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第613回 開催時期が早まった函館2歳Sを占う

2012/7/9(月)

今週は今年最初の2歳重賞・函館2歳Sが行われる。昨年までステップレースとして実施されていたラベンダー賞が廃止されたため、今年は地方所属馬を除けば新馬、未勝利組同士の争い。傾向に変化はあるかもしれないが、過去10年のデータをもとに函館2歳Sを占っていきたい。データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 函館2歳Sの人気別成績

人気
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
1番人気
1-  3-  1-  5/ 10
10.0%
40.0%
50.0%
36%
64%
2番人気
4-  1-  1-  4/ 10
40.0%
50.0%
60.0%
200%
110%
3番人気
1-  1-  1-  7/ 10
10.0%
20.0%
30.0%
132%
58%
4番人気
0-  0-  2-  8/ 10
0.0%
0.0%
20.0%
0%
65%
5番人気
0-  3-  2-  5/ 10
0.0%
30.0%
50.0%
0%
148%
6番人気
2-  1-  1-  6/ 10
20.0%
30.0%
40.0%
300%
146%
7番人気
1-  0-  0-  9/ 10
10.0%
10.0%
10.0%
165%
51%
8番人気
0-  0-  2-  8/ 10
0.0%
0.0%
20.0%
0%
95%
9番人気
1-  0-  0-  9/ 10
10.0%
10.0%
10.0%
295%
80%
10番人気以下
0-  1-  0- 47/ 48
0.0%
2.1%
2.1%
0%
32%

表1は函館2歳Sの人気別成績。まず1番人気は不振で、勝ち馬は09年ステラリードのみ。同馬は単勝オッズ3.6倍で、過去10年の1番人気馬で最も人気がなかった。単勝オッズ3.5倍以下の1番人気は【0.3.1.5】と勝ち切れていない。ただし、2番人気は4勝をマーク。特に近年は同人気が強く、08年1着フィフスペトル、09年2着キョウエイアシュラ、10年1着マジカルポケット、11年1着ファインチョイスと4年連続で連対を果たしている。10番人気以下で3着以内に入ったのは1頭(07年11番人気2着ジョイフルスマイル)。10番人気以下は狙わないほうがいいだろう。

■表2 函館2歳Sの性別別成績

性別
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
牡・セン
4-  3-  6- 64/ 77
5.2%
9.1%
16.9%
69%
45%
6-  7-  4- 44/ 61
9.8%
21.3%
27.9%
97%
101%

2歳戦の早い時期にいえることだが、このレースでも牡・セン馬より牝馬のほうが優秀な成績を収めている(表2参照)。勝率、連対率は約2倍の開きがあり、回収率の面でも牝馬のほうが圧倒的に高い数字を残している。

■表3 函館2歳Sの前走クラス別成績

前走クラス
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
新馬
7-  3-  7- 55/ 72
9.7%
13.9%
23.6%
76%
63%
未勝利
1-  2-  1- 22/ 26
3.8%
11.5%
15.4%
113%
118%
OPEN特別
2-  5-  2- 30/ 39
5.1%
17.9%
23.1%
71%
53%

表3は函館2歳Sの前走クラス別成績で、中心となるのは新馬組。勝ち馬は新馬組7頭に対し、未勝利組1頭(02年アタゴタイショウのみ)。勝ち馬はほとんど新馬組である。ラベンダー賞をステップとするOPEN特別組は今年から存在しないが、昨年までも特別にOPEN特別組が強いわけではなかった。

■表4 函館2歳Sの間隔別成績

間隔
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
連闘
0-  1-  1-  2/  4
0.0%
25.0%
50.0%
0%
147%
中1週
4-  5-  2- 44/ 55
7.3%
16.4%
20.0%
111%
55%
中2週
0-  0-  1- 21/ 22
0.0%
0.0%
4.5%
0%
26%
中3週
3-  3-  3- 10/ 19
15.8%
31.6%
47.4%
202%
210%
中4〜8週
3-  1-  3- 31/ 38
7.9%
10.5%
18.4%
34%
38%

次ぎに函館2歳Sの間隔別成績をまとめたのが表4。ベストは中3週で、勝率15.8%、連対率31.6%、複勝率47.6%と抜群の成績を残している。はっきりとした理由はわからないが、中4週以上になると好走率は大きくダウン。回収率の面でも期待できない。また中2週も3着1回と散々な成績になっている。

■表5 函館2歳Sの前走コース別成績

前走コース
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
函館・芝1200 7- 8- 6-61/82
8.5%
18.3%
25.6%
78%
79%
函館・芝1000 2- 0- 1- 4/ 7
28.6%
28.6%
42.9%
638%
185%
阪神・ダ1200 0- 1- 0- 0/ 1
0.0%
100.0%
100.0%
0%
360%
福島・芝1200 0- 0- 1- 2/ 3
0.0%
0.0%
33.3%
0%
100%
新潟・芝1200 0- 0- 1- 2/ 3
0.0%
0.0%
33.3%
0%
196%
函館・ダ1000 0- 0- 0-17/17
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
中山・芝1200 0- 0- 0- 2/ 2
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
福島・ダ1000 0- 0- 0- 4/ 4
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
新潟・芝1400 0- 0- 0- 1/ 1
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
新潟・ダ1200 0- 0- 0- 1/ 1
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
札幌・ダ1000 0- 0- 0- 1/ 1
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
※09年の札幌開催を除く。

キャリアの浅い2歳戦のためか、前走から条件が大きく変わるのはマイナス。09年の札幌開催を除いた過去10年、3着以内馬27頭のうち24頭は前走函館芝1000〜1200mのレースに出走していた(表5参照)。前走函館芝1200mに出走している馬が最も多いが、前走函館芝1000mに出走している馬も侮れない。そのほかのコースでは好走しても2着まで。前走函館ダート1000mに出走している馬は17頭いて、1頭も3着以内に入ったことがない。

■表6 函館2歳Sの前走4角位置別成績

前走4角位置
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
1番手
1-  3-  3- 35/ 42
2.4%
9.5%
16.7%
9%
30%
2番手
5-  4-  5- 22/ 36
13.9%
25.0%
38.9%
194%
169%
3番手
1-  1-  0- 12/ 14
7.1%
14.3%
14.3%
94%
39%
4番手
2-  1-  0-  6/   9
22.2%
33.3%
33.3%
242%
93%
5番手以下
0-  0-  1- 19/ 20
0.0%
0.0%
5.0%
0%
15%
※09年の札幌開催を除く。

前走4角位置別成績でも顕著な傾向が出ている(表6参照)。前走4角1番手は勝率2.4%、連対率9.5%、複勝率16.7%に対し、同2番手は同13.9%、同25.0%、同38.9%。前走で逃げた馬より、2番手を追走した馬が圧倒的に強い。また後方からレースを進めた馬は不振。前走4角5番手以下は3着1回のみ。前走で鮮やかな差し切り勝ちを収めていても、疑ったほうがいい。

■表7 函館2歳Sの地方所属馬の成績

着順
人気
馬名
前走
11年
10
8
ステルミナート ラベンダー賞3着 アドマイヤコジーン
07年
1
6
ハートオブクィーン ラベンダー賞1着 ジョリーズヘイロー
06年
6
2
インパーフェクト ラベンダー賞1着 ナリタトップロード
05年
1
3
モエレジーニアス ラベンダー賞1着 フサイチコンコルド
03年
2
3
フラワーサークル ラベンダー賞2着 サクラバクシンオー
02年
4
2
フジノタカネ ラベンダー賞1着 ブラックタイアフェアー

最後に函館2歳Sに出走した地方所属馬の成績を見ていきたい(表7参照)。02年以降、計6頭が参戦して【2.1.0.3】。勝率33.3%、連対率50.0%で、地方所属馬とは相性がいいレースだ。ただし、これまで函館2歳Sに出走した地方所属馬はすべて前走ラベンダー賞3着以内で、すでに芝適性を示していた。今年からラベンダー賞は廃止されたため、地方所属馬の芝適性を正確に見極めるのは難しくなった。それでも03年2着フラワーサークルの父はサクラバクシンオーで、05年1着モエレジーニアスの父はフサイチコンコルド。血統的にダートより芝のほうがよさそうなタイプではあった。

<結論>
それでは今年の函館2歳Sを展望していこう。以下の表8に今年の登録馬をまとめてみた。

■表8 今年の函館2歳S登録馬

馬名
性別
前走クラス
間隔
前走コース
前走4角
アットウィル
新馬
中3週
函館芝1200
2番手
イーサンヘイロー
新馬
中3週
函館ダ1200
4番手
エクスパーシヴ
新馬
中2週
函館芝1200
8番手
エターナルムーン
未勝利
中2週
函館芝1200
4番手
カオスモス
新馬
中4週
阪神芝1200
3番手
コスモシルバード
新馬
中4週
函館芝1200
5番手
コナブリュワーズ
未勝利
中1週
函館芝1200
2番手
ジーブラック
新馬
中3週
函館芝1200
8番手
ストークアンドレイ
新馬
中4週
函館芝1000
3番手
タイセイロバリー
新馬
中4週
函館芝1200
2番手
タガノハピネス
新馬
中5週
阪神芝1200
2番手
ティーハーフ
新馬
中2週
阪神芝1200
3番手
ディアセルヴィス
新馬
中2週
函館芝1000
1番手
トルークマクト
未勝利
中2週
福島芝1200
1番手
モンサンスピカ
未勝利
中1週
函館芝1200
2番手
ローガンサファイア
新馬
中1週
函館芝1200
3番手
ロゴタイプ
新馬
中2週
函館芝1200
3番手
ロジウエスト
新馬
連闘
函館芝1200
7番手
※JRA所属馬のみ。

2012/6/17 函館5R サラ2歳新馬 1着 9番 アットウィル

上の表8が今年の函館2歳S登録馬である。最も推奨したいのは性別以外ではすべて好材料がそろっているアットウィル。一つ上の全姉は昨年の函館2歳S覇者ファインチョイス。本馬も間違いなく適性はありそうで、きょうだい制覇の可能性は十分にあるだろう。そのほかではコナブリュワーズモンサンスピカローガンサファイアがオススメ。3頭ともに減点材料はなく、強調材料が3つそろっている。

地方所属馬ではシーギリヤガール(父スターリングローズ)、ミータロー(父プリサイスエンド)が登録。血統的には両馬ともにダートタイプだが、洋芝なら走っても不思議ではなさそう。スターリングローズは先週の七夕賞を制したアスカクリチャンの父。パワーのいる馬場なら芝でも走れる。プリサイスエンドはスターリングローズと同じミスタープロスペクター系。こちらも洋芝なら対応できそうだ。

ライタープロフィール

フランキー森山(ふらんきー もりやま)

1984年1月、神奈川県生まれ。重賞レースにおいては、毎年同じようなステップで出走してくる馬が多いことから、データ競馬の有効性に着目。データde出〜たでは主に過去の好走馬の実績を重視し、予想を展開している。馬券を買うのはもちろん、競馬場へ行くことも好きなタイプ。好きなレースは平安S。05年に中央競馬の全場踏破達成。その後は、地方、海外の競馬場へもたびたび訪れている。

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