第610回 難解なハンデ戦・ラジオNIKKEI賞分析|競馬情報ならJRA-VAN

JRA公式データ配信サービス JRA-VAN

  • メール:office@jra-van.jp
  • 受付時間:10:00〜17:00
  • ※競馬開催のない土日祝・火曜を除く
  • ホーム
  • サイトマップ
  • JRA-VAN広場

データde出〜た

データde出〜たバックナンバー

第610回 難解なハンデ戦・ラジオNIKKEI賞分析

2012/6/28(木)

今週は中京でCBC賞、そして福島ではラジオNIKKEI賞が行われる。ともに難解なハンデ戦だが、CBC賞は今年から施行時期が繰り下がっているため、今回は福島のラジオNIKKEI賞を取り上げたい。データの分析には、JRA-VAN DataLab.TARGET frontier JV馬天楼 for データde出〜たを利用した。また、特に記載のないかぎりはハンデ戦で行われた過去6回を対象としている。

■表1 人気別成績

人気
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収
複回収
1
0-0-2-4/6
0.0%
0.0%
33.3%
0%
55%
2
2-2-1-1/6
33.3%
66.7%
83.3%
160%
178%
3
1-1-0-4/6
16.7%
33.3%
33.3%
121%
68%
4
0-0-1-5/6
0.0%
0.0%
16.7%
0%
41%
5
2-0-0-4/6
33.3%
33.3%
33.3%
315%
110%
6
0-1-1-4/6
0.0%
16.7%
33.3%
0%
123%
7
0-0-0-6/6
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
8
1-0-0-5/6
16.7%
16.7%
16.7%
303%
70%
9
0-0-0-6/6
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
10
0-0-0-6/6
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
11〜
0-2-1-30/33
0.0%
6.1%
9.1%
0%
81%

2007/7/1 福島11R ラジオNIKKEI賞(Jpn3)1着 13番 ロックドゥカンブ 2番人気

ハンデ戦に変更された06年以降の過去6年、1番人気は【0.0.2.4と連対なし。ただ、2番人気は【2.1.1.1】で複勝率83.3の好成績を記録している。ハンデ戦で1、2番人気馬の単勝オッズにさほど差のない年も多いが、人気順での成績では両者に大きな差が出ている。また、3着以内馬18頭中14頭が6番人気以内優勝馬は6頭中5頭が5番人気以内で、ハンデ戦ながら極端な人気薄の好走はさほど多くないレースだ。各年の上位馬の人気は表6などに記しているが、6番人気以下が2頭以上3着以内に絡んだのは、この6年で08年の1回のみである。ただ、昨年以外は6番人気以下が1頭は絡んでいるとも言え、人気馬ばかりや、逆に人気薄ばかりにならないような組み合わせを狙いたい。

■表2 ハンデ別成績(牡馬)

斤量
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収
複回収
52kg
1-0-0-10/11
9.1%
9.1%
9.1%
45%
20%
53kg
1-1-1-21/24
4.2%
8.3%
12.5%
75%
61%
54kg
2-2-0-16/20
10.0%
20.0%
20.0%
67%
88%
55kg
1-1-3-9/14
7.1%
14.3%
35.7%
52%
90%
56kg
1-1-0-6/8
12.5%
25.0%
25.0%
126%
66%
57kg
0-1-0-5/6
0.0%
16.7%
16.7%
0%
53%
トップハンデ
0-1-0-6/7
0.0%
14.3%
14.3%
0%
46%
※牝馬は51キロ、56キロが3着1回

牡馬のハンデ別成績は、54キロ以上が中心で、あまり軽すぎても好走確率は低くなる。また、トップハンデは【0.1.0.6】。過去6回のうち5回のトップハンデは57キロ、今年は最高でも56キロだが、同様に56キロがトップハンデだった06年はトウショウシロッコが1番人気で4着に敗退している。

■表3 枠番別成績(福島開催時)

枠番
06〜10年(ハンデ戦)
02〜10年
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収
複回収
着別度数
勝率
連対率
複勝率
1枠
1-0-0-9/10
10.0%
10.0%
10.0%
88%
29%
1-0-0-14/15
6.7%
6.7%
6.7%
2枠
1-0-2-7/10
10.0%
10.0%
30.0%
182%
139%
2-0-2-14/18
11.1%
11.1%
22.2%
3枠
0-0-1-9/10
0.0%
0.0%
10.0%
0%
25%
0-2-3-13/18
0.0%
11.1%
27.8%
4枠
0-2-0-8/10
0.0%
20.0%
20.0%
0%
129%
2-2-0-14/18
11.1%
22.2%
22.2%
5枠
0-1-0-9/10
0.0%
10.0%
10.0%
0%
21%
0-1-0-17/18
0.0%
5.6%
5.6%
6枠
0-1-0-9/10
0.0%
10.0%
10.0%
0%
32%
1-1-0-16/18
5.6%
11.1%
11.1%
7枠
2-0-0-8/10
20.0%
20.0%
20.0%
123%
47%
2-1-2-13/18
11.1%
16.7%
27.8%
8枠
1-1-2-6/10
10.0%
20.0%
40.0%
101%
185%
1-2-2-13/18
5.6%
16.7%
27.8%

表3は、中山代替開催の昨年を除いた枠番別成績。参考までに、別定戦時代も含めた成績も表の右に掲載している。好走馬は比較的分散しているが、福島・ハンデ戦の5年間で好走馬が1頭しか出ていないのは、1枠と5、6枠。別定戦時代を含めても、この1、5、6枠は今ひとつの成績ら終わっている。

■表4 ハンデ戦・福島開催時の好走馬の通過順と上がり

馬名 着順 通過順 上がり レース上がり
06 タマモサポート
1
6-4-4-2
37.3
37.9
ソングオブウインド
2
12-12-11-9
37.3
ステラマドレード
3
9-8-4-3
37.6
07 ロックドゥカンブ
1
3-3-2-1
35.4
35.4
スクリーンヒーロー
2
6-9-9-8
35.3
イクスキューズ
3
9-10-7-4
35.5
08 レオマイスター
1
10-9-4-3
35.0
35.2
ノットアローン
2
3-2-1-1
35.2
ダイバーシティ
3
7-4-7-6
34.8
09 ストロングガルーダ
1
8-8-7-9
35.8
36.3
サニーサンデー
2
4-4-4-4
36.0
ストロングリターン
3
11-12-13-12
35.6
10 アロマカフェ
1
8-7-6-4
35.0
35.4
クォークスター
2
12-12-15-13
34.5
レト
3
3-2-1-1
35.5
※06年のみ重馬場

福島開催・ハンデ戦の06〜10年について、好走馬の通過順を調べたものが表4。直線の短い小回りコースだが、3コーナーを2番手以内で通過した好走馬は15頭中3頭のみ。この3頭はいずれも1コーナーは3番手で、スタート直後からハナを切った好走馬はいない。ただ、差し馬でもレースの上がりに比べ極端に速い上がりを使った馬も少なく、上がり3ハロンがメンバー中最速だった好走馬は2頭のみである。

■表5 前走クラス別成績

前走クラス
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収
複回収
500万下
2-1-2-17/22
9.1%
13.6%
22.7%
43%
69%
1000万下
2-1-0-18/21
9.5%
14.3%
14.3%
134%
89%
OPEN特別
0-4-2-16/22
0.0%
18.2%
27.3%
0%
89%
G3
0-0-0-5/5
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
G2
2-0-0-5/7
28.6%
28.6%
28.6%
230%
77%
G1
0-0-2-13/15
0.0%
0.0%
13.3%
0%
44%
重賞計
2-0-2-23/27
7.4%
7.4%
14.8%
59%
44%
OP・重賞計
2-4-4-39/49
4.1%
12.2%
20.4%
32%
64%
条件戦計
4-2-2-35/43
9.3%
14.0%
18.6%
88%
79%

続いて前走クラス別の成績。3歳限定重賞ということもあって前走条件戦組でも通用しており、【4.2.2.35】で連対率14.0%。また、前走重賞組は【2.0.2.23】連対率7.4%にとどまり、単複の回収率も低め。重賞組を高く見る必要はまったくないと言える。

■表6 好走馬の全成績、重賞実績等

馬名
人気
着順
全成績
オープン特別実績
重賞実績
06 タマモサポート
5
1
2-1-0-4
未経験 スプリングS4着
ソングオブウインド
2
2
2-3-2-0
未経験 未経験
ステラマドレード
12
3
2-3-1-5
未経験 チューリップ賞8着
07 ロックドゥカンブ
2
1
2-0-0-0
未経験 未経験
スクリーンヒーロー
14
2
2-2-1-4
伏竜S2着 スプリングS5着
イクスキューズ
4
3
3-1-3-3
クローバー賞1着 クイーンC1着
08 レオマイスター
8
1
2-1-1-5
福島2歳S2着 NZT5着
ノットアローン
6
2
3-1-1-6
若葉S1着 アーリントンC4着
ダイバーシティ
1
3
2-0-0-0
未経験 未経験
09 ストロングガルーダ
5
1
3-0-0-2
プリンシパルS8着 新潟2歳S7着
サニーサンデー
13
2
2-0-2-3
プリンシパルS17着 未経験
ストロングリターン
2
3
2-2-1-2
葵S4着 毎日杯6着
10 アロマカフェ
3
1
2-1-1-3
未経験 青葉賞4着
クォークスター
2
2
2-3-0-1
プリンシパルS2着 きさらぎ賞7着
レト
6
3
2-2-3-3
未経験 NZT3着
11 フレールジャック
2
1
2-0-0-0
未経験 未経験
マイネルラクリマ
3
2
2-1-1-3
白百合S1着 新潟2歳S2着
カフナ
1
3
2-1-1-5
若葉S2着 皐月賞14着

前走は条件戦でも問題ないという表5だったが、表6の好走馬の実績をみると、重賞出走経験がなかった馬は18頭中5頭のみ。そのうち4頭は着外なし(3頭は2戦2勝)と底を見せていなかった馬で、着外のある馬なら重賞出走経験くらいは欲しい。ただ、重賞で3着以内の実績を持っていた馬は3頭と少なめ。ひと桁着順の実績があるに越したことはないものの、まずは実績よりも出走経験に注目したい。また表には記さなかったが、これに加えて芝1800m以上の出走経験も必要になるものの、今年の登録馬は問題なさそうだ。

■表7 好走馬の前走

前走クラス
馬名
斤量
前走
レース
500万組
06
ソングオブウインド
54
2
2
夏木立賞
2
1
ステラマドレード
51
12
3
500万・牝
1
1
07
ロックドゥカンブ
52
2
1
マカオJCT
1
1
08
ダイバーシティ
53
1
3
500万
2
1
11
フレールジャック
54
2
1
500万
1
1
1000万組
07
スクリーンヒーロー
54
14
2
エーデルワイス
8
4
08
レオマイスター
53
8
1
エーデルワイス
3
10
09
ストロングガルーダ
56
5
1
エーデルワイス
1
1
OP特別
08
ノットアローン
57
6
2
白百合S
1
5
09
サニーサンデー
53
13
2
プリンシパルS
13
17
ストロングリターン
55
2
3
葵S
1
4
10
クォークスター
55
2
2
プリンシパルS
7
2
11
マイネルラクリマ
56
3
2
白百合S
2
1
カフナ
55
1
3
プリンシパルS
3
3
重賞
06
タマモサポート
54
5
1
青葉賞
6
7
07
イクスキューズ
56
4
3
NHKマイルC
8
17
10
アロマカフェ
55
3
1
青葉賞
12
4
レト
55
6
3
NHKマイルC
9
7

最後に、好走馬の前走成績について、前走クラス別に見てみたい。まず前走500万組は1〜2番人気で勝ってきた馬にかぎられ、今回も1〜2番人気が理想。表6の「重賞未経験+着外なし」の4頭はいずれも、この前走500万組だ。
1000万組3頭はエーデルワイスS組(3歳限定・東京芝1600m、6月10日前後)ばかりだが、今年は古馬混合戦の開始時期が変更されてエーデルワイスSが行われていないため、同時期の他のレースも候補になる。この3頭のうち、ストロングガルーダは前走1着、残るスクリーンヒーローとレオマイスターは重賞5着以内の実績を持っていた(表6)。1000万組は前走勝ちか、重賞5着以内の好走実績を条件と考えたい。
続いてオープン特別組。最多の6頭の好走馬を出しており、そのうち5頭は前走5着以内だった。残る1頭、サニーサンデーはこの組の他の好走馬より2キロ以上軽い53キロ、そして表6でも重賞未経験の好走馬では唯一着外があった馬で、例外的な存在と考えられる。よって、オープン特別組なら前走5着以内を条件としたい。
最後に重賞組は4頭すべて青葉賞かNHKマイルC出走馬。重賞以外を含めレース間隔はこの青葉賞組2頭の中8週が最長で、他の重賞組を買う場合でも4月下旬以降に出走している馬が良さそうだ。

【結論】
ラジオNIKKEI賞は、ハンデ戦ながらも人気薄の好走はさほど多くなく、3着以内馬18頭中14頭が6番人気以内。ただ、1番人気は不振で、2番人気が非常に安定している。ハンデは54キロ以上が良いが、トップハンデは今ひとつ。前走は条件戦組でも通用するものの、重賞出走経験は欲しい。レース間隔が開いている馬は減点が必要だ。

今年は登録馬のほとんどが抽選対象。以下に除外馬が含まれる可能性もあるが、表6、表7からまずアルキメデスファイナルフォームローレルブレットヤマニンファラオが挙げられる。アルキメデスは前走1000万組、重賞5着以内実績(アーリントンC3着)で条件をクリア。前走の江の島特別は古馬混合戦だが、昨年までの3歳1000万・エーデルワイスS(好走馬3頭)と同時期・同コースの東京芝1600m戦だ。ローレルブレットとヤマニンファラオは、重賞出走経験+オープン特別組の前走5着以内。そしてファイナルフォームは500万組の前走1番人気1着、全成績【2.1.1.0】で500万組や重賞未経験馬の「着外なし」に該当する。
この4頭では、オープン特別組が過去6年勝っていないため(表5)、連単系の1着軸候補にするなら条件戦組のアルキメデスとファイナルフォームが良さそうだ。もう少し加えれば、先行脚質が少々気になるものの(表4)、前走オープン特別5着以内で重賞経験もあるビービージャパンプレミアムブルーあたりだろうか。以上6頭はすべてハンデ54〜55キロで、表2の54キロ以上トップハンデ以外(今年は56キロ)である。

【追記】

上記6頭のうち、木曜に発表された出走馬に含まれたのはファイナルフォーム、ローレルブレット、ヤマニンファラオ、ビービージャパンの4頭。今年の出走メンバーで重賞経験不問の「着外なし」はファイナルフォーム1頭のため、もう何頭か加える場合でも、重賞経験のある馬を優先して拾っていくのが良さそうだ。

ライタープロフィール

浅田知広(あさだ ともひろ)

1970年12月、埼玉県生まれ。立命館大学文学部中退後、夕刊紙レース部のアルバイト、競馬データベース会社を経て、現在はフリー。パソコンが広く普及する以前から、パソコン通信でデータ手入力方式の競馬予想ソフトを公開するなど、競馬のみならずPCやネットワークにも精通。その知識を活かし、Webや雑誌で競馬ライターとして活躍するかたわら、ネットワークの専門誌にも連載を持つ。

データde出〜たバックナンバー

データ競馬のための最強ツール TARGET frontier JV(ターゲット)

ページトップへ戻る

競馬予想のJRA-VAN