第536回 東京開催となった南部杯でカギとなる上がりの脚|競馬情報ならJRA-VAN

JRA公式データ配信サービス JRA-VAN

  • メール:office@jra-van.jp
  • 受付時間:10:00〜17:00
  • ※競馬開催のない土日祝・火曜を除く
  • ホーム
  • サイトマップ
  • JRA-VAN広場

データde出〜た

データde出〜たバックナンバー

第536回 東京開催となった南部杯でカギとなる上がりの脚

2011/10/6(木)

例年の南部杯は盛岡競馬場開催。コースが違うのはもちろん、今年はJRA所属馬が最大11頭出走可能(盛岡開催の昨年は最大6頭)と施行条件も異なるので、過去の傾向を当てはめるのは無理がある。そこで目をつけたのが、「東京ダート1600mのG1」という同じ条件で行なわれるフェブラリーS。当然、開催時期が異なるフェブラリーSの傾向をそのまま引用することはできないが、東京ダート1600mの冬季開催(平年の1回東京)と秋季開催(平年の4、5回東京)の傾向の違いを合わせて分析することで、南部杯の傾向を推測することができるのではないかと考えたのだ。集計対象レースは「近10年(02〜11年)のフェブラリーS」と「近3年(09〜11年)の冬季(1回東京)のダート1600m」および「近3年(08〜10年)の秋季(4、5回東京)のダート1600m」。データの分析には、JRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 人気別成績

人気
フェブラリーS
冬季・東京ダート1600m
秋季・東京ダート1600m
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回率
複回率
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回率
複回率
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回率
複回率
1番人気 8-  0-  1-  1/ 10
80.0%
80.0%
90.0%
202%
121%
19- 10- 12- 22/ 63
30.2%
46.0%
65.1%
78%
85%
26-  19-  15-  37/  97
26.8%
46.4%
61.9%
61%
78%
2番人気 0-  2-  2-  6/ 10
0.0%
20.0%
40.0%
0%
68%
10- 11-  9- 33/ 63
15.9%
33.3%
47.6%
81%
76%
31-  15-  11-  40/  97
32.0%
47.4%
58.8%
133%
95%
3番人気 1-  4-  1-  4/ 10
10.0%
50.0%
60.0%
59%
124%
8-  8-  5- 42/ 63
12.7%
25.4%
33.3%
80%
71%
14-  20-  14-  49/  97
14.4%
35.1%
49.5%
90%
105%
4番人気 0-  1-  2-  7/ 10
0.0%
10.0%
30.0%
0%
71%
6-  8-  9- 40/ 63
9.5%
22.2%
36.5%
65%
86%
9-  12-  14-  62/  97
9.3%
21.6%
36.1%
79%
91%
5番人気 0-  2-  0-  8/ 10
0.0%
20.0%
20.0%
0%
53%
6-  6-  4- 47/ 63
9.5%
19.0%
25.4%
129%
91%
6-   8-   7-  76/  97
6.2%
14.4%
21.6%
73%
78%
6番人気 1-  0-  1-  8/ 10
10.0%
10.0%
20.0%
206%
80%
4-  4-  4- 51/ 63
6.3%
12.7%
19.0%
124%
77%
4-   6-   6-  81/  97
4.1%
10.3%
16.5%
61%
74%
7番人気 0-  1-  0-  9/ 10
0.0%
10.0%
10.0%
0%
36%
6-  5-  2- 50/ 63
9.5%
17.5%
20.6%
212%
96%
1-   5-  11-  80/  97
1.0%
6.2%
17.5%
24%
89%
8番人気 0-  0-  0- 10/ 10
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
1-  1-  6- 55/ 63
1.6%
3.2%
12.7%
28%
72%
3-   3-   7-  84/  97
3.1%
6.2%
13.4%
151%
141%
9番人気 0-  0-  2-  8/ 10
0.0%
0.0%
20.0%
0%
109%
2-  3-  4- 54/ 63
3.2%
7.9%
14.3%
89%
116%
2-   1-   5-  89/  97
2.1%
3.1%
8.2%
46%
60%
10番人気 0-  0-  0- 10/ 10
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
0-  4-  0- 59/ 63
0.0%
6.3%
6.3%
0%
53%
1-   3-   4-  89/  97
1.0%
4.1%
8.2%
42%
88%
11番人気 0-  0-  1-  9/ 10
0.0%
0.0%
10.0%
0%
75%
1-  1-  2- 59/ 63
1.6%
3.2%
6.3%
68%
108%
0-   1-   1-  92/  94
0.0%
1.1%
2.1%
0%
25%
12番人気 0-  0-  0- 10/ 10
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
0-  1-  4- 58/ 63
0.0%
1.6%
7.9%
0%
118%
0-   0-   1-  91/  92
0.0%
0.0%
1.1%
0%
15%
13番人気 0-  0-  0- 10/ 10
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
0-  0-  0- 60/ 60
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
0-   0-   0-  86/  86
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
14番人気 0-  0-  0- 10/ 10
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
0-  1-  0- 58/ 59
0.0%
1.7%
1.7%
0%
58%
0-   3-   0-  76/  79
0.0%
3.8%
3.8%
0%
106%
15番人気 0-  0-  0- 10/ 10
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
0-  1-  1- 55/ 57
0.0%
1.8%
3.5%
0%
84%
0-   1-   1-  70/  72
0.0%
1.4%
2.8%
0%
58%
16番人気 0-  0-  0-  8/  8
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
0-  0-  0- 46/ 46
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
0-   0-   0-  58/  58
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%

過去10年、フェブラリーSでは1番人気が8勝と、G1のなかでも1番人気が非常に強いレースとなっている。また、フェブラリーSが行なわれる冬季の東京ダート1600mの成績を見ると、1番人気の勝率が2番人気を倍近く引き離していることがわかるが、フェブラリーSではその傾向以上に1番人気が勝ちきってしまうようだ。ところが、秋季の成績を見ると、2番人気(勝率32.0%)が1番人気(勝率26.8%)を逆転し、単勝回収率も133%と優秀な数字が残っている。秋季の東京ダート1600mでは2番人気の馬券的な価値が非常に高く、南部杯でも狙ってみる手はあるのではないか。なお、盛岡競馬場で行なわれた過去10年の南部杯では2勝の1番人気に対して、2番人気が6勝。また、1番人気は04年から7連敗中となっている。今年は条件がまったく異なるとはいえ、これも2番人気を後押しするデータではあるだろう。

人気に関するデータでもうひとつ見逃せないのが、1〜3番人気の勝率を合計した数字。これでわかるのは「勝ち馬が1〜3番人気から出る確率」だが、冬季の58.8%に対して、秋季は73.2%と15%近くも秋季のほうが高くなっているのだ。つまり、秋季の東京ダート1600mではいつも以上に上位人気が強いということ。もちろん、南部杯に限らずこの秋の東京開催終了まで利用できるデータなので、覚えておいて損はないはずだ。

■表2 枠番別成績

枠番
フェブラリーS
冬季・東京ダート1600m
秋季・東京ダート1600m
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回率
複回率
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回率
複回率
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回率
複回率
1枠 0- 1- 2-16/19
0.0%
5.3%
15.8%
0%
25%
3-  2-  7-106/118
2.5%
4.2%
10.2%
19%
32%
7-  4- 10-137/158
4.4%
7.0%
13.3%
16%
40%
2枠 1- 1- 1-17/20
5.0%
10.0%
15.0%
8%
55%
5-  8-  5-102/120
4.2%
10.8%
15.0%
13%
53%
8-  9-  7-144/168
4.8%
10.1%
14.3%
54%
52%
3枠 1- 0- 2-17/20
5.0%
5.0%
15.0%
15%
26%
10-  5-  7- 98/120
8.3%
12.5%
18.3%
50%
42%
9-  8- 10-150/177
5.1%
9.6%
15.3%
27%
43%
4枠 0- 3- 1-16/20
0.0%
15.0%
20.0%
0%
50%
11- 10- 11- 91/123
8.9%
17.1%
26.0%
110%
128%
13- 12- 18-139/182
7.1%
13.7%
23.6%
48%
77%
5枠 2- 2- 0-15/19
10.5%
21.1%
21.1%
25%
41%
6- 13- 10- 94/123
4.9%
15.4%
23.6%
82%
136%
19-  9- 12-148/188
10.1%
14.9%
21.3%
72%
79%
6枠 2- 1- 1-16/20
10.0%
15.0%
20.0%
47%
47%
7- 12-  6- 99/124
5.6%
15.3%
20.2%
32%
66%
15- 15- 10-150/190
7.9%
15.8%
21.1%
33%
72%
7枠 1- 2- 0-17/20
5.0%
15.0%
15.0%
13%
27%
12- 10- 13- 90/125
9.6%
17.6%
28.0%
108%
104%
14- 20- 12-148/194
7.2%
17.5%
23.7%
56%
61%
8枠 3- 0- 3-14/20
15.0%
15.0%
30.0%
125%
98%
9-  4-  3-109/125
7.2%
10.4%
12.8%
74%
44%
12- 20- 18-144/194
6.2%
16.5%
25.8%
91%
136%

表2の3つのデータを見比べると、東京ダート1600mというコースは1〜3枠は不利な傾向があることがよくわかる。過去10年のフェブラリーSでは1〜3枠から2勝のみで、複勝率はいずれも15%台と、4〜8枠に比べると好走率が下がっている。また、1〜3枠から馬券に絡んだ9頭のうち、8頭までは1〜5番人気だった。残る1頭は11番人気から3着に入った06年ユートピアだが、同馬はそれまでにダートG1を4勝(うち1600mで3勝)し、次走はドバイでゴドルフィンマイルを勝っているほどで、完全に人気の盲点になっていた。そう考えると、これといった実績のない穴馬では1〜3枠からの激走は厳しそうだ。そして、1〜3枠が不利ということは冬季と秋季のデータにもしっかりと表れており、これは季節を問わない東京ダート1600mコースの傾向と考えられる。南部杯でも1〜3枠に入った馬の評価はすこし厳しめに考えるべきだろう。

■表3 脚質・上がり別成績

脚質・上り
フェブラリーS
冬季・東京ダート1600m
秋季・東京ダート1600m
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回率
複回率
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回率
複回率
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回率
複回率
逃げ 2-  0-  0-  8/ 10
20.0%
20.0%
20.0%
55%
29%
9-  3-  9- 42/ 63
14.3%
19.0%
33.3%
77%
141%
10-  10-   8-  69/  97
10.3%
20.6%
28.9%
48%
70%
先行 4-  5-  6- 24/ 39
10.3%
23.1%
38.5%
71%
104%
25- 23- 23-179/250
10.0%
19.2%
28.4%
99%
110%
53-  43-  41- 219/ 356
14.9%
27.0%
38.5%
95%
117%
中団 4-  3-  4- 47/ 58
6.9%
12.1%
19.0%
23%
44%
20- 30- 24-292/366
5.5%
13.7%
20.2%
43%
70%
29-  31-  37- 463/ 560
5.2%
10.7%
17.3%
54%
68%
後方 0-  2-  0- 48/ 50
0.0%
4.0%
4.0%
0%
8%
9-  8-  6-270/293
3.1%
5.8%
7.8%
51%
42%
5-  13-  11- 407/ 436
1.1%
4.1%
6.7%
11%
39%
マクリ 0-  0-  0-  0/  0
0-  0-  0-  1/  1
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
0-   0-   0-   0/   0
3F 1位 5-  4-  1-  3/ 13
38.5%
69.2%
76.9%
135%
137%
25- 19-  8- 16/ 68
36.8%
64.7%
76.5%
375%
252%
45-  25-  10-  40/ 120
37.5%
58.3%
66.7%
212%
198%
3F 2位 3-  1-  1-  4/  9
33.3%
44.4%
55.6%
262%
138%
18- 13- 10- 31/ 72
25.0%
43.1%
56.9%
244%
256%
22-  20-  22-  36/ 100
22.0%
42.0%
64.0%
148%
240%
3F 3位 0-  4-  4-  5/ 13
0.0%
30.8%
61.5%
0%
170%
8- 11- 10- 40/ 69
11.6%
27.5%
42.0%
97%
135%
12-  23-  17-  42/  94
12.8%
37.2%
55.3%
231%
229%
3F 〜5位 1-  1-  2- 11/ 15
6.7%
13.3%
26.7%
23%
82%
9- 14- 18- 78/119
7.6%
19.3%
34.5%
69%
169%
12-  17-  22- 146/ 197
6.1%
14.7%
25.9%
36%
71%
3F 6位〜 1-  0-  2-104/107
0.9%
0.9%
2.8%
1%
8%
3-  7- 16-618/644
0.5%
1.6%
4.0%
3%
14%
6-  12-  26- 894/ 938
0.6%
1.9%
4.7%
5%
21%

フェブラリーSにおいて「1着」ということに関していえば、勝利にもっとも近い脚質は勝率20.0%の「逃げ」ということになる。ただし、勝った2頭は05年のメイショウボーラーと11年のトランセンドという1番人気馬で、ほかの8頭はすべて着外。G1だけあって、相当の実力馬でなければ逃げ切りは困難なようだ。また、フェブラリーSの行なわれる冬季の東京ダート1600mにおいても、もっとも勝率が高い脚質は「逃げ」。ところが、秋季では「逃げ」が勝率10.3%、「先行」が勝率14.9%と逆転現象が起こっている。このデータからいえば、南部杯ではフェブラリーS以上に逃げ切りは難しいと考えるべきなのかもしれない。

上がり3Fタイムのデータを見ると、東京ダート1600mコースでは速い上がりの脚を使えることが好成績につながることがわかる。冬季、秋季ともに上がり1位の脚を使った馬が勝率30%台で、以下2位が20%台、3位が10%台。フェブラリーSもその傾向は同様になっており、勝ち馬10頭のうち8頭は上がり1、2位の脚を使った馬だった。ただし、上がり3位になると複勝率こそ61.5%と高いものの、勝ち馬はゼロ。フェブラリーSと同じくG1戦の南部杯でも、速い上がりの脚が求められることになるのではないだろうか。なお、フェブラリーSを上がり4位以下で勝ったのは、逃げた1番人気の2頭である。

これに関連したデータをもうひとつ、この東京ダート1600mというコースで、冬季と秋季の馬場コンディションの違いを知るために「1着馬の平均タイム」と「1着馬の平均上がり3Fタイム」をそれぞれ算出してみた。なお、クラスや馬場状態が異なると比較対照できないので、「1000万下・良馬場」という条件に限定している。

【冬季】1着馬の平均タイム・1分37秒9 1着馬の平均上がり3Fタイム・36秒9

【秋季】1着馬の平均タイム・1分37秒3 1着馬の平均上がり3Fタイム・36秒6

このように、勝ちタイムにして平均0秒6、上がり3Fタイムにして平均0秒3、秋季のほうが速くなっている。つまり、このデータからは、東京ダート1600mでは、冬季に比べて秋季のほうがより速いスピードや上がりの脚を求められると考えられる。これらことから、南部杯ではフェブラリーS以上にスピードタイプの馬や速い上がりを使える馬が有利、と考えられるのではないだろうか。

■表4 種牡馬別成績(勝率順15位まで・該当10レース以上)

冬季・東京ダート1600m
秋季・東京ダート1600m
種牡馬
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回率
複回率
種牡馬
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回率
複回率
マンハッタンカフェ 6- 2- 2-14/24
25.0%
33.3%
41.7%
217%
156%
プリサイスエンド 4- 3- 0- 7/14
28.6%
50.0%
50.0%
220%
111%
ワイルドラッシュ 4- 0- 0-13/17
23.5%
23.5%
23.5%
167%
60%
アグネスタキオン 6- 3- 3-16/28
21.4%
32.1%
42.9%
87%
90%
アグネスタキオン 3- 1- 2- 8/14
21.4%
28.6%
42.9%
158%
182%
フォーティナイナー 3- 1- 0-11/15
20.0%
26.7%
26.7%
144%
67%
バブルガムフェロー 2- 0- 1- 7/10
20.0%
20.0%
30.0%
118%
71%
シンボリクリスエス 11- 6- 5-34/56
19.6%
30.4%
39.3%
135%
101%
シンボリクリスエス 5- 2- 2-25/34
14.7%
20.6%
26.5%
112%
50%
ネオユニヴァース 3- 3- 2-10/18
16.7%
33.3%
44.4%
62%
108%
フジキセキ 3- 2- 2-14/21
14.3%
23.8%
33.3%
137%
74%
ゼンノロブロイ 2- 0- 2- 8/12
16.7%
16.7%
33.3%
69%
91%
ブライアンズタイム 4- 2- 4-19/29
13.8%
20.7%
34.5%
168%
101%
スペシャルウィーク 2- 2- 2- 9/15
13.3%
26.7%
40.0%
24%
86%
アグネスデジタル 3- 2- 1-16/22
13.6%
22.7%
27.3%
198%
190%
クロフネ 9- 4- 4-53/70
12.9%
18.6%
24.3%
80%
64%
ネオユニヴァース 3- 0- 3-21/27
11.1%
11.1%
22.2%
92%
86%
ゴールドアリュール 5- 4- 1-29/39
12.8%
23.1%
25.6%
44%
48%
フレンチデピュティ 2- 0- 1-16/19
10.5%
10.5%
15.8%
121%
54%
ワイルドラッシュ 2- 2- 2-12/18
11.1%
22.2%
33.3%
79%
103%
ゼンノロブロイ 1- 1- 1- 7/10
10.0%
20.0%
30.0%
81%
118%
フサイチコンコルド 2- 0- 3-13/18
11.1%
11.1%
27.8%
86%
75%
プリサイスエンド 1- 0- 2- 7/10
10.0%
10.0%
30.0%
23%
89%
キングカメハメハ 3- 1- 2-24/30
10.0%
13.3%
20.0%
159%
88%
クロフネ 4- 5- 3-37/49
8.2%
18.4%
24.5%
38%
62%
ホワイトマズル 1- 1- 0- 8/10
10.0%
20.0%
20.0%
24%
37%
マーベラスサンデー 1- 1- 2- 9/13
7.7%
15.4%
30.8%
193%
106%
マヤノトップガン 1- 0- 1- 8/10
10.0%
10.0%
20.0%
194%
101%
ダンスインザダーク 1- 0- 2-11/14
7.1%
7.1%
21.4%
309%
107%
サウスヴィグラス 1- 0- 0- 9/10
10.0%
10.0%
10.0%
46%
18%

最後に種牡馬別成績を確認しておこう。なお、フェブラリーSのみの集計は種牡馬別の該当数が非常に少なくなってしまうため、ここでは割愛している。冬季と秋季、どちらの表にも入っているプリサイスエンドアグネスタキオンシンボリクリスエスネオユニヴァースゼンノロブロイワイルドラッシュの6頭は、どちらのシーズンでも東京ダート1600mでしっかりと走っている種牡馬と言える。このうち、プリサイスエンド、シンボリクリスエス、ネオユニヴァース、ゼンノロブロイ。この4種牡馬は秋季にハッキリと成績を上昇させており、南部杯に出走してきたら評価を上げてもいいだろう。また、アグネスタキオンは冬季と秋季でどちらもほぼ同等だが、いずれも数字自体がハイレベルなので産駒がいたら狙ってみたい。興味深いのがワイルドラッシュ。冬季は17戦4勝で勝率が23.5%と高いが1着以外はすべて着外という極端な成績となっている一方、秋季は1〜3着がすべて2回ずつで複勝率33.3%と、冬季に比べると勝ちきれないものの安定感は増す傾向にある。

【結論】

今年の南部杯はJRA主催で行なわれること自体が初めてで、これまでとは施行条件がまったく異なるためローテーションや近走着順といったデータを参考にしづらい。そこで、こうした形でデータ分析を試みてみたが、それなりに傾向は見えてきたのではないかと思う。

まず、JCダート、フェブラリーSと中央のダートG1を連勝し、前走のドバイワールドカップ2着以来の出走となるトランセンドだが、今回のデータ分析からはやや苦しいかもしれない。ここでも1番人気が予想されるが、秋季の東京ダート1600mコースでは1番人気より2番人気のほうが勝率は高いし、昨年の東海Sで藤田伸二騎手とコンビを組んでから逃げに徹して飛躍したが、今年の南部杯での逃げ切りは難しいのではないかということも前述したとおり。また、上がり1位か2位の脚が求められるのではないかということにも言及したが、逃げ馬なので仕方ない面もあるとはいえ、昨年の東海S以降の最高上がりはメンバー中3位。また、父ワイルドラッシュも秋季は安定感を増す反面、勝率を落とす傾向がある。トランセンド自身の能力に疑いはないし、凡走確実とまで言えるほどのデータではないが、1着という点では不安が残るのもまた事実。今回は○にとどめておきたい。

トランセンドと違って好材料が揃うのが、今年に入って4戦3勝2着1回と絶好調のランフォルセだ。この3勝ですべて上がり1位の脚を記録しており、残る1回も3位と、上がりの脚には自信のあるタイプ。さらに父はこのコースで秋季好調のシンボリクリスエスで、2番人気に推されるようなら、今回分析した好走傾向にピッタリということになる。こちらを◎としたい。3番手の▲にダノンカモン。今年に入っての5戦で上がり1位が1回、2着が3回と確実な脚を持っており、前走で59キロを背負ってケイアイガーベラを下すなど力をつけてもいる。ランフォルセと同じくシンボリクリスエス産駒だけに、4着に終わった今年のフェブラリーSより着順を上げる可能性は十分にあるだろう。

この時期の東京ダート1600m戦では1〜3番人気馬が強いことも前述したとおりだが、激走が皆無というわけではないし、一発を秘めた末脚自慢も存在している。ディープインパクトがダート戦線に送り込んだ3歳馬ボレアス。この時期に歴戦の古馬と戦うのは楽ではないだろうが、中央のダートで走った8戦すべてで上がり1位か2位を記録。父譲りの末脚を大舞台で発揮できれば古馬をなで斬りまであるか。シルクフォーチュンは距離への1600mへの対応がカギになるが、近11走で上がり1位10回という爆発的な末脚がハマる展開になれば怖い存在で、不発は多いものの大一番で上がり1位の脚を使ってくるテスタマッタまでが△。このあたりの穴馬は1〜3枠には入りたくないところ。

昨年の南部杯優勝馬オーロマイスターは、今年に入ってからの中央のレースではエルムS2着時の上がり3位が最高と、末脚勝負になると分が悪そう。そしてに、悩ましいのが昨年2着のエスポワールシチーの取捨だろう。ダートG1を5連勝した実績はもちろん軽視できないが、そのころの体調にあるのかどうか、不安はぬぐいきれない。トランセンドと同じ逃げ・先行脚質ということもあって、それほど速い上がりは使えないという点も共通しており、その点でも強くプッシュはできないことも考慮すると、△の1番手にとどめるのが妥当なところではないだろうか。

ライタープロフィール

出川塁(でがわ るい)

1977年熊本県生まれ。上智大学文学部卒業後、出版社2社で競馬専門誌、競馬書籍の編集に携わり、2007年からフリーライターに。「競馬最強の法則」「サラブレ」「優駿」などへ寄稿するほか、出版社勤務時代を含めて制作に関わった競馬書籍は多数。馬券は単勝派だが、焼肉はタン塩派というわけではない。メインの競馬のほか、サッカーでも密かに活動中。

データde出〜たバックナンバー

データ競馬のための最強ツール TARGET frontier JV(ターゲット)

ページトップへ戻る

競馬予想のJRA-VAN