第570回 素質馬による一騎打ちか!?共同通信杯を占う|競馬情報ならJRA-VAN

JRA公式データ配信サービス JRA-VAN

  • メール:office@jra-van.jp
  • 受付時間:10:00〜17:00
  • ※競馬開催のない土日祝・火曜を除く
  • ホーム
  • サイトマップ
  • JRA-VAN広場

データde出〜た

データde出〜たバックナンバー

第570回 素質馬による一騎打ちか!?共同通信杯を占う

2012/2/9(木)

今週末は東京で3歳重賞のクイーンCと共同通信杯、京都では古馬G2の京都記念の3重賞が行なわれるが、今回は共同通信杯を取り上げたい。古くから名馬輩出のレースとして知られるが、今年も東京スポーツ杯2歳Sを制したディープブリランテ、昨年の三冠馬に続く父ステイゴールド×母父メジロマックイーン配合のゴールドシップなど、活躍が期待される素質馬が多数スタンバイしている。集計期間は過去10年のうち、中山開催だった03年を除く9年分。データの分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 人気別成績

人気
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回率
複回率
1番人気
4-  2-  1-  2/  9
44.4%
66.7%
77.8%
95%
88%
2番人気
1-  2-  0-  6/  9
11.1%
33.3%
33.3%
31%
44%
3番人気
2-  0-  1-  6/  9
22.2%
22.2%
33.3%
136%
51%
4番人気
1-  0-  2-  6/  9
11.1%
11.1%
33.3%
68%
54%
5番人気
0-  3-  2-  4/  9
0.0%
33.3%
55.6%
0%
172%
6番人気
1-  1-  1-  6/  9
11.1%
22.2%
33.3%
237%
134%
7番人気
0-  1-  0-  8/  9
0.0%
11.1%
11.1%
0%
33%
8番人気
0-  0-  0-  9/  9
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
9番人気
0-  0-  1-  8/  9
0.0%
0.0%
11.1%
0%
72%
10番人気
0-  0-  0-  7/  7
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
11番人気
0-  0-  1-  5/  6
0.0%
0.0%
16.7%
0%
203%
12番人気
0-  0-  0-  5/  5
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
13番人気
0-  0-  0-  5/  5
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
14番人気
0-  0-  0-  3/  3
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
15番人気
0-  0-  0-  2/  2
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
16番人気
0-  0-  0-  1/  1
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%

まずは、基本データを確認しておこう。人気別成績は表1のとおりで、1番人気は【4.2.1.2】で勝率44.4%、連対率66.7%と軸馬として信頼できるだけの成績を残しており、無理に買い目から外すのは危険だろう。一方、2〜6番人気の好走率はさほど変わらないので、印の回っている馬に関しては能力や適性を慎重に吟味していく必要がある。

勝ち馬が出ているのは6番人気までで、7番人気以下は【0.1.2.53】で複勝率5.4%と苦戦を強いられている。ここから馬券になったのは次の3頭だ。

・02年 2着 サンヴァレー(7番人気)
・08年 3着 マイネルスターリー(11番人気)
・09年 3着 トップカミング(9番人気)

この3頭の戦歴を確認すると、サンヴァレーは前走のジュニアC(オープン特別)で1着、マイネルスターリーは前々走の萩S(オープン特別)で3着、トップカミングは前走のシンザン記念(G3)で3着と、近1〜2走にオープンクラスで3着以内に入っていた共通点があった。近走で強い相手に好走しながら人気薄に甘んじている馬がいるようなら、2、3着の候補として狙ってみたい。

■表2 前走人気別成績

前走人気
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回率
複回率
前走1人気
4- 2- 3-21/30
13.3%
20.0%
30.0%
48%
53%
前走2人気
1- 1- 0- 7/ 9
11.1%
22.2%
22.2%
54%
31%
前走3人気
1- 2- 2- 9/14
7.1%
21.4%
35.7%
15%
85%
前走4人気
3- 1- 3-11/18
16.7%
22.2%
38.9%
165%
157%
前走5人気
0- 0- 0- 5/ 5
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
前走6〜9人気
0- 2- 0-18/20
0.0%
10.0%
10.0%
0%
21%
前走10人気〜
0- 1- 1-12/14
0.0%
7.1%
14.3%
0%
55%

表2は「前走の」人気別成績だが、共同通信杯では前走の時点で高い評価を受けていたかどうかも重要なファクターであることがわかる。前走で4番人気までに推されていた馬が【9.6.8.48】で勝率12.7%、複勝率32.4%なのに対し、前走で5番人気以下だった馬は【0.3.1.35】で勝ち馬はゼロ、複勝率も10.3%どまりと歴然とした差が出ているからだ。さらに、前走がオープン特別か重賞で4番人気以内だった馬に限れば【7.5.6.19】で勝率18.9%、複勝率48.6%とさらに上昇する。

前走で5番人気以下ながら好走したのは次の4頭だが、

・02年 2着 サンヴァレー(前走:ジュニアC・6番人気1着)
・04年 2着 アポインテッドデイ(前走:朝日杯FS・3着)
・09年 3着 トップカミング(前走:シンザン記念・3着)
・10年 2着 ダノンシャンティ(前走:ラジオNIKKEI杯2歳S・6番人気3着)

と、低評価に反発してオープン特別を勝つか、重賞で3着以内に入る実力を示していた馬たちばかりだった。

■表3 枠番別成績

枠番
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回率
複回率
1枠
1- 2- 0- 7/10
10.0%
30.0%
30.0%
28%
82%
2枠
2- 1- 0- 8/11
18.2%
27.3%
27.3%
64%
41%
3枠
3- 1- 3- 5/12
25.0%
33.3%
58.3%
53%
170%
4枠
0- 0- 1-13/14
0.0%
0.0%
7.1%
0%
7%
5枠
1- 2- 1-10/14
7.1%
21.4%
28.6%
52%
95%
6枠
1- 2- 0-12/15
6.7%
20.0%
20.0%
142%
78%
7枠
0- 0- 2-14/16
0.0%
0.0%
12.5%
0%
22%
8枠
1- 1- 2-14/18
5.6%
11.1%
22.2%
34%
42%

■表4 馬番別成績

馬番
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回率
複回率
1番
1- 2- 0- 6/ 9
11.1%
33.3%
33.3%
31%
91%
2番
2- 0- 0- 7/ 9
22.2%
22.2%
22.2%
78%
32%
3番
1- 2- 2- 4/ 9
11.1%
33.3%
55.6%
15%
84%
4番
1- 0- 0- 8/ 9
11.1%
11.1%
11.1%
24%
13%
5番
1- 1- 2- 5/ 9
11.1%
22.2%
44.4%
31%
187%
6番
1- 3- 0- 5/ 9
11.1%
44.4%
44.4%
82%
103%
7番
0- 0- 2- 7/ 9
0.0%
0.0%
22.2%
0%
40%
8番
0- 0- 0- 9/ 9
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
9番
0- 1- 2- 6/ 9
0.0%
11.1%
33.3%
0%
104%
10番
1- 0- 0- 6/ 7
14.3%
14.3%
14.3%
88%
24%
11番
1- 0- 0- 5/ 6
16.7%
16.7%
16.7%
356%
115%
12番
0- 0- 0- 5/ 5
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
13番
0- 0- 1- 4/ 5
0.0%
0.0%
20.0%
0%
62%
14番
0- 0- 0- 3/ 3
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
15番
0- 0- 0- 2/ 2
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
16番
0- 0- 0- 1/ 1
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%

次に枠番別の成績。05年と07年が9頭立て、08年がフルゲートの16頭立てと、年によって出走頭数の変動が比較的あるので、馬番別成績も併記した。表2のとおり、勝ち馬9頭のうち6頭は1〜3枠から出ており、勝率トップ3も3枠>2枠>1枠の順。複勝率も3枠>1枠>5枠の順で、内〜中枠までが好成績で、外枠はやや不利という傾向は否めない。また、6〜8枠からの好走は6番人気までとなっているので、7番人気以下の人気薄が外枠に入ったときはバッサリ切っていくことも可能だ。馬番でいうと、12番より外の枠は【0.0.1.15】と厳しい成績になっている。

■表5 キャリア別成績

キャリア
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回率
複回率
1戦
0-  0-  0-  5/  5
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
2戦
0-  1-  2- 12/ 15
0.0%
6.7%
20.0%
0%
25%
3戦
3-  1-  0- 18/ 22
13.6%
18.2%
18.2%
113%
52%
4戦
5-  2-  2- 14/ 23
21.7%
30.4%
39.1%
93%
64%
5戦
0-  4-  2- 11/ 17
0.0%
23.5%
35.3%
0%
150%
6戦
1-  0-  1-  9/ 11
9.1%
9.1%
18.2%
44%
30%
7戦
0-  0-  2-  7/  9
0.0%
0.0%
22.2%
0%
96%
8戦
0-  0-  0-  2/  2
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
9戦
0-  1-  0-  3/  4
0.0%
25.0%
25.0%
0%
75%
10戦
0-  0-  0-  2/  2
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%

表5は、共同通信杯までにキャリアを何戦積んでいたのかというデータ。キャリア1戦、つまり1戦1勝馬は【0.0.0.5】と好走例が皆無で、キャリア2戦も【0.1.2.12】と苦戦傾向が出ている。また、キャリア3戦の馬は【3.1.0.18】と勝ち馬は3頭いるが凡走例も少なくなく、全体的にはややキャリア不足と考えられるだろう。

安定感が出てくるのはキャリア4戦か5戦の馬で、いずれも複勝率30%台を突破。なかでも、キャリア4戦は5頭もの勝ち馬を出し、複勝率も40%に迫る最高の成績を残している。キャリア6戦以上になると、また好走率が下がってしまう。経験豊富な反面、今度は上積みがなくなるようで、特にキャリア8戦以上となると苦しい。

もちろん、キャリア不足であろうと使い詰めであろうと、大事なのはレース出走時の能力や調子であって、決定的なファクターとはならないだろうが、それを推し量るひとつの基準にはなるはずだ。

■表6 前走クラス別成績

前走クラス
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回率
複回率
新馬
0- 0- 0- 4/ 4
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
未勝利
0- 0- 0-10/10
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
500万下
2- 1- 2-24/29
6.9%
10.3%
17.2%
95%
89%
OPEN特別
2- 3- 2-18/25
8.0%
20.0%
28.0%
49%
60%
G3
3- 3- 4-16/26
11.5%
23.1%
38.5%
24%
90%
G2
0- 0- 0- 0/ 0
%
%
G1
2- 2- 1- 4/ 9
22.2%
44.4%
55.6%
55%
67%

前走クラス別成績は、非常にわかりやすい成績が出ている。つまり、共同通信杯では前走のクラスが高いほど好走率が高いということだ。前走で新馬戦や未勝利戦を勝ち上がったばかりの馬は3着以内が1頭もなし。そして、勝率、連対率、複勝率の3項目すべてがG1>G3>オープン特別>500万下の順になっている。取捨に迷うことがあれば、前走でより高いクラス≒より強い相手と戦ってきた馬を上位にとると好結果につながりやすいだろう。

■表7 前走500万下組・前走着順別成績

前走着順
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回率
複回率
前走1着
2- 1- 1- 7/11
18.2%
27.3%
36.4%
250%
125%
前走2着
0- 0- 0- 3/ 3
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
前走3着
0- 0- 0- 0/ 0
前走4着
0- 0- 0- 3/ 3
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
前走5着
0- 0- 1- 2/ 3
0.0%
0.0%
33.3%
0%
406%
前走6〜9着
0- 0- 0- 5/ 5
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
前走10着〜
0- 0- 0- 4/ 4
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%

表7は、前走500万下組の前走着順別成績。馬券に絡んだ5頭のうち4頭は前走1着馬となっている。さすがに500万下からの重賞挑戦ともなると、前走で負けているようでは苦しい。例外の1頭は、前走で5着に敗れていた08年3着のマイネルスターリー。この馬については前にも触れているが、前々走のオープン特別で3着という実績を持っていた。とはいえ、同馬も3着どまり。やはり、基本的には前走500万下組は前走1着だけを狙うべきだ。

■表8 前走オープン特別組・前走着順別成績

前走着順
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回率
複回率
前走1着
1- 2- 1- 8/12
8.3%
25.0%
33.3%
61%
60%
前走2着
1- 1- 0- 2/ 4
25.0%
50.0%
50.0%
122%
117%
前走3着
0- 0- 0- 1/ 1
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
前走4着
0- 0- 0- 1/ 1
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
前走5着
0- 0- 0- 0/ 0
前走6〜9着
0- 0- 0- 4/ 4
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
前走10着〜
0- 0- 1- 2/ 3
0.0%
0.0%
33.3%
0%
103%

次いで前走オープン特別組だが、表8のとおり、好走した7頭のうち6頭は前走で2着以内に入っていた。唯一の例外は11年3着のディープサウンドで、前走10着から巻き返して3着。その前走のホープフルSでは単勝1.7倍の圧倒的1番人気に推されていた実力馬ということを思えば、巻き返しても不思議のない馬ではあった。ただし、それでも3着どまり。前走500万下組と似ているが、やはり例外は例外と考えて、基本的には前走で2着以内に入っていた馬を狙っていきたい。

■表9 前走G3組・前走着順別成績

前走着順
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回率
複回率
前走1着
1- 0- 0- 2/ 3
33.3%
33.3%
33.3%
46%
33%
前走2着
2- 0- 0- 1/ 3
66.7%
66.7%
66.7%
166%
76%
前走3着
0- 1- 3- 1/ 5
0.0%
20.0%
80.0%
0%
232%
前走4着
0- 1- 1- 2/ 4
0.0%
25.0%
50.0%
0%
157%
前走5着
0- 1- 0- 1/ 2
0.0%
50.0%
50.0%
0%
120%
前走6〜9着
0- 0- 0- 7/ 7
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
前走10着〜
0- 0- 0- 2/ 2
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%

強い馬と戦ってきた前走G3組は、前走で掲示板に載っていることが十分なアドバンテージとなる。前走5着以内なら【3.3.4.7】で複勝率58.8%。2頭に1頭以上は馬券に絡んでいる。一方、前走で掲示板を外していた馬、6着以下だった馬は【0.0.0.9】と巻き返した実績はなし。この組は前走着順を素直に信頼したい。

■表10 前走G1組・前走着順別成績

前走着順
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回率
複回率
前走1着
0- 1- 0- 0/ 1
0.0%
100.0%
100.0%
0%
110%
前走2着
1- 0- 0- 0/ 1
100.0%
100.0%
100.0%
220%
120%
前走3着
1- 1- 0- 0/ 2
50.0%
100.0%
100.0%
140%
120%
前走4着
0- 0- 1- 1/ 2
0.0%
0.0%
50.0%
0%
70%
前走5着
0- 0- 0- 0/ 0
前走6〜9着
0- 0- 0- 2/ 2
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
前走10着〜
0- 0- 0- 1/ 1
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%

前走G1ともなると、それだけで【2.2.1.4】と半数以上が馬券に絡んでくる。さらに、G1で3着以内に入ったほどの馬ともなると【2.2.0.0】とパーフェクト連対だ。逆に、前走がG1でも6着以下で掲示板を外していると【0.0.0.3】と冴えない。結論としては前走G3組と同じだが、掲示板に載っていたか否かが取捨の基準となる。なお、前走でG2を走っていた馬は集計対象の9年では出走歴がなく、今年の登録馬にもいないが、基本的にはG1組、G3組と同様に考えていいだろう。

■表11 過去10年の共同通信杯1〜3着馬(03年を除く)

年度
着順
馬名
最後の直線400m以上、芝1600m以上実績
02年
1
チアズシュタルク
【0.1.0.0】(複勝率100.0%)
2
サンヴァレー
【2.0.0.1】(複勝率66.7%)
3
セイコーアカデミー
【0.1.0.1】(複勝率50.0%)
04年
1
マイネルデュプレ
【1.0.1.1】(複勝率66.7%)
2
アポインテッドデイ
出走経験なし
3
ナムラシーザー
【0.0.1.0】(複勝率100.0%)
05年
1
ストーミーカフェ
出走経験なし
2
ダイワアプセット
出走経験なし
3
マルカジーク
【0.1.1.0】(複勝率100.0%)
06年
1
アドマイヤムーン
出走経験なし
2
フサイチリシャール
【2.0.0.0】(複勝率100.0%)
3
マッチレスバロー
【1.0.0.0】(複勝率100.0%)
07年
1
フサイチホウオー
【2.0.0.0】(複勝率100.0%)
2
ダイレクトキャッチ
【1.0.0.0】(複勝率100.0%)
3
フライングアップル
【0.1.0.0】(複勝率100.0%)
08年
1
ショウナンアルバ
【1.0.0.0】(複勝率100.0%)
2
タケミカヅチ
【1.1.0.3】(複勝率40.0%)
3
マイネルスターリー
【0.0.1.1】(複勝率50.0%)
09年
1
ブレイクランアウト
【1.1.0.1】(複勝率66.7%)
2
トーセンジョーダン
出走経験なし
3
トップカミング
【0.0.1.1】(複勝率50.0%)
10年
1
ハンソデバンド
【1.2.0.0】(複勝率100.0%)
2
ダノンシャンティ
【1.0.0.0】(複勝率100.0%)
3
アリゼオ
【1.0.0.0】(複勝率100.0%)
11年
1
ナカヤマナイト
【1.2.1.0】(複勝率100.0%)
2
ユニバーサルバンク
出走経験なし
3
ディープサウンド
【1.1.0.0】(複勝率100.0%)
※コース実績は東京、京都外回り、阪神外回り、新潟外回りの芝1600m以上が対象

最後に確認しておきたいのが、コース実績である。といっても、まだキャリアの少ない時期で、共同通信杯が東京コース初出走という馬も少なからずいる。そこで、比較的条件の近いコースでの実績から東京芝1800m適性を推測してみたい。考慮するのは芝1600m以上で、最後の直線距離が400m以上あるコース。具体的には、東京、京都外回り、阪神外回り、新潟外回りの芝1600m以上実績である。

集計対象とした9年分の共同通信杯1〜3着馬の、この条件における実績を示したものが表11。ご覧のように、大半の馬がこの条件で50.0%以上の複勝率をマークしていた。例外は08年2着のタケミカヅチで、1頭だけ複勝率50.0%を下回った。この馬は新潟芝外回りの1600mで新馬戦を勝ったあと、条件に合致するコースで重賞ばかりを4戦したために数字を下げてしまったと考えられる。その重賞4戦で強い馬を相手に6、2、5、4着という堅実な成績を収めており、数字以上の内容があると考えてもいいはずだ。

この条件のコースに出走経験がなく、共同通信杯で3着以内に入った馬は6頭いた。この6頭の前走を確認すると、アポインテッドデイはG1で3着、ストーミーカフェとアドマイヤムーンはともにG3で1着、トーセンジョーダンとユニバーサルバンクはオープン特別で連対、ダイワアプセットは500万下で1着と、表7〜10で見た好走条件をすべてクリアしていた。直線の長いコースに出走したことのない馬は東京芝1800mの適性がつかみづらいだけに、すくなくとも能力は正確にジャッジしておきたい。その目安となるのが、前走のクラスと着順だ。

【結論】

■表12 2012年共同通信杯登録馬

馬名
前走
キャリア
最後の直線400m以上、芝1600m以上実績
クラス
着順
人気
アーカイブ
オープン特別
5
2
2
【1.0.0.0】(複勝率100.0%)
エネアド
500万下
2
2
4
【1.0.0.1】(複勝率50.0%)
ガッテンキャンパス
未勝利
1
7
4
【0.0.0.1】(複勝率0.0%)
キングクリチャン
G3
13
13
15
【0.0.0.1】(複勝率0.0%)
コスモオオゾラ
500万下
1
6
4
【1.1.0.0】(複勝率100.0%)
ゴールドシップ
G3
2
3
4
出走経験なし
ジャングルクルーズ
未勝利
1
1
2
【0.1.0.0】(複勝率100.0%)
ストローハット
500万下
3
1
3
【1.0.1.0】(複勝率100.0%)
スピルバーグ
500万下
2
4
2
【1.1.0.0】(複勝率100.0%)
ターフデライト
G3
9
9
2
出走経験なし
タガノグーフォ
500万下
6
11
4
出走経験なし
ディープブリランテ
G3
1
1
2
【1.0.0.0】(複勝率100.0%)
ブライアンズオーラ
500万下
11
8
5
【1.0.0.1】(複勝率50.0%)
ヘレナモルフォ
未勝利
1
2
3
【0.1.0.1】(複勝率50.0%)
マナウス
G3
14
11
4
【1.0.0.0】(複勝率100.0%)
※コース実績は東京、京都外回り、阪神外回り、新潟外回りの芝1600m以上が対象
※登録馬のうち、回避予定のレッドブレイゾン、ヴォードヴィリアンは除外した

2011/9/10 札幌10R コスモス賞 1着 4番 ゴールドシップ
2011/11/19 東京11R 東京スポーツ杯2歳S(G3)1着 13番 ディープブリランテ

ここまで見てきたとおり、「前走1〜4番人気」「前走500万下で1着」「前走オープン特別で1、2着」「前走重賞で1〜5着」「最後の直線400m以上、芝1600m以上のコースで複勝率50.0%以上」を加点材料、「前走5番人気以下」「前走未勝利戦」「前走500万下で2着以下」「前走オープン特別で3着以下」「前走G1、G3で6着以下」「最後の直線400m以上、芝1600m以上のコースで複勝率50.0%未満」を減点材料として、最終結論を導いていきたい。

この基準で減点材料がないのはクリアしているのはゴールドシップディープブリランテの2頭のみとなった。当然、この2頭を本命、対抗となるが、ゴールドシップには「最後の直線400m以上、芝1600m以上のコース」の出走経験がなく、ディープブリランテはキャリア2戦というのが引っ掛かるところ。どちらも好走例自体はあるので減点材料とまではならない。そこで個別に見ていくと、「最後の直線400m以上、芝1600m以上のコース」の出走経験がない馬でも、そのほかの条件を満たせば05年のストーミーカフェ、06年のアドマイヤムーンと勝ち馬が出ている。また、この2頭はともに札幌2歳Sの勝ち馬で、ゴールドシップも札幌2歳Sで僅差の2着がある。一方、ディープブリランテと同様のキャリア2戦馬は【0.1.2.12】と2着はあっても、1着がない。以上のことからゴールドシップを◎、ディープブリランテを○と決定したい。

この2頭以外に前走クラスと着順をクリアしたのは、前走で500万下の葉牡丹賞1着のコスモオオゾラだけ。前走の6番人気が減点材料だが、「最後の直線400m以上、芝1600m以上のコース」で2戦1勝2着1回。しかも、この2戦はいずれも今回と同条件の東京芝1800mだった。キャリア4戦も好走率が高く、この馬を3番手評価の▲とする。

△は3頭で、その筆頭にマナウス。前走はG3の京成杯で14着と大敗しているが、前々走のオープン特別、京都2歳Sで3着に好走しており、過去の穴パターンである「近走にオープンクラスで3着以内」という条件をクリアしている。もう1頭、同じような意味で挙がるのがエネアド。前走の若竹賞(500万下)は、敗れたとはいえ勝ち馬とタイム差なしの2着。キャリアはベストの4戦で、3走前に東京スポーツ杯2歳Sで5着と掲示板を確保し、2走前は大敗したもののラジオNIKKEI杯2歳Sと強い相手にぶつけてきた経験が活きるかもしれない。印を回すのはもう1頭、アーカイブまで。過去に穴を出した馬と比べて強調できるほどの実績はないが、前走のジュニアCがオープン特別で2番人気。表2で述べたように「前走がオープン特別か重賞で4番人気以内だった馬に限れば【7.5.6.19】で勝率18.9%、複勝率48.6%」なので、無視はできない。

ストローハット、スピルバーグ、ジャングルクルーズといった期待馬も出走を予定しているが、いずれも3戦以下とキャリアが浅く、オープンでの実績もない。将来性はともかく、ここは力試しの一戦となりそうだ。

ライタープロフィール

出川塁(でがわ るい)

1977年熊本県生まれ。上智大学文学部卒業後、出版社2社で競馬専門誌、競馬書籍の編集に携わり、2007年からフリーライターに。「競馬最強の法則」「サラブレ」「優駿」などへ寄稿するほか、出版社勤務時代を含めて制作に関わった競馬書籍は多数。馬券は単勝派だが、焼肉はタン塩派というわけではない。メインの競馬のほか、サッカーでも密かに活動中。

データde出〜たバックナンバー

データ競馬のための最強ツール TARGET frontier JV(ターゲット)

ページトップへ戻る

競馬予想のJRA-VAN