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第535回 実績上位馬を何着に置くかがカギとなる京都大賞典

2011/10/3(月)

東日本大震災の影響により、10月10日(祝)に「岩手競馬を支援する日」として東京競馬場で開催が組まれ、G1のマイルチャンピオンシップ南部杯がJRA主催レースとして行なわれることとなった。そこで今回は、通常更新では木曜分となる日曜重賞を取り上げておきたい。昨年の同週は毎日王冠を分析しているので、今年は京都大賞典の近10年の傾向を見ていこう。データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 人気別成績

人気
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回率
複回率
1番人気 4- 3- 0- 3/10
40.0%
70.0%
70.0%
70%
81%
2番人気 3- 2- 0- 5/10
30.0%
50.0%
50.0%
110%
71%
3番人気 1- 0- 2- 7/10
10.0%
10.0%
30.0%
49%
52%
4番人気 1- 2- 1- 6/10
10.0%
30.0%
40.0%
91%
132%
5番人気 1- 0- 2- 7/10
10.0%
10.0%
30.0%
183%
48%
6番人気 0- 1- 2- 7/10
0.0%
10.0%
30.0%
0%
105%
7番人気 0- 1- 3- 6/10
0.0%
10.0%
40.0%
0%
170%
8番人気 0- 0- 0- 9/ 9
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
9番人気 0- 1- 0- 7/ 8
0.0%
12.5%
12.5%
0%
67%
10番人気 0- 0- 0- 7/ 7
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
11番人気 0- 0- 0- 3/ 3
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
12番人気 0- 0- 0- 2/ 2
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
13番人気 0- 0- 0- 1/ 1
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
14番人気 0- 0- 0- 1/ 1
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%

京都大賞典は基本的には堅いレースだ。1番人気4勝、2番人気3勝、3〜5番人気が各1勝。圧倒的1番人気のゼンノロブロイを差しきった04年のナリタセンチュリーを除く勝ち馬9頭の単勝オッズは10倍未満に収まっている。日曜重賞の京都大賞典はもちろんWIN5の対象レースだが、勝ち馬については人気サイドから選択しておくのが確実だろう。また、2、3着についてもそのほとんどは7番人気まで。唯一の例外は05年9番人気3着のコイントスだが、この馬にはG1有馬記念3着など重賞で3着以内9回(出走時)という実績の裏付けがあった。実績のない人気薄についてはバッサリと切ってしまってもデータ的には大丈夫そうだ。

■表2 年齢別成績

年齢
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回率
複回率
3歳
0-  0-  1-  0/  1
0.0%
0.0%
100.0%
0%
290%
4歳
1-  4-  1- 15/ 21
4.8%
23.8%
28.6%
23%
37%
5歳
7-  1-  5- 22/ 35
20.0%
22.9%
37.1%
118%
74%
6歳
2-  2-  2- 19/ 25
8.0%
16.0%
24.0%
15%
67%
7歳以上
0-  3-  1- 15/ 19
0.0%
15.8%
21.1%
0%
93%

年齢別では5歳が7勝と他を圧倒。単勝回収率も118%と十分にあるので、迷ったときは5歳馬から入ると好結果につながりそうだ。一方、4歳は連対率では5歳を若干上回っているものの、1勝のみと勝ちきれない傾向にある。6歳で複勝率24.0%、7歳以上で複勝率21.1%と、年齢を重ねても極端に好走率が落ちるわけではないのであまり気にしなくてもいい。ただし、7歳以上で好走したのはG1で3着以内かG2勝ちの実績があった馬に限られる。この点には注意しておきたい。

■表3 斤量別成績

斤量
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回率
複回率
57kg 4- 4- 8-45/61
6.6%
13.1%
26.2%
51%
69%
58kg 1- 5- 0-15/21
4.8%
28.6%
28.6%
10%
71%
59kg 3- 1- 0- 4/ 8
37.5%
50.0%
50.0%
100%
72%
55kg 0- 0- 1- 5/ 6
0.0%
0.0%
16.7%
0%
25%
56kg 2- 0- 0- 1/ 3
66.7%
66.7%
66.7%
286%
116%
57kg 0- 0- 0- 1/ 1
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%

京都大賞典はグレード別定戦で、実績に差があっても斤量差は最大でも2キロしかない。となれば実績上位馬が有利と考えるのが自然だが、それはデータにもしっかりと表れている。まずは牡馬だが、連対率と複勝率ベースで見ると57キロより58キロ、58キロより59キロのほうが高く、特に59キロの安定感は抜群。59キロの好走例はすべて3番人気以内に推されていた馬ばかりなので、当日の単勝人気を見れば取捨は比較的容易だ。この「59キロで3番人気以内」という条件で敗れた馬は2頭いるが、うち1頭は他馬の斜行のあおりで落馬、競走中止となった01年のナリタトップロードなので度外視が可能。もう1頭は08年のアドマイヤジュピタだが、レース前から不安説がしきりに流れ、実際に馬体重マイナス14キロでの出走となったように体調面で問題があったようだ。本コーナーでデータ以外の話を持ち出してはいけないのかもしれないが、明確な不安材料のない3番人気以内の59キロを消すのは、かなりリスクを伴う選択にはなりそうだ。

今年は登録がないので気にしなくてもいいが。牝馬も55キロより56キロのほうが好走率は高くなっている。1例ある57キロは馬券に絡んではいないものの、3着にコンマ2秒差の4着と大きく崩れたわけではない。やはり、斤量の重い(=実績上位)の馬を重視するのが京都大賞典のセオリーと言えるだろう。

■表4 出走間隔別成績

間隔
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回率
複回率
連闘 0- 0- 0- 2/ 2
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
中1週 0- 1- 1- 6/ 8
0.0%
12.5%
25.0%
0%
133%
中2週 0- 1- 0- 3/ 4
0.0%
25.0%
25.0%
0%
55%
中3週 2- 0- 3-15/20
10.0%
10.0%
25.0%
57%
34%
中4〜8週 1- 1- 3-10/15
6.7%
13.3%
33.3%
23%
92%
中9週〜半年 5- 6- 2-32/45
11.1%
24.4%
28.9%
56%
64%
半年以上 2- 1- 1- 3/ 7
28.6%
42.9%
57.1%
142%
125%

休み明けの出走で秋シーズン初戦に選択されることも多い京都大賞典。前走からの出走間隔別の成績を見ても中9週以上の出走間隔となった馬が過半数を占めているが、こうした馬の多くが実績上位馬ということもあって休み明けでも好走率は落ちない。むしろ、半年以上の休み明けとなる馬は、そのぶん人気を落とすこともあって単複ともに高い回収率をマークしている。

■表5 前走クラス別成績

前走クラス
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回率
複回率
1000万下
0- 0- 0- 2/ 2
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
1600万下
0- 1- 1- 1/ 3
0.0%
33.3%
66.7%
0%
180%
オープン特別
0- 0- 3-10/13
0.0%
0.0%
23.1%
0%
41%
G3
3- 0- 3-20/26
11.5%
11.5%
23.1%
57%
37%
G2
1- 3- 3-16/23
4.3%
17.4%
30.4%
21%
138%
G1
6- 6- 0-20/32
18.8%
37.5%
37.5%
95%
59%

複勝率ベースで見ると、前走で格の高いレースに出走していた馬ほど優秀な成績を残していることがわかる。これも、京都大賞典では実績上位馬が優位なことを示すデータのひとつと言えるだろう。

それでも、前走で条件戦やオープン特別に出走していた馬の好走例がないわけではない。出走例は少ないが前走1600万下組は3頭のうち2頭が好走しているほどだ。この2頭は、03年3着のダンツランニングと09年2着のスマートギア。前者は前走で東京芝2400mのレコードタイム(当時)をマークする快勝を飾っており、後者はコースレコードにコンマ1秒差の好時計が記録されたレースでタイム差なしの2着。この西宮Sは1着ナムラクレセント、3着メイショウベルーガと重賞級のメンバーが揃っており、価値の高い2着であることがわかる。前走1600万下組は、かなりの好走を見せていた馬でなければ苦しそうだ。

前走オープン特別組の好走馬は3頭いて、いずれも3着。ただし、このうち1頭は失格馬が出たために4着から繰り上がった01年のホワイトハピネスなのでやや例外的な存在とも言え、残る2頭、06年のトウショウナイト、07年のトウショウナイトはともに前走1着馬という共通点があった。前走オープン特別組は、前走で勝っていたかどうかをボーダーラインとしたい。

前走G3組の好走パターンはふたつ。朝日チャレンジCで連対していた馬か新潟記念で4上がり1位の脚を使っていた馬、このどちらかに限られる。前走G1組と前走G2組はともに複勝率30%を超えており安定感はあるが、勝率と連対率に大きく差が出ている。軸馬に据えるのは前走G1組にして、前走G2組は相手にとどめておくのが無難と言えそうだ。この前走G1組と前走G2組で注意したいのが前走着順だ。前走G1組の場合、前走1〜5着なら【6.5.0.5】で連対率68.8%と非常に信頼性が高い一方、前走6〜9着だと【0.1.0.5】と好走率が大きくダウン。逆に、前走G2組は前走5着までが【0.0.2.6】で複勝率25.0%、前走6〜9着は【1.3.1.6】で複勝率45.5%。このように前走着順でデータを切ると、前走G1組と前走G2組で正反対の傾向が出ているのだ。普通は格の高い前走G1組のほうが着順を気にしなくてもいいように思えるかもしれない。しかし、京都大賞典ではそれは当てはまらず、前走G1で5着以内の馬、前走G2で6〜9着馬が狙い目となる。なお、前走10着以下の馬は前走クラスを問わず【0.0.0.20と好走例は皆無。ここは真っ先に馬券対象から外す対象となりそうだ。

【結論】

■表6 2011年京都大賞典・登録馬一覧

馬名
性齢
斤量
前走
クラス
着順
オウケンブルースリ
牡6
58
G1
10
ジャガーメイル
牡7
58
G1
4
セタガヤフラッグ
牡8
57
1600万下
12
ナムラマース
牡7
57
G3
15
ネコパンチ
牡5
57
オープン特別
4
ビートブラック
牡4
57
G1
11
フォゲッタブル
牡5
57
G1
15
マイネルキッツ
牡8
58
G2
8
ローズキングダム
牡4
59
G1
4

例年それほど出走頭数の揃わない京都大賞典ではあるが、今年は登録段階で9頭といつも以上に寂しい頭数となってしまった。それだけになるべく少ない点数で勝負したいところだ。

2010/11/28 東京10R ジャパンカップ(G1)1着 6番 ローズキングダム
2010/5/2 京都10R 天皇賞(春)(G1)1着 12番 ジャガーメイル

まず、前走10着以下は近10年好走例なしと点から、登録9頭のうち5頭を除外することが可能。さらに、前走オープン特別組は原則前走1着のみという点から、ネコパンチも除外することができる。繰り上がりで3着に入った01年ホワイトハピネスの前例を考慮しても、何かあったときの3着までとはできそうだ。

となると、残るジャガーメイルマイネルキッツローズキングダムの強弱ということになるが、やはりこのなかではローズキングダムということになるだろう。「何もなければ」59キロで3番人気以内に推された馬がすべて連対していることは前述したとおりで、レース当日にはほぼ確実にこの条件を満たすことが予想される。現時点ではこれといった体調不安説なども流れておらず、この馬自身、4〜6月は【0.1.1.3】、10〜12月は【3.2.0.0】と春より秋シーズンに調子を上げてくるタイプでもある。勝ちきれない傾向のある4歳馬という点だけは気にかかるが、軸馬としては相当に堅いはずだ。

2番手はジャガーメイル。前走は香港のG1で4着、国内戦に限っても前々走のジャパンCで4着となっており、いずれにしても前走G1で1〜5着なら【6.5.0.5】で連対率68.8%という条件に合致している。逆転があるとしたらこの馬ではないか。前走G2で8着のマイネルキッツは2、3着候補とみたい。

最後に、このレースの馬券で配当のカギを握りそうなオウケンブルースリ。近4走連続で勝ち馬から1秒以上離される大敗が続いており、一昨年1着、昨年2着と相性抜群の京都大賞典で復活を期待する方も多いことだろうが、やはり前走G1での10着を重く見る。当日の人気がないようなら実績に敬意を表してもいいが、基本的には消しとしたい。

3連単の買い目としては、1着欄にローズキングダムとジャガーメイル。2着欄にマイネルキッツを加えた3頭、3着欄からはローズキングダムを外してネコパンチを加えた3頭。これでフォーメーションを組むと7点で済む。先ほどは消しとしたが、3着欄にあと1頭加えても計11点で収まるのであれば、ここにオウケンブルースリを入れてもいいかもしれない。データを覆して菊花賞馬が復活の兆しを見せてくれるのであれば、ファンにとってそれ以上のことはないのだから。

ライタープロフィール

出川塁(でがわ るい)

1977年熊本県生まれ。上智大学文学部卒業後、出版社2社で競馬専門誌、競馬書籍の編集に携わり、2007年からフリーライターに。「競馬最強の法則」「サラブレ」「優駿」などへ寄稿するほか、出版社勤務時代を含めて制作に関わった競馬書籍は多数。馬券は単勝派だが、焼肉はタン塩派というわけではない。メインの競馬のほか、サッカーでも密かに活動中。

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