第563回 マイネル・コスモ軍団&柴田大知騎手を分析する|競馬情報ならJRA-VAN

JRA公式データ配信サービス JRA-VAN

  • メール:office@jra-van.jp
  • 受付時間:10:00〜17:00
  • ※競馬開催のない土日祝・火曜を除く
  • ホーム
  • サイトマップ
  • JRA-VAN広場

データde出〜た

データde出〜たバックナンバー

第563回 マイネル・コスモ軍団&柴田大知騎手を分析する

2012/1/16(月)

競馬界の一大勢力であるマイネル・コスモ軍団。昨年のリーディングオーナー(賞金順)を見ても、4位にマイネルの冠号(牝馬はマイネ)の「サラブレッドクラブ・ラフィアン」、10位にコスモの冠号の「ビッグレッドファーム」がランクインしている。一方、柴田大知騎手は美浦所属でデビュー17年目の中堅。昨年は全国リーディング63位で、決して目立つ存在とはいえない。

一見アンバランスな両者だが、近年マイネル・コスモ軍団の馬に柴田大知騎手が騎乗して、波乱を演出することが多くなってきた。そこで今回は07年から12年1月9日までのデータを基にマイネル・コスモ軍団&柴田大知騎手の成績を調べてみた。なおマイネル・コスモ軍団の定義だが、前述の「サラブレッドクラブ・ラフィアン」「ビッグレッドファーム」に加えて、岡田繁幸氏個人名義の馬も対象としている。データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 柴田大知騎手の年度別成績

着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
12年 4-  2-  0- 16/ 22
18.2%
27.3%
27.3%
210%
82%
11年 20- 28- 30-415/493
4.1%
9.7%
15.8%
87%
86%
10年 6- 15- 11-188/220
2.7%
9.5%
14.5%
145%
95%
09年 2-  3-  2-109/116
1.7%
4.3%
6.0%
15%
31%
08年 1-  3-  2- 66/ 72
1.4%
5.6%
8.3%
32%
62%
07年 0-  1-  4- 49/ 54
0.0%
1.9%
9.3%
0%
25%

始めに柴田大知騎手の年度別成績を振り返っておこう(表1参照)。同騎手は1996年にデビュー。同年に27勝を挙げ、翌97年に29勝とまずまずのスタートを切った。しかし、その後の成績は下降気味で、06〜08年は平地未勝利、障害1勝に終わった。09年に平地で久しぶりの勝利を挙げたが、同年は障害の1勝と合わせて計2勝。転機が訪れたのは10年だ。騎乗回数が前年の2倍弱に伸び、好走率も飛躍的にアップ。そして昨年はデビュー以来、過去最高の騎乗回数をマーク。年間を通じて久しぶりの二けた勝利を挙げた。今年は1月9日終了時点で4勝。開催日はまだ少ないが、全国リーディング4位のポジションにつけている。

■表2 マイネル・コスモ軍団&柴田大知騎手の年度別成績

着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
12年 2-  2-  0- 11/ 15
13.3%
26.7%
26.7%
74%
88%
11年 12- 18- 20-191/241
5.0%
12.4%
20.7%
132%
129%
10年 2-  1-  4- 35/ 42
4.8%
7.1%
16.7%
539%
105%
09年 0-  0-  0-  3/  3
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
08年 0-  0-  0-  1/  1
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
07年 0-  0-  0-  2/  2
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%

10年以降、柴田大知騎手の騎乗回数・勝利数が大きく伸びた要因は何だろうか。それはマイネル・コスモ軍団のサポートである。表2はマイネル・コスモ軍団&柴田大知騎手の年度別成績で、10年に出走回数が一気に増加していることがわかる。昨年はさらに増えて241回。昨年の柴田大知騎手の騎乗回数が493回なので、ほぼ半分はマイネル・コスモ軍団の馬に騎乗していたことになる。勝利数で見ても、柴田大知騎手が昨年に挙げた20勝中12勝は同軍団の馬。今年は1月9日終了時点で、15回出走して2勝をマーク。このままのペースでいけば、マイネル・コスモ軍団&柴田大知騎手は昨年を上回る成績が残せそうだ。

■表3 マイネル・コスモ軍団&柴田大知騎手の勝ち鞍

日付
レース名
馬名
人気
12年 1月8日 迎春S コスモロビン
2
1月5日 1000万下 コスモイーチタイム
4
11年 12月25日 グッドラックH コスモロビン
5
12月4日 ターコイズS マイネプリンセス
14
12月3日 1000万下 コスモケンジ
5
10月29日 未勝利 コスモユキシマキ
8
8月27日 未勝利 マイネオーチャード
10
7月23日 500万下 マイネルウーノ
6
7月2日 中山グランドJ マイネルネオス
2
未勝利 マイネルゴラッソ
6
6月25日 安房特別 コスモラピュタ
1
5月28日 未勝利 コスモアバンティ
8
3月6日 障害・オープン マイネルネオス
1
1月10日 未勝利 コスモバロン
9
10年 11月1日 末勝利 コスモロビン
15
7月31日 末勝利 コスモイーチタイム
8

2011/7/2 中山11R 中山グランドジャンプ(J・G1)1着 8番 マイネルネオス

次にマイネル・コスモ軍団&柴田大知騎手の勝ち鞍をまとめてみた(表3参照)。07〜09年は勝ち鞍がないので、表3では10年以降となっている。パッと見てわかるのは人気薄の勝利が多いこと。1・2番人気で勝利したのは今年の迎春S勝ち馬コスモロビンを始め4頭のみ。そのほかの12頭はすべて4番人気以下で、二けた人気での勝利も3回あった。穴党ファンにとっては見逃せないデータといえるだろう。

■表4 マイネル・コスモ軍団&柴田大知騎手の芝・ダート・障害別成績

芝/ダート/障害
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
10- 10- 16-145/181
5.5%
11.0%
19.9%
260%
156%
ダート
4-  8-  5- 87/  104
3.8%
11.5%
16.3%
77%
68%
障害
2-  3-  3- 11/ 19
10.5%
26.3%
42.1%
35%
78%

表4はマイネル・コスモ軍団&柴田大知騎手の芝・ダート・障害別成績。まず芝とダートで比較すると、オススメしたいのは芝。好走率は芝のほうがややいい程度だが、単・複回収率の差は歴然。芝は単回収率260%、複回収率156%と余裕で100%を超えている。障害は勝率10.5%、連対率26.3%、複勝率42.1%と優秀だが、これは昨年の中山グランドJを制したマイネルネオスの影響が大きい(3着以内に入った8回中6回は同馬)。一概に得意とはいえない。

■表5 マイネル・コスモ軍団&柴田大知騎手のクラス別成績

クラス
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
新馬
0-  2-  5- 29/ 36
0.0%
5.6%
19.4%
0%
66%
未勝利
7- 11-  9-133/160
4.4%
11.3%
16.9%
240%
111%
500万下
1-  3-  2- 36/ 42
2.4%
9.5%
14.3%
39%
86%
1000万下
4-  1-  2- 24/ 31
12.9%
16.1%
22.6%
101%
76%
1600万下
1-  1-  0-  5/  7
14.3%
28.6%
28.6%
54%
41%
OPEN特別
2-  2-  4-  6/ 14
14.3%
28.6%
57.1%
831%
360%
G3
0-  0-  1-  3/  4
0.0%
0.0%
25.0%
0%
115%
G2
0-  1-  0-  3/  4
0.0%
25.0%
25.0%
0%
1080%
G1
1-  0-  1-  4/  6
16.7%
16.7%
33.3%
73%
100%

2011/12/4 中山11R ターコイズステークス 1着 15番 マイネプリンセス

続いてクラス別成績を見ていこう(表5参照)。出走回数は少ないが、狙い目はオープンクラスだろう。昨年の12月にターコイズSで柴田大知騎手騎乗のマイネプリンセスが単勝万馬券で優勝したのは記憶に新しい。また有馬記念当日のホープフルSでは同騎手騎乗のコスモアンドロメダが12番人気で3着に好走した。昨年の平地の重賞でも京成杯7番人気3着プレイ、フローラS15番人気2着マイネソルシエール(複勝4320円の大穴)と2回穴を空けている。

そのほかのクラスでは未勝利で単・複回収率が100%超え。ただし、好走率は勝率4.4%、連対率11.3%、複勝率16.9%とそれほど高くない。なお新馬は36回出走して、未勝利で2着2回。相性はあまり良くないようだ。

■表6 マイネル・コスモ軍団&柴田大知騎手の場所別成績

場所
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
札幌 0-  0-  0-  0/  0
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
函館 0-  0-  0-  0/  0
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
福島 0-  0-  0-  5/  5
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
新潟 3-  4-  3- 65/ 75
4.0%
9.3%
13.3%
151%
87%
東京 3- 10-  7- 70/ 90
3.3%
14.4%
22.2%
272%
210%
中山 9-  7- 13- 89/118
7.6%
13.6%
24.6%
147%
91%
中京 0-  0-  0-  0/  0
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
京都 1-  0-  0-  6/  7
14.3%
14.3%
14.3%
365%
62%
阪神 0-  0-  0-  7/  7
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
小倉 0-  0-  1-  1/  2
0.0%
0.0%
50.0%
0%
100%

表6は場所別成績で、中山と東京が好相性。連対率と複勝率はほとんど互角だが、勝率は中山のほうが圧倒的にいい。東京では3勝止まりで、これはすべて平地の未勝利だった。新潟では75回騎乗して3勝2着4回3着3回の成績で、中山・東京と比べるといまひとつの数字である。そのほかの競馬場では出走回数自体が少ない。

■表7 マイネル・コスモ軍団&柴田大知騎手の前走騎手別成績

前走騎手
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
同騎手
8- 13-  6- 91/118
6.8%
17.8%
22.9%
97%
74%
乗り替わり
8-  6- 13-120/147
5.4%
9.5%
18.4%
301%
175%

最後は前走騎手別成績について(表7参照)。ここでは特定の騎手ではなく、同騎手と乗り替わりで比較。好走率は前走も柴田大知騎手のほうが優秀だが、単・複回収率は圧倒的に乗り替わりが優秀。表5で挙げたオープンクラスで好走した馬を見ても、ターコイズS14番人気1着マイネプリンセス(前走三浦皇成騎手)、ホープフルS12番人気3着コスモアンドロメダ(前走石橋脩騎手)、京成杯7番人気3着プレイ(前走松岡正海騎手)、フローラS15番人気2着マイネソルシエール(前走三浦皇成騎手)とすべて乗り替わりだった。

ライタープロフィール

フランキー森山(ふらんきー もりやま)

1984年1月、神奈川県生まれ。重賞レースにおいては、毎年同じようなステップで出走してくる馬が多いことから、データ競馬の有効性に着目。データde出〜たでは主に過去の好走馬の実績を重視し、予想を展開している。馬券を買うのはもちろん、競馬場へ行くことも好きなタイプ。好きなレースは平安S。05年に中央競馬の全場踏破達成。その後は、地方、海外の競馬場へもたびたび訪れている。

データde出〜たバックナンバー

データ競馬のための最強ツール TARGET frontier JV(ターゲット)

ページトップへ戻る

競馬予想のJRA-VAN