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第526回 前走着差から小倉2歳Sを占う

2011/9/1(木)

今週日曜日は新潟と小倉でそれぞれ2歳重賞が組まれている。小倉は芝1200mの小倉2歳S。今回は出走馬の前走着差に注目して同レースを占ってみることにする。データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 小倉2歳S出走馬の前走着差別成績(過去10年)

前走着差
着別度数
勝率
連対率
複勝率
主な好走馬
勝2.0〜 0- 1- 0- 0/ 1
0.0%
100.0%
100.0%
ケイアイフウジン(04年)
勝1.0〜1.9 0- 0- 1- 6/ 7
0.0%
0.0%
14.3%
エイシンヘーベ(03年)
勝0.6〜0.9 3- 1- 1-18/23
13.0%
17.4%
21.7%
マルブツイースター(07年)
勝0.3〜0.5 3- 5- 3-24/35
8.6%
22.9%
31.4%
ジュエルオブナイル(09年)
勝0.1〜0.2 2- 1- 1-35/39
5.1%
7.7%
10.3%
デグラーティア(08年)
勝0.0 1- 1- 0-13/15
6.7%
13.3%
13.3%
タムロチェリー(01年)
負0.0 0- 1- 1- 0/ 2
0.0%
50.0%
100.0%
セントルイスガール(05年)
負0.1〜0.2 0- 0- 1- 3/ 4
0.0%
0.0%
25.0%
スーサンライダー(06年)
負0.3〜0.5 1- 0- 1- 3/ 5
20.0%
20.0%
40.0%
ブラウンワイルド(10年)
負0.6〜0.9 0- 0- 1- 8/ 9
0.0%
0.0%
11.1%
ソウルフルシチー(01年)
負1.0〜1.9 0- 0- 0- 7/ 7
0.0%
0.0%
0.0%
 
負2.0〜2.9 0- 0- 0- 0/ 0
 
負3.0〜3.9 0- 0- 0- 1/ 1
0.0%
0.0%
0.0%
 
負4.0〜 0- 0- 0- 0/ 0
 

まず表1を見ていただきたい。これは過去10年の小倉2歳S出走馬の前走着差別成績だ。前走着差をいくつかに区切り、着別度数・勝率・連対率・複勝率、そして主な好走馬を記したものだ。例えば、過去10年で前走2.0秒以上の差をつけて勝っていた馬は1頭だけで、04年に6番人気で好走したケイアイフウジン。同馬は大楽勝していたものの前走小倉のダート1000mだったためか、下馬評はそれほど高くなかった。一般的に芝・ダート、距離を問わず平地のレースで2.0秒以上もの差をつけて勝つことは容易ではない。こうした戦績を引っ提げて出走してきた馬については、前走条件にかかわらず「買い」と判断するべきなのかもしれない。

しかしながら、単純に着差をつけて勝っていればOKと結論を下すにはまだ早い。前走1.0〜1.9秒の差をつけて勝っていた馬の成績は【0-0-1-6】。03年エイシンヘーベの3着が最高成績で、着外に敗れた馬は6頭もいる。中には02年1番人気で5着に敗れたチャニングガール、03年に2番人気で5着に敗れたフィールドルーキーがいる。着外に敗れた6頭のうち5頭はキャリア1戦馬。好走したエイシンヘーベはすでにキャリア4戦であり、その違いは関係があるかもしれない。キャリア1戦で圧勝していた方が、期待感が大きくなりがちだが、実際には結果が出ていないのだ。

■表2 勝0.6〜0.9該当馬の当日人気別成績

人気
着別度数
勝率
連対率
複勝率
1〜2人気 1- 0- 0- 3/ 4
25.0%
25.0%
25.0%
1〜3人気 1- 0- 1- 5/ 7
14.3%
14.3%
28.6%
1〜5人気 3- 1- 1- 7/12
25.0%
33.3%
41.7%

前走0.6〜0.9秒の差をつけて勝っていた馬はなかなかいい。着別度数は【3-1-1-18】で勝率は13.0%と高い。代表馬は07年1着マルブツイースターだ。同馬は5番人気での勝利だったが、その他の好走馬も比較的上位人気に支持されていた。上の表2は勝0.6〜0.9該当馬の当日人気別成績。1〜2番人気の成績が特別いいというわけでもないが、好走馬は1〜5番人気までにはあてはまっている。具体的にはマルブツイースターの他にアルーリングボイス、コスモヴァレンチ、コスモフォーチュン、ブルーコンコルドがおり、全馬が前走小倉芝1200m以下のレースを勝っていた。なお、前走0.3〜0.5秒の差をつけて勝っていた馬も【3-5-3-24】で有力。連対率と複勝率が優秀だ。代表馬は09年1着のジュエルオブナイル。やはり同馬らも前走小倉のレースを使っていた。

■表3 勝0.1〜0.2該当馬の当日人気別成績

人気
着別度数
勝率
連対率
複勝率
1〜2人気 0- 0- 1- 3/ 4
0.0%
0.0%
25.0%
1〜3人気 2- 0- 1- 5/ 8
25.0%
25.0%
37.5%
1〜5人気 2- 1- 1- 9/13
15.4%
23.1%
30.8%

次に前走0.1〜0.2秒の差をつけて勝っていた馬を見ていこう。着別度数は【2.1.1.35】で最も該当馬が多くなっているゾーン。好走馬は08年1着デグラーティアら4頭。上の表3を見るとわかるように、ここも当日人気がポイントで5番人気以内が目安となる。上位人気に支持されそうな場合のみ注意したいところだ。

前走0.0秒差以内という辛勝差で好走したのは01年1着のタムロチェリーと、07年2着のミリオンウェーブ。タムロチェリーは前走小倉の芝1800mで1着という異色のローテーション。だからこそ15番人気での激走だったし、着差はあまり気にしなくてよかったのかもしれない。通常、小倉芝1200m以下を僅差でしか勝ち上がれなかった場合は、積極的には買いにくい。

前走1着馬については以上で、あとは前走負けていた馬の取捨となる。表1に戻り前走着差を見ると、1.0秒以上負けていた馬の巻き返しはない。オープン特別や重賞組でも大敗馬は軽視すべきだろう。最も負けていたのは前走0.6秒差でフェニックス賞5着だったソウルフルシチー。なので、実際には負けても0.5秒差程度にとどめたいところ。ブラウンワイルド、スーサンライダー、セントルイスガールなど、好走馬はすべて前走フェニックス賞に出走。ソウルフルシチーを含めてフェニックス賞で4番人気以内という共通項もあった。

【結論】
それでは今年の小倉2歳Sを占っていこう。今年は登録の段階で13頭(表4)と、例年に比べるとやや少ないが果たして勝つのはどの馬か。出走予定馬を前走着差別に分けて記載したのが下の表5だ。

■表4 今年の小倉2歳S出走予定馬

馬名
前走成績
2走前成績
アイラブリリ 未勝利1着 新馬(牝)3着
エピセアローム 未勝利1着 新馬2着
オウケンハナミズキ 未勝利1着 新馬8着
カシノラピス フェニックス賞3着 未勝利1着
カノヤミノリ 未勝利1着 未勝利2着
キンシツーストン 新馬1着  
ゴーイングパワー 新馬1着  
シゲルスタチ フェニックス賞2着 ダリア賞8着
テイエムハエンカゼ ひまわり賞3着 新馬1着
ハギノコメント 新馬1着  
マコトリヴァーサル 新馬1着  
メイショウダビンチ 新馬1着  
ヴェアデイロス 新馬1着  
※8/31現在の予定馬

■表5 今年の小倉2歳S出走馬の前走着差

前走着差
馬名
勝2.0〜  
勝1.0〜1.9 エピセアローム、キンシツーストン
勝0.6〜0.9 アイラブリリ、マコトリヴァーサル
勝0.3〜0.5 ゴーイングパワー
勝0.1〜0.2 ヴェアデイロス、オウケンハナミズキ、カノヤミノリ、ハギノコメント
勝0.0 メイショウダビンチ
負0.0 テイエムハエンカゼ
負0.1〜0.2 シゲルスダチ
負0.3〜0.5 カシノラピス
負0.6〜0.9  
負1.0〜1.9  
負2.0〜2.9  
負3.0〜3.9  
負4.0〜  

22011/08/07 小倉5R サラ2歳新馬 1着 4番 マコトリヴァーサル
2011/8/20 小倉1R サラ2歳未勝利 1着 12番 アイラブリリ

まず前走2.0秒以上の大勝馬は不在。前走1.0〜1.9秒差の勝利馬はエピセアロームとキンシツーストン。エピセアロームはキャリア2戦馬だが、京都芝1600mでの圧勝という点がどうか。キンシツーストンはキャリア1戦の上、小倉ダート1000mでの勝利。いずれも中心には推しにくい。

前走0.6〜0.9秒差で勝利しているのはアイラブリリマコトリヴァーサル。ともに小倉芝1200mを勝利。当日5番人気以内に支持されるのであれば有力。0.3〜0.5秒差勝ちがゴーイングパワー(前走京都芝1200mで1着)しかいないという点も追い風に見える。0.1〜0.2秒差勝ちはヴェアディロスら4頭が該当。ハギノコメントは前走京都ダート1200mなので割引。その他は当日の人気次第となる。メイショウダビンチは前走小倉芝1200mを辛勝なので軽視する。

次に前走負けていた馬。まずテイエムハエンカゼは九州産限定のひまわり賞組なので買いにくい。シゲルスダチカシノラピスのフェニックス賞組も、今年は未勝利馬が勝利を飾った一戦で、時計的にも平凡だが、相手候補としてマークしてみたい。

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
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