第568回 きさらぎ賞は京都実績と芝1800m実績に注目|競馬情報ならJRA-VAN

JRA公式データ配信サービス JRA-VAN

  • メール:office@jra-van.jp
  • 受付時間:10:00〜17:00
  • ※競馬開催のない土日祝・火曜を除く
  • ホーム
  • サイトマップ
  • JRA-VAN広場

データde出〜た

データde出〜たバックナンバー

第568回 きさらぎ賞は京都実績と芝1800m実績に注目

2012/2/2(木)

今週は土曜に小倉大賞典、日曜には東京新聞杯、きさらぎ賞の3重賞が行われる。今回はこのうち、3歳馬によって争われるきさらぎ賞を取り上げたい。過去10年の優勝馬では、ネオユニヴァース(皐月賞、日本ダービー)、アサクサキングス(菊花賞)がクラシックを制覇。また、メイショウサムソンやオルフェーヴルなど、ここでは敗戦を喫した中にも後に大活躍を見せた馬もおり、クラシックへ向けて注目の一戦だ。データの分析には、JRA-VAN DataLab.TARGET frontier JV馬天楼 for データde出〜たを利用した。

■表1 人気別成績

人気
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収
複回収
1
1-3-2-4/10
10.0%
40.0%
60.0%
15%
70%
2
2-4-1-3/10
20.0%
60.0%
70.0%
79%
99%
3
4-0-0-6/10
40.0%
40.0%
40.0%
290%
72%
4
0-0-1-9/10
0.0%
0.0%
10.0%
0%
26%
5
1-1-2-6/10
10.0%
20.0%
40.0%
138%
122%
6
1-1-1-7/10
10.0%
20.0%
30.0%
95%
112%
7
0-0-2-8/10
0.0%
0.0%
20.0%
0%
88%
8
1-1-0-8/10
10.0%
20.0%
20.0%
212%
149%
9
0-0-0-9/9
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
10
0-0-1-7/8
0.0%
0.0%
12.5%
0%
225%
11〜
0-0-0-19/19
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
1〜3
7-7-3-13/30
23.3%
46.7%
56.7%
128%
80%
5〜8
3-3-5-29/40
7.5%
15.0%
27.5%
111%
117%

過去10年の人気別成績では、1〜3番人気が【7.7.3.13】で連対率46.7%、複勝率56.7の好成績を記録している。ただ、1番人気は1勝、2番人気も2勝で、3番人気が4勝。上位人気の中では、1〜2番人気は馬連や3連複の軸向き、3番人気は1着か着外となっている。
残る連対馬6頭は5〜8番人気。好走確率こそ差がついているが、回収率は互角、特に複勝回収率では上位人気を上回っており、人気馬に不安があるとみればこのあたりから入る手もありそうだ。また、10頭前後に収まる年が多いこともあって、9番人気以下は3着1回に終わっている。

■表2 枠番別成績

枠番
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収
複回収
1枠
2-0-1-7/10
20.0%
20.0%
30.0%
137%
57%
2枠
1-0-0-10/11
9.1%
9.1%
9.1%
125%
27%
3枠
0-2-0-11/13
0.0%
15.4%
15.4%
0%
19%
4枠
0-1-1-11/13
0.0%
7.7%
15.4%
0%
35%
5枠
2-2-2-9/15
13.3%
26.7%
40.0%
87%
103%
6枠
0-3-1-13/17
0.0%
17.6%
23.5%
0%
100%
7枠
4-1-2-11/18
22.2%
27.8%
38.9%
117%
79%
8枠
1-1-3-14/19
5.3%
10.5%
26.3%
111%
153%

■表3 馬番別成績

馬番
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収
複回収
1番
2-0-1-7/10
20.0%
20.0%
30.0%
137%
57%
2番
1-0-0-9/10
10.0%
10.0%
10.0%
138%
30%
3番
0-2-0-8/10
0.0%
20.0%
20.0%
0%
25%
4番
0-0-1-9/10
0.0%
0.0%
10.0%
0%
35%
5番
0-1-1-8/10
0.0%
10.0%
20.0%
0%
74%
6番
1-2-0-7/10
10.0%
30.0%
30.0%
51%
46%
7番
3-3-0-4/10
30.0%
60.0%
60.0%
143%
157%
8番
1-0-2-7/10
10.0%
10.0%
30.0%
80%
63%
9番
0-0-2-7/9
0.0%
0.0%
22.2%
0%
237%
10番
0-0-3-5/8
0.0%
0.0%
37.5%
0%
120%
11番
1-1-0-5/7
14.3%
28.6%
28.6%
97%
40%
12番
0-1-0-4/5
0.0%
20.0%
20.0%
0%
64%
13番
0-0-0-3/3
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
14番
0-0-0-3/3
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
15番
1-0-0-0/1
100.0%
100.0%
100.0%
2120%
610%
偶数
3-3-6-44/56
5.4%
10.7%
21.4%
48%
53%
奇数
7-7-4-42/60
11.7%
23.3%
30.0%
93%
102%

2011/2/6 京都11R きさらぎ賞(G3)1着 6番 トーセンラー

枠番別では中〜外枠優勢の傾向。5〜8枠がすべて複勝率20%を上回っているのに対し、1〜4枠で複勝率20%を超えたのは1枠のみである。施行時期が1週繰り上がった昨年も、1〜5着は5→6→7→7→8枠と、中〜外枠が上位を独占した。ただ、馬番別の成績を見ると、13〜14番が合わせて【0.0.0.6】など、必ずしも外が良いとは言えない。【3.3.0.4】で連対率60.0%の7番枠や、隣の6番枠(連対率30.0%)が良く、出走頭数によっては外よりは中ほどの枠に注目したい。また、同じく馬番別では奇数番が偶数番を圧倒している。

■表4 脚質、上がり別成績(前走は中央のみ)

レース
脚質上り
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収
複回収
今回
逃げ
2-2-0-6/10
20.0%
40.0%
40.0%
106%
165%
先行
4-5-2-27/38
10.5%
23.7%
28.9%
69%
60%
中団
4-1-4-33/42
9.5%
11.9%
21.4%
109%
54%
後方
0-2-4-20/26
0.0%
7.7%
23.1%
0%
113%
3F1位
2-4-3-1/10
20.0%
60.0%
90.0%
110%
135%
3F2位
3-2-2-5/12
25.0%
41.7%
58.3%
206%
147%
3F3位
1-0-4-3/8
12.5%
12.5%
62.5%
63%
346%
3F〜5位
3-2-1-19/25
12.0%
20.0%
24.0%
131%
76%
3F6位〜
1-2-0-58/61
1.6%
4.9%
4.9%
14%
22%
前走
逃げ
3-1-1-10/15
20.0%
26.7%
33.3%
98%
113%
先行
4-6-2-35/47
8.5%
21.3%
25.5%
76%
60%
中団
1-2-5-27/35
2.9%
8.6%
22.9%
19%
47%
後方
1-0-2-13/16
6.3%
6.3%
18.8%
26%
139%
マクリ
0-1-0-0/1
0.0%
100.0%
100.0%
0%
110%
3F1位
3-2-3-21/29
10.3%
17.2%
27.6%
68%
101%
3F2位
3-3-2-9/17
17.6%
35.3%
47.1%
135%
81%
3F3位
1-1-2-9/13
7.7%
15.4%
30.8%
61%
102%
3F〜5位
1-3-1-20/25
4.0%
16.0%
20.0%
6%
68%
3F6位〜
1-1-2-24/28
3.6%
7.1%
14.3%
32%
43%
※脚質はTarget frontier JVによる分類

脚質別では、先行した馬が【4.5.2.27】と連対馬の半数近くを占める。また、「逃げ」も【2.2.0.6】で連対率40.0%。前走の位置取りでも「逃げ」「先行」だった馬が合わせて【7.7.3.45】となり、連対馬には先行型が多い。ただ、3着にはこのレースが「中団」「後方」から8頭、前走脚質で「中団」「後方」が7頭と、3連単の3着候補としては差し馬を重視したい。

■表5 前走クラス別成績(前走中央出走馬)

前走クラス
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収
複回収
新馬
0-0-1-6/7
0.0%
0.0%
14.3%
0%
47%
未勝利
1-1-2-11/15
6.7%
13.3%
26.7%
92%
118%
500万下
5-3-2-28/38
13.2%
21.1%
26.3%
87%
91%
OPEN特別
1-3-0-14/18
5.6%
22.2%
22.2%
23%
49%
G3
2-2-4-20/28
7.1%
14.3%
28.6%
37%
50%
G2
0-0-0-1/1
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
G1
0-1-1-3/5
0.0%
20.0%
40.0%
0%
138%
※ほかに08年、前走全日本2歳優駿のレインボーペガサスが1着

前走クラス別(中央)では、500万組が勝率13.2%、そして連対馬8頭と一歩リード。連対率ではオープン特別組が互角、好走馬数ではG3組が500万組に次ぐ数となっている。中央重賞組は合計【2.3.5.24】連対率14.7%で、地方の統一重賞組2頭(1、8着)を加えても【3.3.5.25】同16.7%。いずれにしても、このレース全体の【10.10.10.86】同17.2%には及ばず、重賞組が特に優位ということはない。

■表6 1〜3着馬の前走と全成績

前走クラス
馬名
人気
着順
前走・人気・着順
全成績
3着内率
新・未
04 ハーツクライ
5
3
新馬・京芝20
1
1
1-0-0-0
100.0%
07 サムライタイガース
4
3
未勝利・京芝20
1
1
1-0-1-0
100.0%
10 ネオヴァンドーム
5
1
未勝利・京芝18
1
1
1-3-0-0
100.0%
ステージプレゼンス
6
3
未勝利・京芝18
1
1
1-0-1-1
66.7%
11 リキサンマックス
8
2
未勝利・京芝18
9
1
1-0-0-1
50.0%
500万
02 メジロマイヤー
6
1
白梅賞
3
1
2-3-0-0
100.0%
03 ネオユニヴァース
3
1
白梅賞
1
1
2-0-1-0
100.0%
04 マイネルブルック
3
1
寒竹賞
1
1
2-3-1-2
75.0%
05 コンゴウリキシオー
2
1
くすのき賞
1
1
2-1-0-0
100.0%
アドマイヤフジ
1
3
寒竹賞
1
2
1-1-1-0
100.0%
08 スマイルジャック
5
2
若竹賞
1
3
1-2-2-0
100.0%
09 リクエストソング
2
2
福寿草特別
2
1
2-1-0-0
100.0%
エンブリオ
10
3
ビオラ賞
10
6
1-0-0-3
25.0%
10 レーヴドリアン
1
2
福寿草特別
2
1
2-0-1-0
100.0%
11 トーセンラー
3
1
福寿草特別
1
3
1-0-2-0
100.0%
OP・重賞
02 アグネスソニック
2
2
朝日杯
5
5
3-1-1-1
83.3%
カゼニフカレテ
5
3
京成杯
7
4
1-1-0-3
40.0%
03 サイレントディール
2
2
シンザン記念
1
1
3-0-0-2
60.0%
マッキーマックス
1
3
シンザン記念
2
2
1-1-0-0
100.0%
04 ブラックタイド
1
2
若駒S
1
1
2-0-0-1
66.7%
05 マキハタサーメット
6
2
さざんかS
4
1
3-2-1-0
100.0%
06 ドリームパスポート
2
1
京都2歳S
2
2
1-3-1-0
100.0%
メイショウサムソン
1
2
中京2歳S
2
1
3-2-1-1
85.7%
マイネルスケルツィ
7
3
ラジオたんぱ
4
9
1-2-0-1
75.0%
07 アサクサキングス
3
1
ラジオNIKKEI
4
5
2-0-0-1
66.7%
ナムラマース
2
2
ラジオNIKKEI
2
3
3-3-1-1
87.5%
08 レインボーペガサス
8
1
全日本2歳
1
3
2-1-2-1
83.3%
ヤマニンキングリー
7
3
朝日杯
5
7
2-0-0-3
40.0%
09 リーチザクラウン
1
1
ラジオNIKKEI
1
2
2-2-0-0
100.0%
11 オルフェーヴル
2
3
シンザン記念
3
2
1-2-0-1
75.0%

表6は1〜3着好走馬について、前走クラス別に3着内率を見たものである。好走馬30頭のうち、3着内率が50%を割っていたのは3頭のみで、この3頭はいずれも3着。また、前走6着以下だった馬も同様に30頭中3頭で、すべて3着。特に連対候補としては3着内率50%以上と、前走掲示板確保が目安になる。3着候補としても、この条件をクリアした馬がそれぞれ10頭中7頭を占めるだけに、まずはこれに合致する馬から選択したい。
ほかに、好走馬の多い500万組では複勝率75%以上だった馬が10頭中9頭を占め、8頭は100と馬券圏外がなかった。そして新馬・未勝利組は、5頭すべてが前走京都芝18〜2000mでの優勝馬である。

■表7 1〜3着馬の京都芝実績、芝1800m実績

馬名
人気
着順
京都芝
芝18
02 メジロマイヤー
6
1
1-0-0-0
未経験
アグネスソニック
2
2
未経験
未経験
カゼニフカレテ
5
3
未経験
0-0-0-2
03 ネオユニヴァース
3
1
2-0-0-0
0-0-1-0
サイレントディール
2
2
2-0-0-1
1-0-0-1
マッキーマックス
1
3
0-1-0-0
1-0-0-0
04 マイネルブルック
3
1
未経験
1-1-0-1
ブラックタイド
1
2
1-0-0-0
未経験
ハーツクライ
5
3
1-0-0-0
未経験
05 コンゴウリキシオー
2
1
1-0-0-0
1-0-0-0
マキハタサーメット
6
2
2-0-0-0
未経験
アドマイヤフジ
1
3
未経験
未経験
06 ドリームパスポート
2
1
1-2-0-0
0-1-0-0
メイショウサムソン
1
2
0-0-0-1
2-2-1-1
マイネルスケルツィ
7
3
未経験
0-2-0-0
07 アサクサキングス
3
1
未経験
1-0-0-0
ナムラマース
2
2
未経験
3-0-0-0
サムライタイガース
4
3
1-0-1-0
0-0-1-0
08 レインボーペガサス
8
1
未経験
0-1-1-1
スマイルジャック
5
2
未経験
0-0-2-0
ヤマニンキングリー
7
3
1-0-0-1
2-0-0-2
09 リーチザクラウン
1
1
1-1-0-0
1-1-0-0
リクエストソング
2
2
1-1-0-0
1-1-0-0
エンブリオ
10
3
未経験
1-0-0-0
10 ネオヴァンドーム
5
1
1-2-0-0
1-2-0-0
レーヴドリアン
1
2
1-0-0-0
未経験
ステージプレゼンス
6
3
1-0-1-0
1-0-0-0
11 トーセンラー
3
1
1-0-1-0
1-0-0-0
リキサンマックス
8
2
1-0-0-0
1-0-0-0
オルフェーヴル
2
3
0-1-0-0
未経験

最後に、同じく好走馬について、京都芝実績と、芝1800m実績も調べてみた。過去10年、両条件ともに好走実績がなかった好走馬は3頭のみ。特に近年は双方で実績を持つ馬が多く09年以降では3着以内馬9頭中6頭が京都芝と芝1800m(京都芝1800mのみも含む)で優勝実績があり、なおかつこの条件で4着以下がない馬。また、残る3頭はどちらか一方で1戦1連対、そしてもう一方は未経験の馬だった。

【結論】
上位人気が安定しているきさらぎ賞。ただ、1〜2番人気は2〜3着も多く、どちらかといえば馬連や3連複向きの成績だ。あまり多頭数にならなければ中〜外枠が良く、脚質では先行優勢。京都芝、または芝1800mの実績も必要で、特に近年はこの双方を経験し、凡走もしていない馬の活躍が目立つ。

表5のデータから、本来ならまずは前走500万組に注目したいレースだが、今年の登録馬で前走500万組はいずれも前走4着以下で、3着内率は最高でも50%。また、京都芝や芝1800mで着外がないという近年の傾向にも合致せず、表6〜7からいくつも減点が必要になる。今年の中心は500万組以外から選ぶ方が良さそうだ。

2011/12/17 阪神7R サラ2歳新馬 1着 11番 ワールドエース

表7の傾向に注目すれば、前走で今回と同じ京都芝1800mの新馬戦を勝ったマジカルツアーの名前がまず挙げられる。新馬・未勝利組は京都芝での勝ち上がりという条件をクリア(表6)。ただ、未勝利組ではなく新馬組は【0.0.1.6】(表5)で、文句ナシの軸馬とするには少々心もとない面もある。ワールドエースは、新馬戦を芝1800m(阪神)で勝ち、前走は京都芝2000mのオープン・若駒Sで2着に好走。前走も勝っていれば最適だったが、安定している上位人気必至という点からも(表1)、今年のメンバーでは総合的には上位の評価が与えられる。そしてプレミアムブルーも京都【1.1.1.0】、芝1800m1戦2着1回で有力候補。もし、ワールドエースが勝ち切れない1番人気(表1)に推されるようなら、優勝馬の多い前走「逃げ」「先行」にも合致するマジカルツアーかプレミアムブルーを1着候補とする手もありそうだ。

その他では、1800mは未経験でも、京都は前走のシンザン記念で先行して2着のマイネルアトラクト。もう1頭挙げれば、この京都芝1800mで萩S勝ちを収めているスノードン。【2.0.0.4】の成績はネックだが、02年には同じ京成杯入着組で複勝率50%を切っていたカゼニフカレテの3着がある。

ライタープロフィール

浅田知広(あさだ ともひろ)

1970年12月、埼玉県生まれ。立命館大学文学部中退後、夕刊紙レース部のアルバイト、競馬データベース会社を経て、現在はフリー。パソコンが広く普及する以前から、パソコン通信でデータ手入力方式の競馬予想ソフトを公開するなど、競馬のみならずPCやネットワークにも精通。その知識を活かし、Webや雑誌で競馬ライターとして活躍するかたわら、ネットワークの専門誌にも連載を持つ。

データde出〜たバックナンバー

データ競馬のための最強ツール TARGET frontier JV(ターゲット)

ページトップへ戻る

競馬予想のJRA-VAN