第576回 今年も人気馬?桜花賞トライアル・チューリップ賞分析|競馬情報ならJRA-VAN

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第576回 今年も人気馬?桜花賞トライアル・チューリップ賞分析

2012/3/1(木)

29日は各地で大雪に見舞われたが、3月を迎えて競馬は春のG1シーズン目前。今週は4重賞が行われる。中でも注目されるのはクラシックのトライアル、弥生賞とチューリップ賞。本コーナーでは過去2年続けて弥生賞を取り上げているため、今回は桜花賞トライアル・チューリップ賞を分析したい。データの分析には、JRA-VAN DataLab.TARGET frontier JV馬天楼 for データde出〜たを利用。外回りコースでの施行になった過去5年を対象とする。なお、チューリップ賞は土曜に行われるため、ご注意いただきたい。

■表1 人気別成績

人気
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収
複回収
1
3-2-0-0/5
60.0%
100.0%
100.0%
72%
108%
2
0-2-1-2/5
0.0%
40.0%
60.0%
0%
74%
3
0-0-0-5/5
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
4
0-0-0-5/5
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
5
1-0-1-3/5
20.0%
20.0%
40.0%
276%
114%
6
0-0-1-4/5
0.0%
0.0%
20.0%
0%
108%
7
0-1-0-4/5
0.0%
20.0%
20.0%
0%
140%
8
0-0-2-3/5
0.0%
0.0%
40.0%
0%
234%
9
1-0-0-4/5
20.0%
20.0%
20.0%
780%
154%
10〜
0-0-0-28/28
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%

■表2 単勝オッズ別成績

単オッズ
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収
複回収
1.0〜1.4
3-0-0-0/3
100.0%
100.0%
100.0%
120%
103%
1.5〜1.9
該当馬なし
2.0〜2.9
0-3-0-0/3
0.0%
100.0%
100.0%
0%
110%
3.0〜3.9
0-0-1-0/1
0.0%
0.0%
100.0%
0%
130%
4.0〜4.9
該当馬なし
5.0〜6.9
0-0-0-1/1
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
7.0〜9.9
0-0-0-4/4
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
10.0〜14.9
1-1-0-6/8
12.5%
25.0%
25.0%
172%
43%
15.0〜19.9
0-0-0-2/2
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
20.0〜29.9
0-0-1-3/4
0.0%
0.0%
25.0%
0%
140%
30.0〜49.9
1-0-0-6/7
14.3%
14.3%
14.3%
557%
110%
50.0〜99.9
0-1-3-6/10
0.0%
10.0%
40.0%
0%
221%
100.0〜
0-0-0-30/30
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%

2011/3/5 阪神11R チューリップ賞(G3)1着 8番 レーヴディソール

まず人気別の成績では、外回りになったここ5年は、阪神JF優勝馬がすべて1番人気に推されて【3.2.0.0。07年のウオッカはエルフィンS1着を挟んで優勝。08年以降の4頭は、阪神JFからの直行で連対を果たしている。この1番人気馬のうち優勝した3頭、ウオッカ、ブエナビスタ、レーヴディソールは単勝1倍台前半トールポピーとアパパネは単勝2倍台で2着に敗退している。また、【0.2.1.2】の2番人気馬も、単勝2倍台のダイワスカーレットが2着、3倍台のオディールが3着。昨年こそ12.1倍で2番人気だったライステラスが2着にはなっているが、上位人気馬、単勝10倍未満の馬はほぼ単勝オッズによって着順が分かれている
そして3〜4番人気馬は合わせて【0.0.0.10】、単勝5.0〜9.9倍は【0.0.0.5と好走なし。以下は5〜9番人気に好走馬が分散しており、5〜9番人気の合計は【2.1.4.18】連対率12.0%、複勝率28.0%。回収率は単勝211%、複勝150と良く、このあたりの食い込みには警戒したい。単勝オッズ別でも50.0倍〜99.9倍から4頭の好走馬が出ている。ただし、10番人気以下や単勝万馬券の馬は好走がない。

■表3 枠番別成績

枠番
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収
複回収
1枠
0-1-2-5/8
0.0%
12.5%
37.5%
0%
135%
2枠
0-0-1-7/8
0.0%
0.0%
12.5%
0%
70%
3枠
0-0-0-8/8
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
4枠
1-1-0-7/9
11.1%
22.2%
22.2%
12%
23%
5枠
1-1-1-7/10
10.0%
20.0%
30.0%
138%
145%
6枠
3-0-0-7/10
30.0%
30.0%
30.0%
415%
97%
7枠
0-1-0-9/10
0.0%
10.0%
10.0%
0%
14%
8枠
0-1-1-8/10
0.0%
10.0%
20.0%
0%
25%

枠番別では、【3.0.0.7】の6枠など、中ほどの4〜6枠に好走馬が多く、取捨に悩んだ際にはまずこのあたりが注目。ほかでは1枠の複勝率37.5%、8枠の同20.0%あたりで、2〜3枠は【0.0.1.15と連対なしの不振だ。

■表4 脚質、上がり別成績(前走は中央のみ)

レース
脚質上り
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収
複回収
今回
逃げ
1-2-0-2/5
20.0%
60.0%
60.0%
276%
202%
先行
0-2-1-17/20
0.0%
10.0%
15.0%
0%
40%
中団
3-1-3-15/22
13.6%
18.2%
31.8%
188%
119%
後方
1-0-1-24/26
3.8%
3.8%
7.7%
4%
8%
3F1位
3-0-1-1/5
60.0%
60.0%
80.0%
72%
88%
3F2位
0-0-1-6/7
0.0%
0.0%
14.3%
0%
87%
3F3位
1-2-1-4/8
12.5%
37.5%
50.0%
487%
193%
3F〜5位
0-2-1-4/7
0.0%
28.6%
42.9%
0%
167%
3F6位〜
1-1-1-43/46
2.2%
4.3%
6.5%
30%
19%
前走
逃げ
0-0-0-7/7
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
先行
2-3-3-18/26
7.7%
19.2%
30.8%
155%
110%
中団
2-2-2-22/28
7.1%
14.3%
21.4%
53%
60%
後方
1-0-0-7/8
12.5%
12.5%
12.5%
13%
13%
3F1位
4-0-1-9/14
28.6%
28.6%
35.7%
304%
102%
3F2位
0-2-1-10/13
0.0%
15.4%
23.1%
0%
63%
3F3位
0-2-1-9/12
0.0%
16.7%
25.0%
0%
112%
3F〜5位
0-0-1-7/8
0.0%
0.0%
12.5%
0%
70%
3F6位〜
1-1-1-19/22
4.5%
9.1%
13.6%
62%
21%
※脚質はTarget frontier JVによる分類

脚質別の成績を見ると「中団」から進めた馬の好走が多く、ここ5年の好走馬15頭中7頭と約半数を占める。また、逃げた馬も【1.2.0.2】と5年で3頭が連対している。ただ、この「逃げ」に関しては、前走で「逃げ」だった馬は【0.0.0.7。このレース「逃げ」で好走したダイワスカーレットは前走通過順が3-3、エアパスカルは7-9(ダート)、そしてサクラミモザは2-1だった。まだ脚質も定まらない時期だけに、逃げ馬を狙い打ちするのはやや難しい印象もある。
また、同様に前走に注目すると、メンバー中で上がり3ハロン最速を記録していた馬が【4.0.1.9で連対率28.6%、複勝率35.7%と、2位以下だった馬を一歩リードしている。前走上がり6位以下から好走した3頭は、オディールとライステラスが阪神JFで、エアパスカルはダート戦。そして前走上がり4位だったエーシンリターンズはエルフィンS優勝。G1出走馬やオープン勝ち馬、そして今回と明らかに条件が違った馬以外なら、前走の上がり3ハロン3位以内が目安になる。

■表5 前走クラス・レース別成績(前走中央出走馬)

前走クラス/レース
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収
複回収
新馬
0-0-0-5/5
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
未勝利
1-0-2-10/13
7.7%
7.7%
23.1%
300%
133%
500万下
1-1-0-22/24
4.2%
8.3%
8.3%
57%
37%
OPEN特別
1-0-2-12/15
6.7%
6.7%
20.0%
9%
80%
G3
0-1-0-5/6
0.0%
16.7%
16.7%
0%
16%
G1
2-3-1-1/7
28.6%
71.4%
85.7%
31%
101%
阪神JF
2-3-1-1/7
28.6%
71.4%
85.7%
31%
101%
エルフィンS
1-0-2-7/10
10.0%
10.0%
30.0%
14%
120%
こぶし賞
1-0-0-1/2
50.0%
50.0%
50.0%
690%
105%
シンザン記念
0-1-0-0/1
0.0%
100.0%
100.0%
0%
100%
※レースは好走馬輩出の特別、重賞

続いて前走のクラス・レース別の成績では、阪神JFからの直行馬が【2.3.1.1で、馬券圏内を外したのは10年9着(阪神JF3着)のベストクルーズ1頭のみ。その他は好走馬が分散している。エルフィンS組が【1.0.2.7】と3頭が好走しているものの、連対率は10.0%とさほど高くはない。基本的には阪神JF組が中心で、その他であれば500万組や未勝利戦組でも警戒が必要だ。なお、表の前走レースは好走馬輩出レースのみをピックアップしており、他の主なレースは紅梅S【0.0.0.4】、フェアリーS【0.0.0.3】、クイーンC【0.0.0.2】となっている。

■表6 前年の阪神JF出走馬の成績

馬名
阪神JF
チューリップ
逆転
06〜07
ウオッカ
4
1
1
1
ローブデコルテ
6
4
3
5
バクシンヒロイン
17
13
7
13
07〜08
トールポピー
3
1
1
2
オディール
1
4
2
3
ヤマカツオーキッド
15
12
9
5
08〜09
ブエナビスタ
1
1
1
1
イナズマアマリリス
8
5
6
8
ジェルミナル
2
6
3
5
09〜10
アパパネ
2
1
1
2
ベストクルーズ
6
3
4
9
10〜11
レーヴディソール
1
1
1
1
ライステラス
8
3
2
2
タガノラヴキセキ
14
7
4
4
ハピシン
16
16
10
9

表5から注目される阪神JF組。表6は直行馬以外も含めた前年の阪神JF出走馬について調べたもので、このレースで好走しているのは阪神JF4着以内馬のみ。また、阪神JFでの順位が逆転したのは09年の1回だけで、それも馬券圏外での逆転だった。表1〜2の本文で記したように阪神JF優勝馬は【3.2.0.0】。トールポピーを下したエアパスカル、アパパネを下したショウリュウムーンは、ともに阪神JF不出走馬である。

■表7 好走馬の各種成績

馬名
人気
着順
全成績
全芝
芝16
07 ウオッカ
1
1
3-1-0-0
3-1-0-0
3-0-0-0
ダイワスカーレット
2
2
2-1-0-0
2-1-0-0
0-1-0-0
レインダンス
5
3
1-2-0-1
1-2-0-1
0-1-0-0
08 エアパスカル
5
1
1-3-0-1
1-3-0-0
1-2-0-0
トールポピー
1
2
2-2-0-0
2-2-0-0
1-0-0-0
オディール
2
3
2-1-1-1
2-1-1-1
0-0-0-1
09 ブエナビスタ
1
1
2-0-1-0
2-0-1-0
2-0-0-0
サクラミモザ
7
2
2-0-0-0
未経験
ルージュバンブー
8
3
1-0-1-0
1-0-1-0
1-0-0-0
10 ショウリュウムーン
9
1
1-1-1-0
1-1-1-0
1-0-0-0
アパパネ
1
2
3-0-1-0
3-0-1-0
3-0-0-0
エーシンリターンズ
8
3
2-2-0-1
2-2-0-1
1-0-0-1
11 レーヴディソール
1
1
3-0-0-0
3-0-0-0
2-0-0-0
ライステラス
2
2
2-0-2-1
2-0-2-1
0-0-1-0
メデタシ
6
3
1-0-1-2
1-0-1-1
1-0-1-1

最後に、好走馬も全成績や全芝成績、そして芝マイル戦の成績を調べたのが表7。全成績で4着以下が2回あったのは昨年3着のメデタシ1頭、そして芝コースは経験していた全馬が着外1回まで。何度も凡走を重ねているようでは好走を望めない。さらに、芝1600m経験馬14頭中12頭は連対実績馬。残る2頭、オディールは阪神JFで4着、そしてライステラスは同3着とG1で掲示板を確保しており、ある程度の距離実績も必要だ。

【結論】
同コース同距離のG1・阪神JF組が強いチューリップ賞。特に優勝馬は【3.2.0.0】と連対率100%、直行馬も【2.3.1.1】と安定している。上位人気は単勝オッズで着順が分かれ、人気を集めるほど上位に食い込む可能性が高く、3〜4番人気や単勝ひと桁台後半の馬は不振だ。

2011/12/11 阪神11R 阪神ジュベナイルF(G1)1着 13番 ジョワドヴィーヴル

表5などからまずは阪神JF組、特に【3.2.0.0】の優勝馬への注目が欠かせないレースで、今年はジョワドヴィーヴルが出走。2戦2勝はともに芝1600mで表7のデータに問題はなく、阪神JFを上がり1位で差し切っていることも好材料になる(表4)。ただ、1番人気でも単勝何倍になるかがカギで(表2)、出走例のない1倍台後半になった際は1着候補か連軸かやや判断が難しい。馬連と馬単、3連複と3連単の差など、1着固定時にどれだけ配当妙味があるかも含めて考えたい。
他に阪神JF出走馬は3頭が登録しているが、水曜時点の想定で出走が予想されるのは8着エピセアロームのみ。表6の「馬券圏内で阪神JFから順位逆転はない」というデータから対ジョワドヴィーヴルでは苦しいものの、2〜3着なら可能性は残される。こちらも好成績の直行馬(表5)で、着外は前走1回のみ、芝1600mも未勝利勝ちで表7のデータはクリアする。ただ、阪神JF5着以下からの好走がない点はマイナス材料(表6)。また、仮にジェンティルドンナが2番人気に推されると、この馬は3番人気が予想されることも減点材料になる(表1)。当日の人気次第ではあるが、今のところは押さえの評価としたい。

そのジェンティルドンナは全成績【2.1.0.0】、マイルのシンザン記念優勝で表7は問題なし。こちらが2番人気になるものと予想されるが、同じ2番人気でも単勝2倍台まで人気を集めて一騎打ちムードになるようなら、特に有力と考えられる(表2)。同じシンザン記念組だったダイワスカーレットは、単勝2.8倍の2番人気でウオッカ(1.4倍)の2着だった。
その他は着外2回以上で減点(表7)になる登録馬が多く、1頭挙げればスピークソフトリー。全成績【1.0.0.1】で、前走が芝1600mの未勝利勝ちなら表7はクリア。その前走を上がり1位で差し切っている点もプラスになる(表4)。ジョワドヴィーヴルが敗れることがあるなら、阪神JF不出走(表6本文)で、人気や単勝オッズからも(表2)、他の上位人気馬よりはこのような馬なのかもしれない。

ライタープロフィール

浅田知広(あさだ ともひろ)

1970年12月、埼玉県生まれ。立命館大学文学部中退後、夕刊紙レース部のアルバイト、競馬データベース会社を経て、現在はフリー。パソコンが広く普及する以前から、パソコン通信でデータ手入力方式の競馬予想ソフトを公開するなど、競馬のみならずPCやネットワークにも精通。その知識を活かし、Webや雑誌で競馬ライターとして活躍するかたわら、ネットワークの専門誌にも連載を持つ。

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