念である。今年の本競走はJRA2連福(馬連・枠連・ワイドの払戻金に売り上げの5%相当額を上乗せするサービス)の対象レース。的中できれば喜びもひとしおといったところだろう。09年は札幌開催で行われているが、いつも通り過去10年のデータをもとに分析していきたい。データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 函館記念の3着以内馬

着順
人気
馬名
洋芝成績
洋芝での主な勝ち鞍
重賞実績
11年
1
4
キングトップガン 0-0-0-4   目黒記念1着
2
12
マヤノライジン 2-2-1-10 巴賞 函館記念2着
3
7
アクシオン 2-2-1-0 HTB賞 中山金杯1着
10年
1
2
マイネルスターリー 5-0-0-2 ポプラS ※小倉大賞典2位入線
2
1
ジャミール 1-0-0-0 500万下 阪神大賞典2着
3
5
ドリームサンデー 1-1-1-5 日高特別 金鯱賞2着
09年
1
4
サクラオリオン 1-1-1-0 ポプラS 中京記念1着
2
10
マヤノライジン 2-1-1-6 巴賞 ダービー卿CT3着
3
8
メイショウレガーロ 2-1-0-3 洞爺湖特別 京成杯2着
08年
1
4
トーセンキャプテン 0-0-0-1   アーリントンC1着
2
1
フィールドべアー 3-4-0-1 巴賞 新潟大賞典3着
3
2
マンハッタンスカイ 1-0-2-5 松前特別 金鯱賞2着
07年
1
7
エリモハリアー 5-1-2-4 函館記念 函館記念1着
2
9
ロフティーエイム 1-2-0-3 未勝利 福島牝馬S1着
3
2
サクラメガワンダー 0-0-0-0   鳴尾記念1着
06年
1
1
エリモハリアー 4-1-2-2 函館記念 函館記念1着
2
2
エアシェイディ 0-0-0-0   アメリカJCC2着
3
3
マヤノライジン 1-1-0-3 未勝利  
05年
1
6
エリモハリアー 3-0-2-1 巴賞  
2
2
ブルートルネード 0-1-0-0    
3
4
ウイングランツ 2-4-2-3 知床特別 ダイヤモンドS1着
04年
1
2
クラフトワーク 0-1-1-1   東京新聞杯2着
2
1
ファインモーション 2-1-0-0 阿寒湖特別 エリザベス女王杯1着
3
9
ワイルドスナイパー 2-3-0-2 STV杯  
03年
1
1
エアエミネム 2-0-0-0 札幌記念 札幌記念1着
2
11
ヒマラヤンブルー 3-1-0-4 巴賞 東京スポーツ杯3歳S2着
3
6
アサカディフィート 0-1-0-0    
02年
1
4
ヤマニンリスペクト 1-0-1-1 新馬 鳴尾記念2着
2
3
トップコマンダー 2-1-3-2 道新スポーツ賞 日経新春杯1着
3
8
トーワトレジャー 3-0-0-3 TVh賞 秋華賞3着
※2位入線後、5着に降着。

表1は函館記念の3着以内馬の一覧だ。まず注目したいのは洋芝成績(洋芝は函館と札幌の芝コース)。3着以内馬30頭のうち23頭は、洋芝のコースで2回以上3着以内に好走していた。過去を振り返っても函館記念は洋芝を得意とする馬の活躍が目立ち、その象徴が05〜07年に3連覇を成し遂げたエリモハリアー。本馬はオープンクラスで通算4勝を挙げたが、そのいずれもが函館コース。まさに洋芝専門馬だった。10年勝ち馬のマイネルスターリーも洋芝で5勝を挙げており、洋芝に抜群の相性を示していた。昨年の勝ち馬キングトップガンは洋芝【0.0.0.4】だったが、これは例外中の例外。キングトップガン以外で「洋芝のコースで2回以上3着以内」に該当しなかった馬は、洋芝経験がないか、洋芝を走ったのは一度だけ。洋芝適性の有無を判断する材料がなかった馬たちである。

また洋芝での勝ち鞍も必要。3着以内馬30頭のうち23頭は、洋芝のコースで勝利したことがあった。それが特別戦であればなおよし。昨年2着マヤノライジンは08年に巴賞を勝利しており、3着アクシオンは3歳時に札幌で石狩特別、HTB賞を勝利していた。今年だけの函館開催に限らず、前年以前の北海道開催で結果を残していれば、要注意である。

洋芝実績が重要な函館記念だが、重賞実績もあったほうがいい。3着以内馬30頭のうち25頭は重賞で3着以内に好走。そのうち22頭は重賞で連対実績があった。06年以前は重賞実績がなくても3着以内に好走できたが、07年以降の3着以内馬はすべて重賞で3着以内に好走している。重賞実績のない馬は割り引いたほうがいいだろう。

■表2 函館記念の前走レース別成績

前走レース名
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
巴賞 5- 6- 2-42/55
9.1%
20.0%
23.6%
102%
92%
金鯱賞 1- 0- 1- 5/ 7
14.3%
14.3%
28.6%
61%
67%
目黒記念 1- 0- 1- 2/ 4
25.0%
25.0%
50.0%
190%
142%
米子S 1- 0- 0- 1/ 2
50.0%
50.0%
50.0%
450%
160%
新潟大賞典 1- 0- 0- 1/ 2
50.0%
50.0%
50.0%
285%
95%
中京記念 1- 0- 0- 0/ 1
100.0%
100.0%
100.0%
620%
190%
安田記念 0- 1- 1- 0/ 2
0.0%
50.0%
100.0%
0%
170%
天皇賞(春) 0- 1- 0- 3/ 4
0.0%
25.0%
25.0%
0%
45%
五稜郭S 0- 1- 0- 3/ 4
0.0%
25.0%
25.0%
0%
225%
福島テレビOP 0- 1- 0- 1/ 2
0.0%
50.0%
50.0%
0%
90%
宝塚記念 0- 0- 1- 5/ 6
0.0%
0.0%
16.7%
0%
51%
エプソムC 0- 0- 1- 5/ 6
0.0%
0.0%
16.7%
0%
88%
STV杯 0- 0- 1- 2/ 3
0.0%
0.0%
33.3%
0%
100%
三春駒特別 0- 0- 1- 0/ 1
0.0%
0.0%
100.0%
0%
390%
下鴨S 0- 0- 1- 0/ 1
0.0%
0.0%
100.0%
0%
250%
そのほか 0- 0- 0-44/44
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%

表2は函館記念の前走レース別成績である。主力はステップレースの巴賞組。連対馬20頭のうち11頭は同組から誕生している。ただし、巴賞の結果は函館記念に直結せず、巴賞→函館記念と連勝したのは、3連覇の偉業を成し遂げた05年エリモハリアーのみ。過去5年の巴賞勝ち馬は【0.1.0.5】(08年は巴賞1着が同着)で、わずか1連対。函館記念では巴賞2着以下に注目したほうがいい。

重賞組は合計すると【4.2.5.44】。勝率7.3%、連対率10.9%、複勝率20.0%で、単回収率43%、複回収率50%。相性はいまひとつである。3着以内馬を出しているレースは、金鯱賞、目黒記念、新潟大賞典、中京記念、安田記念、天皇賞(春)、宝塚記念、エプソムCである。昇級組(STV杯、三春駒特別、下鴨S)は3頭が好走しているが、いずれも3着止まりとなっている。

■表3 函館記念の斤量別成績

斤量
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
〜49kg
0-  0-  0-  1/  1
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
49.5〜51kg 0-  0-  1-  4/  5
0.0%
0.0%
20.0%
0%
78%
51.5〜53kg 0-  2-  1- 24/ 27
0.0%
7.4%
11.1%
0%
78%
53.5〜55kg 4-  3-  4- 46/ 57
7.0%
12.3%
19.3%
65%
65%
55.5〜57kg 5-  5-  4- 30/ 44
11.4%
22.7%
31.8%
107%
85%
57.5〜59kg 1-  0-  0-  9/ 10
10.0%
10.0%
10.0%
43%
20%
59.5〜 0-  0-  0-  0/  0
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%

最後に函館記念の斤量別成績をまとめたのが表3。相性がいいのは55.5〜57キロ。3着以内馬30頭のうち14頭、連対馬の半数が同斤量から出ている。ハンデはある程度重いほうがいい。しかし、57.5キロ以上を超えると【1.0.0.9】と不振。好走したのはG2・2勝、菊花賞3着の実績を持っていたエアエミネムのみである。函館記念4連覇を狙ったエリモハリアーは、初勝利55キロ→2勝目56キロ→3勝目57キロで、57.5キロになった4回目で4着に敗退。07年1番人気4着アドマイヤフジ(57.5キロ)、09年2番人気7着インティライミ(58キロ)、11年1番人気8着マイネルスターリー(58キロ)など、人気馬でもことごとく敗れている。またハンデが軽くてもいまひとつ。53キロ以下では1頭も勝利しておらず、連対率、複勝率も低い

<結論>
それでは今年の函館記念を展望していこう。今年の函館記念出走予定馬を以下の表4にまとめてみた。

■表4 今年の函館記念出走予定馬

馬名
斤量
前走
洋芝成績
洋芝での主な勝ち鞍
重賞実績
アクシオン
56
エプソムC17着 2-3-2-0 HTB賞 中山金杯1着
イケトップガン
52
巴賞5着 0-0-0-2   中日新聞杯3着
キングトップガン
56
目黒記念10着 1-0-0-5 函館記念 函館記念1着
コスモファントム
57.5
大阪杯7着 0-0-0-0   中日新聞杯1着
ゴールデンハインド
56
天皇賞(春)7着 3-0-0-2 札幌日経OP  
セイカアレグロ
48
福島テレビOP5着 0-0-0-0    
トウカイパラダイス
56
巴賞1着 1-0-0-0 巴賞 目黒記念2着
トランスワープ
54
福島テレビOP3着 0-0-1-1    
ネヴァブション
56
目黒記念16着 0-0-0-1   アメリカJCC1着
ネオヴァンドーム
56
都大路S1着 0-0-0-1   きさらぎ賞1着
マイネルスターリー
57
エプソムC3着 7-0-0-5 函館記念 函館記念1着
マヤノライジン
54
メイS7着 2-3-1-10 巴賞 函館記念1着
ミッキーパンプキン
55
巴賞6着 0-1-0-3   アーリントンC3着
メイショウクオリア
55
巴賞10着 1-1-3-5 巴賞 京都新聞杯1着
リッツィースター
52
巴賞9着 3-1-0-7 HTB賞  
ロードオブザリング
55
垂水S1着 0-0-0-3    

2012/10/7/25 函館9R 函館記念(G3)1着 6番 マイネルスターリー

表4が今年の函館記念出走予定馬。表1の3項目(洋芝成績、洋芝での主な勝ち鞍、重賞実績)に加え、表2の斤量、表3の前走レースを掲載した。計5項目のうち4項目以上で強調材料があるのは、アクシオン、トウカイパラダイス、マイネルスターリー、メイショウクオリア。アクシオンは昨年の3着馬。洋芝は【2.3.2.0】と大得意で、重賞実績もあり。前走エプソムCは17着に大敗したが、昨年もエプソムC10着から巻き返した。今年も一変する可能性はあるだろう。巴賞勝ち馬のトウカイパラダイスは洋芝成績(洋芝のコースで2回以上3着以内)以外の条件をクリア。推奨馬の1頭だが、相性の悪い巴賞勝ち馬。人気を裏切る可能性はあるかもしれない。マイネルスターリーは2年前のこのレースの覇者。昨年も出走しているが、斤量58キロで大外枠という不利。それでも勝ち馬キングトップガンから0.6秒差の8着と大きく負けなかった。今年は昨年より斤量が1キロ減って57キロ。前走エプソムC3着と復調しており、要注意だろう。メイショウクオリアは10年巴賞勝ち馬。洋芝は【1.1.3.5】と相性がいい。昨年の函館記念では逃げて4着と見せ場を作った。前走巴賞は10着に敗れたが、巴賞組は2着以下からの好走が多いので、それほど気にする必要はない。

上記の4頭に次ぐのは3項目で合致したキングトップガン、ゴールデンハインド、マヤノライジンか。キングトップガン、マヤノライジンはすでにこのレースで好走しているので、洋芝適性は証明済み。前走天皇賞(春)で7着に粘ったゴールデンハインドは函館記念初出走だが、洋芝で3勝をマーク。隠れた洋芝巧者かもしれない。

ライタープロフィール

フランキー森山(ふらんきー もりやま)

1984年1月、神奈川県生まれ。重賞レースにおいては、毎年同じようなステップで出走してくる馬が多いことから、データ競馬の有効性に着目。データde出〜たでは主に過去の好走馬の実績を重視し、予想を展開している。馬券を買うのはもちろん、競馬場へ行くことも好きなタイプ。好きなレースは平安S。05年に中央競馬の全場踏破達成。その後は、地方、海外の競馬場へもたびたび訪れている。

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