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第540回 史上7頭目の三冠馬誕生なるか!?

2011/10/20(木)

今週日曜日は京都競馬場で菊花賞が行われる。注目は何と言ってもオルフェーヴル。ディープインパクト以来となる牡馬クラシック三冠がかかっている。史上7頭目となる三冠馬は果たして誕生するのか。あるいは伏兵馬が三冠を阻止するのか。難解な芝3000mの一戦を占っていきたい。データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 菊花賞出走馬の前走レース別成績(過去10年)

順位
前走レース名
着別度数
勝率
連対率
複勝率
1
神戸新聞杯 7- 5- 7-49/68
10.3%
17.6%
27.9%
2
セントライト記念 1- 2- 1-35/39
2.6%
7.7%
10.3%
3
九十九H1000 1- 0- 0- 1/ 2
50.0%
50.0%
50.0%
4
野分特別1000 1- 0- 0- 0/ 1
100.0%
100.0%
100.0%
5
札幌記念 0- 1- 0- 3/ 4
0.0%
25.0%
25.0%
6
鳴滝特別1000 0- 1- 0- 1/ 2
0.0%
50.0%
50.0%
7
京都大賞典 0- 1- 0- 0/ 1
0.0%
100.0%
100.0%
8
朝日チャレンジC 0- 0- 1- 4/ 5
0.0%
0.0%
20.0%
9
兵庫特H1000 0- 0- 1- 1/ 2
0.0%
0.0%
50.0%
10
兵庫特別1000 0- 0- 0- 2/ 2
0.0%
0.0%
0.0%

上の表1は過去10年の菊花賞出走馬の前走レース別成績。同レースのトライアルである神戸新聞杯組とセントライト記念組が圧倒的に優勢だ。それも前者の神戸新聞杯組がより優勢。勝ち馬7頭、2〜3着馬も半数以上が同組であり、最重要ステップレースだ。ただし、神戸新聞杯の着順がそのまま菊花賞に直結するとは限らない。過去10年、神戸新聞杯→菊花賞と連勝した馬は05年ディープインパクトのみ。神戸新聞杯勝ち馬が強いというわけではないのだ。詳細は以下のことでも明らかになる。

■表2 前走神戸新聞杯組の着差別成績(過去10年)

前走着差
着別度数
勝率
連対率
複勝率
勝2.0〜 0- 0- 0- 0/ 0      
勝1.0〜1.9 0- 0- 0- 0/ 0      
勝0.6〜0.9 0- 0- 0- 1/ 1
0.0%
0.0%
0.0%
勝0.3〜0.5 1- 0- 0- 1/ 2
50.0%
50.0%
50.0%
勝0.1〜0.2 0- 0- 0- 1/ 1
0.0%
0.0%
0.0%
勝0.0 0- 2- 1- 0/ 3
0.0%
66.7%
100.0%
負0.0 0- 0- 0- 2/ 2
0.0%
0.0%
0.0%
負0.1〜0.2 3- 0- 0- 2/ 5
60.0%
60.0%
60.0%
負0.3〜0.5 1- 0- 4-10/15
6.7%
6.7%
33.3%
負0.6〜0.9 1- 1- 1-14/17
5.9%
11.8%
17.6%
負1.0〜1.9 1- 2- 1- 9/13
7.7%
23.1%
30.8%
負2.0〜2.9 0- 0- 0- 9/ 9
0.0%
0.0%
0.0%
負3.0〜3.9 0- 0- 0- 0/ 0      
負4.0〜 0- 0- 0- 0/ 0      

上の表2は前走神戸新聞杯組の着差別成績。前述したように前走1着で菊花賞を勝利したのはディープインパクトだけ。同馬よりも神戸新聞杯を大きな差で勝ったゼンノロブロイだったが、本番では2番人気4着に終わった。逆に負けていても0.1〜0.2秒以内の僅差ならば【3.0.0.2】という成績。好走馬はオウケンブルースリ、アサクサキングス、ソングオブウインドと近年よく出ている。0.3〜0.5秒差の負けでも【1.0.4.10】と、3着馬まで含めると好走馬は多い。それどころか1.0〜1.9秒以上という通常ならば惨敗で、軽視しがちな馬でも【1.2.1.9】と好走馬が出ている。さすがに2.0秒以上負けていた馬からの巻き返しはない。

■表3 前走神戸新聞杯組の着差別成績(07年以降)

前走着差
着別度数
勝率
連対率
複勝率
勝2.0〜 0- 0- 0- 0/ 0      
勝1.0〜1.9 0- 0- 0- 0/ 0      
勝0.6〜0.9 0- 0- 0- 0/ 0      
勝0.3〜0.5 0- 0- 0- 1/ 1
0.0%
0.0%
0.0%
勝0.1〜0.2 0- 0- 0- 1/ 1
0.0%
0.0%
0.0%
勝0.0 0- 1- 0- 0/ 1
0.0%
100.0%
100.0%
負0.0 0- 0- 0- 0/ 0
負0.1〜0.2 2- 0- 0- 0/ 2
100.0%
100.0%
100.0%
負0.3〜0.5 1- 0- 2- 4/ 7
14.3%
14.3%
42.9%
負0.6〜0.9 0- 0- 0- 9/ 9
0.0%
0.0%
0.0%
負1.0〜1.9 0- 1- 0- 7/ 8
0.0%
12.5%
12.5%
負2.0〜2.9 0- 0- 0- 2/ 2
0.0%
0.0%
0.0%
負3.0〜3.9 0- 0- 0- 0/ 0      
負4.0〜 0- 0- 0- 0/ 0      

神戸新聞杯が現在の阪神芝2400mで行われるようになったのは07年以降のことだ。そこで07年以降に限定して前走神戸新聞杯組の着差別成績を調べてみることにする(表3参照)。勝ち馬から好走馬があまり多くないのは依然として同じ傾向。敗退からの巻き返しが多くなっている。ただし、0.1〜0.5秒以内の負けに好走馬が集中している印象はないだろうか。0.6秒以上負けていて巻き返したのは、08年フローテーションのみだ。神戸新聞杯の距離が2000mから2400mとなり、本番に近くなったことで少しは関連性が増しているのかもしれない。

■表4 前走神戸新聞杯で0.6秒以上負けて巻き返した馬(過去10年)

着順
人気
馬名
日本ダービー
08年
2
15
フローテーション 8着(0.8秒差)
05年
2
6
アドマイヤジャパン 10着(2.0秒差)
03年
1
5
ザッツザプレンティ 3着(0.2秒差)
2
4
リンカーン 8着(1.2秒差)
3
1
ネオユニヴァース 優勝
02年
1
10
ヒシミラクル 不出走
3
3
メガスターダム 4着(0.2秒差)

再び調査範囲を過去10年に広げて神戸新聞杯で0.6秒以上負けながら巻き返した馬を具体的に見ていこう。表4の通り7頭の馬が該当する。そのうちヒシミラクルを除く6頭は春に日本ダービーに出走していた。そこでの着順・着差はあまり関係なく、フローテーションはダービー8着、アドマイヤジャパンは10着と敗れていながら菊花賞で好走を果たした。3000mの距離適性は、日本ダービーの実績だけでは占えない。そこがこのレースの難しいところである。

■表5 前走セントライト記念組で好走した馬

着順
人気
馬名
前着
芝2400m以上の実績
09年
2
7
フォゲッタブル
3
生田特別1着
07年
3
1
ロックドゥカンブ
1
 
04年
2
4
ホオキパウェーヴ
2
青葉賞2着
01年
1
6
マンハッタンカフェ
4
阿寒湖特別1着

次にセントライト記念組の好走馬を見ていこう。過去10年でも該当馬はひどく少ない。上の表5の通りわずか4頭だけだ。最近では09年2着のフォゲッタブル。勝ち馬は01年のマンハッタンカフェのみ。有力馬が神戸新聞杯に集まりやすいことも、不振である大きな要因であろう。それでもセントライト記念組で買える条件を探すとすると、まずは同レースで4着以内に入っていること。そして過去に芝2400mのレースで好走実績があるということ。距離実績がなかったロックドゥカンブはデビューから4戦4勝の無敗馬。それぐらいの強調材料がないと、なかなか狙いにくい。

再び表1に戻り、他の組を調べると古馬1000万クラス以上のレースでの実績が必要になることがわかる。過去10年では九十九里特別、野分特別、兵庫特別といったレースから好走馬が出ている。

【結論】
それでは今年の菊花賞を展望していこう。出走予定馬は以下の表6の通りだ。

■表6 今年の菊花賞出走予定馬

順位
馬名
前走成績
1
ウインバリアシオン 神戸新聞杯2着(0.4)
1
オルフェーヴル 神戸新聞杯1着
1
サダムパテック セントライト記念3着
1
トーセンラー セントライト記念2着
1
フェイトフルウォー セントライト記念1着
1
フレールジャック 神戸新聞杯(0.8)
7
ベルシャザール セントライト記念4着
7
ユニバーサルバンク セントライト記念11着
9
ショウナンマイティ 神戸新聞杯(1.0)
10
サンビーム 鳴滝特別1着
10
シゲルリジチョウ 美作特別1着
10
ダノンマックイン 兵庫特別1着
13
ダノンミル 神戸新聞杯(1.2)
13
ロッカヴェラーノ ムーニRC6着
15
アドマイヤラクティ 500万1着
15
イグアス 神戸新聞杯(1.3)
15
ギュスターヴクライ 兵庫特別3着
15
ゴッドマスタング 500万1着
15
スーサングレート 兵庫特別4着
15
ハーバーコマンド HTB賞2着
15
ルイーザシアター 九十九里特別5着

2011/9/25 阪神11R 神戸新聞杯(G2)1着 7番 オルフェーヴル
2010/12/26 中山7R ホープフルステークス 1着 7番 ベルシャザール

春の皐月賞と日本ダービーを圧倒的な強さで制したのがオルフェーヴル。同馬は夏を超えて秋になってもその実力を存分に見せつけている。最重要ステップレースとなる神戸新聞杯を2着のウインバリアシオンに0.4秒もの差をつけての完勝。07年以降、神戸新聞杯組は負けていても0.5秒差以内であることが望ましいことを考えると、今年は自然と有力馬が限られてしまう。神戸新聞杯出走馬の中で、ダービーに出走した馬も多くないことも重要なポイント。神戸新聞杯→菊花賞の連勝は難しいものの、オルフェーヴルがディープインパクトに次いで成し遂げ、結局は三冠達成というシナリオが実現となる可能性は高いとみる。逆転があれば前走0.4秒差のウインバリアシオン。今年の神戸新聞杯組はこの2頭に絞ってもいいかもしれない。

前走セントライト記念はより深刻なことになっている。今年は春の実績馬が多く出走していたのだが、セントライト記念で4着以内、芝2400m以上で好走という二つの条件を満たす馬がほとんどいない。あえて挙げれば日本ダービー3着の実績を鑑みてベルシャザール。この1頭のみを推奨する。

他の組では前走1000万クラス以上を勝っているサンビーム、シゲルリジチョウ、ダノンマックインに注目。中でも前走阪神芝2400mの兵庫特別を制したダノンマックインが面白いか。二匹目のドジョウがいるかはわからないが、昨年13番人気で3着と激走したビートブラックと同じ臨戦過程だ。

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
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