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第598回 今年も平穏に収まらない!?オークスを分析する

2012/5/17(木)

オークスは桜花賞から距離が一気に800mも伸び、ほとんどの出走馬にとっては未知の舞台。そのため波乱の決着になることも多く、過去10年では馬連万馬券が5本も出ている。昨年は桜花賞馬マルセリーナが4着に敗れ、伏兵エリンコートが勝利。3連単は50万馬券の高配当が飛び出した。果たして今年はどんなドラマが待ち受けているだろうか。いつも通り過去10年のデータをもとに分析していきたい。データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 オークスの前走レース別成績(過去10年)

前走レース名
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
桜花賞 8- 7- 5-55/75
10.7%
20.0%
26.7%
85%
121%
フローラS 1- 2- 3-32/38
2.6%
7.9%
15.8%
10%
81%
スイートピーS 1- 0- 1-33/35
2.9%
2.9%
5.7%
19%
22%
忘れな草賞 1- 0- 1- 8/10
10.0%
10.0%
20.0%
372%
104%
その他 0- 0- 0-20/20
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%

まずはオークスの前走レース別成績(過去10年)を見ていこう(表1参照)。当然だが、第一冠の桜花賞が【8.7.5.55】と中心。3着以内馬30頭のうち20頭は前走桜花賞に出走していた。桜花賞組がオークスで連対を外したのは昨年だけである。次いでフローラSが【1.2.3.32】で3着以内馬6頭を輩出。あとはスイートピーSと忘れな草賞からそれぞれ2頭の3着以内馬が出ている。

■表2 桜花賞組の桜花賞での着順別成績(過去10年)

期間
桜花賞着順
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
07〜11年
1着
2- 0- 1- 1/ 4
50.0%
50.0%
75.0%
87%
177%
2着
0- 2- 1- 1/ 4
0.0%
50.0%
75.0%
0%
312%
3着
0- 0- 1- 3/ 4
0.0%
0.0%
25.0%
0%
72%
4着
1- 0- 0- 3/ 4
25.0%
25.0%
25.0%
292%
77%
5着
0- 0- 0- 2/ 2
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
6〜9着
1- 0- 0- 8/ 9
11.1%
11.1%
11.1%
107%
42%
10着〜
0- 0- 0-13/13
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
02〜06年
1着
1- 0- 0- 2/ 3
33.3%
33.3%
33.3%
186%
66%
2着
1- 0- 0- 4/ 5
20.0%
20.0%
20.0%
30%
22%
3着
0- 0- 0- 4/ 4
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
4着
0- 1- 1- 1/ 3
0.0%
33.3%
66.7%
0%
246%
5着
0- 1- 0- 2/ 3
0.0%
33.3%
33.3%
0%
133%
6〜9着
2- 1- 1- 5/ 9
22.2%
33.3%
44.4%
354%
246%
10着〜
0- 2- 0- 6/ 8
0.0%
25.0%
25.0%
0%
310%

表2は桜花賞組の桜花賞での着順別成績(過去10年)で、桜花賞が旧コースで行われていた02〜06年、現在の外回りコースで行われた07〜11年にわけてまとめたもの。これを見ると、07年から傾向がガラリと変わっていることがわかる。旧コース時代(02〜06年)、桜花賞の着順はまったくアテにできず、桜花賞1〜3着は【2.0.0.10】(複勝率16.7%)と不振で、桜花賞4着以下【2.5.2.14】(複勝率39.1%)の巻き返しが多かった。

ところが07年以降、桜花賞の着順はオークスに直結するようになった。桜花賞1〜3着は【2.2.3.5】(複勝率58.3%)で、特に桜花賞連対馬は【2.2.2.2】(複勝率75.0%)と優秀な成績を残している。桜花賞5着以下から3着以内に入ったのは、08年1着トールポピー(桜花賞8着)のみ。同馬は前年の阪神JFを制した2歳女王だった。

■表3 桜花賞組のオークス3着以内馬(過去5年)

着順
人気
馬名
阪神JF成績
11年
3
2
ホエールキャプチャ
2着
10年
1
1
アパパネ
1着
09年
1
1
ブエナビスタ
1着
2
2
レッドディザイア
不出走
3
4
ジェルミナル
6着
08年
1
4
トールポピー
1着
2
13
エフティマイア
17着
3
5
レジネッタ
6着
07年
1
5
ローブデコルテ
4着

表3は桜花賞組のオークス3着以内馬で、ここでも07年以降の過去5年を見ていこう。共通点は意外だが、阪神JFに出走していたこと。09年2着レッドディザイアを除く8頭はすべて阪神JFに出走していた。2歳時から頭角を現し、順調に桜花賞にも駒を進めた馬が、オークスで好走している。

■表4 桜花賞組のオークス凡走馬(過去5年)

着順
人気
馬名
阪神JF成績
11年
4
1
マルセリーナ
不出走
10年
5
3
オウケンサクラ
不出走
17
2
ショウリュウムーン
不出走
08年
7
1
リトルアマポーラ
不出走
8
3
ソーマジック
不出走

07年以降、桜花賞の着順はオークスに直結するようになったが、昨年の桜花賞馬マルセリーナは4着に敗退。単純に桜花賞上位馬を狙うのが正解ではない。そこで表4では桜花賞組のオークス凡走馬(過去5年)をまとめてみた。凡走の定義は、「オークスで3番人気以内に支持されて4着以下に敗退したこと」とした。共通点は表3の桜花賞組のオークス3着以内馬とは反対で、阪神JFに出走していなかったこと。昨年の勝ち馬マルセリーナを始め5頭はすべて同条件に合致する。またマルセリーナ、リトルアマポーラは初勝利が12月、ショウリュウムーン、オウケンサクラ、ソーマジックは初勝利が3歳になってから。3歳から力をつけて、ステップレースを勝って桜花賞に挑んだ馬が、オークスでは人気を裏切っている。

■表5 フローラS組のオークス3着以内馬(過去10年)

着順
人気
馬名
フローラS着順
フローラS上がり
11年
2
8
ピュアブリーゼ
3着
9位
10年
1
5
サンテミリオン
1着
2位
3
8
アグネスワルツ
2着
5位
07年
2
1
ベッラレイア
1着
1位
05年
3
3
ディアデラノビア
1着
1位
03年
3
9
シンコールビー
1着
2位

ここからは別路線組について見ていこう。表5はフローラS組のオークス3着以内馬(過去10年)で、該当馬6頭中4頭はフローラSを上がり2位以内で勝利していた。ただし、フローラSからオークスを制覇したのは、10年1着サンテミリオン(アパパネと同着)のみ。基本的には2、3着候補となる。

■表6 その他のオークス3着以内馬(過去10年)

着順
人気
馬名
前走
2走前
11年
1
7
エリンコート 忘れな草賞1着 500万下1着
07年
3
8
ラブカーナ スイートピーS2着 忘れな草賞2着
06年
1
3
カワカミプリンセス スイートピーS1着 君子蘭賞1着
02年
3
2
ユウキャラット 忘れな草賞1着 ゆきやなぎ賞1着

表6はその他のオークス3着以内馬(過去10年)で、スイートピーSと忘れな草賞からそれぞれ2頭。11年1着エリンコート、06年1着カワカミプリンセス、02年3着ユウキャラットに共通するのは2連勝以上をマークしていたこと。連勝中で勢いがあるタイプなら、オークスでも上位争いに加わるチャンスはある。

<結論>
それでは今年のオークスを展望していこう。以下の表7に今年の出走予定馬をまとめてみた。

■表7 今年のオークス出走予定馬

順位
馬名
前走
備考
1
ジェンティルドンナ 桜花賞1着  
1
ヴィルシーナ 桜花賞2着  
1
アイムユアーズ 桜花賞3着 阪神JF2着
1
ミッドサマーフェア フローラS1着 上がり1位
1
アイスフォーリス フローラS2着  
1
ダイワデッセー フローラS3着  
1
ダイワズーム スイートピーS1着 2走前デイジー賞1着
1
ココロチラリ スイートピーS2着  
9
エピセアローム 桜花賞15着  
10
オメガハートランド 桜花賞12着  
11
トーセンベニザクラ 桜花賞8着  
12
ハナズゴール NHKマイルC7着  
13
パララサルー 桜花賞9着  
14
メイショウスザンナ 桜花賞5着  
15
キャトルフィーユ 忘れな草賞1着  
16
サンシャイン 桜花賞10着  
17
マイネエポナ 桜花賞13着  
18
サトノジョリー スイートピーS5着  
18
サンキューアスク 500万下1着  
18
チェリーメドゥーサ フローラS18着  
18
プレノタート スイートピーS4着  
※フルゲート18頭。18位サトノジョリーほかは抽選対象(1/4)。

2012/3/11 阪神11R フィリーズレビュー(G2)1着 4番 アイムユアーズ

表7が今年のオークス出走予定馬である。まず桜花賞馬ジェンティルドンナは阪神JFに出走しておらず、初勝利が12月。昨年のマルセリーナと同様のパターンで、期待より不安のほうが大きい。桜花賞2着ヴィルシーナも阪神JFの出走歴なし。今年の桜花賞1、2着馬はそれほど信頼できないかもしれない。桜花賞組で最も推奨したいのはアイムユアーズ。桜花賞3着馬で、昨年の阪神JFでは2着に好走。11年3着ホエールキャプチャ(桜花賞2着、阪神JF2着)、09年3着ジェルミナル(桜花賞3着、阪神JF6着)、07年1着ローブデコルテ(桜花賞4着、阪神JF4着)などのパターンに似ている。

別路線組ではミッドサマーフェアダイワズームに注目。ミッドサマーフェアはフローラSを上がり最速タイの脚で差し切り勝ち。フローラSを上がり最速で勝利してオークスでも好走した05年3着ディアデラノビア、07年2着ベッラレイアと比較しても、遜色のないパフォーマンスだった。ダイワズームはスイートピーS勝ち馬で目下3連勝中。連勝中で勢いがあり要注意の1頭だろう。

今年のオークスで推奨できるのは、アイムユアーズ、ミッドサマーフェア、ダイワズームの3頭。桜花賞馬ジェンティルドンナ、同2着ヴィルシーナはともに不安を抱えており、今年も昨年のような波乱が起こる可能性は十分にありそうだ。

ライタープロフィール

フランキー森山(ふらんきー もりやま)

1984年1月、神奈川県生まれ。重賞レースにおいては、毎年同じようなステップで出走してくる馬が多いことから、データ競馬の有効性に着目。データde出〜たでは主に過去の好走馬の実績を重視し、予想を展開している。馬券を買うのはもちろん、競馬場へ行くことも好きなタイプ。好きなレースは平安S。05年に中央競馬の全場踏破達成。その後は、地方、海外の競馬場へもたびたび訪れている。

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