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第589回 春の東京開幕週の特別レースを分析する

2012/4/16(月)

今週から春の東京・京都が開幕する。今回は東京開催にスポットを当て、同週に行われる特別戦の分析を行ってみたい。昨年は東日本大震災の影響で皐月賞が行われたが、今年は通常通りのスケジュールだ。とはいえ、重賞以外の特別戦は毎年決まりきった条件で行われているわけではない。今年の場合を考えるとフローラS以外では、土曜9Rの新緑賞(3歳500万・芝2300m)、11RのメトロポリタンS(4歳以上OP・芝2400m)、日曜日9Rの石和特別(4歳以上1000万・芝1800m)の3レースが、比較的データが揃ったレースとなっている。コース改修後の03年以降のデータを参考に、それらのレースの傾向を探ってみたい。データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 新緑賞の脚質別成績(03年以降)

脚質
着別度数
勝率
連対率
複勝率
逃げ 0-  0-  2-  8/ 10
0.0%
0.0%
20.0%
先行 5-  3-  2- 24/ 34
14.7%
23.5%
29.4%
差し 4-  4-  4- 18/ 30
13.3%
26.7%
40.0%
追い込み 0-  1-  1- 23/ 25
0.0%
4.0%
8.0%
マクリ 0-  1-  0-  0/  1
0.0%
100.0%
100.0%

2008/4/26 東京9R 新緑賞 1着 9番 ダイワワイルドボア

まずは新緑賞の脚質別成績を調べてみた(表1)。同レースは03年以降、レース名の変更はなく毎年同じ条件で行われている。東京芝2300mという距離自体があまり組まれていないめずらしい条件だ。ダービーにはほとんどつながらないものの、08年に新緑賞を制したダイワワイルドボアはその年の秋にセントライト記念を優勝した。脚質傾向は逃げ馬が【0.0.2.8】で不振。追い込みも【0.1.1.23】で勝利はなく、2、3着も苦しいという結果。先行馬と差し馬が中心であることは明らかで連対率は25%前後でほぼ互角。複勝率は差し馬が上回っている。

■表2 新緑賞の人気別成績(03年以降)

人気
着別度数
勝率
連対率
複勝率
1番人気 2- 3- 1- 3/ 9
22.2%
55.6%
66.7%
2番人気 3- 2- 4- 0/ 9
33.3%
55.6%
100.0%
3番人気 1- 1- 0- 7/ 9
11.1%
22.2%
22.2%
4番人気 0- 2- 2- 5/ 9
0.0%
22.2%
44.4%
5番人気 1- 0- 2- 6/ 9
11.1%
11.1%
33.3%
6番人気 0- 0- 0- 9/ 9
0.0%
0.0%
0.0%
7番人気 0- 0- 0- 9/ 9
0.0%
0.0%
0.0%
8番人気 1- 0- 0- 8/ 9
11.1%
11.1%
11.1%
9番人気 0- 1- 0- 6/ 7
0.0%
14.3%
14.3%
10番人気 0- 0- 0- 7/ 7
0.0%
0.0%
0.0%
11番人気 1- 0- 0- 5/ 6
16.7%
16.7%
16.7%
12番人気 0- 0- 0- 4/ 4
0.0%
0.0%
0.0%
13番人気 0- 0- 0- 1/ 1
0.0%
0.0%
0.0%
14番人気 0- 0- 0- 1/ 1
0.0%
0.0%
0.0%
15番人気 0- 0- 0- 1/ 1
0.0%
0.0%
0.0%
16番人気 0- 0- 0- 1/ 1
0.0%
0.0%
0.0%

次に新緑賞の人気別成績を調べた(表2)。1番人気は【2.3.1.3】で連対率は55.6%とまずまずだが、それ以上に2番人気が優秀だ。【3.2.4.0】で複勝率は100%となっている。12番人気以下の好走はないものの、8〜11番人気馬が3着ではなく、連対まで果たしている。11番人気ディーエスボランチ→9番人気アサティスボーイで決まった07年は馬連5万円台の大波乱となった。

■表3 新緑賞出走馬の前走レース別成績(03年以降)

順位
前走レース名
着別度数
勝率
連対率
複勝率
1
スプリンG2 2- 0- 0- 0/ 2
100.0%
100.0%
100.0%
2
500万下* 1- 5- 3-19/28
3.6%
21.4%
32.1%
3
山吹賞500* 1- 1- 2-12/16
6.3%
12.5%
25.0%
4
ひめさゆ500* 1- 1- 0- 7/ 9
11.1%
22.2%
22.2%
5
フリージ500* 1- 1- 0- 3/ 5
20.0%
40.0%
40.0%
6
未勝利 1- 0- 3-12/16
6.3%
6.3%
25.0%
7
水仙賞500* 1- 0- 0- 2/ 3
33.3%
33.3%
33.3%
8
セントポ500* 1- 0- 0- 0/ 1
100.0%
100.0%
100.0%
9
未勝利* 0- 1- 0- 1/ 2
0.0%
50.0%
50.0%
10
毎日杯G3 0- 0- 1- 2/ 3
0.0%
0.0%
33.3%

続いて新緑賞の前走レース別成績を調べた(表3)。まずは前走新馬や未勝利勝ちをした昇級馬は苦戦しているという特徴が挙げられる。すでに現級以上のクラスを経験して揉まれた馬たちが優勢だ。特に前走スプリングS組は【2.0.0.0】の成績。ダイワワイルドボア(08年)、ディーエスハリアー(05年)が勝利を果たしている。

■表4 メトロポリタンSの脚質別成績(03年以降)

脚質
着別度数
勝率
連対率
複勝率
逃げ 0-  0-  0-  9/  9
0.0%
0.0%
0.0%
先行 4-  4-  3- 25/ 36
11.1%
22.2%
30.6%
差し 5-  3-  4- 32/ 44
11.4%
18.2%
27.3%
追い込み 0-  2-  2- 29/ 33
0.0%
6.1%
12.1%
マクリ 0-  0-  0-  1/  1
0.0%
0.0%
0.0%

ここからは土曜日メーンのメトロポリタンSの分析に入る。同レースの脚質別成績は表4の通り。03年は東京競馬場リニューアル記念、07年は東京競馬場グランドオープン記念のレース名称として行われたが、それらのレースも含んで集計している。逃げ馬の成績は【0.0.0.9】という成績。新緑賞以上に逃げ馬が不振で一頭も馬券に絡んでいない。追い込み馬も【0.2.2.29】で勝ち切るのは相当大変のようだ。04年は1番人気に支持されたワールドスケールが3着に終わっている。ここでも先行〜差し馬が中心で、連対率と複勝率は先行馬が若干優秀なのが特徴。この点は新緑賞と違う。

■表5 メトロポリタンSの人気別成績(03年以降)

人気
着別度数
勝率
連対率
複勝率
1番人気 1-  0-  4-  4/  9
11.1%
11.1%
55.6%
2番人気 1-  2-  1-  5/  9
11.1%
33.3%
44.4%
3番人気 4-  1-  0-  4/  9
44.4%
55.6%
55.6%
4番人気 1-  1-  0-  7/  9
11.1%
22.2%
22.2%
5番人気 1-  2-  1-  5/  9
11.1%
33.3%
44.4%
6番人気 0-  1-  0-  8/  9
0.0%
11.1%
11.1%
7番人気 1-  0-  0-  8/  9
11.1%
11.1%
11.1%
8番人気 0-  1-  1-  7/  9
0.0%
11.1%
22.2%
9番人気 0-  0-  0-  9/  9
0.0%
0.0%
0.0%
10番人気 0-  1-  0-  8/  9
0.0%
11.1%
11.1%
11番人気 0-  0-  1-  8/  9
0.0%
0.0%
11.1%
12番人気 0-  0-  1-  7/  8
0.0%
0.0%
12.5%
13番人気 0-  0-  0-  8/  8
0.0%
0.0%
0.0%
14番人気 0-  0-  0-  5/  5
0.0%
0.0%
0.0%
15番人気 0-  0-  0-  2/  2
0.0%
0.0%
0.0%
16番人気 0-  0-  0-  1/  1
0.0%
0.0%
0.0%

2009/3/28 中山11R 日経賞(G2)1着 1番 アルナスライン

表5はメトロポリタンSの人気別成績。1番人気は【1.0.4.4】で連対率11.1%と不振傾向。勝利したのは08年のアルナスラインのみ。目立つのは3番人気で【4.1.0.4】。スノークラッシャ、ナカヤマフェスタ、ケイアイドウソジンと目下3連勝中となっている。連対馬は10番人気まで。3着まで広げると11番人気、12番人気の好走例がある。13番人気以下は軽視しても大丈夫そうだ。

■表6 メトロポリタンS出走馬の前走レース別成績(03年以降)

順位
前走レース名
着別度数
勝率
連対率
複勝率
1
エイプリ 2- 0- 0- 4/ 6
33.3%
33.3%
33.3%
2
湾岸SH1600 1- 1- 1- 2/ 5
20.0%
40.0%
60.0%
3
ダイヤモHG3 1- 0- 1- 4/ 6
16.7%
16.7%
33.3%
4
有馬記念G1 1- 0- 0- 0/ 1
100.0%
100.0%
100.0%
5
中日新聞HG3 1- 0- 0- 0/ 1
100.0%
100.0%
100.0%
6
中山金杯HG3 1- 0- 0- 0/ 1
100.0%
100.0%
100.0%
7
菊花賞G1 1- 0- 0- 0/ 1
100.0%
100.0%
100.0%
8
アルゼンHG2 1- 0- 0- 0/ 1
100.0%
100.0%
100.0%
9
大阪―ハH 0- 2- 0-18/20
0.0%
10.0%
10.0%
10
京都記念G2 0- 1- 1- 0/ 2
0.0%
50.0%
100.0%
11
恋路ケH1000 0- 1- 0- 2/ 3
0.0%
33.3%
33.3%
12
中京記念HG3 0- 1- 0- 2/ 3
0.0%
33.3%
33.3%
13
中山牝馬HG3 0- 1- 0- 1/ 2
0.0%
50.0%
50.0%
14
潮来特別1000 0- 1- 0- 0/ 1
0.0%
100.0%
100.0%
15
スピカS1600 0- 1- 0- 0/ 1
0.0%
100.0%
100.0%
16
日経賞G2 0- 0- 2-15/17
0.0%
0.0%
11.8%
17
御堂筋S1600 0- 0- 1- 1/ 2
0.0%
0.0%
50.0%
18
日経新春HG2 0- 0- 1- 0/ 1
0.0%
0.0%
100.0%
19
南武特H1000 0- 0- 1- 0/ 1
0.0%
0.0%
100.0%
20
中山記念G2 0- 0- 1- 0/ 1
0.0%
0.0%
100.0%
21
サンシH1600 0- 0- 0- 5/ 5
0.0%
0.0%
0.0%

表6はメトロポリタンSの前走レース別成績。エイプリルS組は【2.0.0.4】という成績だが、出走馬数は決して多くない。主流のステップは大阪‐ハンブルクCと日経賞。ただし、前者は【0.2.0.18】、後者は【0.0.2.15】で出走頭数が多いものの、好走馬の数は極端に少ない。ダイヤモンドSや有馬記念、中日新聞杯、中山金杯など多岐にわたる、芝2000m以上の古馬混合重賞からの好走馬が出ているのが特徴だ。

■表7 石和特別の脚質別成績(03年以降)

脚質
着別度数
勝率
連対率
複勝率
逃げ 0- 0- 0- 7/ 7
0.0%
0.0%
0.0%
先行 2- 3- 2-15/22
9.1%
22.7%
31.8%
差し 3- 2- 3-18/26
11.5%
19.2%
30.8%
追い込み 1- 1- 1-17/20
5.0%
10.0%
15.0%
マクリ 0- 0- 0- 0/ 0
-
-
-

最後に日曜日に組まれている石和特別について調べていきたい。同レースの脚質別傾向は表7の通り。ここでも逃げ馬が【0.0.0.7】と大不振。05年はティーリーフ(八ヶ岳特別)が1番人気で5着と人気を裏切った。一般的には「開幕週=前残り」というイメージがあるが、これらの3つのレースに関しては、逃げ馬が全くと言っていいほど馬券に絡んでいない。追い込みは【1.1.1.17】で新緑賞やメトロポリタンSよりはマシな結果。それでも先行〜差し馬が中心であることは変わりがない。

■表8 石和特別の人気別成績(03年以降)

人気
着別度数
勝率
連対率
複勝率
1番人気 2- 1- 1- 2/ 6
33.3%
50.0%
66.7%
2番人気 1- 1- 1- 3/ 6
16.7%
33.3%
50.0%
3番人気 0- 3- 1- 2/ 6
0.0%
50.0%
66.7%
4番人気 0- 0- 0- 6/ 6
0.0%
0.0%
0.0%
5番人気 1- 0- 1- 4/ 6
16.7%
16.7%
33.3%
6番人気 2- 0- 1- 3/ 6
33.3%
33.3%
50.0%
7番人気 0- 1- 0- 5/ 6
0.0%
16.7%
16.7%
8番人気 0- 0- 1- 5/ 6
0.0%
0.0%
16.7%
9番人気 0- 0- 0- 6/ 6
0.0%
0.0%
0.0%
10番人気 0- 0- 0- 6/ 6
0.0%
0.0%
0.0%
11番人気 0- 0- 0- 6/ 6
0.0%
0.0%
0.0%
12番人気 0- 0- 0- 4/ 4
0.0%
0.0%
0.0%
13番人気 0- 0- 0- 3/ 3
0.0%
0.0%
0.0%
14番人気 0- 0- 0- 1/ 1
0.0%
0.0%
0.0%
15番人気 0- 0- 0- 1/ 1
0.0%
0.0%
0.0%

表8は石和特別の人気別成績。上位人気の中で1番人気の成績は最も高いが【2.1.1.2】という成績。勝率33.3%、連対率50.0%、複勝率は66.7%。水準レベルの成績といった印象だ。6番人気が【2.0.1.3】で勝率33.3%と1番人気と同等の成績。連対馬は7番人気まで。3着は8番人気まで。9番人気以下で3着以内に好走した例はなく、超人気薄の台頭は見込みにくいレースと言えそうだ。

■表9 石和特別出走馬の前走距離別成績(03年以降)

前走距離
着別度数
勝率
連対率
複勝率
1200m 0- 0- 0- 1/ 1
0.0%
0.0%
0.0%
1400m 0- 0- 0- 1/ 1
0.0%
0.0%
0.0%
1600m 0- 0- 1-10/11
0.0%
0.0%
9.1%
1700m 0- 0- 1- 2/ 3
0.0%
0.0%
33.3%
1800m 3- 4- 2-18/27
11.1%
25.9%
33.3%
2000m 2- 2- 2-14/20
10.0%
20.0%
30.0%
2200m 0- 0- 0- 2/ 2
0.0%
0.0%
0.0%
2400m 0- 0- 0- 1/ 1
0.0%
0.0%
0.0%
2500m 1- 0- 0- 8/ 9
11.1%
11.1%
11.1%

最後に石和特別の前走距離別成績。新緑賞とメトロポリタンSと同様、本来は前走レース別成績としたかったところだが、特徴が分かりにくかったので距離別としてみた。今回と同距離である芝1800m組の成績が【3.4.2.18】で連対率は25.9%と最もよい成績。1ハロン伸びる2000m組は【2.2.2.14】で複勝率30%だが、1ハロン短くなる1600m組は【0.0.1.10】と不振だ。前走中距離を使っていた組から素直に中心馬を選ぶのがよさそうだ。

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
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