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第560回 条件変更後4回目を迎えるフェアリーSを分析する

2012/1/5(木)

木曜に開幕した今年の中央競馬。2日の休みを挟み、今週は日・月にシンザン記念とフェアリーSが行われる。このうち今回は月曜・中山のフェアリーSを分析してみたい。以前は12月に芝1200mで施行されていたが、09年からは1月上旬の芝1600m戦に。今回はこの過去3回と、06年〜08年の1月下旬に同じ牝馬限定・中山芝1600mで行われていたオープン特別・菜の花賞も一部参考としたい。データの分析には、JRA-VAN DataLab.TARGET frontier JV馬天楼 for データde出〜たを利用した。

■表1 人気別成績

人気
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収
複回収
菜の花賞06〜08
1
2-0-1-0/3
66.7%
66.7%
100.0%
226%
150%
0-1-1-1/3
2
0-1-1-1/3
0.0%
33.3%
66.7%
0%
103%
0-0-1-2/3
3
0-0-0-3/3
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
1-0-0-2/3
4
0-1-0-2/3
0.0%
33.3%
33.3%
0%
103%
0-2-0-1/3
5
0-0-0-3/3
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
1-0-0-2/3
6
0-0-0-3/3
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
0-0-1-2/3
7
0-1-0-2/3
0.0%
33.3%
33.3%
0%
113%
0-0-0-3/3
8
0-0-0-3/3
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
0-0-0-3/3
9
0-0-0-3/3
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
0-0-0-3/3
10
0-0-1-2/3
0.0%
0.0%
33.3%
0%
340%
1-0-0-2/3
11〜
1-0-0-17/18
5.6%
5.6%
5.6%
373%
36%
0-0-0-12/12

過去3回、1番人気は【2.0.1.0】とすべて馬券圏内。2番人気も【0.1.1.1】と3頭中2頭が3着以内を確保し、1〜2番人気は計【2.1.2.1】と安定している。特に、1番人気は菜の花賞とあわせても【2.1.2.1】となるだけに注目は欠かせない。それ以外は好走馬が分散しているが、7、10、11番人気といった人気薄の好走も見られる(各年1頭ずつ)。菜の花賞でも10番人気1着があり、人気薄への警戒も必要だ。

■表2 1〜2番人気馬の前走

馬名
今回
前走
レース
距離
通過順
09 ジェルミナル
1
4.5
1
阪神JF
芝16
2
6
5-3
パールシャドウ
2
4.5
9
ベゴニア賞
芝16
1
1
1-1
10 テイラーバートン
1
2.9
3
500万下
芝16
2
1
3-2
アプリコットフィズ
2
3.2
2
新馬・牝
芝16
1
1
2-2
11 ダンスファンタジア
1
2.3
1
阪神JF
芝16
2
9
10-7
アドマイヤセプター
2
4.5
3
エリカ賞
芝20
1
7
6-7-7

成績の良い1〜2番人気馬について見ると、いくつかの注目点が浮かび上がる。まず、好走した5頭すべてが前走でも1〜2番人気だったこと。そして5頭中4頭が前走で同距離の芝1600m戦に出走していたこと。また、9着に敗れたパールシャドウは前走が逃げ。後述するが、この「前走逃げ」はこのレースでは不振である。

■表3 脚質、上がり別成績

レース
脚質上り
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収
複回収
菜の花賞06〜08
今回
逃げ
0-0-1-2/3
0.0%
0.0%
33.3%
0%
340%
1-1-0-2/4
先行
1-2-1-9/13
7.7%
23.1%
30.8%
34%
64%
1-2-1-7/11
中団
2-0-1-10/13
15.4%
15.4%
23.1%
534%
70%
1-0-2-14/17
後方
0-1-0-16/17
0.0%
5.9%
5.9%
0%
18%
0-0-0-10/10
マクリ
0-0-0-2/2
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
該当なし
3F1位
0-1-0-2/3
0.0%
33.3%
33.3%
0%
103%
0-0-1-2/3
3F2位
2-0-0-1/3
66.7%
66.7%
66.7%
226%
106%
1-0-1-3/5
3F3位
1-1-1-3/6
16.7%
33.3%
50.0%
1120%
155%
1-0-0-0/1
3F〜5位
0-1-0-2/3
0.0%
33.3%
33.3%
0%
113%
1-2-0-6/9
3F6位〜
0-0-2-31/33
0.0%
0.0%
6.1%
0%
35%
0-1-1-22/24
前走
逃げ
0-0-0-5/5
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
0-1-0-6/7
先行
1-2-1-12/16
6.3%
18.8%
25.0%
28%
50%
0-1-1-4/6
中団
2-1-0-14/17
11.8%
17.6%
17.6%
408%
64%
1-1-2-13/17
後方
0-0-2-8/10
0.0%
0.0%
20.0%
0%
118%
2-0-0-8/10
3F1位
0-1-0-6/7
0.0%
14.3%
14.3%
0%
44%
0-0-0-8/8
3F2位
1-1-0-6/8
12.5%
25.0%
25.0%
840%
100%
0-0-0-3/3
3F3位
0-0-0-5/5
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
0-1-0-1/2
3F〜5位
0-0-2-8/10
0.0%
0.0%
20.0%
0%
118%
1-2-2-4/9
3F6位〜
2-1-1-14/18
11.1%
16.7%
22.2%
37%
43%
2-0-1-14/17
※脚質はTarget frontier JVによる分類

続いて脚質、上がり別の成績。基本的に今回、前走とも「先行」「中団」の馬が良く、今回逃げは【0.0.1.2】。また、前走逃げはこのレースが【0.0.0.5】、菜の花賞が【0.1.0.6。前記パールシャドウのほか、昨年はイングリッドが3番人気14着。さらに、菜の花賞では1番人気アサヒライジング9着、3番人気キャンディーストア13着と、人気馬も馬群に沈んでいる。
もうひとつ、上がり3ハロン順位別の成績では、前走で上がり3ハロン4位以下だった馬でも多く馬券圏内に絡んでいる。菜の花賞でも同様の傾向にあり、前走では切れ味負けしていた馬が、急坂のある中山、連続開催2開催目で変わり身を見せる可能性もありそうだ。

■表4 3着以内馬の前走上がり順位

馬名
今回
前走
レース
距離
上がり順位
上がり
通過順
09 ジェルミナル
1
1
阪神JF
芝16
8位
36.5
5-3
2
6
アイアムネオ
4
2
新馬
芝16
1位
35.3
7-7-6
1
1
グッデーコパ
10
3
ホープフルS
芝20
5位
36.1
13-13-13
10
11
10 コスモネモシン
11
1
未勝利・牝
芝18
2位
36.2
4-6-5
1
1
アプリコットフィズ
2
2
新馬・牝
芝16
2位
34.2
2-2
1
1
テイラーバートン
1
3
500万下
芝16
6位
34.5
3-2
2
1
11 ダンスファンタジア
1
1
阪神JF
芝16
12位
34.9
10-7
2
9
スピードリッパー
7
2
サフラン賞
芝14
9位
34.9
4-4
3
3
アドマイヤセプター
2
3
エリカ賞
芝20
4位
34.3
6-7-7
1
7

好走馬の前走を見ると、新馬・未勝利組は前走上がり3ハロン順位が1位か2位500万条件以上では4位以下の馬ばかりになっている。この結果から500万条件以上で上がり3ハロン上位だった馬を「消し」とするのも危険だろうが、展開や条件が変わってくることも多いだけに、あまり切れていた馬を過信するのは禁物だ。
また、上がり以外の項目に注目すると、前走距離は好走馬9頭中8頭が芝16〜2000オープン重賞組なら着順は問わないが、500万組なら3着以内が目安。そして9頭中8頭が前走3番人気以内新馬・未勝利組の3頭はいずれも前走1番人気だった。

■表5 枠番別成績

枠番
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収
複回収
菜の花賞06〜08
1枠
1-0-1-4/6
16.7%
16.7%
33.3%
75%
58%
0-1-0-3/4
2枠
1-1-1-3/6
16.7%
33.3%
50.0%
38%
243%
1-0-0-4/5
3枠
0-0-0-6/6
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
0-0-0-5/5
4枠
0-0-0-6/6
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
0-0-0-5/5
5枠
1-0-0-5/6
16.7%
16.7%
16.7%
1120%
108%
1-1-1-2/5
6枠
0-0-0-6/6
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
1-1-0-4/6
7枠
0-2-0-4/6
0.0%
33.3%
33.3%
0%
81%
0-0-1-5/6
8枠
0-0-1-5/6
0.0%
0.0%
16.7%
0%
21%
0-0-1-5/6

2009/1/11 中山11R フェアリーステークス(G3)1着 1番 ジェルミナル

さて、中山芝1600mといえば気になるのは枠番別の成績。このレースでも、やはり1枠や2枠が良く、7、8枠は好走こそあっても勝利はない。7〜8枠が好走止まりという点は、菜の花賞でも同様だ。また、このレースと菜の花賞に共通しているのが3、4枠の不振で、合計すると【0.0.0.22。フェアリーSでは不振の6枠も、菜の花賞では2連対を記録しており、内、外というよりは、不振の3〜4枠以外は好走馬が分散している、という見方のほうが良いかもしれない。

■表6 キャリア別成績

キャリア
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収
複回収
菜の花賞06〜08
1戦
0-2-0-7/9
0.0%
22.2%
22.2%
0%
51%
0-1-1-4/6
2戦
0-0-0-5/5
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
1-2-0-4/7
3戦
1-0-3-9/13
7.7%
7.7%
30.8%
17%
110%
0-0-0-6/6
4戦
2-1-0-6/9
22.2%
33.3%
33.3%
796%
131%
1-0-1-6/8
5戦
0-0-0-7/7
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
1-0-1-3/5
6戦
0-0-0-3/3
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
0-0-0-3/3
7戦
0-0-0-1/1
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
0-0-0-5/5
8戦
出走なし
9戦
0-0-0-1/1
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
0-0-0-1/1

キャリア別の成績を見ると、菜の花賞とトータルでも好走馬が出ていないのはキャリア6戦以上の馬。その他は菜の花賞とフェアリーSの傾向がやや異なるが、どちらでも好走馬が出ているのはキャリア1戦と4戦である。

■表7 前走クラス別成績

前走クラス
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収
複回収
菜の花賞06〜08
新馬
0-2-0-7/9
0.0%
22.2%
22.2%
0%
51%
0-1-1-4/6
未勝利
1-0-0-10/11
9.1%
9.1%
9.1%
610%
59%
0-1-0-7/8
500万下
0-1-2-16/19
0.0%
5.3%
15.8%
0%
33%
1-0-0-7/8
OPEN特別
0-0-1-1/2
0.0%
0.0%
50.0%
0%
510%
0-0-1-6/7
G3
0-0-0-1/1
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
0-1-0-4/5
G2
0-0-0-1/1
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
出走なし
G1
2-0-0-3/5
40.0%
40.0%
40.0%
136%
64%
2-0-1-2/5

最後に、前走クラス別の成績。前走G1、つまり阪神JF出走馬が好成績で、フェアリーSと菜の花賞合計では【4.0.1.5】勝率40.0。ほかでは、表6のキャリア1戦=新馬組も合計【0.3.1.11】と勝ち馬こそいないものの悪くはない。出走馬の多い前走500万組は菜の花賞と合わせても2連対。3着2頭があるため「3連」系の馬券では軽視できないが、連対候補としては阪神JF組や新馬組よりはやや下の評価になる。
また、このレース【0.0.1.1】のオープン特別組は、2頭とも前走が2000mのホープフルS2桁着順で、ここでは2桁人気の人気薄ながらも3、5着と健闘している。加えて、表4で前走500万7着から3着に巻き返したアドマイヤセプターも2000mのエリカ賞組で、まとめて「前走2000m組」として注目しても良さそうだ。

【結論】
1〜2番人気の安定感が光るフェアリーS。一方で7番人気以下も各年1頭ずつは馬券圏内に絡んでおり、人気薄にも要注意。前走上位人気馬の好走が多く、前走距離は芝16〜2000mが中心。前走レースではまず阪神JF組、そして新馬組も侮れない。

2011/11/27 京都9R 白菊賞 1着 6番 ラシンティランテ

今年は27頭の登録があり、抽選対象の1勝馬も多数。本稿執筆段階では出走馬がまだはっきりしないが、表7からまずは阪神JF組に注目したい。該当馬はラシンティランテトーセンベニザクラ。2頭では、キャリア(表6)7戦のトーセンベニザクラよりは4戦のラシンティランテ。前走人気(表4)からもラシンティランテが有力だ。ただ、そのラシンティランテも前走はスタート直後の好位から、3コーナーで先頭に立つ形になってしまい、Target frontier JVによる分類では前走「逃げ」になる点はマイナス材料(表3)。トーセンベニザクラも含め、他馬にも付け入る余地はありそうだ。

この候補としては、新馬組なら、前走芝1600m以上の1番人気で上がり1〜2位(表4、同本文)に該当するサンシャイン。また500万組には、前走上位人気で芝1600m以上、3着以内(表4)に該当する馬はいない。買うなら2項目をクリアする馬だが、それならば前走未勝利戦でも1番人気、上がり1位(同)で勝ち上がってきたジェンティルドンナ。そして表7本文から、前走2000m組のメイブリーズアイスフォーリスクイーンアルタミラも挙げておきたい。この3頭はいずれも好成績のキャリア4戦馬でもある(表6)。また、現時点では人気が読みづらいが、上記以外に1〜2番人気馬、特に前走芝1600m戦出走馬がいれば注目が必要だ(表1、表2)。

以上、かなり頭数が増えてしまったが、このあと回避馬や抽選による除外馬が出れば多少は絞れるだろう。それでも多いようなら、表5の枠番別成績から3〜4枠に入った馬を軽視する方向で買い目を組み立てたい。

【追記】

その後発表された出走馬で上記に含まれるのは阪神JF組のラシンティランテ、トーセンベニザクラに、2000m組のメイブリーズ、アイスフォーリスの4頭。ただ枠順抽選の結果、このうち3頭がフェアリーS、菜の花賞通じて不振の3、4枠。菜の花賞では好走のある6枠を引いたラシンティランテが一応の中心にはなりそうだが、減点材料を抱える馬同士の戦いになっただけに、前記の通り当日の1〜2番人気馬も含め、やや手広く構えたほうが良さそうな印象だ。

ライタープロフィール

浅田知広(あさだ ともひろ)

1970年12月、埼玉県生まれ。立命館大学文学部中退後、夕刊紙レース部のアルバイト、競馬データベース会社を経て、現在はフリー。パソコンが広く普及する以前から、パソコン通信でデータ手入力方式の競馬予想ソフトを公開するなど、競馬のみならずPCやネットワークにも精通。その知識を活かし、Webや雑誌で競馬ライターとして活躍するかたわら、ネットワークの専門誌にも連載を持つ。

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