第534回 秋のGTシーズン開幕!スプリンターズSを分析する|競馬情報ならJRA-VAN

JRA公式データ配信サービス JRA-VAN

  • メール:office@jra-van.jp
  • 受付時間:10:00〜17:00
  • ※競馬開催のない土日祝・火曜を除く
  • ホーム
  • サイトマップ
  • JRA-VAN広場

データde出〜た

データde出〜たバックナンバー

第534回 秋のG1シーズン開幕!スプリンターズSを分析する

2011/9/29(木)

今週は秋の短距離王決定戦、そして秋のG1シーズン開幕を飾るレースにもなるスプリンターズSが中山競馬場を舞台に行われる。果たしてこの秋最初のG1タイトルを手にするのは、そして最優秀短距離馬の座へ前進するのはどの馬か。データから分析してみたい。データの分析には、JRA-VAN DataLab.TARGET frontier JV馬天楼 for データde出〜たを利用し、集計期間は過去10年とした。

■表1 人気別成績

人気
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収
複回収
1
4-  2-  0-  4/ 10
40.0%
60.0%
60.0%
108%
83%
2
0-  4-  3-  3/ 10
0.0%
40.0%
70.0%
0%
106%
3
1-  3-  1-  5/ 10
10.0%
40.0%
50.0%
56%
105%
4
1-  0-  0-  9/ 10
10.0%
10.0%
10.0%
81%
27%
5
2-  0-  1-  7/ 10
20.0%
20.0%
30.0%
166%
79%
6
1-  0-  1-  8/ 10
10.0%
10.0%
20.0%
138%
68%
7
0-  0-  1-  9/ 10
0.0%
0.0%
10.0%
0%
45%
8
0-  0-  2-  8/ 10
0.0%
0.0%
20.0%
0%
116%
9
0-  0-  0- 10/ 10
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
10
1-  1-  0-  8/ 10
10.0%
20.0%
20.0%
293%
147%
11〜 0-  0-  1- 49/ 50
0.0%
0.0%
2.0%
0%
73%

2010/10/3 中山11R スプリンターズS(G1)1着 7番 ウルトラファンタジー

まずは人気別の成績から。上位人気が非常に安定しており、1〜3番人気は【5.9.4.12】で連対率46.7%、複勝率60.0を記録している。ただ、この数字からも分かるように、2着馬の10頭中9頭が3番人気以内なのに対し、1、3着には4番人気以下も多く、特に3着には6番人気以下の穴馬も5頭が食い込んでいる。ここ2年はそんな傾向がそのまま結果に出ており、一昨年は6→2→8番人気、昨年は10→3→7番人気の決着。過去10年全体の傾向よりも荒れ気味という印象も受ける。

■表2 年齢別成績

年齢
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収
複回収
3歳 1-  0-  1- 13/ 15
6.7%
6.7%
13.3%
37%
260%
4歳 3-  0-  4- 17/ 24
12.5%
12.5%
29.2%
52%
59%
5歳 2-  7-  2- 31/ 42
4.8%
21.4%
26.2%
52%
72%
6歳 2-  2-  2- 33/ 39
5.1%
10.3%
15.4%
26%
41%
7歳以上 2-  1-  1- 26/ 30
6.7%
10.0%
13.3%
111%
48%

年齢別では5歳馬が連対率21.4%で一歩リード。ただ5歳は【2.7.2.31】と2着が多く、勝率なら【3.0.4.17】で12.5%の4歳馬が上位。複勝率ではこの4〜5歳が、6歳や7歳以上をやや引き離している。

■表3 枠番別成績(02年新潟除く)

枠番
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収
複回収
1枠
0- 1- 2-13/16
0.0%
6.3%
18.8%
0%
261%
2枠
0- 3- 1-13/17
0.0%
17.6%
23.5%
0%
79%
3枠
1- 1- 0-15/17
5.9%
11.8%
11.8%
50%
27%
4枠
3- 0- 0-14/17
17.6%
17.6%
17.6%
252%
82%
5枠
1- 1- 0-16/18
5.6%
11.1%
11.1%
45%
18%
6枠
0- 1- 3-14/18
0.0%
5.6%
22.2%
0%
85%
7枠
4- 1- 3-10/18
22.2%
27.8%
44.4%
124%
90%
8枠
0- 1- 0-17/18
0.0%
5.6%
5.6%
0%
8%

新潟開催の02年を除いた枠番別の成績では、7枠が連対率27.8%、複勝率44.1の好成績。ただ、それ以外はばらけ気味ながらも中〜内枠に好走馬が多く、1〜4枠の合計では【5.5.3.58】連対率14.1%、5〜8枠は【5.5.7.62】同21.7。あくまで7枠が良いのであって、外全体が良いのではないことには注意したい。

■表4 脚質別成績(02年新潟除く)

上がり
脚質
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収
複回収
逃げ 4-  1-  0-  4/  9
44.4%
55.6%
55.6%
356%
148%
先行 3-  4-  3- 23/ 33
9.1%
21.2%
30.3%
102%
85%
中団 0-  2-  2- 55/ 59
0.0%
3.4%
6.8%
0%
26%
後方 2-  2-  4- 30/ 38
5.3%
10.5%
21.1%
42%
140%
1〜5位 逃げ 1- 0- 0- 0/ 1
100.0%
100.0%
100.0%
850%
300%
先行 1- 0- 1- 0/ 2
50.0%
50.0%
100.0%
120%
125%
中団 0- 2- 2-13/17
0.0%
11.8%
23.5%
0%
91%
後方 2- 2- 4-18/26
7.7%
15.4%
30.8%
62%
205%
※脚質はTarget frontier JVによる分類

同じく新潟開催を除いた脚質別の成績では、逃げ・先行が優勢中団はいま今ひとつで、差し馬なら後方から直線勝負にかけたタイプの方が多く馬券に絡んでいる。また、その年に上がり1〜5位を記録した馬を調べると、該当馬はほとんどが中団・後方の馬で、逃げ・先行は3頭のみ。スプリント戦だけあって、脚を溜めた逃げ・先行馬が直線で後続を突き放すのではなく、終いが少々怪しくなろうとも前半からスピードで押した馬が残る傾向だ。

■表5 前走レース別成績(好走馬輩出レース、国内のみ)

前走レース名
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収
複回収
セントウルS 4- 3- 4-36/47
8.5%
14.9%
23.4%
60%
59%
安田記念 2- 1- 1- 6/10
20.0%
30.0%
40.0%
101%
77%
北九州記念 2- 0- 1- 2/ 5
40.0%
40.0%
60.0%
160%
808%
アイビスSD 1- 1- 0- 9/11
9.1%
18.2%
18.2%
77%
45%
キーンランドC 0- 2- 1-15/18
0.0%
11.1%
16.7%
0%
31%
高松宮記念 0- 2- 0- 5/ 7
0.0%
28.6%
28.6%
0%
64%
函館スプリントS 0- 0- 1- 9/10
0.0%
0.0%
10.0%
0%
14%
京成杯AH 0- 0- 1- 5/ 6
0.0%
0.0%
16.7%
0%
75%
※前走セントウルS取消の10年キンシャサノキセキは高松宮記念で集計

前走レース別では、セントウルS組が過去10年で7連対、3着にも4頭と他を圧倒。出走頭数も多く好走確率は今ひとつのため、この組の中で取捨選択が必要だが、まずはセントウルSに注目したい。

■表6 前走着順別成績

前走レース
前走着順
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収
複回収
前走1着 3- 4- 0-27/34
8.8%
20.6%
20.6%
38%
35%
前走2着 1- 2- 2-11/16
6.3%
18.8%
31.3%
26%
55%
前走3着 2- 1- 0- 5/ 8
25.0%
37.5%
37.5%
126%
58%
前走4着 0- 0- 4-12/16
0.0%
0.0%
25.0%
0%
90%
前走5着 0- 1- 2- 9/12
0.0%
8.3%
25.0%
0%
73%
前走6〜9着 1- 1- 1-27/30
3.3%
6.7%
10.0%
18%
149%
前走10着〜 3- 0- 1-28/32
9.4%
9.4%
12.5%
160%
57%
セントウルS 前走1着 1- 1- 0- 8/10
10.0%
20.0%
20.0%
22%
28%
前走2着 1- 1- 1- 3/ 6
16.7%
33.3%
50.0%
70%
70%
前走3着 1- 0- 0- 2/ 3
33.3%
33.3%
33.3%
270%
63%
前走4着 0- 0- 2- 3/ 5
0.0%
0.0%
40.0%
0%
124%
前走5着 0- 0- 1- 2/ 3
0.0%
0.0%
33.3%
0%
100%
前走6〜9着 0- 1- 0- 9/10
0.0%
10.0%
10.0%
0%
57%
前走10着〜 1- 0- 0- 9/10
10.0%
10.0%
10.0%
138%
43%
※ほかに10年キンシャサノキセキは高松宮記念1着→消→本競走2着

前走の着順別で、連対率15%を超えているのは3着以内馬のみ。前走4〜5着馬は3着なら可能性はそこそこ高く、6着以下になると不振だ。セントウルSに限定してもこれは同様の傾向。ただ、セントウルS1着馬は【1.1.0.8】で連対率20.0%と、勝っていたからといって良いとも限らない成績になっている。

■表7 好走馬(日本馬)の芝1200m以下重賞実績

馬名
芝12以下重賞
主な芝12以下重賞勝ち鞍
1〜2着 01 トロットスター
4
1
3-2-0-2 高松宮記念、CBC賞
メジロダーリング
3
2
2-0-2-4 アイビスSD、函館SS
02 ビリーヴ
1
1
1-0-0-1 セントウルS
アドマイヤコジーン
3
2
1-1-1-1 阪急杯
03 デュランダル
5
1
0-0-1-0  
ビリーヴ
1
2
4-1-0-2 高松宮記念、スプリンターズS
04 カルストンライトオ
5
1
2-0-5-4 アイビスSD2回
デュランダル
2
2
1-1-1-0 スプリンターズS
05 デュランダル
2
2
1-2-1-0 スプリンターズS
06 メイショウボーラー
10
2
1-0-0-3 小倉2歳S
07 アストンマーチャン
3
1
1-0-0-1 小倉2歳S
サンアディユ
1
2
2-0-0-1 セントウルS、アイビスSD
08 スリープレスナイト
1
1
2-0-0-0 CBC賞、北九州記念
キンシャサノキセキ
2
2
1-1-2-0 函館SS
09 ローレルゲレイロ
6
1
1-1-0-3 高松宮記念
ビービーガルダン
2
2
1-1-1-2 キーンランドC
10 キンシャサノキセキ
3
2
3-2-2-3 高松宮記念、オーシャンS
3着馬 01 ダイタクヤマト
2
3
2-2-0-3 スプリンターズS、阪急杯
02 ショウナンカンプ
2
3
1-0-0-1 高松宮記念
03 アドマイヤマックス
2
3
0-0-0-1  
05 アドマイヤマックス
3
3
1-0-1-3 高松宮記念
06 タガノバスティーユ
16
3
1-0-0-1 ファルコンS
07 アイルラヴァゲイン
5
3
1-0-2-3 オーシャンS
08 ビービーガルダン
6
3
0-1-0-0  
09 カノヤザクラ
8
3
3-2-2-6 セントウルS、アイビスSD
10 サンカルロ
7
3
0-0-0-1  

表7は日本馬の3着以内馬について、1200m以下の重賞実績を調べたもの。1〜2着と3着では傾向が異なり、1〜2着馬なら17頭中16頭に短距離重賞勝ちがあり、13頭は2連対以上。一方、3着馬で2連対以上だったのは9頭中2頭のみ、勝利がなかった馬も3頭いる。短距離重賞実績にやや欠ける馬を買いたければ、まず3連複や3連単の3着候補からにするのが妥当だ。

■表8 外国馬の好走馬

馬名
人気
着順
主な実績
日本での実績
04 ケープオブグッドホープ
8
3
ゴールデンジュビリーS(英)3着
05 サイレントウィットネス
1
1
香港スプリント1着 安田記念3着
06 テイクオーバーターゲット
1
1
ニューマーケットH(豪)1着 セントウルS2着
10 ウルトラファンタジー
10
1
センテナリースプリントC(香港)1着

■表9 外国馬好走年の外国馬の成績

馬名
通過順
人気
着順
04 ケープオブグッドホープ 9-9
8
3
アシュダウンエクスプレス 9-9
9
13
フェアジャグ 6-6
11
16
05 サイレントウィットネス 3-3
1
1
ケープオブグッドホープ 8-7
5
11
06 テイクオーバーターゲット 1-1
1
1
サイレントウィットネス 2-2
3
4
ベンバウン 4-4
11
5
レザーク 6-6
4
7
10 ウルトラファンタジー 2-1
10
1
グリーンバーディー 10-11
1
7

最後に外国馬について。10年で出走12頭とややサンプル不足だが、【3.0.1.8】で連対率25.0%。日本馬は関東馬が【1.3.3.46】同7.5%、関西馬は【6.7.6.66】同15.3%。外国馬は日本馬を上回る好走確率を残しており軽視は禁物だ。
ただ昨年、国際G1の実績も遠征の経験もなかった香港のウルトラファンタジーが10番人気で優勝した直後だけに、過去の実績から判断するのはやや難しい。そこで別の視点として、各馬のこのレースでの通過順を見ると、04年3着のケープオブグッドホープを除き、優勝した3頭はいずれも、その年の外国馬としてはもっとも前でレースを進めていた。昨年はウルトラファンタジーが前々から押し切ったのに対し、1番人気のグリーンバーディーは中団からになって10着。また、3頭が上位人気に推された06年も、ハナを切ったテイクオーバーターゲットがそのまま逃げ切っている。

【結論】
過去10年では上位人気が安定しているスプリンターズS。ただ、ここ2年は上位人気馬が1頭ずつしか馬券に絡まずやや荒れ模様。年齢は4〜5歳、脚質は逃げ・先行が優勢だ。また、連対馬については短距離重賞実績が要チェック。3着には少々実績不足の馬でも食い込む余地がある。

2011/6/12 阪神11R CBC賞(G3)1着 11番 ダッシャーゴーゴー

今年の登録馬(日本馬)のうち、芝1200m以下の重賞で1勝2連対以上(表7)に該当するのは、アーバニティ、エーシンヴァーゴウ、カレンチャン、ダッシャーゴーゴー、ビービーガルダン、そしてヘッドライナーの6頭。このうち、好成績の4〜5歳馬(表2)は、エーシンヴァーゴウカレンチャンダッシャーゴーゴーの3頭になる。中では、好走馬の多いセントウルS組、そして2〜3着あたりの成績が良い傾向から(表5〜6)、1頭挙げればダッシャーゴーゴー。恐らく3頭の中では最上位人気という点もプラスで(表1)、昨年ハナ差2位入線降着の雪辱を果たす可能性はありそうだ。ただ、やや後ろからの競馬になることもあり、表4から、前へ行けるエーシンヴァーゴウやカレンチャンも、枠順によっては互角以上の評価が可能だろう。
外国馬の筆頭格は表9の傾向から、先行が予想されるロケットマン。上位人気必至という点も好材料(表1)。表8〜9本文でも触れたように、好走確率で外国馬は日本馬を上回るだけに、日本馬をまとめて負かしてもまったく不思議はない。

ライタープロフィール

浅田知広(あさだ ともひろ)

1970年12月、埼玉県生まれ。立命館大学文学部中退後、夕刊紙レース部のアルバイト、競馬データベース会社を経て、現在はフリー。パソコンが広く普及する以前から、パソコン通信でデータ手入力方式の競馬予想ソフトを公開するなど、競馬のみならずPCやネットワークにも精通。その知識を活かし、Webや雑誌で競馬ライターとして活躍するかたわら、ネットワークの専門誌にも連載を持つ。

データde出〜たバックナンバー

データ競馬のための最強ツール TARGET frontier JV(ターゲット)

ページトップへ戻る

競馬予想のJRA-VAN