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第546回 豪華メンバーが集結!エリザベス女王杯を分析する

2011/11/10(木)

今年のエリザベス女王杯は日英オークス馬5頭を始め、豪華な顔ぶれがそろった。海外からは昨年のこのレースを圧勝したスノーフェアリーが連覇を狙って再来日。さらに今年の英独オークス馬ダンシングレインも参戦する。迎える日本勢はG1・5勝の女王アパパネ、秋華賞馬アヴェンチュラ、重賞3連勝中のイタリアンレッド、G1・3着以内4回のホエールキャプチャ、阪神JF勝ち馬で無敗のレーヴディソールなど。まさに女王決定戦にふさわしいメンバーがそろったといえるだろう。果たして牝馬の頂点に立つのはどの馬だろうか。いつも通り、過去10年のデータを基に分析していきたい。データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 エリザベス女王杯の前走レース別成績

順位
前走レース名
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
1
秋華賞 5- 2- 2-36/45
11.1%
15.6%
20.0%
102%
37%
2
天皇賞(秋) 2- 1- 1- 0/ 4
50.0%
75.0%
100.0%
152%
205%
3
京都大賞典 1- 2- 0- 0/ 3
33.3%
100.0%
100.0%
2570%
1226%
4
英セントレジャー 1- 0- 0- 0/ 1
100.0%
100.0%
100.0%
850%
220%
5
ドバイワールドC 1- 0- 0- 0/ 1
100.0%
100.0%
100.0%
590%
240%
6
府中牝馬S 0- 4- 5-54/63
0.0%
6.3%
14.3%
0%
34%
7
エルムS 0- 1- 0- 0/ 1
0.0%
100.0%
100.0%
0%
210%
8
E.P.テイラーS 0- 0- 1- 0/ 1
0.0%
0.0%
100.0%
0%
455%
9
スワンS 0- 0- 1- 0/ 1
0.0%
0.0%
100.0%
0%
210%
10
そのほか 0- 0- 0-40/40
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%

上の表1はエリザベス女王杯の前走レース別成績である。個別レースで出走頭数が抜けているのは、秋華賞府中牝馬S。秋華賞組は好走馬9頭を出しており、勝ち馬5頭を輩出。好走率はそれほど高くないが、同組の取捨が重要なカギといっていいだろう。府中牝馬S組は勝ち馬こそ出ていないものの、好走馬は秋華賞組と同じ9頭。古馬のローテーションは府中牝馬S→エリザベス女王杯が最もポピュラーで、同組を無視するわけにはいかない。以下では前走レース別に秋華賞組、府中牝馬S組、そのほかの組にわけて分析していきたい。

■表2 秋華賞組のエリザベス女王杯好走馬

着順
人気
馬名
前走着順(着差)
10年
3
1
アパパネ 1着(-0.1)
09年
3
1
ブエナビスタ 3着(0.0)
08年
1
4
リトルアマポーラ 6着(0.3)
07年
1
1
ダイワスカーレット 1着(-0.2)
06年
2
7
フサイチパンドラ 3着(0.3)
03年
1
2
アドマイヤグルーヴ 2着(0.1)
2
1
スティルインラブ 1着(-0.1)
02年
1
1
ファインモーション 1着(-0.6)
01年
2
2
ローズバド 2着(0.1)

まずは秋華賞組から見ていこう(表2参照)。好走条件ははっきりしており、秋華賞で3着以内かつ勝ち馬から0.3秒差以内であること。昨年3着アパパネを始め、8頭が同条件に合致している。秋華賞で勝ち馬から僅差の2、3着なら、エリザベス女王杯で好走する資格はある。

■表3 府中牝馬S組のエリザベス女王杯好走馬

着順
人気
馬名
前走着順
主なG1実績
備考
08年
2
1
カワカミプリンセス
2着
秋華賞1着  
3
2
ベッラレイア
3着
オークス2着  
06年
3
4
ディアデラノビア
3着
オークス3着  
05年
2
5
オースミハルカ
3着
エリザベス女王杯2着  
04年
2
5
オースミハルカ
1着
  クイーンS1着
3
4
エルノヴァ
5着
   
02年
2
2
ダイヤモンドビコー
1着
  中山牝馬S1着
3
4
レディパステル
3着
オークス1着  
01年
3
5
ティコティコタック
2着
秋華賞1着  

府中牝馬S組のエリザベス女王杯好走馬をまとめたのが表3。必須条件は府中牝馬S5着以内。好走馬はすべて同条件をクリアしており、できれば3着以内が望ましい。そしてG1実績がある馬も多く、6頭はG1で3着以内に好走したことがあった。同実績を持っていなかったのは、02年2着ダイヤモンドビコー、04年2着オースミハルカ、同年3着エルノヴァ。そのうち2頭は前走府中牝馬S1着で、同年にほかの重賞も勝利していた

■表4 そのほかのエリザベス女王杯好走馬

着順
人気
馬名
前走
主なG1勝ち鞍
備考
10年
2
2
メイショウベルーガ 京都大賞典1着   京都大賞典1着
09年
1
11
クィーンスプマンテ 京都大賞典9着   みなみ北海道S1着
2
12
テイエムプリキュア 京都大賞典14着   日経新春杯1着
07年
2
3
フサイチパンドラ エルムS11着 エリザベス女王杯1着  
3
2
スイープトウショウ スワンS4着 エリザベス女王杯1着  
06年
3
2
スイープトウショウ 天皇賞(秋)5着 エリザベス女王杯1着  
05年
1
2
スイープトウショウ 天皇賞(秋)5着 宝塚記念1着  
3
4
アドマイヤグルーヴ 天皇賞(秋)17着 エリザベス女王杯1着  
04年
1
2
アドマイヤグルーヴ 天皇賞(秋)3着 エリザベス女王杯1着  
01年
1
4
トゥザヴィクトリー ドバイワールドC2着    

表4にまとめたのは前走秋華賞、府中牝馬S以外のレースに出走して、エリザベス女王杯で好走した馬。前走レースは天皇賞(秋)組が4頭、京都大賞典組が3頭。特に過去2年は京都大賞典組から連対馬が出ている。ここでもG1実績が重要になり、6頭はすでにG1勝ち馬だった。同実績を持っていなかった4頭中3頭は同年に芝2400m以上のオープンクラスのレースを勝利していた

■表5 エリザベス女王杯に出走した外国馬

着順
人気
馬名
主なG1実績
10年
1
4
スノーフェアリー 英オークス1着
16
8
アーヴェイ フラワーボウル招待S1着
09年
4
3
シャラナヤ オペラ賞1着
08年
10
13
トレラピッド  
16
10
フェアブリーズ リディアテシオ賞2着
05年
16
7
サミットヴィル サンチャリオットS2着
04年
15
10
ウォートルベリー  
03年
3
10
タイガーテイル E.P.テイラーS2着
8
6
アナマリー ナッソーS2着

次に表5ではエリザベス女王杯に出走した外国馬をまとめてみた。過去に好走したのは03年タイガーテイルと10年1着スノーフェアリー。この2頭の共通点を探すのは難しいが、09年に4着と善戦したシャラナヤ、昨年の勝ち馬スノーファアリーはともに欧州でG1を勝利していた

■表6 エリザベス女王杯に出走した3歳馬

出走頭数
G1連対馬の数
3歳牝馬のエリザベス女王杯成績
11年
7頭
5頭
 
10年
4頭
4頭
1着 3着 9着 15着  
09年
5頭
3頭
3着 4着 6着 13着 14着  
08年
9頭
3頭
1着 4着 6着 8着 10着 12着 13着 15着 中止
07年
2頭
2頭
1着 11着  
06年
8頭
5頭
1着 4着 5着 6着 9着 10着 13着  
05年
4頭
2頭
5着 6着 11着 15着  
04年
5頭
1頭
5着 7着 11着 12着 14着  
03年
7頭
3頭
1着 2着 7着 9着 10着 12着 14着  
02年
5頭
4頭
1着 5着 6着 7着 12着  
01年
5頭
3頭
2着 4着 5着 10着 15着  

最後にエリザベス女王杯における3歳馬のデータを一つ(表6参照)。3歳のG1連対馬が3頭以上出走していた年は計7回あり、そのうち6回で3歳馬が連対を果たしている(01〜03、06、08、10年)。例外はクィーンスプマンテとテイエムプリキュアのいったいったで決まった09年。この年の3〜4着は3歳馬で、前述の2頭がいなければ、3歳馬のワンツーフィニッシュの可能性があった。今年の3歳のG1連対馬は過去最多タイの5頭。今年も3歳馬が2着以内に1頭は入ると決めてもいいかもしれない。

<結論>
それでは今年のエリザベス女王杯を展望していこう。今年の出走予定馬を前走レース別にまとめてみた。

■表7 今年の秋華賞組のエリザベス女王杯出走予定馬

馬名
前走着順(着差)
アヴェンチュラ 1着(-0.2)
エリンコート 10着(1.3)
ホエールキャプチャ 3着(0.4)

2011/10/16 京都11R 秋華賞(G1)1着 4番 アヴェンチュラ

今年の秋華賞組は上記の3頭(表7参照)。その中で「秋華賞3着以内かつ勝ち馬から0.3秒差以内」に合致するのは、秋華賞勝ち馬アヴェンチュラのみ。同馬は夏に復帰してから3連勝。まだ底を見せていない感があり、エリザベス女王杯でも大いに期待できそうだ。オークス馬エリンコートは勝ち馬から1.3秒も離された10着。さすがに巻き返すのは厳しいだろう。問題はホエールキャプチャ。同馬は勝ち馬から0.4秒差の3着。勝ち馬とはコースロスの差があり、完敗とはいえない内容だった。わずか0.1秒足りないだけなので、押さえ候補として残しておきたい。

■表8 今年の府中牝馬S組のエリザベス女王杯出走予定馬

馬名
前走着順
主なG1実績
備考
アニメイトバイオ
2着
秋華賞2着  
アパパネ
14着
ヴィクトリアM1着  
イタリアンレッド
1着
  小倉記念1着
サンテミリオン
11着
オークス1着  
フミノイマージン
3着
   
ブロードストリート
9着
秋華賞2着  
レディアルバローザ
8着
ヴィクトリアM3着  

上の表8が今年の府中牝馬S組。前走5着以内の条件をクリアしているのは、アニメイトバイオ、イタリアンレッド、フミノイマージン。その中でG1・3着以内があるのはアニメイトバイオ。同馬は昨年の秋華賞で2着に好走。その後、いまひとつの成績が続いたものの、今夏から復調気配で近走は安定した走り。昨年のこのレースでは3番人気に支持されながら15着と大敗してしまったが、今年は上位争いを演じても不思議でない。イタリアンレッドは「府中牝馬S1着、同年のほかの重賞勝利」に合致。ここにきての勢いは本物で、G1初挑戦でも楽しみは十分あるだろう。アパパネは実績ナンバー1だが、前走が14着と大敗。休み明けは走らないタイプだが、データ的には推奨しづらい。

■表9 今年のそのほかのエリザベス女王杯出走予定馬

馬名
前走
主なG1勝ち鞍
オールザットジャズ 巻特別1着  
グルヴェイグ 堀川特別2着  
シンメイフジ 福島牝馬S9着  
レインボーダリア 甲斐路S4着  
レーヴディソール チューリップ賞1着 阪神JF
ワルキューレ 大原S2着  

続いてそのほかのエリザベス女王杯出走予定馬をまとめたのが表9。今年の同組は実績に乏しい馬が多く、G1勝ち馬はレーヴディソールのみ。ただし、同馬のG1勝ちは阪神JF。過去の同組の好走馬はエリザベス女王杯や宝塚記念を勝利していた。初距離や長期休養明けと不安も多く、データ的には買いづらい。

■表10 今年の外国馬のエリザベス女王杯出走予定馬

馬名
前走
主なG1実績
スノーフェアリー 英チャンピオンS3着 英オークス1着
ダンシングレイン チャンピオンズF&MS1着 英オークス1着

2010/11/14 京都11R エリザベス女王杯(G1)1着 6番 スノーフェアリー

最後に外国馬(表10参照)だが、今年は2頭とも「欧州のG1勝ち」をクリア。スノーフェアリーはいわずと知れた昨年のこのレースの勝ち馬。今年はG1勝ちこそないものの、G1で2着2回3着2回の実績。欧州の牡馬トップクラス相手に互角の勝負を演じてきた。今年も日本勢を圧倒しても不思議ではないだろう。もう1頭のダンシングレインは今年の英独オークス勝ち馬。昨年のスノーフェアリーと実績が似ており、能力はここでも通用するはずだ。

府中牝馬S組以外から勝ち馬を選ぶと、秋華賞勝ち馬アヴェンチュラ、外国勢のスノーフェアリーとダンシングレインが最有力候補といえそうだ。相手には秋華賞3着ホエールキャプチャ、府中牝馬S組のアニメイトバイオとイタリアンレッドを挙げておきたい。あとは表6のデータで示したように、今年は3歳馬が2着以内に入る可能性が高い年。4歳以上を軸にするなら、相手には3歳を選んだほうがいいだろう。

ライタープロフィール

フランキー森山(ふらんきー もりやま)

1984年1月、神奈川県生まれ。重賞レースにおいては、毎年同じようなステップで出走してくる馬が多いことから、データ競馬の有効性に着目。データde出〜たでは主に過去の好走馬の実績を重視し、予想を展開している。馬券を買うのはもちろん、競馬場へ行くことも好きなタイプ。好きなレースは平安S。05年に中央競馬の全場踏破達成。その後は、地方、海外の競馬場へもたびたび訪れている。

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