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第530回 実績馬と上がり馬の争い!セントライト記念を分析する

2011/9/15(木)

過去10年、セントライト記念から菊花賞を制したのは01年マンハッタンカフェのみ。菊花賞との関連性は薄くなっているが、このレースの出走馬がのちに活躍することは多い。04年1着コスモバルクは06年シンガポールエアラインズ国際Cで悲願のG1初制覇。06年に4コーナーで競走中止をしたマツリダゴッホは翌07年有馬記念でグランプリホースに輝いた。さらに07年3着スクリーンヒーローは翌08年ジャパンCでG1初出走初制覇。09年1着ナカヤマフェスタは翌10年宝塚記念を勝利して、凱旋門賞でも2着に好走した。このように近年は多くのG1ホースを送り出しており、菊花賞はもちろん、今後のG1戦線を占う意味でも重要なレースといえるだろう。今年も先々に活躍が見込めそうな素質馬がそろい、注目の一戦となった。早速過去10年のデータを基に分析していきたい。データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 日本ダービーに出走していたセントライト記念好走馬

着順
人気
馬名
日本ダービー着順
中山重賞実績
09年
1
2
ナカヤマフェスタ 4着(最先着) 京成杯2着
08年
2
1
マイネルチャールズ 4着(最先着) 弥生賞1着
07年
2
2
ゴールデンダリア 6着(最先着)  
04年
1
1
コスモバルク 8着(最先着) 弥生賞1着
2
2
ホオキパウェーブ 9着  
03年
3
4
チャクラ 6着(最先着)  
02年
1
2
バランスオブゲーム 7着(最先着) 弥生賞1着
01年
1
5
シンコウカリド 12着(最先着) スプリングS2着
※02年は新潟開催。

先週のセントウルSの結果を振り返ると、勝ち馬は夏に頭角を現したエーシンヴァーゴウで、2・3着はG1ホース。このように秋のG1戦線につながるトライアルレースでは、実績馬と上がり馬の比較が最大の焦点となる。そこでこのレースも過去の好走馬を、実績馬と上がり馬にわけて分析していきたい。

まず表1にまとめたのが日本ダービーに出走していたセントライト記念好走馬。実績馬の象徴といえるグループだ。注目したいのは日本ダービーの着順。一見、共通点がないように見えるが、セントライト記念出走馬の中で比較すると、8頭中7頭が日本ダービーで最先着を果たしていた。例外は04年2着ホオキパウェーブで、同馬でさえコスモバルクに次ぐ2番目にいい着順だった。基本的には同成績だけで十分だが、中山重賞実績もあったほうがいい。8頭中5頭は中山芝1800m以上の重賞で連対をしていた

■表2 G3組のセントライト記念好走馬

着順
人気
馬名
前走
備考
10年
1
4
クォークスター ラジオNIKKEI賞2着  
3
2
アロマカフェ ラジオNIKKEI賞1着  
08年
3
5
ノットアローン ラジオNIKKEI賞2着  
07年
1
1
ロックドゥカンブ ラジオNIKKEI賞1着  
3
14
スクリーンヒーロー 新潟記念16着 ラジオNIKKEI賞2着
03年
1
3
ヴィータローザ ラジオたんぱ賞1着  
02年
2
1
アドマイヤマックス ラジオたんぱ杯2歳S3着  

上の表2はG3組のセントライト記念好走馬をまとめたもの。クラシック出走を逃したものの、春の後半に頭角を現してきたタイプである。前走レースを見ると、7頭中5頭がラジオNIKKEI賞(旧・ラジオたんぱ賞)連対馬。前走新潟記念で16着に敗れていたスクリーンヒーローも2走前にラジオNIKKEI賞で2着に好走していた。特にラジオNIKKEI賞に名称が変更された06年以降、同レースの連対馬はセントライト記念で【2.0.2.0】。同条件に合致する馬がいたら迷わず押さえたい。

■表3 1000万クラス組のセントライト記念好走馬

着順
人気
馬名
前走
キャリア
10年
2
3
ヤマニンエルブ 阿賀野川特別1着
9戦
09年
2
4
セイクリッドバレー 信濃川特別1着
12戦
3
7
フォゲッタブル 阿賀野川特別2着
8戦
08年
1
9
ダイワワイルドボア 阿賀野川特別3着
10戦
05年
2
1
フサイチアウステル 九州スポーツ杯1着
6戦
04年
3
9
トゥルーリーズン TVh賞6着
7戦
03年
2
8
ニシノシンフォニー 松前特別3着
8戦
01年
2
1
トレジャー 日高特別1着
6戦
3
2
ロードフォレスター 佐渡特別1着
6戦

ここからは上がり馬について見ていきたい。表3にまとめたのは1000万クラス組のセントライト記念好走馬。同組からセントライト記念を勝利したのは08年ダイワワイルドボアのみだが、2着5回3着3回と多くの好走馬を送り出している。同組はレースを問わず、前走3着以内が条件。4着以下から巻き返したのは04年3着トゥルーリーズンのみである。またキャリアは少ないほうがよく、9頭中7頭はキャリア9戦以下だった

■表4 500万クラス組のセントライト記念好走馬

着順
人気
馬名
前走
備考
06年
1
12
トーセンシャナオー 500万下2着 プリンシパルS3着
3
7
ミストラルクルーズ 500万下1着 青葉賞6着
05年
3
6
ピサノパテック 500万下1着  

最後に500万クラス組のセントライト記念好走馬をまとめたのが表4。同組からは3頭の好走馬が出ているが、06年1着トーセンシャナオーは春にプリンシパルSで3着に好走。同年3着ミストラルクルーズは青葉賞で6着に入っていた。前走500万クラスでも、2頭はすでにオープンクラスで通用するメドが立っていたといえるだろう

ちなみに表1〜4のいずれにも該当しなかった好走馬には、02年3着マイネルアムンゼン(前走プリンシパルS9着・オープン特別)05年1着キングストレイル(前走京王杯2歳S2着・G2)、06年2着トウショウシロッコ(前走天の川S2着・1600万クラス)がいる。

<結論>
それでは今年のセントライト記念を展望していこう。今年の出走予定馬で表1〜4のパターンに該当する馬について分析したい。

■表5 日本ダービーに出走していたセントライト記念出走予定馬

2010/12/26 中山7R ホープフルステークス 1着 7番 ベルシャザール

馬名
前走
中山重賞実績
サダムパテック
7着
弥生賞1着
トーセンラー
11着
 
フェイトフルウォー
13着
京成杯1着
ベルシャザール
3着(最先着)
 
ユニバーサルバンク
10着
 

上の表5は日本ダービーに出走していたセントライト記念出走予定馬。日本ダービー最先着は3着のベルシャザール。唯一、日本ダービーで掲示板に入っており、同組の最有力候補といえる。2番手に評価したいのはサダムパテック。日本ダービーではベルシャザールに次ぐ7着。弥生賞勝ちがあり、コース実績がある点もプラスだ。フェイトフルウォーも京成杯1着の実績があるが、日本ダービー2けた着順から巻き返したのは01年1着シンコウカリドのみ。そのため、推奨馬はベルシャザールとサダムパテックの2頭としたい。

■表6 G3組のセントライト記念出走予定馬

馬名
前走
ショウナンパルフェ ラジオNIKKEI賞9着
ターゲットマシン ラジオNIKKEI賞4着

今年のG3組は上記の2頭(表6参照)。ともにラジオNIKKEI賞連対の実績はなく、厳しい戦いになりそう。ショウナンパルフェは日本ダービーにも出走しているが、特に強調材料はない。

■表7 1000万クラス組のセントライト記念出走予定馬

2011/4/23 東京9R 新緑賞 1着 5番 ショウナンバーズ

馬名
前走
キャリア
ショウナンバーズ 佐渡特別2着
9戦
トウシンイーグル 阿賀野川特別2着
11戦
ハーキュリーズ 五頭連峰特別2着
8戦
ヒットザターゲット 阿寒湖特別2着
10戦

上がり馬の中でも注目の1000万クラス組は上の表7。今年は4頭が該当し、いずれも前走3着以内の条件をクリア。そこでキャリア9戦以下の馬に絞ると、ショウナンバーズハーキュリーズが浮上する。ショウナンバーズは前走佐渡特別が約3ヶ月ぶりのレースで2着。しぶとい先行力があり、中山芝2200m向きといえる。ハーキュリーズは500万勝ちに手間取ったものの、4走前から連続して3着以内に好走。重賞でも相手なりに走れそうだ。

■表8 500万クラス組のセントライト記念出走予定馬

馬名
前走
備考
クワイアーソウル 500万下1着  
マイネルメダリスト 早苗賞1着 京成杯4着
マルタカシクレノン 出雲崎特別1着  
ラヴェルソナタ 浦佐特別1着  
ヴァーゲンザイル 500万下1着 青葉賞7着

最後の表8が500万クラス組のセントライト記念出走予定馬。該当馬は5頭で、オープンクラスに実績があるのはマイネルメダリストヴァーゲンザイル。マルタカシクレノンも2歳時にカンナSで2着に好走しているが、芝1200mのレースなので除外していいだろう。
前走早苗賞を勝利したマイネルメダリストは掲示板を外したのが一度だけの堅実派。2走前の新緑賞ではショウナンバーズと接戦を演じており、1000万クラスでも通用しそうな馬だ。ヴァーゲンザイルは青葉賞7着も勝ち馬ウインバリアシオンから0.6秒差。連対を外したのはこのレースのみで、まだ底を見せていない点が魅力だ。

過去10年で重賞組が7勝を挙げているレースなので、実績馬を中心にするのが無難だろう。今年の実績馬で推奨したのはベルシャザールとサダムパテック。この2頭を勝ち馬候補としたい。相手には1000万組からショウナンバーズとハーキュリーズ、500万組からマイネルメダリストとヴァーゲンザイルを挙げておきたい。

ライタープロフィール

フランキー森山(ふらんきー もりやま)

1984年1月、神奈川県生まれ。重賞レースにおいては、毎年同じようなステップで出走してくる馬が多いことから、データ競馬の有効性に着目。データde出〜たでは主に過去の好走馬の実績を重視し、予想を展開している。馬券を買うのはもちろん、競馬場へ行くことも好きなタイプ。好きなレースは平安S。05年に中央競馬の全場踏破達成。その後は、地方、海外の競馬場へもたびたび訪れている。

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