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第608回 王者の復活はあるのか!? 宝塚記念を占う!

2012/6/21(木)

今週末は阪神競馬場で宝塚記念が行われる。今年上半期の中央競馬を締めくくるグランプリだ。昨年牡馬クラシック三冠を制覇し、有馬記念も優勝。年度代表馬に輝いたオルフェーヴルの復活はあるのだろうか。それとも天皇賞(春)のように思わぬ伏兵が台頭したり、勢いのある上がり馬が頂点に立ったりすることがあるのだろうか。注目の大一番に向けて興味は尽きない。そこでいつものように過去10年の宝塚記念を分析。傾向を調べて、今年の宝塚記念を占ってみたい。データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 過去10年の宝塚記念上位馬

着順
人気
馬名
同年1着
G1
2200m
クラシック
11年
1
6
アーネストリー     宝塚記3着 不出走
3着
2
1
ブエナビスタ   ヴィクト2着   二冠
2着
3
3
エイシンフラッシュ   春天2着   ダービー1着
10年
1
8
ナカヤマフェスタ メトロポ1着   セント1着 ダービー4着
2
1
ブエナビスタ ヴィクト1着     二冠
3
3
アーネストリー 金鯱賞1着     不出走
09年
1
2
ドリームジャーニー 大阪杯1着 春天3着   ダービー5着
2
3
サクラメガワンダー 金鯱賞1着     皐月賞6着
4着
3
1
ディープスカイ   安田記2着   ダービー1着
08年
1
5
エイシンデピュティ 金鯱賞1着     不出走
2
1
メイショウサムソン   春天2着   ダービー1着
2着
3
11
インティライミ     京都新1着 ダービー2着
7着
07年
1
3
アドマイヤムーン DDF1着   京都記1着 皐月賞4着
2
2
メイショウサムソン 春天1着     ダービー1着
3
4
ポップロック 目黒記1着     不出走
06年
1
1
ディープインパクト 春天1着     三冠
2
10
ナリタセンチュリー     京都記1着 不出走
3
9
バランスオブゲーム 中山記1着     菊花賞5着
11着
05年
1
11
スイープトウショウ   安田記2着   オークス2着
2
3
ハーツクライ   春天5着 京都新1着 ダービー2着
3
2
ゼンノロブロイ       ダービー2着
04年
1
1
タップダンスシチー 金鯱賞1着     不出走
3着
2
6
シルクフェイマス 京都記1着 春天3着   不出走
3
3
リンカーン 阪神大1着     菊花賞2着
03年
1
6
ヒシミラクル 春天1着     菊花賞1着
2
8
ツルマルボーイ   春天4着 宝塚記2着 不出走
2着
3
4
タップダンスシチー 金鯱賞1着     不出走
02年
1
1
ダンツフレーム   安田記2着   ダービー2着
2
4
ツルマルボーイ 金鯱賞1着     不出走
3
3
ローエングリン 駒草賞1着     不出走

まずはシンプルに過去10年の宝塚記念優勝馬を中心とした上位好走馬を振り返ってみよう。表1では上位3頭までの馬を並べた。京都競馬場で行われた06年も含めている。まず注目したいのはその年に入っての成績。具体的にはオープンクラス以上のレースで1着の実績があったかどうか。この点から注目したい。アーネストリーが勝利した昨年は上位3頭とも、その年に勝ち鞍はなかったが、10年に8番人気で制したナカヤマフェスタは前走メトロポリタンSを勝っていた。ブエナビスタ以下も同様。つまり、ここに至るまでの順調さと好調度が大事というわけだ。ナカヤマフェスタの実績も実はやや例外で、本来であれば重賞実績であることが望ましい。今年は日程の変更で事情が変わってしまったが、今までは前哨戦の金鯱賞で1着の馬に注目すべきであった。同じG2の大阪杯や中山記念でも構わない。とにかく同年にG2以上のレースで1着の実績がある馬の好走が目立っていた。表1に記した全30頭のうち18頭、つまり好走馬の6割がその実績を持っていた。

「同年にオープンクラス(できればG2以上)のレースで1着」。この実績を持っていない馬でも好走は可能だ。その場合は今年のG1に目を向けなければならない。特に天皇賞(春)と安田記念の連対馬。09年3着ディープスカイ、05年1着スイープトウショウ、02年1着ダンツフレーム。この3頭は同年の安田記念で連対。次走宝塚記念でも好走を果たした。天皇賞(春)もメイショウサムソンのように連対していることが望ましい。しかし、同レースに限っては5着以内までが許容範囲。そうすることによって05年2着ハーツクライ、03年2着ツルマルボーイまで拾うことができる。同じG1でもヴィクトリアマイルまで対象を広げるかは微妙なところ。一応、昨年2着のブエナビスタがこのタイプだが、同馬はそれ以外の実績が光っていた馬。決して牝馬限定のG1だけの馬ではなかった。

以上、2つの実績を持たずに好走した馬も実はいる。昨年1着のアーネストリーだ。同馬は前年の宝塚記念で3着だった。この実績に注目しないわけにはいかない。つまり2200mでの重賞実績だ。そうすると08年3着のインティライミ(京都新聞杯1着)、06年2着ナリタセンチュリー(京都記念1着)を拾うことができる。同年のオープンで1着もしくはG1で連対、過去芝2200mの重賞で好走。これらの実績が全くなかったのは05年3着ゼンノロブロイ1頭。同馬は前年秋に天皇賞(秋)→JC→有馬記念と3連勝。これぐらいの実績がなければ厳しいということになるし、逆に言うとこれほどの実績馬でも有馬記念以来の休み明けでは3着が精一杯であったということになる。

次に注目したいのはクラシックの成績。表1にはその実績を示した。結論から言うと、宝塚記念の好走馬は過去にクラシックで5着以内に善戦している馬が多いということ。ディープインパクトのような馬は別格で、決して連対までの実績は求めていない。ナカヤマフェスタはダービー4着、ドリームジャーニーもダービー5着、アドマイヤムーンも皐月賞4着が最高成績。クラシックでは結果は残せなかったけれども掲示板に善戦はしていた。一方、クラシックに出走していたが、着順が悪かったというような馬はいない。むしろアーネストリーやエイシンデピュティ、タップダンスシチーのようなクラシックとは無縁だった馬が、古馬になって力をつけるというパターンがよくある。この点は見逃せない。

もう一つ表1に注目すべき実績を記した。それは過去の宝塚記念での成績。実は好走馬の大半は宝塚記念初挑戦で好走を果たしている。過去に出走したことがあるのであれば、こちらも5着以内に好走していることが理想だ。昨年のアーネストリー、ブエナビスタは前年の2、3着馬。インティライミやバランスオブゲームのように過去の宝塚記念で大きく負けていた馬もいるが、ともに巻き返しても3着止まりであったことに注意したい。

【結論】
それでは今年の宝塚記念を占っていこう。出走予定馬は以下の表2の通り。同年のオープン(できればG2以上)1着の実績、同年のG1好走実績、芝2200mの重賞実績、クラシックの成績、過去の宝塚記念の成績をあわせて記してある。

■表2 今年の宝塚記念出走予定馬

馬名
同年1着
G1
2200m
クラシック
アーネストリー     宝塚記1着 不出走
1着
ウインバリアシオン   春天3着   ダービー2着
エイシンフラッシュ     宝塚記3着 ダービー1着
3着
オルフェーヴル       三冠
カワキタコマンド        
ショウナンマイティ 大阪杯1着     菊花賞8着
スマイルジャック       ダービー2着
トゥザグローリー 鳴尾記1着   京都記1着 ダービー7着
13着
トレイルブレイザー 京都記1着     菊花賞8着
8着
ナカヤマナイト       ダービー4着
ネコパンチ 日経賞1着      
ヒットザターゲット 新潟大1着      
ビートブラック 春天1着     菊花賞3着
11着
フェデラリスト 中山記1着      
ホエールキャプチャ ヴィクト1着     オークス2着
マウントシャスタ 白百合1着      
モンテクリスエス       ダービー16着
9着
ルーラーシップ Qエリ1着   AJC1着 ダービー5着
5着

2012/2/26 中山11R 中山記念(G2)1着 3番 フェデラリスト
2011/4/30 東京11R テレビ東京杯青葉賞(G2)1着 4番 ウインバリアシオン

まず単純に同年のオープンで1着の実績があるのはショウナンマイティ、トゥザグローリー、トレイルブレイザー、ネコパンチ、ヒットザターゲット、ビートブラック、フェデラリスト、ホエールキャプチャ、マウントシャスタ、ルーラーシップ。かなりの該当馬がいる。そこでさらにクラシック実績、過去の宝塚記念の実績を考慮して絞り込む。するとショウナンマイティは菊花賞8着、トゥザグローリーはダービー7着・宝塚記念13着の実績が引っかかる(ただし、11年京都記念1着の実績は好材料)。ルーラーシップはダービー5着の実績はOKだが、昨年の宝塚記念5着が減点材料。当日有力と目されそうな馬でも欠点が見えてくる。今年のオープン実績の中でも上位に位置づけられるのは、中山記念を勝ったフェデラリスト、ヴィクトリアマイルの覇者ホエールキャプチャ。他の面で特に減点材料は見当たらない。総合的に考えてこの2頭を有力馬として注目してみたい。

次に今年の天皇賞(春)で3着であったウインバリアシオン。過去の傾向から考えると2着タイプだが、昨年のダービーで2着。もちろん宝塚記念は初出走。有力馬の1頭として注目できる。過去の芝2200m重賞実績からはアーネストリーとエイシンフラッシュ。昨年すでに好走しているので新鮮味はないが、押さえの候補。そして問題のオルフェーヴルだが、今年に入り阪神大賞典2着、天皇賞(春)が11着という成績。近2走だけの成績を考えると、とてもここで狙える馬ではない。前年の有馬記念までの偉大な実績があるので軽視はできないが、果たして復活はあるだろうか。今回のデータからは、押さえまでの評価にする。

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
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