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第592回 1番人気に応え、天皇賞(春)を制することができるか?

2012/4/26(木)

今週日曜日は京都競馬場で天皇賞(春)が行われる。注目は何と言っても昨年のクラシック三冠馬オルフェーヴル。前走阪神大賞典では逸走をして2着に敗れるという不覚を取ったが、地力の高さをあらためて印象づけた。今回の天皇賞(春)でも1番人気に支持されることだろう。だが、過去10年、このレースの1番人気馬は不振。果たしてオルフェーヴルは人気に応えることができるだろうか。データによる分析をしてみたい。データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 天皇賞(春)の人気別成績(過去10年)

人気
着別度数
勝率
連対率
複勝率
1番人気
1-  0-  3-  6/ 10
10.0%
10.0%
40.0%
2番人気
3-  2-  0-  5/ 10
30.0%
50.0%
50.0%
3番人気
1-  2-  0-  7/ 10
10.0%
30.0%
30.0%
4番人気
0-  3-  2-  5/ 10
0.0%
30.0%
50.0%
5番人気
0-  0-  3-  7/ 10
0.0%
0.0%
30.0%
6番人気
0-  0-  0- 10/ 10
0.0%
0.0%
0.0%
7番人気
2-  0-  0-  8/ 10
20.0%
20.0%
20.0%
8番人気
0-  1-  1-  8/ 10
0.0%
10.0%
20.0%
9番人気
0-  0-  0- 10/ 10
0.0%
0.0%
0.0%
10番人気
1-  0-  0-  9/ 10
10.0%
10.0%
10.0%
11番人気
0-  1-  0-  9/ 10
0.0%
10.0%
10.0%
12番人気
1-  0-  0-  8/  9
11.1%
11.1%
11.1%
13番人気
1-  0-  0-  8/  9
11.1%
11.1%
11.1%
14番人気
0-  1-  0-  8/  9
0.0%
11.1%
11.1%
15番人気
0-  0-  0-  8/  8
0.0%
0.0%
0.0%
16番人気
0-  0-  1-  7/  8
0.0%
0.0%
12.5%
17番人気
0-  0-  0-  7/  7
0.0%
0.0%
0.0%
18番人気
0-  0-  0-  6/  6
0.0%
0.0%
0.0%

冒頭の言葉を裏付けるデータは表1にある。表1は過去10年、天皇賞(春)の人気別成績。1番人気馬は【1.0.3.6】という成績。ハッキリと不振であることがわかる。2番人気は【3.2.0.5】で好成績だが、7番人気以下の優勝馬がたびたび出ており、近年は波乱となることが多い。この事実だけを見ると、1番人気が予想されるオルフェーヴルも油断ができないということになるが、果たしてどうか。

■表2 天皇賞(春)1番人気馬の成績(過去10年)

馬名
人気
着順
11年 トゥザグローリー
4
1
13
10年 フォゲッタブル
4
1
6
09年 アサクサキングス
5
1
9
08年 アサクサキングス
4
1
3
07年 アイポッパー
7
1
4
06年 ディープインパクト
4
1
1
05年 リンカーン
5
1
6
04年 リンカーン
4
1
13
03年 ダイタクバートラム
5
1
3
02年 ナリタトップロード
6
1
3

2006/4/30 京都11R 天皇賞(春)(G1)1着 7番 ディープインパクト

表2は過去10年の1番人気馬の成績をまとめたもの。昨年はトゥザグローリーが1番人気に支持されたが、折り合いを欠いて自滅。13着に惨敗してG1初勝利はならなかった。一昨年のフォゲッタブルも1番人気で6着。やはりG1制覇はならなかった。このようにG1未勝利馬がここで1番人気に支持されるケースが多々あり、それらの馬が凡走して波乱というのが例年のパターンだ。リンカーンも結局人気に応えきれなかった。菊花賞優勝の実績があるナリタトップロードやアサクサキングスですらここでは3着が精一杯だったのだ。唯一、1番人気に優勝で応えたのがディープインパクト。言わずと知れた日本競馬の至宝。無敗でクラシック三冠を制した名馬だ。そう考えると、オルフェーヴルに対する期待はおのずと高まってくると言えるのではないだろうか。

■表3 天皇賞(春)の優勝馬(過去10年)

馬名
人気
着順
後の天皇賞(春)成績
11年 ヒルノダムール
4
7
1
???
10年 ジャガーメイル
6
2
1
???
09年 マイネルキッツ
6
12
1
10年2着、11年6着
08年 アドマイヤジュピタ
5
3
1
不出走
07年 メイショウサムソン
4
2
1
08年2着
06年 ディープインパクト
4
1
1
不出走
05年 スズカマンボ
4
13
1
不出走
04年 イングランディーレ
5
10
1
不出走
03年 ヒシミラクル
4
7
1
05年16着
02年 マンハッタンカフェ
4
2
1
不出走

今年の出走予定馬を先に考えた場合、オルフェーヴルの他にも大きな注目ポイントがある。それは過去に天皇賞(春)を制したことがある馬が多くいることだ。そこで過去10年の天皇賞(春)優勝馬が、その後同レースに出走した場合、どんな成績を収めたかを調べた(表3参照)。結論としては過去10年の優勝馬中8頭の結果が出ている。8頭中5頭はその後、天皇賞(春)に出走せずに引退となった。複数回に出走したケースは案外多くないことがわかった。しかし、勝った翌年に出走し、連覇を狙う場合は悪くない結果が出ている。メイショウサムソンとマイネルキッツが翌年好走。着順は落として2着だが、好走を果たした。ただし、一年以上間隔が開いてしまうといい結果が出ていない。ヒシミラクルは03年に天皇賞(春)を制し、05年に2勝目を狙ったが16着。マイネルキッツは3年連続の連対を狙った11年は6着に終わっている。

ここまででも有力馬が絞れてきたが、前走ステップレースごとにさらに有力馬を探っていきたい。天皇賞(春)は大阪杯、日経賞、阪神大賞典が主なステップレース。あとは軽視されがちだが大阪‐ハンブルクC。この4レースに注目すると、だいたいの好走馬が網羅できる。

■表4 前走大阪杯組の着順別成績(過去10年)

前走着順
着別度数
勝率
連対率
複勝率
一部好走馬
前走1着 2- 0- 1- 5/ 8
25.0%
25.0%
37.5%
ヒルノダムール、メイショウサムソン
前走2着 0- 0- 0- 2/ 2
0.0%
0.0%
0.0%
 
前走3着 0- 1- 1- 2/ 4
0.0%
25.0%
50.0%
エイシンフラッシュ
前走4着 0- 0- 0- 4/ 4
0.0%
0.0%
0.0%
 
前走5着 0- 0- 0- 1/ 1
0.0%
0.0%
0.0%
 
前走6〜9着 1- 1- 0- 4/ 6
16.7%
33.3%
33.3%
メイショウサムソン、ヒシミラクル

まずは前走大阪杯組から見ていこう。同組からは昨年優勝馬ヒルノダムールやメイショウサムソンが好走を果たしている。この両馬は大阪杯1着からの好走。この両馬はクラシックで連対という実績があった。前走6〜9着から巻き返しを果たしたのはメイショウサムソンとヒシミラクル。メイショウサムソンは前年の天皇賞(春)優勝馬。ヒシミラクルは前年の菊花賞馬。巻き返しても不思議はない長距離実績とG1実績があったことになる。芝2000mの大阪杯と芝3200mの天皇賞(春)。距離がかなり違うため一見すると大きな繋がりはないように見えるが、基本的には大阪杯で良績を残していないと本番でも期待はあまりできない。同じことは実は他のレースでも言えるのだ。

■表5 前走日経賞組の着順別成績(過去10年)

前走着順
着別度数
勝率
連対率
複勝率
一部好走馬
前走1着 0- 3- 0- 6/ 9
0.0%
33.3%
33.3%
マイネルキッツ、リンカーン
前走2着 1- 1- 1- 4/ 7
14.3%
28.6%
42.9%
ゼンノロブロイ
前走3着 0- 0- 0- 7/ 7
0.0%
0.0%
0.0%
 
前走4着 0- 0- 0- 3/ 3
0.0%
0.0%
0.0%
 
前走5着 0- 0- 0- 2/ 2
0.0%
0.0%
0.0%
 
前走6〜9着 1- 0- 0- 6/ 7
14.3%
14.3%
14.3%
マンハッタンカフェ
前走10着〜 0- 1- 0- 4/ 5
0.0%
20.0%
20.0%
エリモエクスパイア

表5は前走日経賞組の成績。前走日経賞1着馬の成績が【0.3.0.6】。勝っていない点は気になるが、前走2着馬は【1.1.1.4】なので、日経賞組も基本的には好走馬のみが本番で期待できる。前走6着以下から巻き返したのはマンハッタンカフェとエリモエクスパイア。マンハッタンカフェは前年の菊花賞・有馬記念優勝馬であり、やはりこちらも巻き返しておかしくない実績があった。

■表6 前走阪神大賞典組の着順別成績(過去10年)

前走着順
着別度数
勝率
連対率
複勝率
一部好走馬
前走1着 2- 0- 3- 5/10
20.0%
20.0%
50.0%
アドマイヤジュピタ、ディープインパクト
前走2着 0- 1- 1- 6/ 8
0.0%
12.5%
25.0%
ジャングルポケット、アイポッパー
前走3着 0- 0- 1- 7/ 8
0.0%
0.0%
12.5%
 
前走4着 0- 0- 0- 5/ 5
0.0%
0.0%
0.0%
 
前走5着 0- 0- 0- 5/ 5
0.0%
0.0%
0.0%
 
前走6〜9着 0- 0- 0-15/15
0.0%
0.0%
0.0%
 
前走10着〜 0- 1- 0- 2/ 3
0.0%
33.3%
33.3%
サンライズジェガー

続いて阪神大賞典組(表6)を見ていこう。こちらも同じだ。前走1着馬の成績が【2.0.3.5】、2着馬の成績が【0.1.1.6】。基本的には連対馬のみにチャンス。前走10着以下からサンライズジェガーが巻き返しているが、同馬は阪神大賞典で不利があった。阪神大賞典で3着以下から巻き返して連対を果たすケースというのはそうそうないことがわかる。

■表7 前走大阪ハンブルクC組の着順別成績

前走着順
着別度数
勝率
連対率
複勝率
一部好走馬
前走1着 0- 1- 0- 5/ 6
0.0%
16.7%
16.7%
ビッグゴールド
前走2着 0- 0- 0- 4/ 4
0.0%
0.0%
0.0%
 
前走3着 1- 0- 0- 0/ 1
100.0%
100.0%
100.0%
スズカマンボ
前走4着 0- 0- 0- 2/ 2
0.0%
0.0%
0.0%
 
前走5着 0- 0- 0- 3/ 3
0.0%
0.0%
0.0%
 
前走6〜9着 0- 0- 0- 3/ 3
0.0%
0.0%
0.0%
 
前走10着〜 0- 0- 1- 1/ 2
0.0%
0.0%
50.0%
メイショウドンタク

最後に大阪‐ハンブルクC組を見ていく。同レースはOP特別だが、侮れない。過去10年、ビッグゴールド、スズカマンボ、メイショウドンタクと3頭の好走馬が出ているが、いずれも当日二けた人気の伏兵。メイショウドンタクに至っては重賞勝ちの実績もなかった。前走重賞組に比べるとどうしても実績面で見劣る馬が多くなるため、人気にはなりにくい。空振りのケースは多いものの、大きな配当を狙いたい場合は、大阪‐ハンブルクCの好走馬を押さえておくことが有効になりそうだ。

【結論】
それでは今年の天皇賞(春)を占っていこう。出走予定馬は表8の通りだ。

■表8 今年の天皇賞(春)出走馬

馬名
前走成績
備考
オルフェーヴル 阪神大賞典2着 クラシック三冠
トーセンジョーダン 大阪杯3着  
ローズキングダム 大阪杯4着  
ウインバリアシオン 日経賞2着  
マイネルキッツ 日経賞9着  
ヒルノダムール 阪神大賞典4着 11年天皇賞(春)1着
ジャガーメイル 阪神大賞典5着  
トウカイトリック 阪神大賞典6着  
ギュスターヴクライ 阪神大賞典1着  
ケイアイドウソジン 日経賞7着  
ユニバーサルバンク 大阪ハンブルクC1着  
フェイトフルウォー 日経賞8着  
ナムラクレセント 阪神大賞典3着  
クレスコグランド 大阪ハンブルクC3着  
ゴールデンハインド 大阪ハンブルクC8着  
トウカイパラダイス 名古屋城S1着  
コスモロビン 日経賞4着  
ビートブラック 阪神大賞典10着  
※フルゲート18頭。(19)メイショウウズシオほか2頭が登録。

2011/12/25 中山10R 有馬記念(G1)1着 9番 オルフェーヴル

阪神大賞典では折り合いを欠き、逸走という失態を演じてしまったオルフェーヴルだが、今回も圧倒的な支持を受けることはおそらく間違いないだろう。昨年は史上7頭目となる牡馬クラシック三冠を達成。有馬記念も優勝し、すでに四冠。ディープインパクトと同様、一番人気に応えられそうな実績は十分持っている。それを信頼して同馬が不動の中心。相手探しと読んでみたい。

相手筆頭はヒルノダムール。表3で注目した前年の天皇賞(春)優勝馬。前走阪神大賞典で4着という点は減点材料だが、2着を確保できる可能性は高いとみた。ジャガーメイルは2年間隔があいての出走となるので、ここでは高い評価はできない。

前走大阪杯組は連対馬が揃って不在。トーセンジョーダンとローズキングダムはG1級の格はあるが、芝3000m級のG1勝利実績がないため軽視してみる。前走日経賞組も勝ち馬は不在だが、2着ウインバリアシオンに注目できる。同馬は前年のダービーと菊花賞で2着。ゼンノロブロイと同等以上の実績があると判断し、有力とみたい。前走阪神大賞典組からは勝ち馬のギュスターヴクライが有力。そして穴で前走大阪‐ハンブルクC組からはユニバーサルバンククレスコグランド。3着候補としてこのあたりまでマークしてみたい。

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
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