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第548回 日仏の3歳マイル王が激突!マイルCSを占う!

2011/11/17(木)

今年のマイルCSは、国内外の3歳マイル王が集結するという、今までにない好メンバーが集まった。フランスからはイモータルヴァース。2走前にジャックルマロワ賞でゴルディコヴァを破っており、欧州強豪マイラーの一角を占める存在。迎え撃つ日本勢は安田記念を制したリアルインパクト、朝日杯FSとNHKマイルCを制したグランプリボス、桜花賞馬マルセリーナがスタンバイ。古馬勢もリディルなど、充実しており非常に楽しみな一戦だ。果たして秋のマイル王に輝くのはどの馬か? いつものように過去10年のデータをもとに占ってみたい。データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 01年以降の安田記念優勝馬

馬名
マイルCS
前走成績
11年 リアルインパクト ??? 毎日王冠2着
10年 ショウワモダン 17着(11人気) 天皇賞(秋)16着
09年 ウオッカ 不出走  
08年 ウオッカ 不出走  
07年 ダイワメジャー 1着(2人気) 天皇賞(秋)9着
06年 ブリッシュラック 不出走  
05年 アサクサデンエン 不出走  
04年 ツルマルボーイ 不出走  
03年 アグネスデジタル 不出走  
02年 アドマイヤコジーン 7着(1人気) スプリンターズS2着
01年 ブラックホーク 不出走  

まず上の表1は01年以降の安田記念優勝馬を示し、同年のマイルCSの出走状況、出走したならばどんな成績であったかを記したものだ。過去10年で同一年の安田記念とマイルCSを制したのはダイワメジャーのみ。春秋マイルG1制覇はそう頻繁に見られるものではない。しかし、実際には不出走の例が非常に多いことがわかる。ウオッカのように、秋は天皇賞路線に進むこともめずらしくないからだ。よって、過去10年では3頭が出走し【1.0.0.2】という成績。10年のショウワモダンは安田記念後に明らかに調子を崩していたことを考えると、同一年の安田記念とマイルCS制覇が「難しい」とは一概には言えない

■表2 01年以降のスワンS優勝馬

馬名
マイルCS
マイル重賞実績
11年 リディル ??? デイリー杯2歳S1着
10年 マルカフェニックス 不出走  
09年 キンシャサノキセキ 不出走  
08年 マイネルレーニア 18着(7人気) アーリントンC3着
07年 スーパーホーネット 2着(4人気) 朝日杯FS2着
06年 プリサイスマシーン 不出走  
05年 コスモサンビーム 不出走  
04年 タマモホットプレイ 不出走  
03年 ギャラントアロー 3着(10人気) NZT2着
02年 ショウナンカンプ 不出走  
01年 ビハインドザマスク 4着(7人気) 安田記念5着

安田記念同様、同年のスワンS優勝馬についても同じようなことを調べてみた(表2)。こちらも実は本番は不出走なケースが案外多い。前哨戦としては異例のケースだ。データで単純に分析した場合、スワンS→マイルCSの連勝は難しいという結論が導かれやすい。実際、【0.1.1.2】という結果で過去10年では優勝馬は出ていな。しかし、複勝率は50%という結果。大きく敗れたのは08年のマイネルレーニアだけで、勝ち馬が出走してくれば好走は十分見込める

■表3 01年以降の富士S優勝馬

馬名
マイルCS
11年 エイシンアポロン ???
10年 ダノンヨーヨー 2着(1人気)
09年 アブソリュート 5着(6人気)
08年 サイレントプライド 14着(6人気)
07年 マイネルシーガル 10着(10人気)
06年 キネティクス 18着(15人気)
05年 ウインラディウス 10着(10人気)
04年 アドマイヤマックス 6着(8人気)
03年 ミレニアムバイオ 5着(3人気)
02年 メイショウラムセス 5着(4人気)
01年 クリスザブレイヴ 8着(6人気)

続いて同じように富士S優勝馬についても調べてみた(表3)。こちらは今までとは対照的。過去10年、すべての優勝馬がマイルCSに出走している。しかし、成績は【0.1.0.9】という低調な成績。昨年ダノンヨーヨーがようやく2着と好走したが、その前までは散々な成績だった。一方で、マイルCS当日の人気を見ていくと、案外人気に沿った結果であることがわかる。当日上位人気に支持されたのは03年ミレニアムバイオ、そして昨年のダノンヨーヨーぐらいで、あとはそうでもない。ある意味、評価通りの結果なのだ。富士S組が不振であることは間違いないが、実はそれほど期待されている馬が多くないというわけだ。富士S優勝馬に関しては、マイルCS当日の人気で、ある程度取捨判断を決めてもいいかもしれない。

■表4 マイルCS出走馬の前走別成績(過去10年)

順位
前走レース名
着別度数
勝率
連対率
複勝率
1
天皇賞秋G1 4- 3- 1-22/30
13.3%
23.3%
26.7%
2
スプリンターG1 3- 0- 1- 7/11
27.3%
27.3%
36.4%
3
富士SG3 1- 2- 0-43/46
2.2%
6.5%
6.5%
4
スワンSG2 1- 1- 5-33/40
2.5%
5.0%
17.5%
5
府中牝馬G3 1- 0- 0- 6/ 7
14.3%
14.3%
14.3%
6
毎日王冠G2 0- 4- 0- 2/ 6
0.0%
66.7%
66.7%
7
サンチG1 0- 0- 1- 1/ 2
0.0%
0.0%
50.0%
8
秋華賞G1 0- 0- 1- 3/ 4
0.0%
0.0%
25.0%
9
清水SH1600 0- 0- 1- 0/ 1
0.0%
0.0%
100.0%
10
菊花賞G1 0- 0- 0- 4/ 4
0.0%
0.0%
0.0%
11
桂川S1600 0- 0- 0- 1/ 1
0.0%
0.0%
0.0%
12
カシオペ 0- 0- 0- 6/ 6
0.0%
0.0%
0.0%
13
安田記念G1 0- 0- 0- 3/ 3
0.0%
0.0%
0.0%
14
武蔵野SG3 0- 0- 0- 2/ 2
0.0%
0.0%
0.0%
15
ムーラG1 0- 0- 0- 2/ 2
0.0%
0.0%
0.0%
16
オパールH 0- 0- 0- 2/ 2
0.0%
0.0%
0.0%

以上3つの注目レース優勝馬について見てきたが、当然これだけでは歴代のマイルCS好走馬を網羅できていない。なぜならば主力は前走天皇賞(秋)とスプリンターズS組(表4参照)が強いからだ。この二つのレースを掘り下げていかなければならない。

■表5 前走天皇賞(秋)組のマイルCS好走馬(過去10年)

馬名
人気
着順
09年 カンパニー
8
1
1
07年 ダイワメジャー
6
1
1
06年 ダイワメジャー
5
1
1
ダンスインザムード
5
3
2
05年 ハットトリック
4
3
1
04年 ダンスインザムード
3
4
2
04年 テレグノシス
5
5
3
02年 エイシンプレストン
5
3
2

まずは天皇賞(秋)組。上の表5は過去10年、前走天皇賞(秋)に出走してマイルCSで好走した馬たち。09年カンパニーをはじめ、8頭が該当する。ダイワメジャーは連覇を果たしており、天皇賞(秋)組の馬は勝ちやすい傾向がある。そして、こちらも当日の人気を見ればいい。好走馬8頭すべてが当日5番人気以内に支持されていた。天皇賞(秋)での着順はあまり関係がない。ハットトリックは7着から巻き返している。早くも結論になるが、今年はシルポート、ダノンヨーヨー、ミッキードリームが検討対象になる。彼らは果たして当日5番人気以内に支持されるだろうか? ふたを開けてみないと断言はできないが、そうならない可能性が高いと思う。

■表6 前走スプリンターズS組のマイルCS好走馬(過去10年)

馬名
人気
着順
備考
07年 スズカフェニックス
5
5
3
高松宮記念1着
04年 デュランダル
5
1
1
前年マイルCS1着
03年 デュランダル
4
5
1
スプリンターズS1着
01年 ゼンノエルシド
4
4
1
京成杯AH圧勝

続いて同じようにスプリンターズS組を見ていきたい(表6)。こちらも当日の人気に沿った成績だ。印象的な例でいえば、01年のゼンノエルシド。スプリンターズSで1番人気10着と大敗していたが、マイルCSでは4番人気に留まり、見事に制した。同馬は2走前に京成杯AHを圧勝しており、適距離に戻っての完勝という見方ができる。その他の3頭はすでにG1を勝っている実力馬。それぐらいの実績が必要になってくる。今年はフィフスペトルが検討対象。近2走のローテーションはゼンノエルシドと全く同じ。一見狙ってみたいタイプではある。が、厳しいようだが京成杯AHの勝ちっぷりは、ゼンノエルシドほどではなかった。あとは当日の人気次第だが、積極的に買えるパターンではないような気がしている。

■表7 前走富士S組のマイルCS好走馬(過去10年)

馬名
人気
着順
備考
10年 ダノンヨーヨー
4
1
2
芝マ複勝率90.0%
09年 マイネルファルケ
4
14
2
芝マ複勝率88.9%
02年 トウカイポイント
6
11
1
札幌記念2着

表4によると3番手の注目レースは富士Sなので再び考えてみたい。上の表7は前走富士S組のマイルCS好走馬。先ほどのダノンヨーヨーの他に2頭がいる。マイネルファルケとトウカイポイントだ。どちらも当日は14番人気、11番人気というかなりの人気薄。積極的に狙うにはかなり難しいタイプだ。一応、買い材料を探すとマイネルファルケは芝マイル戦の複勝率が88.9%と高かった。ダノンヨーヨーも90%のハイアベレージだった。トウカイポイントはマイル戦の実績はあまりなかったが、同年の札幌記念で2着と好走していた。

■表8 前走スワンS組のマイルCS好走馬(過去10年)

馬名
人気
着順
前走成績
10年 エーシンフォワード
5
13
1
スワンS8着
08年 ファイングレイン
5
10
3
スワンS5着
07年 スーパーホーネット
4
4
2
スワンS1着
06年 シンボリグラン
4
8
3
スワンS2着
03年 ギャラントアロー
3
10
3
スワンS1着
02年 リキアイタイカン
4
15
3
スワンS2着
01年 タイキトレジャー
5
10
3
スワンS2着

最後に前走スワンS組を再び見ていく(表8)。同レース勝ち馬のスーパーホーネット、ギャラントアローのほかに5頭が該当する。そしてエーシンフォワード以外はスワンSで3着以内に好走していた。基本的にスワンS組は良績が求められる。それでいながら当日は人気にならないケースが多いので、穴を狙うには適していると言えるだろう。他の組の好走馬に関しては、結論の際に考えてみたい。

【結論】
それでは今年のマイルCSを占っていこう。出走予定馬は下の表9の通りだ。

■表9 今年のマイルCS出走予定馬

順位
馬名
前走成績
備考
1
イモータルヴァース QE2世S3着  
1
サプレザ サンチャリオットS1着  
3
グランプリボス スワンS8着 マイルG1・2勝
4
リアルインパクト 毎日王冠2着 安田記念1着
5
エーシンフォワード スワン6着 前年マイルCS1着
6
シルポート 天皇賞(秋)16着  
7
マルセリーナ 秋華賞7着 桜花賞1着
8
リディル スワンS1着  
9
スマイルジャック 安田記念3着  
10
ダノンヨーヨー 天皇賞(秋)15着  
11
ライブコンサート 富士S9着 芝マ複勝率37.9%
12
フィフスペトル スプリンターズS6着  
13
エイシンアポロン 富士S1着  
14
キョウワジャンヌ 秋華賞2着  
15
ミッキードリーム 天皇賞(秋)8着  
16
レインボーペガサス 富士S7着 芝マ複勝率33.3%
17
ブリッツェン 富士S6着 芝マ複勝率51.7%
18
クレバートウショウ スワンS9着  
※フルゲート18頭。(19)アプリコットフィズら6頭が他に登録。

2011/6/5 東京11R 安田記念(G1)1着 14番 リアルインパクト
2011/5/8 東京11R NHKマイルカップ(G1)1着 13番 グランプリボス

まずは安田記念優勝馬リアルインパクトについて。表1で示した結果に基づき、ショウワモダンを除けば50%の確率で好走を果たすと見ることができる。ただ一方で、表4の前走毎日王冠組の成績を見ると【0.4.0.2】。連対率は66.7%と高いものの、勝ち切れていないのはやや気になる。よって、今回は連軸としての推奨馬とする。

続いてスワンS優勝馬のリディルについて。前述したように単純に複勝圏内に入る確率は50%と見込むことができる。有力馬の一頭であることは間違いない。ただし、一方で同じスワンS組のグランプリボスも侮れない。今年春までの実績はリアルインパクトよりもグランプリボスが上だった。スワンS組が馬券になる場合、穴になることが多いことを考えると、前走で8着と負けて人気を落としそうなグランプリボスの方に妙味を感じる。

あとは、フランスから遠征の牝馬2頭に注目すべきだろう。なぜならば昨年3着のゴールスキー(清水S1着)、08年1着ブルーメンブラット(府中牝馬S1着)、05年3着ラインクラフト(秋華賞2着)のように別路線組は単純に前走成績がいい馬の好走が多いからだ。そして表4が示す通り、基本的に前走G1組の好走例が多いことも特徴。この2点を考えるとイモータルヴァース(クイーンエリザベス2世S3着)、サプレザ(サンチャリオットS1着)は十分条件を満たしている。日本馬ではキョウワジャンヌ(秋華賞2着)が面白い。富士S組のライブコンサート、レインボーペガサス、ブリッツェンは芝マイル戦の複勝率は決して高くない。エイシンアポロンに関しては前述した通りだ。

まとめるとイモータルヴァースとサプレザ、グランプリボスに単勝の妙味。連軸候補でリアルインパクトとリディル。穴でキョウワジャンヌ。以上のような見立てで馬券を組み立ててみたい。

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
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