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第590回 新星の誕生はあるのか!?フローラSを占う

2012/4/19(木)

今週日曜日は東京競馬場でフローラSが行われる。オークスへの優先出走権をかけたトライアルレースだ。過去10年ではベッラレイア、サンテミリオン、ピュアブリーゼがフローラSで好走を果たし、オークス本番でも好走を果たした。今年の桜花賞馬・ジェンティルドンナを脅かす新星の誕生はあるだろうか!? 過去10年のデータを分析して、同レースを占っていきたい。データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 フローラS出走馬のキャリア別成績

キャリア
着別度数
勝率
連対率
複勝率
1戦
0-  0-  0-  4/  4
0.0%
0.0%
0.0%
2戦
0-  2-  2- 13/ 17
0.0%
11.8%
23.5%
3戦
2-  3-  3- 23/ 31
6.5%
16.1%
25.8%
4戦
3-  1-  0- 21/ 25
12.0%
16.0%
16.0%
5戦
1-  1-  2- 27/ 31
3.2%
6.5%
12.9%
6戦
1-  1-  2- 14/ 18
5.6%
11.1%
22.2%
7戦
1-  1-  0- 15/ 17
5.9%
11.8%
11.8%
8戦
0-  0-  1-  5/  6
0.0%
0.0%
16.7%
9戦
1-  1-  0-  6/  8
12.5%
25.0%
25.0%
10戦
0-  0-  0-  5/  5
0.0%
0.0%
0.0%

2003/4/27 東京11R サンケイスポーツ賞フローラS(G2)1着 11番 シンコールビー

まずはフローラS出走馬のキャリア別成績(表1)を見ていこう。このレースは1勝馬でも抽選をくぐり抜けることができれば出走できることが多いが、キャリアがあまりにも少ない馬は苦戦している。キャリア1戦、つまり1戦1勝馬の成績は【0.0.0.4】で好走例なし。キャリア2戦でも【0.2.2.13】となっており、勝ち切るのは大変のようだ。キャリアが3戦になると連対馬が5頭と、連対率が上がる。キャリア4戦は連対率、複勝率が平凡ながら勝率は12%と高い。逆にキャリアが多すぎてもよくない。キャリア10戦は【0.0.0.5】。実際にはキャリア11戦のシンコールビー(03年・14番人気1着)が勝利しているし、キャリア9戦も【1.1.0.6】なので一概に軽視はできないが、注意は必要だろう。

■表2 フローラS出走馬の誕生月別成績

誕生月
着別度数
勝率
連対率
複勝率
1月生 2- 0- 0- 8/10
20.0%
20.0%
20.0%
2月生 2- 3- 1-19/25
8.0%
20.0%
24.0%
3月生 4- 4- 5-38/51
7.8%
15.7%
25.5%
4月生 1- 1- 3-44/49
2.0%
4.1%
10.2%
5月生 0- 2- 1-26/29
0.0%
6.9%
10.3%
6月生 1- 0- 0- 3/ 4
25.0%
25.0%
25.0%

キャリアに関連し、出走馬の誕生月(表2)を調べると面白い傾向が出てくる。比較的遅生まれの部類に入る5月生まれの馬は【0.2.1.26】で勝利がない。よって4月より前の誕生馬に注目。特に3月生まれの馬は4勝、2着4回、3着5回と多くの好走馬を出している。

■表3 フローラS出走馬の前走着順別成績

前走着順
着別度数
勝率
連対率
複勝率
前走1着 2- 3- 3-42/50
4.0%
10.0%
16.0%
前走2着 2- 0- 2-11/15
13.3%
13.3%
26.7%
前走3着 2- 3- 0-10/15
13.3%
33.3%
33.3%
前走4着 2- 1- 0-15/18
11.1%
16.7%
16.7%
前走5着 1- 0- 3- 9/13
7.7%
7.7%
30.8%
前走6〜9着 1- 3- 1-28/33
3.0%
12.1%
15.2%
前走10着〜 0- 0- 1-23/24
0.0%
0.0%
4.2%

次にフローラS出走馬の前走着順別成績(表3)を見ていく。クラスやコースを問わず、前走着順は案外大事。前走10着以下の馬は【0.0.1.23】とハッキリ不振だ。前走が重賞であろうとも二けた着順に負けている馬は割引が必要だろう。前走1〜4着まではそれぞれ2勝。掲示板に乗っている馬が有力となる。

■表4 フローラS出走馬の前走着差別成績

前走着差
着別度数
勝率
連対率
複勝率
勝2.0〜 0- 0- 0- 0/ 0
勝1.0〜1.9 0- 0- 0- 1/ 1
0.0%
0.0%
0.0%
勝0.6〜0.9 0- 0- 0- 5/ 5
0.0%
0.0%
0.0%
勝0.3〜0.5 1- 2- 0- 6/ 9
11.1%
33.3%
33.3%
勝0.1〜0.2 1- 1- 3-15/20
5.0%
10.0%
25.0%
勝0.0 0- 0- 0-15/15
0.0%
0.0%
0.0%
負0.0 1- 2- 1- 2/ 6
16.7%
50.0%
66.7%
負0.1〜0.2 3- 0- 1-13/17
17.6%
17.6%
23.5%
負0.3〜0.5 3- 2- 1-18/24
12.5%
20.8%
25.0%
負0.6〜0.9 0- 3- 2-34/39
0.0%
7.7%
12.8%
負1.0〜1.9 1- 0- 2-25/28
3.6%
3.6%
10.7%
負2.0〜2.9 0- 0- 0- 4/ 4
0.0%
0.0%
0.0%

前走着順に伴い前走着差についても調べてみることにした(表4)。まず注目したいのは前走勝利であっても、2着馬と0.0秒差だと【0.0.0.15】という成績であること。勝利していても辛勝である場合は、このレースで結果が出ていない。少なくとも0.1秒以上離して勝っている必要があるようだ。また、0.6秒以上離して勝っている馬の成績は【0.0.0.6】。圧勝していれば無条件にOKというわけでもないことに注意だが、該当データはすべて前走未勝利・未出走戦のもの。前走500万クラス以上で0.6秒以上離して勝っていた馬のデータは含まれていない。

一方、前走負けている馬はどうか。前走0.0秒以内の馬の成績は【1.2.1.2】。勝率16.7%、連対率50.0%、複勝率66.7%と、負け組の中では最も好成績。いわゆる僅差負けの馬に関しては注目できる。好走馬の数では0.1〜0.2秒、0.3〜0.5秒も多い。1.0秒以上の負けになると割引が必要という印象で、2.0秒以上も負けていてはダメという傾向だ。

■表5 フローラS出走馬の前走距離別成績

前走距離
着別度数
勝率
連対率
複勝率
1200m
0-  0-  0-  1/  1
0.0%
0.0%
0.0%
1400m
1-  0-  0- 10/ 11
9.1%
9.1%
9.1%
1600m
0-  2-  4- 25/ 31
0.0%
6.5%
19.4%
1700m
0-  0-  0-  2/  2
0.0%
0.0%
0.0%
1800m
6-  4-  2- 54/ 66
9.1%
15.2%
18.2%
2000m
3-  4-  3- 43/ 53
5.7%
13.2%
18.9%
2200m
0-  0-  0-  2/  2
0.0%
0.0%
0.0%
2400m
0-  0-  1-  1/  2
0.0%
0.0%
50.0%

最後にフローラS出走馬の前走距離別成績(表5)を見ていこう。1200m組からの参戦はさすがに少ない。1400m組は【1.0.0.10】。優勝したのは05年のディアデラノビアだけ。同馬は前走フィリーズレビューで4着。フローラS当日は2番人気に支持されていた。こうして考えると前走短距離組は基本的に厳しい。1600m組ですら【0.2.4.25】の成績。勝利はないため、頭からは狙いにくい。よって、基本は前走中距離組。1800m組が6勝、2着4回。2000m組は3勝、2着4回。連対率と複勝率は15%前後でともにほぼ互角の成績となっている。

【結論】
それでは今年のフローラSを占っていこう。表6は登録された全馬。収得賞金900万円の馬は出走可能だが、同400万円の馬は抽選により出走可能かどうかが決まる。

■表6 フローラS出走予定馬

馬名
誕生月
収得賞金
前走成績(着差)
通算成績
アイスフォーリス
1月
400万円
ミモザ賞2着(0.0)
1-3-0-2
アラドヴァル
3月
400万円
未勝利1着(-0.0)
1-0-0-1
アンアヴェンジド
5月
400万円
新馬1着(-0.2)
1-0-0-0
ウイングドウィール
5月
400万円
ミモザ賞5着(0.6)
1-1-1-3
ウインフロレゾン
3月
400万円
大寒桜賞2着(0.1)
1-1-1-5
コスモアンドロメダ
5月
400万円
京成杯12着(1.2)
1-1-2-3
ゴールデンナンバー
2月
400万円
ミモザ賞8着(1.2)
1-0-0-1
サクラオードシエル
3月
400万円
未勝利1着(-0.4)
1-1-0-1
サンキューアスク
5月
400万円
デイジー賞3着(0.2)
1-1-3-5
セコンドピアット
4月
400万円
ミモザ賞3着(0.1)
1-0-2-2
セシリア
3月
400万円
忘れな草賞9着(1.3)
1-2-0-3
ターフデライト
3月
400万円
デイジー賞2着(0.2)
1-1-0-3
ダイワデッセー
3月
400万円
梅花賞6着(2.7)
1-0-0-3
チェリーメドゥーサ
2月
900万円
アネモネS6着(0.8)
2-1-0-2
チャーチクワイア
2月
900万円
フラワーC14着(2.0)
2-0-2-2
ニシノゴウヒメ
3月
400万円
未勝利1着(-0.0)
1-0-0-1
フラゴリーネ
4月
400万円
未勝利1着(-0.0)
1-0-1-0
プレノタート
3月
900万円
桜花賞14着(0.9)
2-0-1-6
ヘレナモルフォ
5月
900万円
フラワーC4着(0.3)
2-1-0-3
ミッドサマーフェア
2月
900万円
君子蘭賞1着(-0.6)
2-2-1-2
ミヤコマンハッタン
3月
400万円
フラワーC12着(1.3)
1-4-1-2
モエレマリーア
2月
400万円
未勝利1着(-0.0)
1-0-1-2
ラシンティランテ
3月
900万円
FR6着(0.8)
2-0-0-4
ラスヴェンチュラス
5月
400万円
フラワーC9着(0.8)
1-1-0-1
ルネッタアスール
5月
400万円
フェアリーS13着(0.5)
1-0-0-1
レッドマーキュリー
5月
400万円
新馬1着(-0.3)
1-0-0-0
※フルゲート18頭。4/18午前現在の予定馬。

2012/3/24 阪神9R 君子蘭賞 1着 11番 ミッドサマーフェア

まずキャリアを考えると1戦のアンアヴェンジドとレッドマーキュリーが厳しい。キャリア2戦のゴールデンナンバー、ニシノゴウヒメ、フラゴリーネ、ルネッタアスールは頭から狙いにくい。キャリアが10戦以上の馬は今年はいない。次に誕生月を見ていくと5月以降に生まれた馬はアンアヴェンジドをはじめ8頭もいる。そして前走二けた着順に負けていた馬はコスモアンドロメダをはじめ5頭。同馬の京成杯12着など、すべて重賞での成績だが、データ的には巻き返しは困難。前走着差ではアラドヴァルなどが前走僅差での1着。一けた着順でも前走1.0秒以上負けているセシリアなども減点と考えてみたい。

以上のポイントを考えて、減点材料がなかったのはアイスフォーリス、サクラオードシエル、セコンドピアット、ターフデライト、チェリーメドゥーサ、ミッドサマーフェア、ラシンティランテ。ただし、チェリーメドゥーサは前走1600mのアネモネS、ラシンティランテは前走1400mのフィリーズレビュー。前走1800〜2000m組が中心というデータからは割引が必要。少なくとも頭からは狙いにくい。そうなると、収得賞金900万円組で残ったのはミッドサマーフェア1頭。同馬は前走君子蘭賞で2着に0.6秒もの差をつけての勝利。データからは大きな差をつけての勝利に特別価値はないが、前述した通り500万クラスで圧勝した馬の登場はめずらしい。期待が持てるかもしれない。

あとは好ステップであるミモザ賞組からアイスフォーリスセコンドピアット。同レースからは勝ち馬でなくてもニシノハナグルマやミンティエアーがここで好走を果たしている。前走未勝利組ではサクラオードシエルに注目してみたい。

<追記>
※サクラオードシエルは除外になりました。

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
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