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第566回 「近代競馬150周年記念」根岸Sを展望する

2012/1/26(木)

今週は3重賞が組まれている。日曜日に行われる東京のメーン競走は根岸S。今年は「近代競馬150周年記念」の副称がつき、JRA2連福の対象となっている。来月に行われるフェブラリーSに向けての前哨戦であり、同レースの有力馬として名乗りを上げるのはどの馬だろうか。過去10年のデータを参考に、今年のレースを展望してみたい。データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 過去10年の根岸Sの人気別成績(中山開催除く)

人気
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
1番人気 2-  2-  0-  5/  9
22.2%
44.4%
44.4%
47
56
2番人気 1-  0-  0-  8/  9
11.1%
11.1%
11.1%
40
16
3番人気 0-  2-  2-  5/  9
0.0%
22.2%
44.4%
0
96
4番人気 1-  0-  2-  6/  9
11.1%
11.1%
33.3%
77
84
5番人気 0-  3-  1-  5/  9
0.0%
33.3%
44.4%
0
145
6番人気 2-  0-  0-  7/  9
22.2%
22.2%
22.2%
238
76
7番人気 1-  0-  1-  7/  9
11.1%
11.1%
22.2%
161
83
8番人気 0-  0-  0-  9/  9
0.0%
0.0%
0.0%
0
0
9番人気 0-  1-  1-  7/  9
0.0%
11.1%
22.2%
0
106
10番人気 0-  1-  1-  7/  9
0.0%
11.1%
22.2%
0
210
11番人気 2-  0-  0-  7/  9
22.2%
22.2%
22.2%
1131
181
12番人気 0-  0-  1-  8/  9
0.0%
0.0%
11.1%
0
97
13番人気 0-  0-  0-  9/  9
0.0%
0.0%
0.0%
0
0
14番人気 0-  0-  0-  9/  9
0.0%
0.0%
0.0%
0
0
15番人気 0-  0-  0-  8/  8
0.0%
0.0%
0.0%
0
0
16番人気 0-  0-  0-  7/  7
0.0%
0.0%
0.0%
0
0

まず中山で行われた03年を除いた、過去10年の根岸Sでの人気別成績を見ていこう(表1)。前週の平安Sもそうだったが、1番人気の勝率が高くない。こちらは2〜3着までの複勝圏にまで広げても44.4%と、芳しい成績ではない。1番人気に限らず上位人気は軒並み低調。6番人気と11番人気の勝利が2度あることからも、波乱含みの一戦と見て間違いないだろう。

■表2 過去10年の根岸Sの年齢別成績(中山開催除く)

年齢
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
4歳 2-  1-  1- 27/ 31
6.5%
9.7%
12.9%
153
75
5歳 3-  6-  3- 22/ 34
8.8%
26.5%
35.3%
73
97
6歳 3-  2-  1- 27/ 33
9.1%
15.2%
18.2%
208
57
7歳以上 1-  0-  4- 38/ 43
2.3%
2.3%
11.6%
25
66

続いて年齢別成績を見ていこう(表2)。こちらは平安Sとは対照的に7歳以上のベテランが苦戦している。3着は4回あるものの、連対までこぎつけたのは06年リミットレスビッド(1着)のみだ。勝率は9.1%の6歳、連対率は26.5%の5歳、複勝率は36.5%の5歳が優勢。若い明け4歳馬も目立った好成績ではなく、5〜6歳馬の活躍が多くなっている

■表3 過去10年の根岸S出走馬の前走レース別成績(中山開催除く)

順位
前走レース名
着別度数
勝率
連対率
複勝率
1
ガーネッHG3 3- 2- 1-13/19
15.8%
26.3%
31.6%
2
JCDG1 1- 1- 0- 4/ 6
16.7%
33.3%
33.3%
3
ガーネッG3 1- 0- 1- 3/ 5
20.0%
20.0%
40.0%
4
京都金杯HG3 1- 0- 0- 3/ 4
25.0%
25.0%
25.0%
5
カペラSG3 1- 0- 0- 5/ 6
16.7%
16.7%
16.7%
6
エルムSG3 1- 0- 0- 0/ 1
100.0%
100.0%
100.0%
7
エニフS 1- 0- 0- 0/ 1
100.0%
100.0%
100.0%
8
ギャラク 0- 1- 1-11/13
0.0%
7.7%
15.4%
9
大和S 0- 1- 1- 1/ 3
0.0%
33.3%
66.7%
10
ジャニュH 0- 1- 0-12/13
0.0%
7.7%
7.7%
11
東京大G1 0- 1- 0- 3/ 4
0.0%
25.0%
25.0%
12
師走S 0- 1- 0- 2/ 3
0.0%
33.3%
33.3%
13
初日の出1600 0- 1- 0- 0/ 1
0.0%
100.0%
100.0%
14
兵庫ゴG3 0- 0- 1-10/11
0.0%
0.0%
9.1%
15
霜月SH 0- 0- 1- 2/ 3
0.0%
0.0%
33.3%
16
師走SH 0- 0- 1- 1/ 2
0.0%
0.0%
50.0%
17
霜月S 0- 0- 1- 0/ 1
0.0%
0.0%
100.0%
18
サンタク1600 0- 0- 1- 0/ 1
0.0%
0.0%
100.0%

続いて根岸S出走馬の前走レース別成績を見ていこう(表3)。ガーネットSはハンデ戦と別定戦とでそれぞれ成績が分かれている。現在はカペラSにとって代わり、施行時期も移動しているが、昨年優勝のセイクリムズンはカペラS→根岸Sと連勝を果たした。前走中山ダート1200mの重賞組との相性は引き続き良好だ。そのほかはJCダート、エルムS、芝の京都金杯まで入っている。要は前走重賞組が圧倒的に強いということ。勝ち馬の大半がそうだ。オープン特別組は完全に2番手集団であり、2〜3着が多くなっていることがわかる。

■表4 過去10年の根岸S出走馬の前走着順別成績(中山開催除く)

前走着順
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
前走1着 5- 6- 4-31/46
10.9%
23.9%
32.6%
150
91
前走2着 1- 0- 2- 9/12
8.3%
8.3%
25.0%
87
79
前走3着 1- 0- 1- 9/11
9.1%
9.1%
18.2%
131
70
前走4着 0- 0- 1- 6/ 7
0.0%
0.0%
14.3%
0
125
前走5着 1- 0- 0- 7/ 8
12.5%
12.5%
12.5%
31
16
前走6〜9着 0- 3- 1-26/30
0.0%
10.0%
13.3%
0
88
前走10着〜 1- 0- 0-25/26
3.8%
3.8%
3.8%
215
30

続いて根岸S出走馬の前走着順別成績(表4)。こちらも大きな特徴がある。単純に前走1着の馬が強いということ。【5.6.4.31】の好成績だ。最低でも5着以内に好走していることが望ましく、掲示板を外していると好走率が大きく下がる。特に前走10着以下から巻き返すのは厳しい。07年優勝ビッググラスは前走14着だったが、芝の京都金杯での成績だった。前走ダートで大きく負けている馬は大きな割引だといえるだろう。

■表5 過去10年の根岸Sの斤量別成績(中山開催除く)

斤量
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
54kg 0-  0-  0-  3/  3
0.0%
0.0%
0.0%
0
0
55kg 1-  1-  1- 21/ 24
4.2%
8.3%
12.5%
191
92
56kg 4-  5-  5- 53/ 67
6.0%
13.4%
20.9%
123
81
57kg 4-  2-  2- 20/ 28
14.3%
21.4%
28.6%
86
79
58kg 0-  0-  0- 11/ 11
0.0%
0.0%
0.0%
0
0
59kg 0-  1-  1-  6/  8
0.0%
12.5%
25.0%
0
63

次に斤量別成績(表5)を調べてみた。56キロが【4.5.5.53】で、57キロが【4.2.2.20】という成績。56〜57キロが好走馬の大半を占めている。続くのが55キロ。対照的に重い斤量を背負っていた馬は苦戦している。58キロは【0.0.0.11】で大不振。G1馬が背負う59キロは【0.1.1.6】。ノボトゥルーが02年と04年に好走しただけで、勝ち馬は出ていない。09年はバンブーエールが1番人気で5着と敗れた。実績上位の馬であっても格下馬に敗れているのが現状だ。

■表6 前走OP特別組の根岸S好走馬(中山開催時除く)

着順
人気
馬名
前走成績
東京実績
11年
2
3
ダノンカモン 大和S1着 武蔵野S2着、ペルセウスS1着
3
10
ダイショウジェット 師走S9着 オアシスS1着、欅S1着
10年
1
11
グロリアスノア エニフS1着 ユニコーンS2着
3
4
オーロマイスター 大和S1着 1000万1着
09年
2
5
ヒシカツリーダー ジャニュアリーS1着  
08年
3
3
アドマイヤスバル 霜月S1着  
07年
2
1
シーキングザベスト ギャラクシーS1着 武蔵野S1着
06年
2
3
タイキエニグマ 師走S1着 ブラジルC1着
06年
3
4
トウショウギア 霜月S1着  
05年
3
5
エコルプレイス ギャラクシーS2着 欅S1着

以上のデータから勝ち馬はおのずと絞ることが可能。問題は2着候補。それを考えるために表6のデータを用意した。これは前走OP特別組の根岸S好走馬。昨年2着であったダノンカモン、3着のダイショウジェットがここに該当している。前走着順が大事なことは前述した通りで、ダイショウジェット以外はすべて前走OP特別で連対。しかも、1着馬が多い。それとは別に過去、東京のダートで好走実績がある馬が多いことがわかる。ダノンカモンは武蔵野S2着やペルセウスS1着の実績。ダイショウジェットもオアシスSと欅S1で1着。東京ダートのOP特別で勝っていた。10年に11番人気で優勝したグロリアスノアも3歳時にユニコーンS2着の実績があった。オーロマイスターは1000万クラスまでの実績だが、そのレースを圧勝。目立った東京ダートの実績がなかったのは09年2着のヒシカツリーダーのみだ。前走OP特別での好走実績だけでなく、できれば過去に1600万クラス以上の東京ダートで好成績がほしいのだ。

【結論】
それでは今年の根岸Sを占っていこう。出走予定馬は以下の表7の通りだ。

■表7 今年の根岸S出走予定馬

順位
馬名
性齢
斤量
前走成績
東京実績
1
セイクリムズン
牡6
57
兵庫GT2着 根岸S1着
2
ダノンカモン
牡6
56
JCD5着 南部杯2着、根岸S2着
3
ダイショウジェット
牡9
56
JCD14着 オアシスS1着、欅S1着
4
ティアップワイルド
牡6
56
ジャS1着  
5
セレスハント
牡7
57
カペラS8着 ペルセウスS1着
6
フェラーリピサ
牡8
57
カペラS12着 根岸S1着
7
テスタマッタ
牡6
58
東京大3着 フェブラリーS2着
8
トウショウカズン
牡5
56
大和S1着  
9
シルクフォーチュン
牡6
57
ギャラ3着  
10
ヒラボクワイルド
牡6
56
ギャラ1着 薫風S1着
11
ブライトアイザック
牡6
56
ジャS6着 アハルテケS1着
12
エベレストオー
牡5
56
ジャS8着  
13
タイセイレジェンド
牡5
56
カペラ3着 テレビ静岡賞1着
14
ゼンノベラーノ
牡5
56
ジャS2着  
15
サクラシャイニー
牡6
56
摩耶S1着  
16
オオトリオウジャ
牡6
56
大和S9着  
※フルゲートは16頭。(17)ケイアイテンジンほかが登録(1/25・午前現在)。

2011/10/9 東京10R テレビ静岡賞 1着 8番 タイセイレジェンド
2011/12/18 阪神11R ギャラクシーS 1着 2番 ヒラボクワイルド

まず勝ち馬は前走重賞組がほとんどであり、なおかつ5着以内に好走していた馬が有力。その条件にあてはまるのはセイクリムズン、ダノンカモン、テスタマッタ、タイセイレジェンド。しかし、テスタマッタは斤量58キロがネック。そして、1番人気が不振ということを考えるとセイクリムズンダノンカモンも楽観視できない。どちらが当日1番人気になるかはわからないが、ダノンカモンは元々詰めが甘く重賞未勝利。「今度こそ」と頭から狙える雰囲気ではない印象を受ける。よって、減点材料がないタイセイレジェンドを推奨馬の筆頭としてみたい。

前走オープン特別組に目を向けると、ティアップワイルド、トウショウカズン、ヒラボクワイルド、ゼンノベラーノが前走連対を果たしており、推奨馬の対象となる。ただし、そのうち1600万クラス以上の東京ダートで好走実績があるのはヒラボクワイルドのみ。ティアップワイルドは昨年の根岸Sが勝ち馬から1.3秒も離された5着だったし、トウショウカズンは3走前の銀嶺Sが6着。ゼンノベラーノも4走前のテレビ静岡賞が4着。東京ダートの経験が浅いのではなく、実際に経験して好走していないことを考えると、コース適性に疑問符がつく。よって、前走OP特別組はヒラボクワイルドのみを推奨してみたい。

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
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