第524回 混戦のハンデ重賞・新潟記念を分析する|競馬情報ならJRA-VAN

JRA公式データ配信サービス JRA-VAN

  • メール:office@jra-van.jp
  • 受付時間:10:00〜17:00
  • ※競馬開催のない土日祝・火曜を除く
  • ホーム
  • サイトマップ
  • JRA-VAN広場

データde出〜た

データde出〜たバックナンバー

第524回 混戦のハンデ重賞・新潟記念を分析する

2011/8/25(木)

今週は、札幌ではキーンランドC、そして開催終盤を迎えた新潟では新潟記念が行われる。今回はこのうち、新潟記念を分析したい。サマー2000シリーズの最終戦だが、今年は既にイタリアンレッドのチャンピオンが確定。しかしシリーズ行方を別にしても、近年は波乱の連続で特に穴党にとっては注目の欠かせないレースになっている。データ分析には、JRA-VAN DataLab.TARGET frontier JV馬天楼 for データde出〜たを利用。集計期間は過去10年としている。

■表1 人気別成績

人気
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収
複回収
1
1-  2-  0-  7/ 10
10.0%
30.0%
30.0%
23%
43%
2
2-  1-  0-  7/ 10
20.0%
30.0%
30.0%
113%
65%
3
3-  1-  0-  6/ 10
30.0%
40.0%
40.0%
200%
91%
4
0-  1-  2-  7/ 10
0.0%
10.0%
30.0%
0%
81%
5
2-  1-  0-  7/ 10
20.0%
30.0%
30.0%
193%
94%
6
1-  1-  1-  7/ 10
10.0%
20.0%
30.0%
92%
95%
7
0-  1-  1-  8/ 10
0.0%
10.0%
20.0%
0%
114%
8
0-  0-  1-  9/ 10
0.0%
0.0%
10.0%
0%
49%
9
0-  0-  2-  8/ 10
0.0%
0.0%
20.0%
0%
122%
10
0-  2-  1-  7/ 10
0.0%
20.0%
30.0%
0%
169%
11〜 1-  0-  2- 55/ 58
1.7%
1.7%
5.2%
84%
47%

2010/8/29 新潟11R 新潟記念(G3)1着 8番 ナリタクリスタル 5番人気

ハンデ戦で上位人気のオッズが割れがちなためか、人気別成績では特に複勝率で上位人気に差がない傾向。6番人気まですべて複勝率30%以上、しかしトップの3番人気でも40%と好走馬1頭の違いしかない。好走確率に差がないのなら、人気妙味重視で5〜6番人気あたりから狙ってみるのがおもしろい。
また、ハンデ戦らしく下位人気まで好走馬が出ているのも特長だ。特にここ4年は連続して2桁人気馬が3着以内に好走し、この4年間の3連単最低配当は昨年の13万馬券。5年前の06年は2桁人気の好走こそなかったが、9番人気が3着でやはり3連単は13万馬券と、近年はかなりの荒れ模様である。ただ、優勝馬は10頭中9頭が6番人気以内で、下位人気は1着軸ではなく相手候補として拾うのがいいだろう。

■表2 年齢別成績

年齢
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収
複回収
3歳
0-  0-  0-  4/  4
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
4歳
4-  2-  1- 16/ 23
17.4%
26.1%
30.4%
321%
145%
5歳
3-  6-  4- 36/ 49
6.1%
18.4%
26.5%
35%
97%
6歳
2-  1-  4- 34/ 41
4.9%
7.3%
17.1%
24%
58%
7歳以上
1-  1-  1- 38/ 41
2.4%
4.9%
7.3%
24%
34%

年齢別でもっとも成績が良いのは4歳馬だが、今年は登録がない。次いで5歳、6歳、7歳以上で、3歳は好走がない。3歳馬は出走数が少ないため判断は微妙だが、古馬勢の中では、他のデータが互角なら年齢が若い順に候補に加えていくのが良さそうだ。

■表3 ハンデ別成績(牡・セン馬)

斤量
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収
複回収
〜51kg 0-  0-  0- 12/ 12
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
52kg
0-  1-  0- 10/ 11
0.0%
9.1%
9.1%
0%
58%
53kg
0-  0-  1- 16/ 17
0.0%
0.0%
5.9%
0%
24%
54kg
0-  2-  1- 15/ 18
0.0%
11.1%
16.7%
0%
66%
55kg
2-  4-  4- 17/ 27
7.4%
22.2%
37.0%
57%
142%
56kg
3-  2-  1- 14/ 20
15.0%
25.0%
30.0%
76%
95%
56.5kg
1-  0-  0-  2/  3
33.3%
33.3%
33.3%
330%
116%
57kg
1-  0-  0-  9/ 10
10.0%
10.0%
10.0%
92%
32%
57.5kg
0-  0-  1-  4/  5
0.0%
0.0%
20.0%
0%
52%
58kg
0-  0-  1-  6/  7
0.0%
0.0%
14.3%
0%
77%
58.5kg〜 0-  0-  0-  2/  2
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
※牝馬は51〜52キロが3勝2着1回、54キロが3着1回

牡・セン馬のハンデ別では、55〜56.5キロが好成績。57キロ以上になるとトータル【1.0.2.21】で連対率4.2%にとどまる。また、トップハンデも【0.0.2.10】。逆に54キロ以下も計【0.3.2.53】連対率5.2%と今ひとつ。軽量馬でも重ハンデ馬でもなく、そこそこのハンデに収まっている馬の好走確率が高い。牝馬は欄外に記した通り51〜52キロの好走が多く、牡馬換算なら53〜54キロ。牡馬よりは少し軽いゾーンに好走馬が多く出ている。

■表4 枠番別成績

枠番
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収
複回収
1枠
2- 1- 2-10/15
13.3%
20.0%
33.3%
54%
81%
2枠
0- 0- 0-17/17
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
3枠
3- 3- 3- 8/17
17.6%
35.3%
52.9%
148%
207%
4枠
1- 3- 1-14/19
5.3%
21.1%
26.3%
49%
116%
5枠
1- 0- 2-17/20
5.0%
5.0%
15.0%
31%
68%
6枠
2- 0- 1-16/19
10.5%
10.5%
15.8%
298%
103%
7枠
0- 3- 0-22/25
0.0%
12.0%
12.0%
0%
37%
8枠
1- 0- 1-24/26
3.8%
3.8%
7.7%
20%
28%

■表5 脚質別成績

脚質
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収
複回収
逃げ 0-  0-  1-  9/ 10
0.0%
0.0%
10.0%
0%
76%
先行 5-  1-  3- 25/ 34
14.7%
17.6%
26.5%
90%
72%
中団 4-  6-  4- 53/ 67
6.0%
14.9%
20.9%
106%
100%
後方 1-  3-  2- 41/ 47
2.1%
8.5%
12.8%
19%
42%

開催終盤というと、外枠、そして差し馬に注目しがちなもの。ただ、このレースの枠番別成績では外よりは中から内の好走確率が高い傾向が出ている。また脚質別でも、長い直線コースで争われる割には先行した馬も悪くない成績で、昨年優勝のナリタクリスタルも道中は3番手。他の多くの重賞よりは「後方」の好走確率が高いのも確かだが、あまり差し・追い込み型ばかりにこだわると失敗することもあるだろう。

■表6 前走クラス・レース別成績

前走クラス
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収
複回収
1000万下
1-  1-  0-  8/ 10
10.0%
20.0%
20.0%
63%
36%
1600万下
1-  2-  1- 22/ 26
3.8%
11.5%
15.4%
8%
69%
OPEN特別
0-  0-  1- 10/ 11
0.0%
0.0%
9.1%
0%
37%
G3
8-  7-  7- 81/103
7.8%
14.6%
21.4%
99%
86%
G2
0-  0-  1-  5/  6
0.0%
0.0%
16.7%
0%
81%
G1
0-  0-  0-  2/  2
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
昇級計
2-  3-  1- 30/ 36
5.6%
13.9%
16.7%
23%
60%
重賞計
8-  7-  9- 98/122
6.6%
12.3%
19.7%
84%
80%
七夕賞
2- 3- 0-14/19
10.5%
26.3%
26.3%
286%
128%
小倉記念
2- 1- 2-23/28
7.1%
10.7%
17.9%
68%
63%
北九州記念(1800)
2- 0- 1- 1/ 4
50.0%
50.0%
75.0%
342%
170%
函館記念
1- 1- 2-10/14
7.1%
14.3%
28.6%
42%
149%
佐渡特別
1- 1- 0- 0/ 2
50.0%
100.0%
100.0%
315%
180%
サマーS
1- 0- 1- 0/ 2
50.0%
50.0%
100.0%
115%
410%
エプソムC
1- 0- 0- 0/ 1
100.0%
100.0%
100.0%
920%
320%
関屋記念
0- 1- 2-24/27
0.0%
3.7%
11.1%
0%
43%
カブトヤマ記念
0- 1- 0- 0/ 1
0.0%
100.0%
100.0%
0%
430%
新潟日報賞
0- 1- 0- 2/ 3
0.0%
33.3%
33.3%
0%
213%
日本海S
0- 1- 0- 2/ 3
0.0%
33.3%
33.3%
0%
113%
金鯱賞
0- 0- 1- 0/ 1
0.0%
0.0%
100.0%
0%
490%
NSTオープン
0- 0- 1- 3/ 4
0.0%
0.0%
25.0%
0%
102%
※前走レースは好走馬輩出レースのみを抽出

続いて前走クラス別、レース別の成績。注目点はいくつかあるが、ひとつめは前走条件戦組と重賞組で勝率や連対率にあまり差がない点。他の条件さえクリアすれば、昇級馬や格上挑戦馬も侮れない。オープン特別組は不振。そして前走G2、G1組も好走は少ないが、今年の重賞組はすべて前走G3である。その前走G3出走馬で目立つのは、関屋記念組の不振。同じ新潟外回りコースでも1600mからの延長になる関屋記念組よりは、他場でも距離の近いレース(1800〜2000m)に出走していた馬が良い。

■表7 前走条件戦組の好走馬

馬名
斤量
前走
重賞最高着順
レース名
距離
タイム差
01 サンプレイス
56
1
1
サマーS
芝1800
1
1
-0.7
中京記念2着
02 ダービーレグノ
54
9
3
サマーS
芝1800
3
5
1.3
シンザン記念1着
04 レニングラード
55
1
2
佐渡特別
芝2200
1
1
-0.5
ラジオたんぱ賞2着
05 ヤマニンアラバスタ
52
3
1
佐渡特別
芝2200
1
1
-0.3
フラワーC2着
07 トウショウヴォイス
52
10
2
新潟日報賞
芝1600
7
1
-0.1
未経験
09 サンライズベガ
54
6
2
日本海S
芝2200
1
1
-0.2
京都新聞杯3着

前走条件戦組の好走馬に共通するのは3項目。ハンデ54〜56キロ(牝馬は2キロ増換算)、前走1着、そして重賞で3着以内の実績を持っていたことで、いずれも好走馬6頭中5頭が該当する。また、複数の項目に引っかかった好走馬はおらず、条件戦組なら最低でも3項目のうち2つはクリアしている馬を狙いたい。さらに前走1着馬なら、2着にある程度の差をつけているのが望ましい。

■表8 前走G3組の前走着順別成績

前走着順
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収
複回収
前走1着 1- 0- 0- 8/ 9
11.1%
11.1%
11.1%
102%
35%
前走2着 2- 0- 1- 6/ 9
22.2%
22.2%
33.3%
177%
125%
前走3着 2- 2- 1- 2/ 7
28.6%
57.1%
71.4%
161%
238%
前走4着 1- 1- 1- 6/ 9
11.1%
22.2%
33.3%
104%
96%
前走5着 0- 2- 1- 4/ 7
0.0%
28.6%
42.9%
0%
190%
前走6〜9着 0- 1- 1-22/24
0.0%
4.2%
8.3%
0%
19%
前走10着〜 2- 1- 2-32/37
5.4%
8.1%
13.5%
153%
84%

一方、前走G3組では2〜5着馬の好走確率が高い。また、6着以下ならひと桁着順の後半だった馬よりは、2桁着順に敗れていた馬のほうが成績は良く、単複の回収率も上々。人気を大きく落としているような馬がいれば、穴候補として狙ってみる手もある。

【結論】
ハンデ戦らしく上位人気の好走確率(特に複勝率)に差がない新潟記念。近4年は2桁人気が連続して好走するなど荒れ模様のレースだ。ハンデは重ハンデでも軽量でもなく、牡・セン馬なら55〜56.5キロあたりが良い。また、前走は重賞なら関屋記念ではなく他場の中距離重賞組が好成績。2〜5着あたりの好走馬が中心ながら、2桁着順馬の巻き返しにも要注意。条件戦出走馬も侮れない。

2011/7/10 中山11R 七夕賞(G3)2着 10番 タッチミーノット

今年の登録馬でまず挙げられるのは、前走七夕賞2着のタッチミーノット。七夕賞組は過去10年で最多の5連対(表6)。G3組の好走馬(表8)、そして5歳(表2)、56キロ(表3)というあたりにも好材料が揃っている。ヤマニンキングリーは、年齢こそ6歳でタッチミーノットには劣るが(表2)、ハンデは同じく56キロで(表3)、前走小倉記念4着というのも悪くない(表6、8)。また、人気薄の激走も少なくない傾向から、前走2桁着順(表8)の小倉記念組(表6)で56キロ(表3)のサンライズベガも挙げておきたい。なお、本稿執筆段階では回避の想定だが、もし出走すればミッキーペトラも上位候補の1頭になる。

条件戦組には表7のデータをきっちりクリアできる馬は不在。あえて挙げればエオリアンハープで、フローラS5着がある前走圧勝馬(表7)。牝馬なら53キロも悪くない(表3本文)。なお、重賞組で上位人気に推されそうな昨年の勝ち馬・ナリタクリスタルは57.5キロ・トップハンデが減点で、前走G3・6着というのも今ひとつ(表8)。同じく5歳のセイクリッドバレーも57キロのハンデ、そして前走関屋記念組の不振(表6)が気に掛かる。ともに好成績の5歳馬、そして新潟で重賞実績を持つ馬だけに侮りがたいが、データからは強くは推しづらく、買うにしても上記各馬の次位の評価としたい。

ライタープロフィール

浅田知広(あさだ ともひろ)

1970年12月、埼玉県生まれ。立命館大学文学部中退後、夕刊紙レース部のアルバイト、競馬データベース会社を経て、現在はフリー。パソコンが広く普及する以前から、パソコン通信でデータ手入力方式の競馬予想ソフトを公開するなど、競馬のみならずPCやネットワークにも精通。その知識を活かし、Webや雑誌で競馬ライターとして活躍するかたわら、ネットワークの専門誌にも連載を持つ。

データde出〜たバックナンバー

データ競馬のための最強ツール TARGET frontier JV(ターゲット)

ページトップへ戻る

競馬予想のJRA-VAN