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第565回 京都芝1200mの脚質・枠順傾向を四半期別に考えてみる

2012/1/23(月)

今週は土曜日に京都競馬場でシルクロードSが行われる。舞台は京都芝1200m。今回はハンデ戦だが、秋には京阪杯という重賞も行われている。同じ舞台でも馬場の傾向によって異なる様相となるのが競馬。重賞だけでなく他のクラスのレースでも同じことが言えるだろう。そこで今回は京都芝1200mにスポットを当て、脚質・枠順傾向を1〜3月、4〜6月、7〜9月、10〜12月と四半期ごとにわけて考えてみたい。データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用。データ集計期間は約過去10年に遡り、2002年以降(本年1/15開催終了時点まで)とした。

■表1 1〜3月の京都芝1200m脚質別成績(2002年以降)

脚質上り
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
逃げ 10-  5-  6- 36/ 57
17.5%
26.3%
36.8%
293
172
先行 16- 23- 19-154/212
7.5%
18.4%
27.4%
108
99
差し 21- 22- 27-251/321
6.5%
13.4%
21.8%
43
77
追い込み 10-  7-  6-251/274
3.6%
6.2%
8.4%
50
31

■表2 4〜6月の京都芝1200m脚質別成績(2002年以降)

脚質上り
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
逃げ 16-  12-   6-  40/  74
21.6%
37.8%
45.9%
199
122
先行 36-  31-  33- 172/ 272
13.2%
24.6%
36.8%
146
133
差し 18-  29-  26- 363/ 436
4.1%
10.8%
16.7%
54
55
追い込み 4-   2-  10- 343/ 359
1.1%
1.7%
4.5%
62
22

■表3 7〜9月の京都芝1200mの脚質別成績(2002年以降)

脚質上り
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
逃げ 3-  3-  1-  5/ 12
25.0%
50.0%
58.3%
1207
444
先行 6-  5-  8- 24/ 43
14.0%
25.6%
44.2%
133
145
差し 3-  4-  1- 37/ 45
6.7%
15.6%
17.8%
31
33
追い込み 0-  0-  2- 50/ 52
0.0%
0.0%
3.8%
0
10

■表4 10〜12月の京都芝1200m脚質別成績(2002年以降)

脚質上り
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
逃げ 34-  32-  19-  70/ 155
21.9%
42.6%
54.8%
176
159
先行 70-  64-  57- 353/ 544
12.9%
24.6%
35.1%
103
89
差し 45-  50-  63- 680/ 838
5.4%
11.3%
18.9%
57
71
追い込み 5-   9-  17- 581/ 612
0.8%
2.3%
5.1%
19
22
マクリ 1-   0-   0-   0/   1
100.0%
100.0%
100.0%
320
110

京都芝1200mのデータを四半期ごとに分けるため、1〜3月のデータを表1、4〜6月のデータを表2、7〜9月のデータを表3、10〜12月のデータを表4とした。ちなみに全クラスのレースを集計対象としている。まずシルクロードSが行われる表1のデータを見ていこう。差し馬が【21.22.27.251】という成績。勝ち馬を最も多く出している。勝率、連対率、複勝率は逃げ、先行馬に及ばないが、他の時期に比べて逃げ、先行馬の好走率が低いのが1〜3月だ。4〜6月などのほかの季節では逃げ馬の勝率は20%以上あるし、連対率もほかの季節は40%以上。複勝率も同様の傾向。1〜3月は追い込み馬も含めて、後ろから行く馬の台頭が増えて、その分逃げ〜先行馬が食われてしまっているようだ。

2011/1/29 京都11R シルクロードS(G3)1着 9番 ジョーカプチーノ

昨年のシルクロードSを優勝したのはジョーカプチーノ。本馬はこれまで前に行く印象が強い馬だったが、突如の後方一気で鮮やかな勝利。こうした予期せぬ脚質転換は事前に読みにくいが、結果的には道中控えたことにより好結果を生んだ。ほかの時期の芝状態であったならばこうした結果にはならなかったかもしれない。

7〜9月は変則開催の年以外はレースがないため、サンプル数は少なくなっている。その季節を除くと、逃げ馬の好走率は4〜6月よりも10〜12月の方が若干高い。先行馬も同様の傾向。また、春と年末、いずれも先行馬の勝利数が多い。10〜12月は逃げ〜先行馬が残る確率が高いため、相対的に追い込み馬の好走率はかなり下がる。同時期の勝率は0.8%。ただし、この季節だけマクリ差しが1回決まっている。ほかの季節ではマクリは決まっていない。こうしてみると1〜3月だけが逃げ〜先行馬とって厳しいことがわかる。しかし、それでも単・複の回収率は高い。1〜3月でも逃げ〜先行馬の単回収率は100%以上ある(ほかの季節も同様)。これが短距離戦の大きな特徴。よほど「差し馬場」でない限り、逃げ馬の残り目にはいつでも注意したい。

■表5 1〜3月の京都芝1200m枠順別成績(2002年以降)

枠番
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
1枠
3-  5-  9- 78/ 95
3.2%
8.4%
17.9%
48
77
2枠
14-  8-  7- 75/104
13.5%
21.2%
27.9%
203
106
3枠
4-  8- 12- 83/107
3.7%
11.2%
22.4%
29
111
4枠
9-  6-  5- 90/110
8.2%
13.6%
18.2%
37
62
5枠
9-  6-  6- 88/109
8.3%
13.8%
19.3%
117
56
6枠
13- 13-  8- 78/112
11.6%
23.2%
30.4%
144
99
7枠
3-  7-  8- 95/113
2.7%
8.8%
15.9%
36
62
8枠
2-  4-  3-105/114
1.8%
5.3%
7.9%
11
26

■表6 4〜6月の京都芝1200m枠順別成績(2002年以降)

枠番
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
1枠
8-  7-  9- 98/122
6.6%
12.3%
19.7%
60
71
2枠
7-  6- 13-103/129
5.4%
10.1%
20.2%
32
70
3枠
7-  8- 13-109/137
5.1%
10.9%
20.4%
163
78
4枠
10- 13-  8-106/137
7.3%
16.8%
22.6%
121
78
5枠
8- 11-  9-114/142
5.6%
13.4%
19.7%
37
67
6枠
9-  9-  7-117/142
6.3%
12.7%
17.6%
126
73
7枠
11- 12-  9-133/165
6.7%
13.9%
19.4%
85
55
8枠
14-  8-  7-138/167
8.4%
13.2%
17.4%
75
54

■表7 7〜9月の京都芝1200mの枠順別成績(2002年以降)

枠番
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
1枠
1- 0- 1-14/16
6.3%
6.3%
12.5%
31
30
2枠
0- 0- 0-16/16
0.0%
0.0%
0.0%
0
0
3枠
3- 1- 0-14/18
16.7%
22.2%
22.2%
798
254
4枠
0- 4- 0-14/18
0.0%
22.2%
22.2%
0
51
5枠
3- 6- 1-10/20
15.0%
45.0%
50.0%
104
174
6枠
2- 0- 3-15/20
10.0%
10.0%
25.0%
61
51
7枠
0- 0- 3-19/22
0.0%
0.0%
13.6%
0
53
8枠
3- 1- 4-15/23
13.0%
17.4%
34.8%
149
86

■表8 10〜12月の京都芝1200m枠順別成績(2002年以降)

枠番
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
1枠
18- 23- 19-150/210
8.6%
19.5%
28.6%
95
85
2枠
24- 15- 14-167/220
10.9%
17.7%
24.1%
127
86
3枠
15- 14- 23-183/235
6.4%
12.3%
22.1%
48
74
4枠
18- 17- 12-205/252
7.1%
13.9%
18.7%
79
73
5枠
15- 14- 14-224/267
5.6%
10.9%
16.1%
64
61
6枠
12- 29- 20-222/283
4.2%
14.5%
21.6%
24
54
7枠
28- 22- 27-258/335
8.4%
14.9%
23.0%
46
64
8枠
25- 21- 27-276/349
7.2%
13.2%
20.9%
69
58

続いては枠順傾向についてみていこう。脚質別データと同じように1〜3月のデータを表5、4〜6月のデータを表6、7〜9月のデータを表7、10〜12月のデータを表8とした。まず、1〜3月の特徴だが、不思議な結果が出ている。2枠と6枠と成績が突出してよいことだ。2枠の隣の1枠と3枠はむしろよくない成績であることを考えると、異常ともいえる。内枠が決してよいということではないようだ。1枠と3枠以上に芳しくないのが、7枠と8枠。いわゆる外目の枠だ。先ほどの脚質傾向ではほかの時期に比べて差し〜追い込みが決まるということだったが、単純に外枠がいいからというわけではないようだ。

続いて4〜6月について。勝ち鞍のトップは14勝の8枠。勝率8.4%も全枠の中で1位だ。しかし、2位は4枠で7.3%。そのほかの枠も勝率は5.0%以上あり、突出して8枠がよいというわけではない。1〜3月期と比較すると、平均的な成績になっている印象だ。それでも連対率と複勝率がトップの4枠には一目を置くべきだろう。

サンプル数が少ない7〜9月は参考程度にとどめ、最後に10〜12月を見ていく。こちらの一目瞭然。内枠がかなり強い印象だ。特に1〜2枠。勝率・連対率・複勝率すべてにおいて1枠と2枠がトップ2を占めている。他の枠も著しく悪い印象はないものの、内枠有利と言ってもいいだろう。前述の脚質傾向で10〜12月は逃げ〜先行馬が残る確率が高いと述べた。そう考えるとスタートして主導権を握りやすい内枠が好成績であることは、容易にうなずけるというものだ。

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
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