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第528回 「近似条件実績」が重要な朝日チャレンジCを分析

2011/9/8(木)

今週末の重賞は3つ。当コーナーでは昨年にセントウルS、一昨年に京成杯AHを取り上げているので、今年は土曜の阪神に行われる朝日チャレンジCの傾向をデータから分析してみたい。集計期間は近10年のうち中京開催となった06年を除く9年分。データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 人気別成績

人気
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回率
複回率
1番人気
6- 0- 2- 1/ 9
66.7%
66.7%
88.9%
163%
108%
2番人気
2- 1- 0- 6/ 9
22.2%
33.3%
33.3%
71%
41%
3番人気
0- 3- 2- 4/ 9
0.0%
33.3%
55.6%
0%
85%
4番人気
0- 2- 2- 5/ 9
0.0%
22.2%
44.4%
0%
103%
5番人気
1- 1- 1- 6/ 9
11.1%
22.2%
33.3%
106%
93%
6番人気
0- 1- 1- 7/ 9
0.0%
11.1%
22.2%
0%
82%
7番人気
0- 0- 1- 8/ 9
0.0%
0.0%
11.1%
0%
34%
8番人気
0- 0- 0- 9/ 9
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
9番人気
0- 0- 0- 9/ 9
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
10番人気
0- 1- 0- 7/ 8
0.0%
12.5%
12.5%
0%
140%
11番人気
0- 0- 0- 5/ 5
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
12番人気
0- 0- 0- 4/ 4
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
13番人気
0- 0- 0- 3/ 3
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
14番人気
0- 0- 0- 2/ 2
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
15番人気
0- 0- 0- 1/ 1
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
16番人気
0- 0- 0- 1/ 1
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%

集計対象の9年分で1番人気6勝、2番人気2勝、5番人気1勝と、人気サイドから勝ち馬が出る確率が非常に高くなっている。特に近4年はダービー2着馬のインティライミ、08年に勝った朝日杯FS勝ち馬のドリームジャーニー、09、10年には皐月賞馬のキャプテントゥーレが連覇と、実績上位馬がしっかりと勝利をものにしている。それ以前にも、02年のタップダンスシチー、04年のスズカマンボがこのレースを勝ったあとにG1ホースとなっており、実績や能力が上位の馬が確実に結果を残す傾向が強い。基本的には5番人気以内の馬を狙っていくレースと言えそうだ。

そんななか、6番人気以下で好走した馬は7頭。そのうち5頭は、朝日チャレンジCに近似した条件である「右回りの芝1800〜2200m重賞」を勝っていたという共通項があった。この条件を満たさなかった2頭は、03年3着のヒマラヤンブルーと09年2着のブレイクランアウト。とはいえ、前者はこの条件での勝ち鞍こそなかったものの2着2回があり、準じた存在とは言える。また、後者はキャリアの浅い3歳馬ということもあって、この条件への出走が初めてだった。また、6番人気以下に限らず、5番人気までの好走馬も「右回りの芝1800〜2200m重賞」での好走歴があった馬が多い。人気の有無にかかわらず、しっかりと実績を確認しておきたいところだ。

■表2 単勝オッズ別成績

単勝オッズ
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回率
複回率
1.0〜 1.4
0-  0-  0-  0/  0
         
1.5〜 1.9
2-  0-  1-  0/  3
66.7%
66.7%
100.0%
116%
110%
2.0〜 2.9
3-  0-  1-  1/  5
60.0%
60.0%
80.0%
156%
102%
3.0〜 3.9
3-  1-  1-  2/  7
42.9%
57.1%
71.4%
140%
91%
4.0〜 4.9
0-  1-  0-  2/  3
0.0%
33.3%
33.3%
0%
53%
5.0〜 6.9
0-  1-  2-  5/  8
0.0%
12.5%
37.5%
0%
53%
7.0〜 9.9
1-  3-  0-  4/  8
12.5%
50.0%
50.0%
120%
108%
10.0〜14.9
0-  1-  3- 10/ 14
0.0%
7.1%
28.6%
0%
91%
15.0〜19.9
0-  1-  1-  5/  7
0.0%
14.3%
28.6%
0%
102%
20.0〜29.9
0-  0-  0- 10/ 10
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
30.0〜49.9
0-  0-  0-  9/  9
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
50.0〜99.9
0-  1-  0- 17/ 18
0.0%
5.6%
5.6%
0%
62%
100.0〜
0-  0-  0- 13/ 13
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%

オッズ別成績を見ても、やはり上位人気馬が強いことがわかる。ここでは3つのゾーンに区切ってデータを確認していこう。まず、単勝オッズ1.0〜9.9倍を合算すると【9.6.5.14】で勝率26.5%、複勝率58.8%、単勝回収率90%、複勝回収率86%。勝ち馬はすべてここから出ており、ほぼ5頭に3頭は3着以内に入る計算で、上位人気にしては回収率も優秀な部類だ。次に、単勝オッズ10.0〜19.9倍のゾーンだと【0.2.4.15】で複勝率28.6%、複勝回収率95%。勝ち馬は出ていないが、馬券に絡むケースは少なくなく、複勝回収率も悪くない。しかし、単勝20.0〜倍のゾーンでは【0.1.0.49】で複勝率2.0%、複勝回収率22%。のべ50頭の該当例がありながら、好走したのは03年2着のアラタマインディ1頭しかいない。当日の単勝オッズをしっかりと確認して単勝オッズ10倍未満の馬を中心に、20倍未満の馬を2、3着に買い、よほど気になる馬でなければ20倍以上の馬はバッサリと切ってしまってもデータ的には問題ないだろう。

■表3 年齢別成績

年齢
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回率
複回率
3歳
1- 1- 1- 5/ 8
12.5%
25.0%
37.5%
32%
76%
4歳
3- 1- 2-11/17
17.6%
23.5%
35.3%
43%
60%
5歳
5- 5- 3-24/37
13.5%
27.0%
35.1%
55%
62%
6歳
0- 2- 1-20/23
0.0%
8.7%
13.0%
0%
72%
7歳以上
0- 0- 2-18/20
0.0%
0.0%
10.0%
0%
22%

年齢別成績も参考になるデータだ。勝ち馬は3〜5歳に限られ、6歳は2着まで、7歳以上は3着までと高齢馬になるほど成績が下がっていく。3〜5歳の成績では4歳の勝率がやや高くなっているが、ほぼ互角と考えていいだろう。

■表4 脚質別成績

脚質
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回率
複回率
逃げ
1-  1-  1-  6/  9
11.1%
22.2%
33.3%
34%
48%
先行
5-  5-  3- 19/ 32
15.6%
31.3%
40.6%
61%
104%
中団
3-  2-  4- 24/ 33
9.1%
15.2%
27.3%
23%
56%
後方
0-  1-  0- 28/ 29
0.0%
3.4%
3.4%
0%
5%
マクリ
0-  0-  1-  1/  2
0.0%
0.0%
50.0%
0%
120%

表4は脚質別の成績だが、開幕週ということもあって「逃げ」や「先行」の馬が堅実な成績を残している。「中団」から勝った3頭にしても、4角ではすべて5〜6番手に位置しており、それなりのポジションを取れないようだと苦しい。

■表5 前走クラス別成績

前走クラス
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回率
複回率
1000万下
0-  0-  0-  3/  3
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
1600万下
1-  0-  4-  6/ 11
9.1%
9.1%
45.5%
16%
70%
OPEN特別
0-  0-  0- 16/ 16
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
G3
5-  7-  3- 37/ 52
9.6%
23.1%
28.8%
39%
66%
G2
0-  1-  1-  7/  9
0.0%
11.1%
22.2%
0%
75%
G1
3-  1-  1-  7/ 12
25.0%
33.3%
41.7%
70%
96%

表5は前走クラス別成績だが、好走例の有無がクラスによってクッキリと分かれている。好走例がないのは前走1000万下と前走オープン特別の組。前者についていえば、朝日チャレンジCは別定戦のため斤量面でのアドバンテージをあまり得られず、実力差がそのまま結果に出てしまうと考えられるだろう。また、前項で単勝20倍以上の馬は苦しいことを述べたが、前走オープン特別に該当するのべ16頭のうち、単勝20倍以上の馬が14頭を占めていた。単勝20倍未満だった残る2頭は、08年2番人気のニルヴァーナと09年5番人気のマストビートゥルー。いずれも前走で小倉日経オープンを勝っていたのだが、それぞれ4着、16着。単勝オッズ20倍未満に収まったとしても、前走オープン特別組の相性の悪さは否めないようだ。

■表6 前走1600万下組・前走着順別成績

前走着順
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回率
複回率
前走1着
1- 0- 3- 1/ 5
20.0%
20.0%
80.0%
36%
132%
前走2着
0- 0- 1- 1/ 2
0.0%
0.0%
50.0%
0%
60%
前走3着
0- 0- 0- 1/ 1
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
前走4着
0- 0- 0- 0/ 0
前走5着
0- 0- 0- 1/ 1
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
前走6〜9着
0- 0- 0- 0/ 0
前走10着〜 0- 0- 0- 2/ 2
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%

表5で見たとおり、朝日チャレンジCで馬券に絡むのは、前走で1600万下組か重賞を使っていた馬ということがわかった。そこで、これからはそれぞれの組について掘り下げていきたいところだが、今年の登録馬には前走G2組と前走G1組の馬がいないので割愛することとする。

まずは前走1600万下組だが、これは前走の着順を見るとわかりやすい。表4のように、前走で連対していることが好走の必要条件である。前走の1600万下で連対しながら、朝日チャレンジCで3着以内に入れなかったのは03年5着のメイショウドメニカと07年6着のタマモサポートだが、3着馬との差は前者が0秒1で後者が0秒3とどちらも大負けはしていない。この組で勝ったのは01年のイブキガバメントだけと、3着どまりの馬が多い傾向はあるが確実性は高い。

■表7 前走G3組・当日人気別成績

人気
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回率
複回率
1番人気
3- 0- 0- 1/ 4
75.0%
75.0%
75.0%
187%
95%
2番人気
1- 1- 0- 2/ 4
25.0%
50.0%
50.0%
82%
65%
3番人気
0- 3- 1- 3/ 7
0.0%
42.9%
57.1%
0%
91%
4番人気
0- 1- 2- 3/ 6
0.0%
16.7%
50.0%
0%
95%
5番人気
1- 1- 0- 3/ 5
20.0%
40.0%
40.0%
192%
94%
1〜5番人気
5- 6- 3-12/26
19.2%
42.3%
53.8%
78%
89%
6番人気〜
0- 1- 0-25/26
0.0%
3.8%
3.8%
0%
43%

前走G3組の取捨で、もっともわかりやすいのは当日の単勝人気を見ることだ。当日の単勝人気が1〜5番人気なら【5.6.3.12】で勝率19.%、複勝率53.8%と2頭に1頭以上は馬券に絡むが、6番人気以下だと【0.1.0.26】と大苦戦。ここでも前述したとおり、上位人気には逆らえない。ただし、当日1〜5番人気でも前走着順が10着以下だと【0.0.0.5】と好走例がまったくないので、前走G3組では前走がひとケタ着順に収まっており、当日5番人気までの馬を狙っていくのが基本となる。

前走G3組で出走例が多いのは小倉記念と新潟記念を使っていた馬だが、前者が【2.2.1.17】で複勝率22.7%、後者が【1.0.0.11】で複勝率8.3%とあまり冴えない。07年以降、前走でこの両レースを使っていた馬で好走したのは07年1着のドリームジャーニー(前走小倉記念1着)だけと近年の好走例も少なく、そもそも同馬はすでにG1を勝っていた格上馬でもある。前走G3組では、この前走が両レース以外の馬を狙ったほうが確実になりそうだ。

【結論】

2011/4/2 阪神12R 中山牝馬ステークス(G3)1着 14番 レディアルバローザ
2011/7/16 京都11R 大文字ステークス 1着 7番 ミッキードリーム

今年の朝日チャレンジCは出走登録馬11頭と少々寂しいメンバーとなってしまった。この11頭のうち、好走例が皆無の前走オープン特別組が5頭、前走1000万下組が1頭。さらに、前走G3組4頭のうち3頭が好走例のない前走10着以下と、この段階で一気に絞ることができる。

データ的に問題がないのは、前走G3組のなかからクイーンS6着のレディアルバローザと、前走1600万下の大文字Sで1着のミッキードリーム、このキングカメハメハ産駒の2頭となる。前者は中山牝馬S1着、後者は毎日杯2着と「右回りの芝1800〜2200m重賞」での好走歴を持っており、勝率の高い4歳馬でもあり、先行力もある。甲乙つけがたいところだが、この2頭で序列をつけるのであれば、前走1600万下組は3着どまりが多いという点から◎レディアルバローザ、○ミッキードリームとしたい。

仮に◎と○の2頭が好走したとしても、データ的には消しとなる残りの9頭から1頭は3着以内に入るということになる。当日人気を確認できればそこから絞っていくこともできるのだが、執筆時点では不可能。となると、重視したいのが「右回りの芝1800〜2200m重賞」の実績。これで浮上してくるのが、ヤマニンキングリー(札幌記念1着)、サンライズマックス(小倉大賞典1着)、ドモナラズ(七夕賞1着)。だが、この3頭はすべて6〜7歳馬で、6歳以上は好走率が下がるのは前述したとおりだ。そこで浮上するのが、前年の3着馬で5歳馬のアドマイヤメジャー。前走の小倉記念10着とはいえ3着馬とは0秒2差の僅差だった。このアドマイヤメジャーを▲とし、ヤマニンキングリー、サンライズマックス、ドモナラズまで印を回すこととする。

ライタープロフィール

出川塁(でがわ るい)

1977年熊本県生まれ。上智大学文学部卒業後、出版社2社で競馬専門誌、競馬書籍の編集に携わり、2007年からフリーライターに。「競馬最強の法則」「サラブレ」「優駿」などへ寄稿するほか、出版社勤務時代を含めて制作に関わった競馬書籍は多数。馬券は単勝派だが、焼肉はタン塩派というわけではない。メインの競馬のほか、サッカーでも密かに活動中。

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