第552回 2強対決に割って入る馬は?ジャパンCダート分析|競馬情報ならJRA-VAN

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第552回 2強対決に割って入る馬は? ジャパンCダート分析

2011/12/1(木)

今週はジャパンCダート。この路線は南部杯、JBCクラシックと熱い闘いが続いているが、このレースにはここ2年の覇者・エスポワールシチーとトランセンドが参戦予定。果たして、この「2強」による一騎打ちとなるのか、それとも割って入る馬があるのか。データから分析してみたい。データの分析には、JRA-VAN DataLab.TARGET frontier JV馬天楼 for データde出〜たを利用した。

■表1 人気別成績

人気
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収
複回収
阪神
1
5-3-2-0/10
50.0%
80.0%
100.0%
127%
128%
2-0-1-0/3
2
0-0-0-10/10
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
0-0-0-3/3
3
0-1-0-9/10
0.0%
10.0%
10.0%
0%
13%
0-0-0-3/3
4
2-0-1-7/10
20.0%
20.0%
30.0%
218%
68%
1-0-0-2/3
5
1-1-0-8/10
10.0%
20.0%
20.0%
208%
77%
0-1-0-2/3
6
0-1-0-9/10
0.0%
10.0%
10.0%
0%
25%
0-0-0-3/3
7
1-1-3-5/10
10.0%
20.0%
50.0%
152%
215%
0-1-0-2/3
8
0-1-1-8/10
0.0%
10.0%
20.0%
0%
100%
0-1-0-2/3
9
0-0-0-10/10
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
0-0-0-3/3
10
0-0-0-10/10
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
0-0-0-3/3
11〜
1-2-3-52/58
1.7%
5.2%
10.3%
85%
102%
0-0-2-15/17

2009/12/6 阪神11R ジャパンカップダート1着 1番 エスポワールシチー 一番人気

過去10年、1番人気が【5.3.2.0】と、すべて馬券圏内を確保。阪神開催になったここ3年は勝率・連対率ともに66.7%で、過去10年に比べ勝率は高く、連対率は低いが、いずれにしても安定していることに変わりはない。
その一方で、2番人気は【0.0.0.10】、3番人気も【0.1.0.9】。3番人気の1連対も10年前のことで、過去9年の2〜3番人気は【0.0.0.18】と極めて不振である。その分、4〜8番人気あたりには好走馬が多く、11番人気以下からも6頭が馬券圏内に絡んでいる。1番人気が優勝した5回のうち、3連単発売があった4回は順に37万、1万6千、13万、そして9万馬券。ヒモ荒れには要注意だ。

■表2 年齢、性別成績

年齢
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収
複回収
阪神
3歳
3-1-3-22/29
10.3%
13.8%
24.1%
65%
84%
0-1-1-9/11
4歳
2-3-2-27/34
5.9%
14.7%
20.6%
19%
74%
2-1-0-5/8
5歳
3-3-1-32/39
7.7%
15.4%
17.9%
185%
58%
0-0-0-6/6
6歳
2-3-2-24/31
6.5%
16.1%
22.6%
70%
128%
1-1-1-8/11
7歳以上
0-0-2-23/25
0.0%
0.0%
8.0%
0%
38%
0-0-1-10/11
牡セン
10-10-10-120/150
6.7%
13.3%
20.0%
79%
81%
3-3-3-35/44
0-0-0-8/8
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
0-0-0-3/3

今年は3歳の登録がなく、7歳以上の登録も1頭のみ。4〜6歳の年齢別成績はほぼ互角で、特に年齢を気にする必要はなさそうだ。ただ、牝馬は【0.0.0.8】と不振。レースが創設された11年前には1番人気に推されたファストフレンドが5着と、レース史上唯一1番人気で馬券圏外に敗れており、大きな割引が必要だ。

■表3 脚質別成績(01年〜)

条件
脚質
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収
複回収
阪神JCダート 逃げ
2-0-0-2/4
50.0%
50.0%
50.0%
165%
77%
先行
0-0-0-9/9
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
中団
1-2-2-13/18
5.6%
16.7%
27.8%
54%
117%
後方
0-1-1-14/16
0.0%
6.3%
12.5%
0%
80%
阪ダ18OP重賞 逃げ
3-3-1-14/21
14.3%
28.6%
33.3%
101%
107%
先行
11-5-7-47/70
15.7%
22.9%
32.9%
86%
98%
中団
3-9-9-75/96
3.1%
12.5%
21.9%
17%
77%
後方
3-2-2-75/82
3.7%
6.1%
8.5%
41%
38%
マクリ
0-1-1-0/2
0.0%
50.0%
100.0%
0%
660%
※脚質はTarget frontier JVによる分類


続いては脚質別成績。阪神ダート1800mのここ3年、および阪神ダート1800mのオープン・重賞01年以降の双方を調べてみた。しかし、阪神のJCダートは逃げか差し・追い込み、オープン・重賞全体では逃げ・先行が良く、どのあたりが良いか目星もつけづらい。

■表4 脚質別成績(OP重賞、01年〜、良馬場)

前半1000m
脚質
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収
複回収
〜60.9
逃げ
1-0-1-4/6
16.7%
16.7%
33.3%
51%
75%
先行
0-2-0-14/16
0.0%
12.5%
12.5%
0%
21%
中団
3-2-3-19/27
11.1%
18.5%
29.6%
61%
111%
後方
1-1-1-22/25
4.0%
8.0%
12.0%
26%
63%
61.0〜
逃げ
0-2-0-5/7
0.0%
28.6%
28.6%
0%
90%
先行
5-1-3-15/24
20.8%
25.0%
37.5%
98%
151%
中団
0-3-2-32/37
0.0%
8.1%
13.5%
0%
41%
後方
2-0-1-25/28
7.1%
7.1%
10.7%
98%
41%
マクリ
0-1-1-0/2
0.0%
50.0%
100.0%
0%
660%
※脚質はTarget frontier JVによる分類

■表5 JCダート1〜3着馬の通過順と脚質(過去3年)

馬名
通過順1〜4c
脚質
08
5
10
カネヒキリ
5-4-3-5
差し
3
5
メイショウトウコン
13-15-13-7
差し
3
6
ヴァーミリアン
11-10-9-5
差し
09
1
1
エスポワールシチー
1-1-1-1
逃げ
6
12
シルクメビウス
13-13-11-11
追込
5
9
ゴールデンチケット
10-10-11-13
追込
10
2
3
トランセンド
1-1-1-1
逃げ
7
14
グロリアスノア
9-9-7-8
差し
6
12
アドマイヤスバル
6-5-5-6
差し
※脚質はTarget frontier JVによる分類

そこで1000mの通過タイムに注目して脚質別成績を調べたものが表4。このレースが阪神ダート1800mで行われた3回のうち2回が良馬場で、1000mの通過タイムは60秒2と60秒7だった。オープン・重賞全体でも、1000m61秒を切ると逃げ、差しの成績が良く、61秒以上では先行馬優勢だ。
また、表5は過去3回の上位馬のコーナー通過順を調べたもの。ここ2年は逃げた馬と差し・追い込み馬の組み合わせ。また、08年はターゲットの分類ではすべて「差し」だが、カネヒキリはほとんど「先行」に近い「差し」で、いずれも前につけた馬が抜け出し、差し・追い込み馬が2〜3着に突っ込むという形で決着している。
なお、東京(中山代替)時代を含めても逃げ・先行馬が2頭以上馬券圏内に絡んだ年は2回しかない。そのうち1回・02年1着のイーグルカフェはターゲットの分類では先行だが、通過順は8-9-4-3。向正面で馬群の中をするすると前に進出しており、スタートから先行していたわけではなかった。3連複や3連単なら、先行馬1頭+差し・追い込み2頭、あるいは差し・追い込み馬同士の組み合わせが中心だ。

■表6 阪神ダート1800mOP重賞・枠番別成績(01年〜)

脚質
枠番
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収
複回収
JCダート
1枠
3-3-0-22/28
10.7%
21.4%
21.4%
29%
50%
1-0-0-5/6
2枠
2-3-1-23/29
6.9%
17.2%
20.7%
21%
36%
1-0-0-5/6
3枠
0-2-2-27/31
0.0%
6.5%
12.9%
0%
36%
0-1-1-4/6
4枠
2-3-5-23/33
6.1%
15.2%
30.3%
56%
107%
0-0-0-6/6
5枠
5-2-5-25/37
13.5%
18.9%
32.4%
78%
101%
1-0-1-4/6
6枠
3-2-1-31/37
8.1%
13.5%
16.2%
35%
65%
0-1-1-4/6
7枠
3-3-3-29/38
7.9%
15.8%
23.7%
111%
149%
0-1-0-4/5
8枠
2-2-3-31/38
5.3%
10.5%
18.4%
39%
53%
0-0-0-6/6
逃げ・先行
1枠
3-2-0-5/10
30.0%
50.0%
50.0%
82%
112%
1-0-0-1/2
2枠
2-1-0-6/9
22.2%
33.3%
33.3%
67%
50%
1-0-0-0/1
3枠
0-0-0-7/7
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
0-0-0-2/2
4枠
1-1-3-7/12
8.3%
16.7%
41.7%
100%
110%
0-0-0-3/3
5枠
3-2-3-8/16
18.8%
31.3%
50.0%
88%
130%
0-0-0-0/0
6枠
2-0-0-11/13
15.4%
15.4%
15.4%
88%
29%
0-0-0-1/1
7枠
1-1-2-6/10
10.0%
20.0%
40.0%
148%
287%
0-0-0-3/3
8枠
2-1-0-11/14
14.3%
21.4%
21.4%
107%
66%
0-0-0-1/1
中団・後方・マクリ
1枠
0-1-0-17/18
0.0%
5.6%
5.6%
0%
16%
0-0-0-4/4
2枠
0-2-1-17/20
0.0%
10.0%
15.0%
0%
31%
0-0-0-5/5
3枠
0-2-2-20/24
0.0%
8.3%
16.7%
0%
47%
0-1-1-2/4
4枠
1-2-2-16/21
4.8%
14.3%
23.8%
30%
106%
0-0-0-3/3
5枠
2-0-2-17/21
9.5%
9.5%
19.0%
71%
80%
1-0-1-4/6
6枠
1-2-1-20/24
4.2%
12.5%
16.7%
6%
85%
0-1-1-3/5
7枠
2-2-1-23/28
7.1%
14.3%
17.9%
98%
100%
0-1-0-1/2
8枠
0-1-3-20/24
0.0%
4.2%
16.7%
0%
46%
0-0-0-5/5

表6は、阪神ダート1800mのオープン・重賞における枠番別成績。好走馬は分散しているが、逃げ・先行は内がやや良く、逆に中団以降の馬が内枠に入ると不振だ。JCダートにかぎっても、逃げ切ったエスポワールシチーとトランセンドは1〜2枠。その他の馬は3枠より外から好走馬が出ている。

■表7 前走レース別成績(好走馬輩出レース)

クラス
前走レース名
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収
複回収
好走馬の前走着順
G1
JBCクラシック 2-6-4-30/42
4.8%
19.0%
28.6%
34%
108%
1〜6着
JBCクラシック(大井) 2-2-1-12/17
11.8%
23.5%
29.4%
84
56
1、3着
南部杯 1-1-0-4/6
16.7%
33.3%
33.3%
51%
46%
1、5着
G3
武蔵野S 3-2-2-31/38
7.9%
13.2%
18.4%
35%
58%
1〜9着
みやこS 1-0-0-3/4
25.0%
25.0%
25.0%
87%
40%
1着
白山大賞典 0-0-2-1/3
0.0%
0.0%
66.7%
0%
550%
1、3着
オープン
トパーズS 0-1-0-3/4
0.0%
25.0%
25.0%
0%
97%
1着
ブラジルC 0-0-1-0/1
0.0%
0.0%
100.0%
0%
890%
2着
1600万
ブラジルC 0-0-1-0/1
0.0%
0.0%
100.0%
0%
360%
1着
銀蹄S 1-0-0-0/1
100.0%
100.0%
100.0%
1520%
440%
1着

前走レース別成績では、JBCクラシックと武蔵野Sに好走馬が多い。JBCクラシック組は、このレースが阪神に替わってから勝ち馬が出ていないが、ここ3年は園田、名古屋、そして船橋での開催。勝ち馬2頭は大井開催時だっただけに、ここ3年勝てていないのは、阪神替わりではなく、JBCが大井以外で開催されたことが理由になっている可能性もある。また、JBCクラシックと武蔵野S、そして南部杯は4着以下からも好走馬が出ているが、その他のレースは重賞なら3着以内、オープン特別は2着以内、そして1600万なら1着が条件になる。

■表8 前走4着以下からの3着以内好走馬(日本馬)

馬名
JCD
前走
主なG1実績
レース
01 ウイングアロー
3
2
南部杯
2
5
JCダート1着
02 リージェントブラフ
13
2
JBCクラシック
7
4
川崎記念1着
05 シーキングザダイヤ
11
2
JBCクラシック
4
6
フェブラリーS2着
07 フィールドルージュ
6
2
武蔵野S
3
4
JCダート3着
08 カネヒキリ
4
1
武蔵野S
2
9
JCダート1着

前走4着以下から巻き返した日本馬は表8の5頭。いずれもG1で3着以内の実績を持っていた馬で、G1好走歴のない馬が4着以下から巻き返すのは厳しい。

【結論】
1番人気の安定感が光るジャパンCダート。2〜3番人気は不振で、ヒモ荒れには要注意。先行馬同士の決着は東京時代を含めても少なく、先行馬と差し馬、あるいは差し馬同士の組み合わせが中心になる。また、先行型なら内枠、差し馬なら3枠より外に注目。年齢はとくに気にならないが、牝馬は不振だ。前走はほぼ3着以内が条件。4着以下から巻き返せるのは前走G1組か武蔵野S組で、G1好走実績も必要だ。

2010/12/5 阪神11R ジャパンカップダート1着 3番 トランセンド

今年は過去2年の覇者・トランセンドエスポワールシチーの対決が注目を集めるが、2番人気の不振(表1)、そして逃げ・先行馬同士での決着が少ないこと(表5、同本文)から、今年もこの人気2頭の組み合わせは買いづらく、どちらか1頭を選びたい。1番人気に推された方が内枠を引けば文句なし(表1、6)。また、牡・セン馬の1番人気は創設以来馬券圏内を外していないことから、もし1番人気馬が1〜2枠以外を引いても、特に3連複なら十分に軸候補になる。

中心が先行型だけに、相手候補、あるいは1番人気が1〜2枠以外だった際の逆転候補は差し馬から(表5)。表7や表8で記した前走着順の条件も考えると、好走馬の多い武蔵野S組ならテスタマッタ。前走7着でも、G1で1〜3着各1回がある実績馬なら巻き返せる(表8)。その武蔵野Sで2着のダノンカモンは近走こそ先行策だが、デビュー当初や今年前半は差しており、距離を考慮して控える形ならチャンスがある。マイルまでしか距離実績がない点は、昨年グロリアスノアが2着になっており、大きな減点にはならない。その他の路線では、フリソニホンピロアワーズも有力。もう少し手を広げるならヤマニンキングリー、ソリタリーキングまで挙げておきたい。ただし、この中に3番人気馬がいれば割引が必要だ(表1)。なお、ミラクルレジェンドやラヴェリータは好走例のない牝馬(表2)、ワンダーアキュートは前走4着でG1・3着以内の実績がない点が減点材料になる(表8)。

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
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