第555回 波乱必至の阪神Cを分析する|競馬情報ならJRA-VAN

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第555回 波乱必至の阪神Cを分析する

2011/12/12(月)

阪神競馬場がリニューアルされた06年に新設された阪神C。同レースは定量のG2戦と格が高く、1着賞金7000万円はG2の中で札幌記念と並び最高額である。勝ち馬の名前を見ても、06年フサイチリシャールは朝日杯FSを勝利しており、07年スズカフェニックスは同年の高松宮記念勝ち馬。そして09・10年キンシャサノキセキは高松宮記念でも連覇を達成した。マイル・短距離のスペシャリストが勝ち上がっており、レベルの高い争いが繰り広げられている。果たして今年の勝ち馬は?過去5年のデータを基に分析していきたい。データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 阪神Cの配当

人気順
馬連
3連複
3連単
10年 2-5-15
3,080
131,400
438,250
09年 1-7-11
2,960
54,400
123,100
4,690
146,420
08年 8-1-7
3,040
15,920
121,970
07年 1-10-5
6,010
21,650
111,090
06年 8-6-4
5,390
12,450
82,560
※09年は2着同着。

上の表1にまとめたのは阪神Cの配当。定量のG2戦だと堅いイメージだが、同レースは波乱の連続。創設以来3連複・3連単はすべて万馬券で、昨年は3連複13万馬券、3連単43万馬券の高配当が飛び出した。馬連配当は29〜60倍に収まっているが、3連系は万馬券を前提に購入したほうがよさそうだ。

■表2 阪神Cの好走馬(1)

着順
人気
馬名
同年の重賞実績
10年
1
2
キンシャサノキセキ 高松宮記念1着
2
5
レッドスパーダ 東京新聞杯1着
3
15
マイネルフォーグ  
09年
1
1
キンシャサノキセキ スワンS1着
2
7
プレミアムボックス 京阪杯1着
2
11
サンカルロ ニュージーランドT1着
08年
1
8
マルカフェニックス 北九州記念2着
2
1
ファリダット 京阪杯2着
3
7
リザーブカード 富士S2着
07年
1
1
スズカフェニックス 高松宮記念1着
2
10
ジョリーダンス 阪神牝馬S1着
3
5
ブルーメンブラット  
06年
1
8
フサイチリシャール スプリングS2着
2
6
プリサイスマシーン スワンS1着
3
4
マイネルスケルツィ ニュージーランドT1着

波乱の連続といっても、好走するには重賞実績が必要。好走馬15頭中13頭は同年の重賞で連対を果たしていた(表2参照)。例外は07年3着ブルーメンブラット、10年3着マイネルフォーグ。2頭はともに3着なので、2着以内に入るなら同条件は必須といえるだろう。

■表3 阪神Cの好走馬(2)

着順
人気
馬名
芝1400m成績(複勝率)
備考
10年
1
2
キンシャサノキセキ 4-0-0-3(57.1%) 阪神C1着
2
5
レッドスパーダ 0-0-0-0(0.0%)  
3
15
マイネルフォーグ 1-2-1-4(50.0%) 京王杯2歳S2着
09年
1
1
キンシャサノキセキ 3-0-0-3(50.0%) スワンS1着
2
7
プレミアムボックス 0-0-0-3(0.0%)  
2
11
サンカルロ 1-0-0-0(100.0%) クロッカスS1着
08年
1
8
マルカフェニックス 0-0-2-1(66.7%)  
2
1
ファリダット 2-0-0-1(66.7%) マーガレットS1着
3
7
リザーブカード 2-1-0-2(60.0%)  
07年
1
1
スズカフェニックス 0-0-1-0(100.0%) 阪急杯3着
2
10
ジョリーダンス 2-0-0-1(66.7%) 阪神牝馬S1着
3
5
ブルーメンブラット 3-0-0-1(75.0%) オーロC1着
06年
1
8
フサイチリシャール 0-0-0-0(0.0%)  
2
6
プリサイスマシーン 1-0-0-0(100.0%) スワンS1着
3
4
マイネルスケルツィ 0-0-0-0(0.0%)  

1400mはやや特殊な距離で、一般的に得手不得手がはっきりしやすい。阪神Cの好走馬を見ると(表3参照)、好走馬15頭中11頭は芝1400mで複勝率50.0%以上をマークしていた。重賞実績はもちろん、距離実績も重要なファクターといえるだろう。また好走馬9頭は過去に芝1400mのオープンクラスで3着以内に好走していた。特に二けた人気で好走した07年2着ジョリーダンス(阪神牝馬S1着)、09年2着サンカルロ(クロッカスS1着)、10年3着マイネルフォーグ(京王杯2歳S2着)はすべて同実績をクリア。穴を狙うなら、芝1400mのオープン実績に注目したい。

■表4 阪神Cの前走レース別成績

順位
前走レース名
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
1
マイルCS 2- 3- 2-16/23
8.7%
21.7%
30.4%
27%
112%
2
京阪杯 1- 2- 0-14/17
5.9%
17.6%
17.6%
130%
64%
3
スワンS 1- 0- 0- 7/ 8
12.5%
12.5%
12.5%
58%
27%
4
ジャパンCダート 1- 0- 0- 0/ 1
100.0%
100.0%
100.0%
1010%
360%
5
フェブラリーS 0- 1- 0- 0/ 1
0.0%
100.0%
100.0%
0%
490%
6
オーロC 0- 0- 1- 7/ 8
0.0%
0.0%
12.5%
0%
53%
7
アンドロメダS 0- 0- 1- 0/ 1
0.0%
0.0%
100.0%
0%
1960%
8
そのほか 0- 0- 0-29/29
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%

阪神CのステップレースはマイルCSと京阪杯が主力(表4参照)。特にマイルCS組からは毎年、好走馬が出ている。前走二けた着順でも巻き返しは十分に可能。昨年の勝ち馬キンシャサノキセキは前走マイルCSで13着に敗れていた。京阪杯組の好走馬3頭はすべて前走5着以内。同レースで凡走して、阪神Cで好走するのは難しいようだ。そのほかのレースでも、前述の重賞実績、芝1400m実績がある馬はしっかりとマークしたい。

■表5 阪神Cの前走着差別成績

前走着差
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
勝2.0〜 0- 0- 0- 0/ 0
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
勝1.0〜1.9 0- 0- 0- 0/ 0
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
勝0.6〜0.9 0- 0- 0- 0/ 0
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
勝0.3〜0.5 0- 0- 0- 1/ 1
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
勝0.1〜0.2 0- 0- 1- 3/ 4
0.0%
0.0%
25.0%
0%
107%
勝0.0 1- 1- 0- 3/ 5
20.0%
40.0%
40.0%
94%
152%
負0.0 0- 0- 0- 2/ 2
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
負0.1〜0.2 2- 1- 0-10/13
15.4%
23.1%
23.1%
189%
53%
負0.3〜0.5 0- 0- 1-12/13
0.0%
0.0%
7.7%
0%
20%
負0.6〜0.9 1- 3- 1-29/34
2.9%
11.8%
14.7%
11%
63%
負1.0〜1.9 1- 0- 1-11/13
7.7%
7.7%
15.4%
77%
178%
負2.0〜2.9 0- 0- 0- 1/ 1
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
負3.0〜3.9 0- 1- 0- 1/ 2
0.0%
50.0%
50.0%
0%
245%

表5は阪神Cの前走着差別成績で、好走馬15頭中12頭は前走で負けていても0.9秒以内に収まっていた。前走で1.0秒以上負けて好走したのは、06年1着フサイチリシャール(前走ジャパンCダートで1.7秒差の13着)、10年2着レッドスパーダ(前走フェブラリーSで3.5秒差の12着)、同年3着マイネルフォーグ(前走アンドロメダSで1.8秒差の12着)。3頭中2頭は前走ダート戦で、1頭は芝2000mのレース。前走が芝1400m前後なら、大敗からの巻き返しは難しいと判断していいだろう。

■表6 阪神Cの脚質別成績

脚質
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
逃げ
0- 1- 0- 4/ 5
0.0%
20.0%
20.0%
0%
98%
先行
1- 0- 1-20/22
4.5%
4.5%
9.1%
17%
20%
差し
4- 3- 3-29/39
10.3%
17.9%
25.6%
101%
131%
追い込み
0- 2- 0-20/22
0.0%
9.1%
9.1%
0%
49%
マクリ
0- 0- 0- 0/ 0
0.0%
9.1%
9.1%
0%
0%

最後に阪神Cの脚質別成績をまとめてみた(表6参照)。脚質の傾向ははっきりとしており、差し馬が圧倒的に有利。過去5回のラップを見ると、毎年平均以上のペースで流れており、逃げ・先行勢にとって厳しいレースといえる。

<結論>
それでは今年の阪神Cを展望していこう。今年の登録馬は38頭と多いが、現時点で出走可能な18頭を下の表にまとめてみた。

■表7 今年の阪神Cの登録馬

馬名
同年の重賞実績
芝1400m成績(複勝率)
備考
前走(着差)
グランプリボス NHKマイルC1着 1-0-0-1(50.0%) 京王杯2歳S1着 マイルCS13着(1.0)
リアルインパクト 安田記念1着 1-1-0-0(100.0%) 京王杯2歳S2着 マイルCS5着(0.4)
シルポート マイラーズC1着 3-1-1-4(55.6%) 京王杯SC2着 マイルCS8着(0.6)
マルセリーナ 桜花賞1着 0-0-0-0(0.0%)   マイルCS6着(0.4)
エーシンフォワード   4-0-1-5(50.0%) 阪急杯1着 マイルCS15着(1.3)
ビービーガルダン キーンランドC2着 1-0-0-4(20.0%) 阪急杯1着 キーンランドC2着(0.0)
サンカルロ 阪急杯1着 2-1-1-4(50.0%) 阪急杯1着 スワンS4着(0.6)
リディル スワンS1着 1-0-0-0(100.0%) スワンS1着 マイルCS14着(1.1)
スマイルジャック 東京新聞杯1着 0-0-0-1(0.0%)   マイルCS11着(0.8)
レッドスパーダ   0-1-0-0(100.0%) 阪神C2着 キャピタルS6着(0.4)
ワンカラット   1-2-0-4(42.9%) 阪急杯2着 京阪杯3着(0.3)
エアラフォン 関屋記念2着 3-1-0-2(66.7%)   キャピタルS4着(0.1)
アーバニティ シルクロードS2着 2-2-1-6(45.5%) オーロC2着 京阪杯15着(1.8)
タマモナイスプレイ   4-0-0-5(44.4%) 安土城S1着 京成杯AH13着(1.5)
クレバートウショウ マイラーズC2着 0-0-0-3(0.0%)   マイルCS17着(1.5)
ヤマカツハクリュウ   2-1-0-0(100.0%)   奥多摩S1着(‐0.3)
プロヴィナージュ   0-1-0-1(50.0%) 阪神牝馬S2着 アンドロメダS9着(0.8)
プレシャスジェムズ   0-0-0-0(0.0%)   クイーン賞2着(0.1)
※ビッグロマンスら19頭は除外対象。

2011/6/5 東京11R 安田記念(G1)1着 14番 リアルインパクト

今年も定量のG2戦にふさわしいメンバーがそろい、NHKマイルC勝ち馬グランプリボス、安田記念勝ち馬リアルインパクト、桜花賞馬マルセリーナらが登録(表7参照)。まずは「同年の重賞で2着以内」かつ「芝1400mの複勝率50.0%以上」の条件に合致する馬を探すと、グランプリボス、リアルインパクト、シルポート、サンカルロ、リディル、エアラフォンが該当。その6頭の中で「前走着差0.9秒以内」に収まっているのは、リアルインパクト、シルポート、サンカルロ、エアラフォン。ただし、シルポートはこのレースで不振の逃げ馬。そのほかの3頭から入るのがいいだろう。グランプリボスとリディルも評価を大きく落とす必要はないが、前走がやや負け過ぎか。それでも巻き返す可能性は十分にあるので、押さえ候補には入れておきたい。全体的に1400mで実績のある馬が多数いて、多くの馬に好走のチャンスがありそう。今年も波乱を前提に手広く流したほうがよさそうだ。

ライタープロフィール

フランキー森山(ふらんきー もりやま)

1984年1月、神奈川県生まれ。重賞レースにおいては、毎年同じようなステップで出走してくる馬が多いことから、データ競馬の有効性に着目。データde出〜たでは主に過去の好走馬の実績を重視し、予想を展開している。馬券を買うのはもちろん、競馬場へ行くことも好きなタイプ。好きなレースは平安S。05年に中央競馬の全場踏破達成。その後は、地方、海外の競馬場へもたびたび訪れている。

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