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第574回 好メンバーが集結!中山記念を占う

2012/2/23(木)

今週は土日で3つの重賞が組まれている。土曜日はアーリントンC、日曜日は中山記念と阪急杯が行われる。春の古馬G1を狙う有力馬が出走予定である中山記念を占っていきたい。データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 過去10年の中山記念優勝馬

馬名
芝1800m
中山
G1
11年 ヴィクトワールピサ
4
  皐月賞1着 有馬記念1着
10年 トーセンクラウン
6
     
09年 カンパニー
8
中山記念1着 中山記念1着 天皇賞(秋)3着
08年 カンパニー
7
京阪杯1着 中山記念2着 天皇賞(秋)3着
07年 ローエングリン
8
中山記念1着 中山記念1着 安田記念3着
06年 バランスオブゲーム
7
中山記念1着 中山記念1着 安田記念3着
05年 バランスオブゲーム
6
毎日王冠1着 弥生賞1着 安田記念3着
04年 サクラプレジデント
4
スプリングS2着 皐月賞2着 朝日杯FS2着
03年 ローエングリン
4
  ディセンバーS1着 宝塚記念3着
02年 トウカイポイント
6
カブトヤマ記念2着    

今回は過去10年の中山記念を分析。上位3頭までに好走した馬たちについて3つのポイント(実績)に注目してみた。一つ目は1800mの重賞連対実績、二つ目は中山芝のOP実績(OP特別ならば1着)、三つ目はG1・3着以内の実績。これらの実績を持っていたか否かについて考えてみたい。まずは中山記念優勝馬を見ていこう(表1)。

不良馬場で行われて大波乱を演出した10年トーセンクラウン以外は、上記3つの実績のうちいずれかは持っていたことがわかる。04年優勝サクラプレジデントから09年優勝カンパニーまでは3つの実績すべてを持っており、データから見れば勝つべくして勝った馬。距離、コース、グレード実績すべてにおいて高いレベルにある馬が勝ちやすいレースなのだ。昨年優勝のヴィクトワールピサはこのレースをステップにドバイワールドC制覇という偉業を成し遂げた。カンパニーは09年、秋となり天皇賞(秋)→マイルCS制覇を達成。02年トウカイポイントは同年のマイルCSを制覇と、同年の古馬G1に繋がる重要な一戦となっている。よほど特殊な理由がないと、実績不足のでは勝てない。

■表2 過去10年の中山記念2着馬

馬名
芝1800m
中山
G1
11年 キャプテントゥーレ
6
  皐月賞1着 皐月賞1着
10年 テイエムアンコール
6
     
09年 ドリームジャーニー
5
  朝日杯FS1着 朝日杯FS1着
08年 エイシンドーバー
6
小倉大賞典2着    
07年 エアシェイディ
6
  AJC杯2着  
06年 ダイワメジャー
5
  ダービー卿CT1着 皐月賞1着
05年 カンパニー
4
京阪杯1着 ベンジャミンS1着  
04年 サイドワインダー
6
京阪杯1着    
03年 バランスオブゲーム
4
  弥生賞1着  
02年 トラストファイヤー
4
ラジオたんぱ賞1着    

歴代勝ち馬の実績が際立っていることは、中山記念2着馬を調べるとわかる(表2)。勝ち馬と同じように距離、コース、G1という3つの実績に主眼を置き、どれぐらい実績を満たしていたかを調べた。ここでは3つすべて実績を持っていた馬はいなかった。キャプテントゥーレやドリームジャーニー、ダイワメジャーなどの2つが最高。1つを持っていれば連対の可能性が出てくるという状況だ。やはりここでも実績がなかったのは10年テイエムアンコールのみ。

■表3 過去10年の中山記念3着馬

馬名
芝1800m
中山
G1
11年 リーチザクラウン
5
きさらぎ賞1着   日本ダービー2着
10年 ショウワモダン
6
  ディセンバーS1着  
09年 アドマイヤフジ
7
  中山金杯1着  
08年 エアシェイディ
7
中山記念2着 AJC杯1着  
07年 ダンスインザモア
5
スプリングS1着 ニューイヤーS1着  
06年 エアメサイア
4
    秋華賞1着
05年 アルビレオ
5
     
04年 ローエングリン
5
中山記念1着 中山記念1着 安田記念3着
03年 ダイワジアン
7
     
02年 ラスカルスズカ
6
    天皇賞(春)2着

中山記念3着馬についても同様に調べた(表3)。好走に求められる実績は今までと変わらない。3つの実績いずれも持っていなかったのは05年アルビレオと03年ダイワジアン。あとは持っていた。ただ、中山記念3着馬でも将来有望な馬は多い。ショウワモダン、エアシェイディ、エアメサイアなど、後に古馬G1で好走を果たすことになった。

■表4 前走G3組の着順別成績(過去10年の中山記念出走馬)

前走着順
着別度数
勝率
連対率
複勝率
前走1着 0- 0- 1- 6/ 7
0.0%
0.0%
14.3%
前走2着 1- 2- 0- 5/ 8
12.5%
37.5%
37.5%
前走3着 0- 0- 0- 5/ 5
0.0%
0.0%
0.0%
前走4着 2- 1- 1- 0/ 4
50.0%
75.0%
100.0%
前走5着 0- 1- 1- 5/ 7
0.0%
14.3%
28.6%
前走6〜9着 0- 2- 1-11/14
0.0%
14.3%
21.4%
前走10着〜 1- 0- 1-21/23
4.3%
4.3%
8.7%

次に前走クラス別成績について考える。詳細な表は割愛するが、過去10年の中山記念出走馬は前走G1組、前走G3組という2つに大きく分かれている。前走G3組については、今回レースのグレードが上がり、相手も強くなる。前走G3で好着順が求められると考えるのが普通だ。ところが前走1着馬が必ずしもいいとは限らない(表4)。前走G3で1着馬の成績は【0.0.1.6】となっている。とはいえ、G3で10着以下と大きく敗れていても困る。前走10着以下だった馬の成績は【1.0.1.21】。好走したのは10年ショウワモダン(3着)と06年バランスオブゲーム(1着)だが、ともに前走はダートの根岸Sだったのだ。芝のG3で大敗している馬が巻き返すのは非常に困難と言えそうだ。

■表5 中山記念出走馬の前走レース別成績

順位
前走レース名
着別度数
勝率
連対率
複勝率
1
東京新聞G3 2- 3- 2-16/23
8.7%
21.7%
30.4%
2
マイルチG1 2- 1- 0- 2/ 5
40.0%
60.0%
60.0%
3
白富士S 2- 0- 0-14/16
12.5%
12.5%
12.5%
4
根岸SG3 1- 0- 1- 2/ 4
25.0%
25.0%
50.0%
5
鳴尾記念G3 1- 0- 0- 2/ 3
33.3%
33.3%
33.3%
6
有馬記念G1 1- 0- 0- 1/ 2
50.0%
50.0%
50.0%
7
JCG1 1- 0- 0- 0/ 1
100.0%
100.0%
100.0%
8
アメリカG2 0- 1- 1-10/12
0.0%
8.3%
16.7%
9
京都金杯HG3 0- 1- 1- 2/ 4
0.0%
25.0%
50.0%
10
小倉大賞HG3 0- 1- 0-16/17
0.0%
5.9%
5.9%
11
菊花賞G1 0- 1- 0- 2/ 3
0.0%
33.3%
33.3%
12
京阪杯G3 0- 1- 0- 1/ 2
0.0%
50.0%
50.0%
13
天皇賞秋G1 0- 1- 0- 0/ 1
0.0%
100.0%
100.0%
14
中山金杯HG3 0- 0- 1- 9/10
0.0%
0.0%
10.0%
15
香港MG1 0- 0- 1- 4/ 5
0.0%
0.0%
20.0%
16
ニューイH 0- 0- 1- 1/ 2
0.0%
0.0%
50.0%
17
日経新春HG2 0- 0- 1- 0/ 1
0.0%
0.0%
100.0%
18
エリザベG1 0- 0- 1- 0/ 1
0.0%
0.0%
100.0%

すべてのレースを対象にした前走レース別成績(表5)を調べると、中山金杯、小倉大賞典など、年明けの中距離G3組の成績はあまりよくない。G3では東京新聞杯が一応主力ステップと言えるぐらい。あとはマイルCSや有馬記念、JC、菊花賞、天皇賞(秋)など、前年秋のG1から直行してくる馬の好走が目立つ。ひと息入っていてもG1級の実力馬が貫禄を見せるというわけだ。

【結論】
それでは今年の中山記念を占っていこう。出走予定馬は表6の通り。

■表6 今年の中山記念出走予定馬

馬名
芝1800m
中山
G1
アクシオン
9
鳴尾記念1着 中山金杯1着  
エーブチェアマン
5
エプソムC2着    
シルポート
7
エプソムC2着    
ダイワファルコン
5
  中山金杯2着  
デストラメンテ
8
     
トゥザグローリー
5
  有馬記念3着 有馬記念3着
ナリタクリスタル
6
     
ネオヴァンドーム
5
きさらぎ賞1着    
ネオサクセス
5
     
フィフスペトル
6
  京成杯AH1着 マイルCS2着
フェデラリスト
5
  中山金杯1着  
マカニビスティー
5
     
リアルインパクト
4
毎日王冠2着 朝日杯FS2着 安田記念1着
レッドデイヴィス
4
鳴尾記念1着    
※フルゲート16頭。2/22午前現在

2011/6/5 東京11R 安田記念(G1)1着 14番 リアルインパクト
2011/9/11 中山11R 京成杯オータムハンデ(G3)1着 8番 フィフスペトル

出走予定馬の芝1800m重賞連対実績、中山芝OPクラスの好走実績、G1での好走実績。3つの実績についても記載している。本来であれば昨年の春秋マイル王が激突するはずだったが残念ながらエイシンアポロンが回避となってしまった。しかし、フィフスペトル、トゥザグローリー、レッドデイヴィスなど注目の好メンバーが揃った。そんな出走予定馬で上記3つの実績をすべて満たしているのがリアルインパクト。安田記念優勝馬だ。昨年のマイルCS、阪神Cと人気を裏切ってしまったが、復活の好走を期待し最有力馬とみたい。

G1未勝利ながら当日上位人気を形成しそうなトゥザグローリーは芝1800m重賞での実績がない。しばらくその条件を使ってないため仕方ない面はあるが、3歳時のラジオNIKKEI賞は1番人気で5着であったことを指摘しておく。同じく該当データ2つでも京成杯AH1着、マイルCS2着の実績があり、中山コースが得意なフィフスペトルをトゥザグローリーより上位に取ってみたい。

該当データ2つでも前走大敗のアクシオンは疑問。該当データ1つの馬ではシルポートがやはり前走京都金杯惨敗でどうか。中山金杯組は勝ち馬でも過大評価できないためフェデラリストも強くは推せない。前走有馬記念に出走したレッドデイヴィスは逆に有力で、大穴ならば前走白富士S8着のエーブチェアマンをマークしておく。

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
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