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第550回 12年ぶりに凱旋門賞馬が来日! JCを占う!

2011/11/24(木)

今年のジャパンカップに参戦する外国馬は4頭と少ないが、目玉はデインドリーム。3歳牝馬ながら先の凱旋門賞をレコードで制覇。先日、エリザベス女王杯を連覇したスノーフェアリーを退け、ヒルノダムールやナカヤマフェスタは歯が立たないほどの強さを見せた。同年の凱旋門賞の来日は99年モンジュー(4着)、12年ぶりのこと。久々のビッグネーム登場は非常に楽しみだ。迎え撃つ日本勢も豪華メンバー。ブエナビスタらはどう立ち向かうか。過去10年のデータをもとに占ってみたい。データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 過去10年のJC人気別成績

人気
着別度数
勝率
連対率
複勝率
主な好走馬
1番人気 3-  3-  4-  0/ 10 30.0% 60.0% 100.0% ウオッカ
2番人気 1-  3-  1-  5/ 10 10.0% 40.0% 50.0% ジャングルポケット
3番人気 1-  0-  1-  8/ 10 10.0% 10.0% 20.0% アルカセット
4番人気 2-  1-  0-  7/ 10
20.0%
30.0%
30.0%
タップダンスシチー
5番人気 1-  2-  1-  6/ 10
10.0%
30.0%
40.0%
アドマイヤムーン
6番人気 0-  0-  1-  9/ 10
0.0%
0.0%
10.0%
レッドディザイア
7番人気 0-  0-  1-  9/ 10
0.0%
0.0%
10.0%
デルタブルース
8番人気 0-  0-  1-  9/ 10
0.0%
0.0%
10.0%
ヴィクトワールピサ
9番人気 2-  0-  0-  8/ 10
20.0%
20.0%
20.0%
スクリーンヒーロー
10番人気 0-  0-  0- 10/ 10
0.0%
0.0%
0.0%
 
11番人気 0-  1-  0-  9/ 10
0.0%
10.0%
10.0%
サラファン
12番人気 0-  0-  0-  9/  9
0.0%
0.0%
0.0%
 
13番人気 0-  0-  0-  9/  9
0.0%
0.0%
0.0%
 
14番人気 0-  0-  0-  9/  9
0.0%
0.0%
0.0%
 
15番人気 0-  0-  0-  9/  9
0.0%
0.0%
0.0%
 
16番人気 0-  0-  0-  8/  8
0.0%
0.0%
0.0%
 
17番人気 0-  0-  0-  6/  6
0.0%
0.0%
0.0%
 
18番人気 0-  0-  0-  5/  5
0.0%
0.0%
0.0%
 

過去10年のジャパンカップでの人気別成績を見てみよう(表1)。まず目につくのが1番人気馬の安定度。勝率は30%だが、複勝率は100%。昨年はブエナビスタが1位入線で降着となったが、2着にとどまり馬券圏内を確保。何はともあれ1番人気は馬券に入れておかなければならないようだ。対照的に人気薄の激走は全く見込めない。12番人気以下の好走はゼロ。11番人気で2着に好走したサラファンは、02年に中山芝2200mで行われた時のもの。当時の勝ち馬ファルブラヴは9番人気。つまり通常の東京芝2400mで行われた際のジャパンカップでは08年スクリーンヒーローが最も人気薄での好走なのだ。

もう一つ特徴的なのが日本の3歳馬の頑張り。6〜8番人気でそれぞれ3着が一回ずつあるのだが、好走馬はレッドディザイア、デルタブルース、ヴィクトワールピサとなっている。後述することになるが、日本の3歳馬は人気以上の走りを見せてくれることが多いのだ。

■表2 JC1番人気馬の成績(過去10年)

馬名
性齢
着順
前走成績
JC優勝馬
備考
10年 ブエナビスタ
牝4
2
天皇賞(秋)1着 ローズキングダム 3歳馬、菊花賞2着
09年 ウオッカ
牝5
1
天皇賞(秋)3着    
08年 ディープスカイ
牡3
2
天皇賞(秋)3着 スクリーンヒーロー アル共杯1着
07年 メイショウサムソン
牡4
3
天皇賞(秋)1着 アドマイヤムーン 宝塚記念1着
06年 ディープインパクト
牡4
1
凱旋門賞失格    
05年 ゼンノロブロイ
牡5
3
天皇賞(秋)2着 アルカセット 外国馬
04年 ゼンノロブロイ
牡4
1
天皇賞(秋)1着    
03年 シンボリクリスエス
牡4
3
天皇賞(秋)1着 タップダンスシチー 宝塚記念3着
02年 シンボリクリスエス
牡3
3
天皇賞(秋)1着 ファルブラヴ 外国馬
01年 テイエムオペラオー
牡5
2
天皇賞(秋)2着 ジャングルポケット 3歳馬、ダービー1着

1番人気馬の安定度が抜群ということで、これを軸に傾向を調べてみたい。上の表2は過去10年の、ジャパンカップ1番人気馬の成績。前述した通り複勝率は100%。連・複系の軸としては最適の存在だ。ただ、1着なのか2着なのか、それとも3着になるのか。それを読み切るのはかなり難しい。ジャパンカップで1番人気に支持されるのは、ほとんどが前走天皇賞(秋)で3着以内に好走した馬だ。唯一の例外がディープインパクト。近年は日本馬が強いこともあり、国内最強と目される実績馬が1番人気に支持される。だが、天皇賞(秋)を勝ったからといってここも勝てるとは限らない。シンボリクリスエスは、2年連続でここでは3着に終わっている。

このように1番人気に支持されながらジャパンカップを勝てなかった場合、どんな馬が勝利を収めているか。それを確認するために記したのが表2でのJC優勝馬だ。シンボリクリスエスの場合はファルブラヴとタップダンスシチーに勝たれてしまった。同様に01年はジャングルポケット、05年はアルカセット、07年はアドマイヤムーン。08年はスクリーンヒーローが1番人気馬を押さえて優勝を飾っている。そして昨年は少し例外(降着があったため)だが、ローズキングダム。これら7頭中6頭に関しては、同年の天皇賞(秋)に出走していなかった。

さらに分類すると3歳馬、外国馬、前走別のレースで1着の馬。中でも有力なのは3歳馬と外国馬ということになる。逆に言うと、前走天皇賞(秋)に出走していた馬に勝たれることはほとんどない、ということが言える。唯一の例外は07年のケース。アドマイヤムーンは前走天皇賞(秋)6着からの巻き返しだ。だが、同馬は同年の宝塚記念でメイショウサムソンを下していた。03年タップダンスシチーも同年の宝塚記念では3着。つまり、同年の宝塚記念好走馬については、前走がどんな結果であれ一目置く必要がありそうだ。

■表3 JCで好走した外国馬(過去10年)

馬名
着順
人気
前走成績
備考
06年 ウィジャボード
3
3
BCフィリー&メアターフ1着 プリンスオブウェールズS1着
05年 アルカセット
1
3
英チャンピオンS5着 サンクルー大賞1着
02年 ファルブラヴ
1
9
凱旋門賞9着 ミラノ大賞1着
サラファン
2
11
モーヴィックH4着 エディリードH1着

次に外国馬についてチェックしておく。近年は外国馬の好走がひどく少ない。表3の通り過去10年では4頭だけだ。好走馬に共通するのは同年に芝8〜12ハロンのG1を勝っていること。ただ、これは参考になるデータかは微妙。招待するJRA側としても最低限これくらいの実績がある馬に声をかけているはずだからだ。中山芝2200mで行われた02年のみ伏兵馬の激走という形。その後のアルカセット、ウィジャボードは一応3番人気と、当日上位の評価を受けていての勝利。実際に同年のG1実績はサンクルー大賞、プリンスオブウェールズSという欧州G1の中でも高いレベルにあるレース。前走実績としてもなかなかのものがあった。

■表4 09年、06年、04年のJC2着馬

馬名
着順
人気
前走成績
2走前
09年 オウケンブルースリ
2
2
天皇賞(秋)4着 京都大賞典1着
06年 ドリームパスポート
2
5
菊花賞2着 神戸新聞杯1着
04年 コスモバルク
2
2
菊花賞4着 セントライト記念1着

最後に1番人気馬が勝利した年の、ジャパンカップ2着馬を調べておく。つまり09年、06年、04年の2着馬だ。オウケンブルースリは前走天皇賞(秋)で4着と善戦。2走前は京都大賞典で1着。ジャパンカップ優勝のウオッカは、相手に同じ天皇賞(秋)好走馬を連れてきたというパターンだ。もう一つのケースは3歳馬。ドリームパスポートとコスモバルク。ともに前走菊花賞で善戦。2走前にトライアルを勝っていた。表2で示した3歳馬ジャングルポケット、ローズキングダムも似たようなパターンだと言える。菊花賞を勝っていなくても善戦していればチャンスはあるのだ。

【結論】
それでは今年のジャパンカップを占っていこう。出走予定馬は下の表5の通り。

■表5 今年のJC出走予定馬

順位
馬名
前走成績
備考
1
サラリンクス カナディアン国際S1着  
1
シャレータ 凱旋門賞2着  
1
デインドリーム 凱旋門賞1着 バーデン大賞1着
1
ミッションアプルーヴド Jハーシュターフ招待S4着  
5
ブエナビスタ 天皇賞(秋)4着 宝塚記念2着
6
ヴィクトワールピサ ドバイWC1着  
7
トーセンジョーダン 天皇賞(秋)1着  
8
ローズキングダム 天皇賞(秋)10着  
9
トゥザグローリー 天皇賞(秋)5着  
10
ウインバリアシオン 菊花賞2着 ダービー2着
11
オウケンブルースリ アルゼンチン共和国杯2着  
12
エイシンフラッシュ 天皇賞(秋)6着 宝塚記念3着
13
ジャガーメイル 天皇賞(秋)9着  
14
キングトップガン アルゼンチン共和国杯6着  
15
トレイルブレイザー アルゼンチン共和国杯1着  
16
ペルーサ 天皇賞(秋)3着  
※フルゲートは18頭だがスノーフェアリーら3頭は回避の見込み。

2010/10/31 東京11R 天皇賞(秋)(G1)1着 2番 ブエナビスタ
2011/4/30 東京11R テレビ東京杯青葉賞(G2)1着 4番 ウインバリアシオン

さて、ここで問題なのが当日1番人気に支持されるのはどの馬かということ。凱旋門賞優勝馬、ドバイワールドカップ優勝馬が名前を連ねる夢のような豪華メンバーだが、近年の傾向では天皇賞(秋)好走の日本馬になる可能性が高い。今年は4着でも最後の直線で不利があったブエナビスタになる可能性にかけて話を進めていきたい。

仮にそうなるとブエナビスタが3着以内に入る可能性は高い。でも勝ち切るのは容易ではない。その場合、逆転できるのは天皇賞(秋)組ではなく、別路線組の可能性が高い。有力なのは菊花賞組の3歳馬と、外国馬となる。外国馬の中ではやはり目玉であるデインドリーム。前走凱旋門賞1着、同年にバーデン大賞も勝利している。当日3番人気以内になる可能性も十分ありそうで、そうなれば期待が持てそうだ。日本の3歳勢ではウインバリアシオン。前走菊花賞2着。ダービーでも2着と、過去のJC好走3歳馬と比較しても実績はヒケを取らない。ヴィクトワールピサは前走外国のレース出走という意味で気になる存在だが、長期のブランクが気になる。前走アルゼンチン共和国杯1着のトレイルブレイザーは、勝てば08年のスクリーンヒーローのパターンとなる。しかし、それほど頻繁に起こるケースではないと思うのだが、果たして。天皇賞(秋)組から拾うとすればエイシンフラッシュ。同年の宝塚記念で3着と好走しているからだ。

では、すんなりブエナビスタが勝利した場合は、どんなタイプが2着に入ってくるだろうか。ここでも日本の3歳馬ウインバリアシオンに注目が集まる。あとは、同じ天皇賞(秋)好走馬。2走前に札幌記念を勝っているトーセンジョーダンが相手筆頭と見る。

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
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