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第587回 春の障害チャンピオン決定戦!中山グランドジャンプを分析する

2012/4/9(月)

今年で14回目を迎える中山グランドジャンプ。過去には名ジャンパーと呼ぶにふさわしいゴーカイの2連覇、オーストラリアからの遠征馬セントスティーヴンの優勝、同じくオーストラリアから参戦したカラジの3連覇の偉業など、名演が繰り広げられてきた。今年は昨年に続いて外国勢の参戦がないものの、前年の中山大障害勝ち馬マジェスティバイオを始め、4頭のJ・G1ホースがそろった。果たして春の障害チャンピオンに輝くのはどの馬だろうか。東日本大震災の影響で7月に順延された昨年を含む過去10年のデータをもとに分析していきたい。データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 中山グランドジャンプの人気別成績

人気
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
1番人気
2-  4-  0-  4/ 10
20.0%
60.0%
60.0%
56%
70%
2番人気
4-  1-  4-  1/ 10
40.0%
50.0%
90.0%
137%
145%
3番人気
1-  0-  1-  8/ 10
10.0%
10.0%
20.0%
51%
39%
4番人気
1-  1-  0-  8/ 10
10.0%
20.0%
20.0%
132%
42%
5番人気
1-  3-  1-  5/ 10
10.0%
40.0%
50.0%
121%
152%
6番人気
0-  0-  0- 10/ 10
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
7番人気
0-  1-  0-  9/ 10
0.0%
10.0%
10.0%
0%
36%
8番人気
1-  0-  2-  7/ 10
10.0%
10.0%
30.0%
384%
167%
9番人気
0-  0-  0- 10/ 10
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
10番人気
0-  0-  1-  9/ 10
0.0%
0.0%
10.0%
0%
77%
11番人気
0-  0-  0-  9/  9
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
12番人気
0-  0-  0-  9/  9
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
13番人気
0-  0-  0-  8/  8
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
14番人気
0-  0-  1-  7/  8
0.0%
0.0%
12.5%
0%
142%
15番人気
0-  0-  0-  6/  6
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
16番人気
0-  0-  0-  1/  1
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%

始めに表1は中山グランドジャンプの人気別成績。1番人気に応えて勝利したのは、オーストラリアから遠征してきた05・07年カラジのみ。同馬は05〜07年にこのレース3連覇の偉業を達成しており、別格の存在といっていい。日本勢で1番人気に支持された馬に限ると【0.4.0.4。2着までが精いっぱいとなっている。一方、2番人気は【4.1.4.1】と好相性。06年以降は毎年、3着以内に好走しており、昨年は2番人気のマイネルネオスが優勝した。全体的に上位人気が強く、連対馬20頭中18頭は5番人気以内3着以内馬を見ても30頭中28頭は8番人気以内に収まっている。

■表2 中山グランドジャンプの年齢別成績

年齢
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
4歳
0-  2-  0-  4/  6
0.0%
33.3%
33.3%
0%
56%
5歳
2-  1-  4- 18/ 25
8.0%
12.0%
28.0%
206%
115%
6歳
1-  4-  4- 25/ 34
2.9%
14.7%
26.5%
15%
81%
7歳以上
7-  3-  2- 64/ 76
9.2%
13.2%
15.8%
41%
31%

障害は平地より高齢馬の活躍が多く、中山グランドジャンプも例外ではない。中山グランドジャンプの年齢別成績(表2参照)を見ると、3着以内馬が最も多いのは7歳以上。1着7回のうち3回はカラジだが、09年スプリングゲント(9歳)、11年マイネルネオス(8歳)など日本勢も勝利している。ただし、注意したいのは回収率の低さ。単回収率41%、複回収率31%と馬券的には積極的に狙えない。7歳以上で3着以内に入った12頭を見ると、9頭はこのレースで2番人気以内、残りの3頭は5、5、8番人気だった。人気薄の高齢馬ならほぼ用なしと考えていいだろう。穴を狙うなら6歳以下に絞りたい。

■表3 中山グランドジャンプの連対馬

着順
人気
馬名
前年の中山大障害
11年
1
2
マイネルネオス
3着
2
5
メルシーエイタイム
5着
10年
1
8
メルシーモンサン
5着
2
5
オープンガーデン
3着
09年
1
2
スプリングゲント
4着
2
1
キングジョイ
1着
08年
1
3
マルカラスカル
3着
2
2
メルシーエイタイム
1着
07年
1
1
カラジ
不出走
2
4
リワードプレザン
不出走
06年
1
2
カラジ
不出走
2
1
テイエムドラゴン
1着
05年
1
1
カラジ
不出走
2
5
チアズシャイニング
不出走
04年
1
2
ブランディス
※1着
2
7
メルシータカオー
※5着
03年
1
4
ビッグテースト
不出走
2
1
ギルデッドエージ
1着
02年
1
5
セントスティーヴン
不出走
2
1
ゴーカイ
2着
※同年の1月に実施。

表3は中山グランドジャンプの連対馬。外国勢のカラジとセントスティーヴンを除く、日本勢の連対馬16頭中13頭は前年の中山大障害で5着以内に入っていた。過去4年の連対馬8頭はすべて同条件に合致。10年は馬連万馬券の波乱だったが、1着メルシーモンサンは前年の中山大障害5着、2着オープンガーデンは同3着だった。中山グランドジャンプと中山大障害は4000mを超える長丁場で、両レースのみで使用される「大竹柵」と「大いけ垣」があり、豊富なスタミナと高度な飛越テクニックが要求される特別なレース。ほかの障害レースとは別物で、前年の中山大障害で健闘しているのが大きな強みになる。

■表4 中山グランドジャンプの3着以内馬

着順
人気
馬名
中山の障害オープン実績
11年
1
2
マイネルネオス 障害OP1着
2
5
メルシーエイタイム 中山大障害1着
3
8
タカラボス  
10年
1
8
メルシーモンサン  
2
5
オープンガーデン ペガサスジャンプS1着
3
2
トーワベガ  
09年
1
2
スプリングゲント 障害OP1着
2
1
キングジョイ 中山大障害1着
3
8
オープンガーデン ペガサスジャンプS1着
08年
1
3
マルカラスカル 中山大障害1着
2
2
メルシーエイタイム 中山大障害1着
3
5
テイエムエース  
07年
1
1
カラジ 中山グランドジャンプ1着
2
4
リワードプレザン 中山新春ジャンプS1着
3
2
メルシーエイタイム ペガサスジャンプS1着
06年
1
2
カラジ 中山グランドジャンプ1着
2
1
テイエムドラゴン 中山大障害1着
3
3
テレジェニック ペガサスジャンプS1着
05年
1
1
カラジ  
2
5
チアズシャイニング 中山新春ジャンプS1着
3
10
ローレルロイス  
04年
1
2
ブランディス 中山大障害1着
2
7
メルシータカオー  
3
14
メジロオーモンド  
03年
1
4
ビッグテースト 中山新春ジャンプS1着
2
1
ギルデッドエージ 中山大障害1着
3
2
セントスティーヴン 中山グランドジャンプ1着
02年
1
5
セントスティーヴン  
2
1
ゴーカイ 中山グランドジャンプ1着
3
2
フサイチゴールド ペガサスジャンプS1着

続いて中山グランドジャンプの3着以内馬をまとめたのが表4。3着以内馬30頭のうち21頭に共通するのは、中山で障害オープンクラスのレースを勝利していたこと。昨年の勝ち馬マイネルネオスは前年の中山大障害で3着に好走していたほか、中山で障害オープンクラスのレースで2勝をマーク。2着メルシーエイタイムは07年の中山大障害勝ち馬だった。中山グランドジャンプや中山大障害で優勝経験があればベストだが、ペガサスジャンプS、中山新春ジャンプS、障害オープン特別勝ちでも問題はない。

<結論>
それでは今年の中山グランドジャンプの展望をしていこう。以下の表5に今年の登録馬をまとめてみた。

■表5 今年の中山グランドジャンプ登録馬

馬名
年齢
前年の中山大障害
中山の障害オープン実績
アグネスラナップ
7
不出走
 
キングジョイ
10
不出走
中山大障害1着
クランエンブレム
8
不出走
 
コスモソユーズ
4
不出走
 
セイエイ
4
不出走
 
テイエムブユウデン
5
不出走
 
ディアマイホース
6
6着
 
トーセンオーパス
6
不出走
中山新春ジャンプS1着
ドングラシアス
8
3着
 
バアゼルリバー
6
不出走
 
バシケーン
7
不出走
中山大障害1着
マジェスティバイオ
5
1着
中山大障害1着
メルシーモンサン
7
不出走
中山グランドジャンプ1着
モルフェサイレンス
7
不出走
 

2011/12/24 中山10R 中山大障害(J・G1)1着 8番 マジェスティバイオ

今年は14頭が中山グランドジャンプに登録(表5参照)。勝ち馬に最も近いのはやはりマジェスティバイオだろう。前年の中山大障害勝ち馬で、前哨戦のペガサスジャンプSも楽勝。日本勢の1番人気【0.4.0.4】、前走ペガサスジャンプS勝ち馬【0.1.4.1】と不吉なデータはあるものの、間違いなく1強といえる存在。ここは素直に信頼したい。

問題は相手探し。3連勝中で前走阪神スプリングジャンプを制したバアゼルリバーが対抗馬に推されそうだが、前走阪神スプリングジャンプ勝ち馬は【0.1.1.5】と不振。また同馬は中山の障害コース末経験。中山グランドジャンプ3着以内馬で中山の障害コース未経験だったのは、05年3着ローレルロイス、08年3着テイエムエース、10年3着トーワベガの3頭。バアゼルリバーも3着までと考えたい。

純粋に「前年の中山大障害5着以内」か「中山で障害オープンクラスのレースを勝利」に該当するのは、キングジョイ、トーセンオーパス、ドングラシアス、バシケーン、メルシーモンサン。マジェスティバイオの相手にはこの5頭を挙げておきたい。ただし、トーセンオーパス以外の4頭は7歳以上。7歳以上で3着以内に好走したのは12頭中9頭が2番人気以内、11頭が5番人気以内だった。そのため、キングジョイ、ドングラシアス、バシケーン、メルシーモンサンは、最低でも5番人気以内に支持されていることが推奨の条件になる。

ライタープロフィール

フランキー森山(ふらんきー もりやま)

1984年1月、神奈川県生まれ。重賞レースにおいては、毎年同じようなステップで出走してくる馬が多いことから、データ競馬の有効性に着目。データde出〜たでは主に過去の好走馬の実績を重視し、予想を展開している。馬券を買うのはもちろん、競馬場へ行くことも好きなタイプ。好きなレースは平安S。05年に中央競馬の全場踏破達成。その後は、地方、海外の競馬場へもたびたび訪れている。

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