第545回 同一重賞連覇を考える|競馬情報ならJRA-VAN

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第545回 同一重賞連覇を考える

2011/11/7(月)

重賞連勝は勢いがあれば可能かもしれないが、同一重賞連覇はなかなか難しい。そのカテゴリーのスペシャリストでも、相手関係、状態、天候等が変わって1年前と同じ結果を出すのは容易ではない。そう痛感させられたのは今年の天皇賞(秋)。連覇を狙ったブエナビスタは直線で前が詰まる不利を受けたものの、国内で初めて馬券圏外の4着に敗退した。そこで今回は同一重賞連覇に注目。今週に行われるエリザベス女王杯でも前年勝ち馬スノーフェアリーの連覇なるかどうかに注目が集まっており、タイムリーな話題だろう。データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 同一重賞連覇に挑んだ馬の成績(09年以降)

着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
11- 13- 10- 68/102
10.8%
23.5%
33.3%
55%
69%

上の表1にまとめたのは同一重賞連覇に挑んだ馬の成績。集計期間は09年以降を対象にしており、08年の勝ち馬が翌09年のレースに出走したケースも含む。最近では前述のブエナビスタ以外に、セントウルSのダッシャーゴーゴー(3着)、エルムSのクリールパッション(6着)、シリウスSのキングスエンブレム(2着)が該当する。計102頭が挑戦しており、勝率は10.8%。ほぼ10頭に1頭が連覇を達成している計算だ。好走率は全体的にまずまずだが、単・複回収率はやや低め。前年の勝ち馬が好走することはよくあっても、馬券的な妙味はあまりないといえるだろう。

■表2 同一重賞連覇を達成した馬(09年以降)

馬名
レース名
初勝利
連覇
人気
オッズ
人気
オッズ
ナリタクリスタル 新潟記念
10年
5
9.4
11年
5
8.2
キンシャサノキセキ 高松宮記念
10年
1
3.7
11年
3
4.5
キンシャサノキセキ 阪神C
09年
1
4.7
10年
2
3.9
キャプテントゥーレ 朝日チャレンジC
09年
1
2.4
10年
2
3.1
ネヴァブション アメリカJCC
09年
4
7.0
10年
5
9.0
マツリダゴッホ オールカマー
08年
1
1.4
09年
3
1.4
カノヤザクラ アイビスサマーダッシュ
08年
2
5.4
09年
3
7.5
ミヤビランベリ 七夕賞
08年
7
19.2
09年
1
4.6
ウオッカ 安田記念
08年
2
4.1
09年
1
1.8
カンパニー 中山記念
08年
2
5.2
09年
1
3.6
アドマイヤフジ 中山金杯
08年
3
6.4
09年
4
8.3

2010/1/24 中山11R アメリカジョッキーC(G2)1着 9番 ネヴァブション

表2にまとめたのは同一重賞連覇を達成した馬(09年以降)。毎年1頭は必ず同一重賞連覇を達成しており、今年はこれまでにキンシャサノキセキが高松宮記念、ナリタクリスタルが新潟記念で連覇を成し遂げた。レース別では、アドマイヤフジ(08・09年中山金杯)、カンパニー(08・09年中山記念)、マツリダゴッホ(08・09年オールカマー)、ネヴァブション(09・10年アメリカJCC)が中山の重賞を連覇。中山はほかの競馬場よりも同一重賞連覇が達成しやすいといえるかもしれない。

人気とオッズの面では、ほとんどが2年連続で上位人気に推されていた馬たち。該当馬11頭中10頭は2年連続で5番人気以内かつ単勝オッズ10.0倍未満だった。例外は08年七夕賞を7番人気(19.2倍)で制したミヤビランベリ。前年の勝ち馬で翌年に大きく人気を落としている場合、連覇は難しいと判断していいだろう。

■表3 同一G1連覇に挑んだ馬の成績(01年以降)

レース名
勝ち馬
翌年の成績
フェブラリーS
09年
サクセスブロッケン
3着
08年
ヴァーミリアン
6着
05年
メイショウボーラー
15着
04年
アドマイヤドン
5着
01年
ノボトゥルー
3着
高松宮記念
10年
キンシャサノキセキ
1着
08年
ファイングレイン
17着
07年
スズカフェニックス
3着
06年
オレハマッテルゼ
5着
02年
ショウナンカンプ
7着
01年
トロットスター
5着
天皇賞(春)
09年
マイネルキッツ
2着
07年
メイショウサムソン
2着
安田記念
08年
ウオッカ
1着
05年
アサクサデンエン
2着
宝塚記念
09年
ドリームジャーニー
4着
04年
タップダンスシチー
7着
02年
ダンツフレーム
7着
スプリンターズS
09年
ローレルゲレイロ
14着
05年
サイレントウィットネス
4着
04年
カルストンライトオ
10着
03年
デュランダル
2着
02年
ビリーヴ
2着
天皇賞(秋)
10年
ブエナビスタ
4着
08年
ウオッカ
3着
06年
ダイワメジャー
9着
04年
ゼンノロブロイ
2着
02年
シンボリクリスエス
1着
エリザベス女王杯
08年
リトルアマポーラ
7着
06年
フサイチパンドラ
2着
05年
スイープトウショウ
2着
04年
アドマイヤグルーヴ
3着
03年
アドマイヤグルーヴ
1着
マイルCS
06年
ダイワメジャー
1着
05年
ハットトリック
8着
04年
デュランダル
8着
03年
デュランダル
1着
01年
ゼンノエルシド
14着
ジャパンC
08年
スクリーンヒーロー
13着
04年
ゼンノロブロイ
3着
01年
ジャングルポケット
5着
ジャパンCD
07年
ヴァーミリアン
3着
04年
タイムパラドックス
4着
有馬記念
09年
ドリームジャーニー
13着
07年
マツリダゴッホ
12着
04年
ゼンノロブロイ
8着
02年
シンボリクリスエス
1着

2011/3/27 阪神11R 高松宮記念(G1)1着 4番 キンシャサノキセキ

表3では同一G1連覇に挑んだ馬の成績(01年以降)をレース別にまとめてみた。全体の成績は【7.8.7.25】で、勝率14.9%、連対率31.9%、複勝率48.9%。連覇は難しくても、ほぼ3回に1回は3着以内に入っている。G1に限れば、前年勝ち馬は好走しやすいといえるだろう。

今週から始まる国際G1シリーズ「ジャパン・オータムインターナショナル」。ここからはそのシリーズ4戦と有馬記念について詳しく見ていこう。まずエリザベス女王杯は4頭が連覇に挑戦して【1.2.1.1】(アドマイヤグルーヴは03〜05年に出走)。このレースはG1の中でも特に前年覇者が安定した成績を残している。古馬に開放されてから今年で16年目。これまでに98・99年メジロドーベル、03・04年アドマイヤグルーヴが連覇を達成している。今年のスノーフェアリーにも連覇の可能性は十分にありそうだ。

マイルCSでも4頭が連覇に挑戦して【2.0.0.3】(デュランダルは03〜05年に出走)。こちらは勝つか負けるかという両極端な数字になっている。連覇を達成したのは03・04年デュランダル、06・07年ダイワメジャー。両者は連覇のかかる年で1番人気に支持されていた。

ジャパンCは3頭が連覇に挑戦して【0.0.1.2】。このレースは特に連覇が難しく、81年の創設以来、連覇を成し遂げた馬は1頭もいない。01年覇者テイエムオペラオーは翌年も1番人気に推されながら、2歳年下のダービー馬ジャングルポケットに敗れて2着。04年覇者ゼンノロブロイも翌年に1番人気だったが、勝ち馬アルカセット、2着ハーツクライに次ぐ3着だった。

ジャパンCダートは過去11回しか行われておらず、まだ歴史が浅い。その中でカネヒキリが05・08年に制しているが、連覇を達成した馬はいない。01年以降では2頭が連覇に挑戦して、タイムパラドックス(04年1着→05年4着)、07年ヴァーミリアン(07年1着→08年3着)という結果。2頭ともに大崩れはしていないものの、連覇を阻まれている。

有馬記念は4頭が連覇に挑戦して【1.0.0.3】。02・03年にシンボリクリスエスが史上4頭目の同レース連覇を成し遂げたが、その後は04年ゼンノロブロイ(2番人気8着)、07年マツリダゴッホ(2番人気12着)、09年ドリームジャーニー(4番人気13着)と上位人気に推されても惨敗するケースが目立っている。

ライタープロフィール

フランキー森山(ふらんきー もりやま)

1984年1月、神奈川県生まれ。重賞レースにおいては、毎年同じようなステップで出走してくる馬が多いことから、データ競馬の有効性に着目。データde出〜たでは主に過去の好走馬の実績を重視し、予想を展開している。馬券を買うのはもちろん、競馬場へ行くことも好きなタイプ。好きなレースは平安S。05年に中央競馬の全場踏破達成。その後は、地方、海外の競馬場へもたびたび訪れている。

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