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第572回 前年のJCダート出走馬が有力なフェブラリーS

2012/2/16(木)

2012年のG1がいよいよ開幕。第1弾を飾るのは、ダートのマイル王決定戦・フェブラリーSだ。主役はなんといっても昨年の最優秀ダートホースで連覇を狙うトランセンド。昨年と同様にこのレースからドバイワールドCに参戦予定で、ここは負けられない一戦だろう。果たして壮行レースを見事に飾ることができるだろうか。あるいはほかの馬にもチャンスがあるだろうか。過去10年のデータから占ってみたい。データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 フェブラリーSの配当

単勝
馬連
3連複
3連単
11年
350
1,110
3,200
12,240
10年
170
890
1,160
4,190
09年
2,060
4,710
5,730
57,720
08年
240
2,820
3,820
17,550
07年
590
1,490
11,710
54,210
06年
270
660
5,920
21,200
05年
200
1,180
4,450
12,220
04年
130
570
4,920
-
03年
310
1,370
4,390
-
02年
350
1,350
-
-

始めに表1ではフェブラリーSの配当をまとめてみた。一目見てわかる通り、堅い決着が多い。単勝の最高配当は09年の2,060円で、そのほかの年はすべて三けた止まり。馬連は過去10年中8年で1500円未満だった。3連複の万馬券は3→2→9番人気で決まった07年のみ。過去9年中8年は6000円未満である。さすがに3連単では万馬券が出ているものの、10万オーバーの配当は出ていない。

■表2 フェブラリーSの人気別成績

人気
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
1番人気
8-  0-  1-  1/ 10
80.0%
80.0%
90.0%
202%
121%
2番人気
0-  2-  2-  6/ 10
0.0%
20.0%
40.0%
0%
68%
3番人気
1-  4-  1-  4/ 10
10.0%
50.0%
60.0%
59%
124%
4番人気
0-  1-  2-  7/ 10
0.0%
10.0%
30.0%
0%
71%
5番人気
0-  2-  0-  8/ 10
0.0%
20.0%
20.0%
0%
53%
6番人気
1-  0-  1-  8/ 10
10.0%
10.0%
20.0%
206%
80%
7番人気
0-  1-  0-  9/ 10
0.0%
10.0%
10.0%
0%
36%
8番人気
0-  0-  0- 10/ 10
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
9番人気
0-  0-  2-  8/ 10
0.0%
0.0%
20.0%
0%
109%
10番人気以下
0-  0-  1- 67/ 68
0.0%
0.0%
1.5%
0%
11%

フェブラリーSの人気別成績(表2参照)を見れば、表1のデータにうなずける。1番人気からは8頭の勝ち馬が誕生。4着以下に敗れたのは07年9着シーキングザダイヤのみで、同馬は単勝3.9倍とそれほど高評価を受けていなかった。単勝3.5倍以下の1番人気に限ると、【8.0.1.0】とほぼパーフェクトな数字だ

1番人気のみならず、2〜5番人気も好走馬をコンスタントに出しており、5番人気以内が【9.9.6.26】。上位人気が圧倒的に強い。連対馬はすべて7番人気以内10番人気以下は3着1回のみである。好走したのは06年11番人気3着ユートピア。同馬は南部杯連覇を含むダートG1で4勝をマーク。実績を考えれば人気がなさ過ぎたといえよう。

■表3 フェブラリーS好走馬

着順
人気
馬名
前年のJCダート出走
11年
1
1
トランセンド
あり
2
3
フリオーソ
なし
3
4
バーディバーディ
あり
10年
1
1
エスポワールシチー
あり
2
5
テスタマッタ
なし
3
2
サクセスブロッケン
あり
09年
1
6
サクセスブロッケン
あり
2
3
カジノドライヴ
あり
3
1
カネヒキリ
あり
08年
1
1
ヴァーミリアン
あり
2
7
ブルーコンコルド
あり
3
3
ワイルドワンダー
あり
07年
1
3
サンライズバッカス
あり
2
2
ブルーコンコルド
あり
3
9
ビッググラス
なし
06年
1
1
カネヒキリ
あり
2
2
シーキングザダイヤ
あり
3
11
ユートピア
あり
05年
1
1
メイショウボーラー
なし
2
5
シーキングザダイヤ
なし
3
6
ヒシアトラス
なし
04年
1
1
アドマイヤドン
あり
2
3
サイレントディール
あり
3
9
スターリングローズ
なし
03年
1
1
ゴールドアリュール
あり
2
3
ビワシンセイキ
なし
3
4
イーグルカフェ
あり
02年
1
1
アグネスデジタル
なし
2
4
トーシンブリザード
なし
3
2
ノボトゥルー
あり

フェブラリーS好走のカギを握るのは前年のJCダート。それを示すのが表3で、好走馬30頭中20頭は前年のJCダートに出走していた。特に過去5年は15頭中12頭が前年のJCダートに出走。両レースの関連性はより深まってきている。そこで以下では、前年のJCダート出走/不出走組にわけて、好走馬の特徴を探っていきたい。

■表4 前年のJCダートに出走していたフェブラリーS好走馬

着順
人気
馬名
JCダート着順
前年秋のG1実績
11年
1
1
トランセンド
1着
JCダート1着
3
4
バーディバーディ
4着
東京大賞典3着
10年
1
1
エスポワールシチー
1着
JCダート1着
3
2
サクセスブロッケン
4着
東京大賞典1着
09年
1
6
サクセスブロッケン
8着
JBCクラシック2着
2
3
カジノドライヴ
6着
ブリーダーズCC挑戦
3
1
カネヒキリ
1着
JCダート1着
08年
1
1
ヴァーミリアン
1着
JCダート1着
2
7
ブルーコンコルド
7着
南部杯1着
3
3
ワイルドワンダー
5着
南部杯2着
07年
1
3
サンライズバッカス
5着
(武蔵野S1着)
2
2
ブルーコンコルド
9着
東京大賞典1着
06年
1
1
カネヒキリ
1着
JCダート1着
2
2
シーキングザダイヤ
2着
JCダート2着
3
11
ユートピア
8着
南部杯1着
04年
1
1
アドマイヤドン
2着
JBCクラシック1着
2
3
サイレントディール
7着
(武蔵野S1着)
03年
1
1
ゴールドアリュール
5着
東京大賞典1着
3
4
イーグルカフェ
1着
JCダート1着
02年
3
2
ノボトゥルー
4着
南部杯3着

表4は前年のJCダートに出走していたフェブラリーS好走馬。好走馬20頭中17頭に共通するのは、前年秋のG1で3着以内に好走していたこと。昨年の勝ち馬トランセンドは前年のJCダートで優勝。3着バーディバーディは前年末の東京大賞典で3着に好走していた。前年の南部杯から東京大賞典まで、どこかで上位争いに加わっている必要がある。

同実績を持たずに好走したのは、04年2着サイレントディール、07年1着サンライズバッカス、09年2着カジノドライヴ。前者の2頭は過去にフェブラリーSと同舞台の武蔵野Sを優勝。カジノドライヴは前年秋にダート競馬の最高峰・ブリーダーズCクラシックに挑戦。例外的な存在と見ていい。

■表5 前年のJCダートに不出走のフェブラリーS好走馬

着順
人気
馬名
前走
2走前
備考
11年
2
3
フリオーソ 川崎記念1着 東京大賞典2着 川崎記念1着
10年
2
5
テスタマッタ 川崎記念3着 浦和記念3着 ジャパンDダービー1着
07年
3
9
ビッググラス 根岸S1着 京都金杯14着 3走前のアクアルミナスS1着
05年
1
1
メイショウボーラー 根岸S1着 ガーネットS1着  
2
5
シーキングザダイヤ 川崎記念2着 兵庫GT1着 川崎記念2着
3
6
ヒシアトラス 平安S1着 師走S1着  
04年
3
9
スターリングローズ 根岸S11着 兵庫GT1着 (かしわ記念1着)
03年
2
3
ビワシンセイキ 平安S4着 東京大賞典2着 東京大賞典2着
02年
1
1
アグネスデジタル 香港C1着 天皇賞(秋)1着 南部杯1着
2
4
トーシンブリザード 東京大賞典3着 ジャパンDダービー1着 ジャパンDダービー1着

表5は前年のJCダートに不出走のフェブラリーS好走馬。こちらの好走パターンは2つ。1つは前走でJRAのダート重賞を勝利している連勝馬。05年1着メイショウボーラー(ガーネットS→根岸Sと連勝)、同年3着ヒシアトラス(師走S→平安Sと連勝)が同タイプに該当する。07年3着ビッググラスは2走前の京都金杯で14着に敗れたが、3走前のダート戦・アクアルミナスSを優勝。ダート戦に限れば、前走でJRAのダート重賞を勝利している連勝馬だった。

もう1つのパターンは、前年から今年にかけてマイル以上のG1で連対を果たしている馬。昨年2着フリオーソは前走川崎記念優勝。10年2着テスタマッタは前年のジャパンDダービーを勝利していた。04年3着スターリングローズはG1勝ちこそなかったものの、前年のかしわ記念(05年からG1に昇格)勝ち馬だった。

<結論>
それでは今年のフェブラリーSを展望していこう。今年の出走予定馬を前年のJCダート出走、不出走組にわけて分析していきたい。

■表6 今年のフェブラリーS出走予定馬(1)

馬名
JCダート成績
前年秋のG1実績
エスポワールシチー
3着
JCダート3着
ダノンカモン
5着
南部杯2着
テスタマッタ
12着
東京大賞典3着
トランセンド
1着
JCダート1着
ヤマニンキングリー
7着
 
ワンダーアキュート
2着
東京大賞典2着

2011/12/4 阪神11R ジャパンカップダート(G1)1着 16番 トランセンド

まずは前年のJCダート出走組(表6参照)。今年は同組の層が厚く、JCダート1〜3着、5着馬が出走。4頭はいずれも前年秋のG1で3着以内に入っており、どの馬にも好走する資格がありそう。特に強調できるのは、やはりトランセンド。過去10年で前走JCダート連対馬は4戦4勝と負けなし。フェブラリーSで連覇を達成した馬は出ていないが、JRAのダートG1・4連勝中の同馬なら十分にチャンスはあるはずだ。

相手はエスポワールシチー、ダノンカモン、テスタマッタ、ワンダーアキュート。トランセンドを逆転する可能性があるとすればワンダーアキュート。JCダートでは出遅れて位置取りが悪くなったものの、直線だけで一気に追い込んで2着を確保。マイルへの対応がカギだが、トランセンドとの勝負付けがまだ済んだとはいえない。

■表7 今年のフェブラリーS出走予定馬(2)

馬名
前走
2走前
備考
グランプリボス 阪神C2着 マイルCS13着 初ダート
ケイアイテンジン すばるS1着 大和S3着  
シルクフォーチュン 根岸S1着 ギャラクシーS3着 南部杯3着
スマイルジャック 東京新聞杯16着 阪神C15着 初ダート
セイクリムズン 根岸S6着 兵庫GT2着 JBCスプリント2着
タガノロックオン 平安S10着 師走S1着  
トウショウカズン 根岸S2着 大和S1着  
ナイキマドリード 船橋記念1着 ゴールドC1着  
ヒラボクワイルド 根岸S12着 ギャラクシーS1着  
ライブコンサート 京都金杯12着 マイルCS10着  

表7は前年のJCダート不出走組で、過去の好走パターンと一致する馬は不在。前哨戦の根岸Sを勝利したシルクフォーチュンは前年の南部杯で3着。過去の好走パターンと似ているが、今年は前年のJCダート出走組が有力と見て、パスしたい。初ダートのグランプリボスとスマイルジャックは、「第571回芝→ダート替わりについて考える」で分析したように軽視が妥当だろう。

ライタープロフィール

フランキー森山(ふらんきー もりやま)

1984年1月、神奈川県生まれ。重賞レースにおいては、毎年同じようなステップで出走してくる馬が多いことから、データ競馬の有効性に着目。データde出〜たでは主に過去の好走馬の実績を重視し、予想を展開している。馬券を買うのはもちろん、競馬場へ行くことも好きなタイプ。好きなレースは平安S。05年に中央競馬の全場踏破達成。その後は、地方、海外の競馬場へもたびたび訪れている。

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