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第542回 今年は混戦!?秋の天皇賞を分析する

2011/10/27(木)

今週は秋の天皇賞。やや手薄な印象もあった昨年に比べ、今年は多くの実績馬、そして上がり馬が顔を揃えた。このメンバーでもブエナビスタが連覇を達成できるのか、それともライバルの台頭があるのか。データから分析してみたい。データの分析には、JRA-VAN DataLab.TARGET frontier JV馬天楼 for データde出〜たを利用し、集計期間は過去10年とした。

■表1 人気別成績

人気
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収
複回収
1
5-2-1-2/10
50.0%
70.0%
80.0%
139%
103%
2
0-2-3-5/10
0.0%
20.0%
50.0%
0%
84%
3
1-0-1-8/10
10.0%
10.0%
20.0%
65%
35%
4
2-1-1-6/10
20.0%
30.0%
40.0%
270%
107%
5
1-1-0-8/10
10.0%
20.0%
20.0%
115%
50%
6
0-0-1-9/10
0.0%
0.0%
10.0%
0%
69%
7
0-3-0-7/10
0.0%
30.0%
30.0%
0%
191%
8
0-0-0-10/10
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
9
0-0-1-9/10
0.0%
0.0%
10.0%
0%
56%
10
0-0-1-9/10
0.0%
0.0%
10.0%
0%
56%
11〜 1-1-1-66/69
1.4%
2.9%
4.3%
109%
48%

2010/10/31 東京11R 天皇賞(秋)(G1)1着 2番 ブエナビスタ 1番人気

人気別では、1番人気が【5.2.1.2】で連対率70.0%と安定した成績。1番人気が苦戦続きだった以前の様相からは一変している。ただ、2番人気は勝利がなく、3番人気も1連対止まり。過去10年、1〜3番人気が1、2着を占めた年は2回(うち1回は中山)しかなく、1番人気の安定感の割に波乱の余地もあるレースだ。

■表2 枠番別成績(02年中山除く)

枠番
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収
複回収
1枠
3-1-1-12/17
17.6%
23.5%
29.4%
475%
144%
2枠
1-1-2-13/17
5.9%
11.8%
23.5%
67%
115%
3枠
0-0-1-15/16
0.0%
0.0%
6.3%
0%
43%
4枠
0-3-2-13/18
0.0%
16.7%
27.8%
0%
72%
5枠
0-3-0-15/18
0.0%
16.7%
16.7%
0%
73%
6枠
0-0-2-16/18
0.0%
0.0%
11.1%
0%
62%
7枠
4-1-0-17/22
18.2%
22.7%
22.7%
150%
46%
8枠
1-0-1-23/25
4.0%
4.0%
8.0%
10%
15%

02年の中山開催を除いた枠番別の成績では、7枠4勝、1枠3勝。ほかに2、8枠が各1勝で、優勝馬は内枠か外枠に集中している。ただ、8枠から好走したのは1〜2番人気馬のみ。実力を評価された馬以外は、あまり外過ぎるのも良くないだろう。一方、内枠からは14番人気ヘヴンリーロマンスなど、人気薄の好走もある。

■表3 脚質別成績(02年中山除く)

上がり
脚質
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収
複回収
逃げ
0-1-1-7/9
0.0%
11.1%
22.2%
0%
28%
先行
2-3-2-27/34
5.9%
14.7%
20.6%
29%
98%
中団
7-3-5-53/68
10.3%
14.7%
22.1%
173%
88%
後方
0-2-1-37/40
0.0%
5.0%
7.5%
0%
15%
1〜5位
逃げ
0-0-0-0/0
先行
1-3-0-1/5
20.0%
80.0%
80.0%
58%
400%
中団
7-3-4-9/23
30.4%
43.5%
60.9%
514%
256%
後方
0-2-1-19/22
0.0%
9.1%
13.6%
0%
27%
※脚質はTarget frontier JVによる分類

同じく中山を除く9回の脚質別では、「中団」の馬が9レース中7勝。連対馬、好走馬の過半数を占めている。また、上がり3ハロン上位馬にかぎった成績を見ると(表の下半分)、先行した馬が連対率80.0%の好成績。ただ、該当馬が5頭しかおらず、前々から速い脚を使えるような展開にはあまりならない、とも見て取れる。中団からの上がり3ハロン1〜5位馬でも連対率43.5%と高いだけに、まずは差し馬から注目、という見方で良さそうだ。

■表4 年齢別、性別成績

年齢・性別
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収
複回収
3歳
1-2-2-10/15
6.7%
20.0%
33.3%
43%
124%
4歳
6-2-3-33/44
13.6%
18.2%
25.0%
77%
83%
5歳
2-5-4-43/54
3.7%
13.0%
20.4%
153%
77%
6歳
0-1-1-27/29
0.0%
3.4%
6.9%
0%
30%
7歳以上
1-0-0-26/27
3.7%
3.7%
3.7%
42%
9%
牡・セン
7-8-7-133/155
4.5%
9.7%
14.2%
34%
41%
3-2-3-6/14
21.4%
35.7%
57.1%
576%
313%

続いて、年齢と性別の成績。3歳は今年登録がなく、連対率トップは4歳馬。勝率も13.6%と他を大きくリードしている。5歳は2勝で勝率こそ3.7%だが、連対馬7頭、3着以内馬11頭は4歳とほぼ互角だ。6歳以上は今ひとつだけに、中心はこの4〜5歳馬になる。また、性別では好走確率で牝馬が牡・セン馬を圧倒している。

■表5 前走着順別成績(年齢別)

年齢
前走着順
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収
複回収
4歳
1
1-1-0-11/13
7.7%
15.4%
15.4%
153%
40%
2
4-1-0-4/9
44.4%
55.6%
55.6%
124%
144%
3
0-0-0-1/1
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
4
0-0-2-3/5
0.0%
0.0%
40.0%
0%
152%
5
1-0-0-3/4
25.0%
25.0%
25.0%
67%
35%
6〜9
0-0-1-10/11
0.0%
0.0%
9.1%
0%
88%
10〜
0-0-0-1/1
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
4歳以外
1
4-2-5-23/34
11.8%
17.6%
32.4%
296%
109%
2
0-2-1-22/25
0.0%
8.0%
12.0%
0%
20%
3
0-0-0-13/13
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
4
0-2-0-6/8
0.0%
25.0%
25.0%
0%
182%
5
0-2-1-6/9
0.0%
22.2%
33.3%
0%
166%
6〜9
0-0-0-22/22
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
10〜
0-0-0-13/13
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%

表5は、年齢と前走着順の関係を調べたもの。年齢を問わず6着以下から巻き返した馬は1頭(05年ダンスインザムード3着)のみで、前走は5着以内が条件になる。また、4歳の優勝馬は6頭中5頭が前走1〜2着、4歳以外は前走1着からしか優勝馬が出ていない。一方で、前走4〜5着なら4歳以外の方が好走確率は高い

■表6 前走レース別成績(国内好走馬輩出レース)

期間
前走
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収
複回収
過去10年 毎日王冠
3-2-3-52/60
5.0%
8.3%
13.3%
35%
41%
宝塚記念
3-2-1-12/18
16.7%
27.8%
33.3%
43%
82%
京都大賞典
1-2-1-16/20
5.0%
15.0%
20.0%
17%
50%
札幌記念
1-0-2-6/9
11.1%
11.1%
33.3%
842%
193%
神戸新聞杯
1-0-1-1/3
33.3%
33.3%
66.7%
216%
116%
南部杯
1-0-0-2/3
33.3%
33.3%
33.3%
666%
130%
オールカマー
0-1-0-19/20
0.0%
5.0%
5.0%
0%
21%
秋華賞
0-1-0-1/2
0.0%
50.0%
50.0%
0%
515%
大阪杯
0-1-0-1/2
0.0%
50.0%
50.0%
0%
65%
府中牝馬S
0-0-1-0/1
0.0%
0.0%
100.0%
0%
970%
関屋記念
0-0-1-0/1
0.0%
0.0%
100.0%
0%
690%
過去5年 毎日王冠
3-2-1-27/33
9.1%
15.2%
18.2%
64%
53%
宝塚記念
2-1-0-5/8
25.0%
37.5%
37.5%
63%
120%
オールカマー
0-1-0-11/12
0.0%
8.3%
8.3%
0%
35%
大阪杯
0-1-0-0/1
0.0%
100.0%
100.0%
0%
130%
札幌記念
0-0-2-4/6
0.0%
0.0%
33.3%
0%
65%
神戸新聞杯
0-0-1-0/1
0.0%
0.0%
100.0%
0%
150%
関屋記念
0-0-1-0/1
0.0%
0.0%
100.0%
0%
690%

最後に表6は、前走レース別の成績。毎日王冠組と宝塚記念組の好走が多く、特に宝塚記念組の好走確率が高い。また、06年以降は毎日王冠組が毎年連対馬を出し、3勝、2着2回、3着1回。この5年間では連対馬10頭中8頭がこの両レースから出ている。対して、京都大賞典組の好走馬はすべて04年以前で、05年以降は【0.0.0.10】。オールカマー組も不振だ。

【結論】
以前に比べ1番人気の安定感が目立つ秋の天皇賞。優勝馬は内枠か外枠ばかりで、脚質は差し馬優勢。年齢は4〜5歳、性別では牝馬の強さが目立つ。また、宝塚記念からの直行馬の成績が良く、近年は毎日王冠組も毎年連対馬を出している。前走着順は5着以内が3着以内馬の大半を占める。

2011/10/9 東京11R 毎日王冠(G2)1着 8番 ダークシャドウ

今年の登録馬で、前走5着以内(表5)かつ、好走確率の高い宝塚記念組や、好走馬の多い毎日王冠組(表6)に該当するのは、エイシンフラッシュダークシャドウブエナビスタミッキードリームの4頭。しかし、その他のデータを見るとこの4頭は一長一短。ブエナビスタのように4歳以外で前走2着以下は過去10年未勝利(表5。96年バブルガムフェロー1着が最後)。そして前走3着馬(エイシンフラッシュ、ミッキードリーム)は過去10年好走もない。また、表は掲載しなかったが、ダークシャドウやミッキードリームのようなG1未経験馬は91年プレクラスニーの繰り上がり1着以来優勝はなく、エイシンフラッシュも一昨年のダービー以来1年以上勝利がないのは減点材料だ。最終的には枠順(表2)も加味したいが、現時点では、好成績の1番人気(表1)に推されると予想される、牝馬(表4)のブエナビスタ。そして前走3着よりは1着(表5)という点でダークシャドウの2頭を、この4頭の中では上位に挙げておく。

ただ、上記のように4頭とも不安材料があるだけに、別路線組(前走5着以内)まで手を広げた組み立てが良いだろう。中でも妙味がありそうなのは、4歳の前走1着より4歳以外の前走4〜5着の方が連対率や複勝率が高いことから、京都大賞典組ならジャガーメイル。また、5歳で前走1着(札幌記念)のトーセンジョーダンあたりだろうか。

ライタープロフィール

浅田知広(あさだ ともひろ)

1970年12月、埼玉県生まれ。立命館大学文学部中退後、夕刊紙レース部のアルバイト、競馬データベース会社を経て、現在はフリー。パソコンが広く普及する以前から、パソコン通信でデータ手入力方式の競馬予想ソフトを公開するなど、競馬のみならずPCやネットワークにも精通。その知識を活かし、Webや雑誌で競馬ライターとして活躍するかたわら、ネットワークの専門誌にも連載を持つ。

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