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第581回 単勝オッズで見る今週の重賞

2012/3/19(月)

先週に引き続き今週末も重賞が盛りだくさん。日曜日にはG1の高松宮記念と、マーチS。土曜日には日経賞と毎日杯が組まれている。今回は単勝オッズの観点からのその4重賞を少し考えてみたい。データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 高松宮記念の単勝オッズ別成績(過去10年)

単勝オッズ
着別度数
勝率
連対率
複勝率
1.0〜 1.4
0-  0-  0-  0/  0      
1.5〜 1.9
0-  0-  1-  1/  2
0.0%
0.0%
50.0%
2.0〜 2.9
0-  0-  1-  2/  3
0.0%
0.0%
33.3%
3.0〜 3.9
1-  3-  0-  2/  6
16.7%
66.7%
66.7%
4.0〜 4.9
3-  1-  2-  2/  8
37.5%
50.0%
75.0%
5.0〜 6.9
1-  0-  0-  8/  9
11.1%
11.1%
11.1%
7.0〜 9.9
3-  2-  1-  5/ 11
27.3%
45.5%
54.5%
10.0〜14.9
2-  2-  1- 10/ 15
13.3%
26.7%
33.3%
15.0〜19.9
0-  0-  0-  9/  9
0.0%
0.0%
0.0%
20.0〜29.9
0-  1-  1- 22/ 24
0.0%
4.2%
8.3%
30.0〜49.9
0-  0-  1- 24/ 25
0.0%
0.0%
4.0%
50.0〜99.9
0-  0-  2- 19/ 21
0.0%
0.0%
9.5%
100.0〜 0-  1-  0- 44/ 45
0.0%
2.2%
2.2%

まず注目のG1である高松宮記念について調べていこう。表1は過去10年の高松宮記念の単勝オッズ別成績。阪神で行われた昨年の分も含まれている。単勝1.0〜1.4倍に支持された馬はゼロ。G1ともなるとここまで圧倒的な支持を受けるケースは多くない。同レースでなくとも、他のレースでもなかなかお目にかかれない。続いて1.5〜1.9倍は【0.0.1.1】。2.0倍を切るようであれば、十分に圧倒的人気と言えるはずだが、連対馬が出ていない。05年プレシャスカフェは3着、03年ショウナンカンプは7着に終わっている。続く2.0〜2.9倍も連対なし。11年ジョーカプチーノが11着、08年スズカフェニックスが3着、02年トロットスターが5着と、まずまずの支持を受けた1人気馬でも3着が精いっぱいとなっている。このデータだけを見ても、人気馬にとって鬼門のレースと言えるだろう。

2007/3/25 中京11R 高松宮記念(G1)1着 8番 スズカフェニックス

3.0〜3.9倍は【1.3.0.2】という成績。勝率は低いが連対率は66.7%と、ようやく面目躍如の成績といったところ。このあたりになると1番人気と2番人気が混在するようになる。4.0〜4.9倍は【3.1.2.2】で勝率37.5%。11年キンシャサノキセキ、07年スズカフェニックス、04年サニングデールが勝利を果たした。複勝率も75.0%と高く、最も好走が見込めるゾーンになっている。このあたりの単勝オッズだと、上位人気でもいわゆる「あやしい人気馬」というような捕らえ方もされがちだが、このレースに限ってはむしろそういう馬の方が結果を出しているのだ。

5.0〜6.9倍は【1.0.0.8】で一息。しかし、7.0〜9.9倍になると【3.2.1.5】。勝率27.3%、連対率45.5%、複勝率54.5%で優秀な成績だ。優勝は09年ローレルゲレイロをはじめ3〜5番人気。2〜3着は2〜5番人気となっている。単勝10倍を超える場合は、10.0〜14.9倍までが十分に狙えるといえるだろう。05年1着アドマイヤマックスなどの好走馬を出している。

単勝15倍を超えると優勝馬はいなくなる。2、3着馬も一気に減る。だが、15倍以上となると、100倍近いオッズの馬ともそう変わりがないことがわかる。単勝30倍でも50倍でも好走率の差は感じない。

■表2 スプリンターズSの単勝オッズ別成績(過去10年)

単勝オッズ
着別度数
勝率
連対率
複勝率
1.0〜 1.4
0-  0-  0-  0/  0      
1.5〜 1.9
0-  0-  0-  1/  1
0.0%
0.0%
0.0%
2.0〜 2.9
3-  1-  0-  0/  4
75.0%
100.0%
100.0%
3.0〜 3.9
0-  3-  1-  3/  7
0.0%
42.9%
57.1%
4.0〜 4.9
1-  1-  0-  1/  3
33.3%
66.7%
66.7%
5.0〜 6.9
1-  3-  1-  7/ 12
8.3%
33.3%
41.7%
7.0〜 9.9
2-  0-  0- 13/ 15
13.3%
13.3%
13.3%
10.0〜14.9
2-  0-  3-  8/ 13
15.4%
15.4%
38.5%
15.0〜19.9
0-  0-  1-  9/ 10
0.0%
0.0%
10.0%
20.0〜29.9
1-  1-  3- 17/ 22
4.5%
9.1%
22.7%
30.0〜49.9
0-  1-  0- 21/ 22
0.0%
4.5%
4.5%
50.0〜99.9
0-  0-  0- 20/ 20
0.0%
0.0%
0.0%
100.0〜 0-  0-  1- 23/ 24
0.0%
0.0%
4.2%

表2はスプリンターズSの単勝オッズ別成績(過去10年)。同じスプリントG1ということで比較してみようというわけだ。単勝2.0倍を切る馬に関しては同じ傾向。1.0〜1.4倍の出走例はなく、1.5〜1.9倍は好走例がない。昨年ロケットマンが4着に沈んだためだ。しかし、2.0〜2.9倍が大きく違う。【3.1.0.0】で勝率75.0%、連対率と複勝率は100%。08年スリープレスナイトらが馬券になった。高松宮記念に比べて、1番人気の信頼度が高いと言えるだろう。3.0〜3.9倍も未勝利ながら【0.3.1.3】で連対率は高い。4.0〜4.9倍も同様の傾向。単勝5.0倍未満の好走率が高い印象だ。

一方で7.0〜9.9倍、10.0〜14.9倍の好走例も十分ある。単勝・連対率はともに約15%ある。この点は高松宮記念と同じであるといえる。15.0倍以上になるとやはり好走率は下がる。20.0〜29.9倍が【1.1.3.17】が目立つ程度。ちなみに連対馬は10年ウルトラファンタジーと06年メイショウボーラー。ともに10番人気だった。単勝100倍以上の激走は一回。高松宮記念もそうだったが、10年に一回ぐらいの割合で起きる出来事だと思えばいいだろう。

■表3 マーチSの単勝オッズ別成績(過去10年)

単勝オッズ
着別度数
勝率
連対率
複勝率
1.0〜 1.4
0-  0-  0-  0/  0      
1.5〜 1.9
0-  0-  1-  0/  1
0.0%
0.0%
100.0%
2.0〜 2.9
1-  0-  0-  2/  3
33.3%
33.3%
33.3%
3.0〜 3.9
0-  1-  0-  2/  3
0.0%
33.3%
33.3%
4.0〜 4.9
0-  0-  1-  6/  7
0.0%
0.0%
14.3%
5.0〜 6.9
3-  0-  1- 13/ 17
17.6%
17.6%
23.5%
7.0〜 9.9
2-  1-  2-  8/ 13
15.4%
23.1%
38.5%
10.0〜14.9
2-  1-  2- 14/ 19
10.5%
15.8%
26.3%
15.0〜19.9
1-  3-  3- 10/ 17
5.9%
23.5%
41.2%
20.0〜29.9
1-  2-  0- 11/ 14
7.1%
21.4%
21.4%
30.0〜49.9
0-  1-  0- 16/ 17
0.0%
5.9%
5.9%
50.0〜99.9
0-  1-  0- 26/ 27
0.0%
3.7%
3.7%
100.0〜 0-  0-  0- 15/ 15
0.0%
0.0%
0.0%

続いて高松宮記念と同じ日に行われるマーチSについて調べていこう。表3は過去10年のマーチSの単勝オッズ別成績。荒れるハンデ戦というイメージがあるように、上位人気馬が苦戦模様。単勝4.9倍以下で勝利したのは09年エスポワールシチー1頭だけ。ほとんどが1番人気なのだが、4着以下に敗れるケースが多くなっている。単勝に限っていえば5.0倍以上の馬から狙うべきだ」。こう言い切ってもいいかもしれない。5.0〜14.9倍までが勝率10%台となっており、一番の狙い目。連対率では29.9倍まで20%台をキープしており、人気順で言うと10番人気あたりまでは十分に狙えるところとなっている。ただし、100倍を超える馬は【0.0.0.15】。ハンデ戦といえども超大穴狙いは禁物だ。

■表4 日経賞の単勝オッズ別成績(過去10年)

単勝オッズ
着別度数
勝率
連対率
複勝率
1.0〜 1.4
0-  1-  0-  1/  2
0.0%
50.0%
50.0%
1.5〜 1.9
1-  0-  0-  1/  2
50.0%
50.0%
50.0%
2.0〜 2.9
2-  1-  2-  1/  6
33.3%
50.0%
83.3%
3.0〜 3.9
0-  2-  1-  3/  6
0.0%
33.3%
50.0%
4.0〜 4.9
0-  0-  1-  1/  2
0.0%
0.0%
50.0%
5.0〜 6.9
2-  2-  1-  4/  9
22.2%
44.4%
55.6%
7.0〜 9.9
0-  2-  0-  4/  6
0.0%
33.3%
33.3%
10.0〜14.9
2-  0-  2-  5/  9
22.2%
22.2%
44.4%
15.0〜19.9
1-  0-  0-  6/  7
14.3%
14.3%
14.3%
20.0〜29.9
1-  2-  1-  4/  8
12.5%
37.5%
50.0%
30.0〜49.9
1-  0-  1- 22/ 24
4.2%
4.2%
8.3%
50.0〜99.9
0-  0-  1- 12/ 13
0.0%
0.0%
7.7%
100.0〜 0-  0-  0- 30/ 30
0.0%
0.0%
0.0%

2003/3/29 中山11R 日経賞(G2)1着 8番 イングランディーレ

次に土曜日の日経賞を調べていこう。表4は過去10年の日経賞の単勝オッズ別成績。春の天皇賞を狙う古馬の一線級が始動するレースだが、配当に関しては両極端という印象。単勝2.9倍以下の勝利がある一方、15倍〜49.9倍の馬が3勝もマークしている。その内訳は03年イングランディーレ、02年アクティブバイオ、05年ユキノサンロイヤル。すべて当日5番人気の馬だった。このレースは1番人気の馬に単勝が被るケースが多くなるため、5番人気でも配当がつくケースが多いようだ。単勝1.0〜1.4倍が【0.1.0.1】であるように、一本被りの実績馬がいても思い切って軽視する手もアリのレースだ。

■表5 毎日杯の単勝オッズ別成績(過去10年)

単勝オッズ
着別度数
勝率
連対率
複勝率
1.0〜 1.4
0- 0- 0- 0/ 0
1.5〜 1.9
0- 0- 0- 0/ 0
2.0〜 2.9
2- 0- 1- 1/ 4
50.0%
50.0%
75.0%
3.0〜 3.9
2- 1- 2- 0/ 5
40.0%
60.0%
100.0%
4.0〜 4.9
0- 0- 0- 0/ 0
5.0〜 6.9
0- 0- 0- 2/ 2
0.0%
0.0%
0.0%
7.0〜 9.9
1- 0- 1- 9/11
9.1%
9.1%
18.2%
10.0〜14.9
0- 2- 0- 6/ 8
0.0%
25.0%
25.0%
15.0〜19.9
0- 0- 0- 2/ 2
0.0%
0.0%
0.0%
20.0〜29.9
0- 1- 0- 1/ 2
0.0%
50.0%
50.0%
30.0〜49.9
0- 0- 0- 9/ 9
0.0%
0.0%
0.0%
50.0〜99.9
0- 1- 1- 9/11
0.0%
9.1%
18.2%
100.0〜 0- 0- 0-17/17
0.0%
0.0%
0.0%

最後に毎日杯を見ていく。現在の阪神芝1800mで行われるようになったのは07年のレースからなので、過去5年分のデータとなっている(表5参照)。単勝1.0〜1.9倍と圧倒的1番人気に支持された馬はまだ出てきていない。しかし、2.0〜2.9倍が【2.0.1.1】、3.0〜3.9倍が【2.1.2.0】という優秀な成績だ。1〜2番人気が揃って馬券に絡む可能性が高くなっている。7.0〜9.9倍で優勝を飾ったのは後に二冠馬となるディープスカイだ。

10〜14.9倍までは十分連対圏。それ以上の穴では50〜99.9倍が【0.1.1.9】という成績。過去5年分でも09年ゴールデンチケット(12番人気2着)、08年ミダースタッチ(11番人気3着)と2頭の好走馬が出ている。ちなみに両馬ともにダートのレースを勝ち上がっていた。単勝は堅い傾向でも、2、3着は穴が頻繁に出そうな雰囲気を醸し出しているレースと言えるだろう。

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
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