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第523回 1万回騎乗達成! 佐藤哲三騎手を分析!

2011/8/22(月)

先日、8月14日の小倉2Rで佐藤哲三騎手はJRA通算1万回騎乗を達成した。この記録は史上24人目、現役では16人目となる。今年でデビュー23年目となる佐藤哲三騎手は、武豊騎手や蛯名正義騎手らより2つ下の世代。今年は宝塚記念をアーネストリーで制しており、大舞台での活躍も健在だ。そんな同騎手について今回は分析してみたい。データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 佐藤哲三騎手の厩舎別成績(06年以降)

順位
調教師
着別度数
勝率
連対率
複勝率
1
(栗)佐々木晶三 58- 49- 57-374/538
10.8%
19.9%
30.5%
2
(栗)西園正都 15- 22- 22-124/183
8.2%
20.2%
32.2%
3
(栗)安達昭夫 10-  7- 11- 70/ 98
10.2%
17.3%
28.6%
4
(栗)中竹和也 9- 15- 11- 66/101
8.9%
23.8%
34.7%
5
(栗)坪憲章 6-  9-  7- 79/101
5.9%
14.9%
21.8%
6
(栗)加藤敬二 6-  7-  5- 31/ 49
12.2%
26.5%
36.7%
7
(栗)南井克巳 6-  7-  3- 35/ 51
11.8%
25.5%
31.4%
8
(栗)山内研二 6-  5-  4- 27/ 42
14.3%
26.2%
35.7%
9
(栗)高橋成忠 6-  5-  3- 29/ 43
14.0%
25.6%
32.6%
10
(栗)安田隆行 5-  5-  7- 21/ 38
13.2%
26.3%
44.7%
11
(栗)松永幹夫 5-  3-  1- 28/ 37
13.5%
21.6%
24.3%
12
(栗)大久保龍志 4-  6-  9- 29/ 48
8.3%
20.8%
39.6%
13
(美)小島茂之 4-  6-  3- 24/ 37
10.8%
27.0%
35.1%
14
(栗)沖芳夫 4-  5-  3- 37/ 49
8.2%
18.4%
24.5%
15
(栗)音無秀孝 4-  1-  6- 26/ 37
10.8%
13.5%
29.7%
16
(栗)田島良保 4-  1-  6- 18/ 29
13.8%
17.2%
37.9%
17
(栗)藤沢則雄 3-  3-  2- 31/ 39
7.7%
15.4%
20.5%
18
(栗)谷潔 3-  2-  4- 40/ 49
6.1%
10.2%
18.4%
19
(栗)坂口正則 3-  2-  3- 13/ 21
14.3%
23.8%
38.1%
20
(栗)服部利之 3-  2-  0- 16/ 21
14.3%
23.8%
23.8%

2009/12/6 阪神11R 宝塚記念(G1)1着 2番 アーネストリー

上の表1は06年から今年8月14日まで(以下の表はすべて同じ集計期間)の、佐藤哲三騎手の厩舎別成績をまとめたものだ。関西の騎手なので当然と言えば当然だが、栗東の厩舎の馬に騎乗することが圧倒的に多い。美浦でトップ20にランクインしているのは、小島茂之厩舎のみ。最近ではプロヴィナージュでの活躍があった。同馬を08年秋華賞で3着(16番人気)に導いたのも佐藤哲三騎手。関東では小島茂之厩舎とのコンビに注目したいところだ。

もちろん最大の注目は佐々木晶三厩舎との関係。今年の宝塚記念を制したアーネストリーは佐々木晶三厩舎。それ以前にもタップダンスシチーとのコンビで一時代を築いた。厩舎別では58-49-57-374という圧倒的な騎乗回数と勝ち鞍。同厩舎にとっても佐藤哲三騎手が主戦ジョッキーであり、今後も勝ち鞍を伸ばしていきそうだ。

■表2 佐藤哲三騎手の佐々木晶三厩舎所属馬の騎乗成績

前走騎手
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収値
複回収値
◆同騎手 30- 27- 34-166/257
11.7%
22.2%
35.4%
73
85
◆乗替り 17- 16- 19-168/220
7.7%
15.0%
23.6%
100
64

上の表2は佐藤哲三騎手が佐々木晶三厩舎所属馬に騎乗した際、前走騎手別で成績を集計したもの。佐藤哲三騎手・佐々木晶三厩舎のコンビは基本的に「勝負」という気配でとらえてしまいがちだが、乗り替わりの成績は案外目立たない。前走別騎手からの乗り替わり成績は17-16-19-168。単勝回収値は100で優秀だが、勝率・連対率・複勝率すべてにおいて、継続時よりも劣っている。「乗り替わりで佐藤哲三騎手」という場合の方が、勝負がかっている感じがするが、実際にはそうでない。調教やレースを重ねていくことで馬に成長を促し、好成績に結び付けているようだ。思えばアーネストリーも最初からエリート的な存在ではなかった。タップダンスシチーも同じ。いわゆる叩き上げでのG1制覇だ。人馬一体となって経験を積むことで、大きな仕事を成し遂げたのだ。

■表3 佐藤哲三騎手の佐々木晶三厩舎所属馬騎乗時のクラス別成績

クラス
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収値
複回収値
新馬
9-  5-  3- 33/ 50
18.0%
28.0%
34.0%
75
73
未勝利
18- 10- 12- 97/137
13.1%
20.4%
29.2%
150
74
500万下
14- 20- 21-108/163
8.6%
20.9%
33.7%
45
79
1000万下
6-  5-  8- 61/ 80
7.5%
13.8%
23.8%
46
81
1600万下
3-  3-  3- 25/ 34
8.8%
17.6%
26.5%
223
72
OPEN特別
1-  2-  2- 13/ 18
5.6%
16.7%
27.8%
11
45
G3
3-  2-  2- 18/ 25
12.0%
20.0%
28.0%
51
69
G2
3-  2-  3- 12/ 20
15.0%
25.0%
40.0%
38
66
G1
1-  0-  3-  7/ 11
9.1%
9.1%
36.4%
123
115

佐々木晶三厩舎に関するデータをもう一つ示す。上の表3は同厩舎馬騎乗時のクラス別成績。前述した考察によると初騎乗となる新馬戦はあまり狙うべきではないということになる。果たして実際の成績はどうか。新馬戦は9-5-3-33。勝率・連対率・複勝率は未勝利戦よりも高く、特に新馬戦で割り引く必要はない。ただ、単・複回収値はいずれも70半ば。連対率なども非常に高いといわけではない。

■表4 佐藤哲三騎手&西園正都厩舎コンビの馬主別成績

順位
馬主
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収値
複回収値
1
谷口屯 5- 5- 8-29/47
10.6%
21.3%
38.3%
86
107
2
サラブレッドクラブ・ラフィアン 4- 3- 0-12/19
21.1%
36.8%
36.8%
232
124
3
ビッグレッドファーム 2- 2- 3-10/17
11.8%
23.5%
41.2%
65
172
4
飯田正剛 1- 2- 1- 0/ 4
25.0%
75.0%
100.0%
40
147
5
アカデミー 1- 1- 0- 4/ 6
16.7%
33.3%
33.3%
121
56
6
難波澄子 1- 0- 0- 3/ 4
25.0%
25.0%
25.0%
182
75
7
河崎五市 1- 0- 0- 2/ 3
33.3%
33.3%
33.3%
190
80
8
サンデーレーシング 0- 4- 0- 5/ 9
0.0%
44.4%
44.4%
0
124
9
森中蕃 0- 2- 2- 4/ 8
0.0%
25.0%
50.0%
0
152
10
難波経雄 0- 1- 4-12/17
0.0%
5.9%
29.4%
0
102
11
セゾンレースホース 0- 1- 0- 1/ 2
0.0%
50.0%
50.0%
0
60
12
土井薫 0- 1- 0- 1/ 2
0.0%
50.0%
50.0%
0
490
13
鶴田任男 0- 0- 2- 1/ 3
0.0%
0.0%
66.7%
0
440
14
水戸富雄 0- 0- 1- 2/ 3
0.0%
0.0%
33.3%
0
140
15
平井豊光 0- 0- 1- 0/ 1
0.0%
0.0%
100.0%
0
190
16
社台レースホース 0- 0- 0- 6/ 6
0.0%
0.0%
0.0%
0
0
17
東光明生 0- 0- 0- 4/ 4
0.0%
0.0%
0.0%
0
0
18
大西定 0- 0- 0- 2/ 2
0.0%
0.0%
0.0%
0
0
19
地田勝三 0- 0- 0- 5/ 5
0.0%
0.0%
0.0%
0
0
20
久保久人 0- 0- 0- 3/ 3
0.0%
0.0%
0.0%
0
0

2011/12/5 中山9R ジャパンカップダート(G1)1着 1番 エスポワールシチー

次は西園正都厩舎との関係を見ていきたい。西園厩舎は勝ち鞍別で2位(表1)。そんな同厩舎では馬主別成績に注目した(表4)。最も勝ち鞍を挙げているのは谷口屯氏の馬。最近ではタムロスカイ、タムロスターディなど「タムロ」を冠名に持つ馬だ。2位はサラブレッドクラブ・ラフィアン、3位はビッグレッドファームで、マイネル・コスモ軍団となる。近年ではマイネルレーニア、コスモベルに騎乗して重賞・オープンクラスで活躍。別厩舎(中村均厩舎)の馬だが、96年にはマイネルマックスで朝日杯3歳Sを制した。西園厩舎では「タムロ」と「マイネル・コスモ」の馬に注目だ。なお、勝ち鞍3位の安達昭夫厩舎といえばエスポワールシチー。期間内勝ち鞍10勝のうち5勝が同馬によるものだ。

■表5 佐藤哲三騎手のコース別成績(芝)

順位
コース
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収値
複回収値
1
小倉・芝1200 13- 16- 21-116/166
7.8%
17.5%
30.1%
47
77
2
小倉・芝2000 9-  8-  8- 42/ 67
13.4%
25.4%
37.3%
153
146
3
京都・芝2000 9-  7-  6- 34/ 56
16.1%
28.6%
39.3%
74
184
4
京都・芝1200 7- 10-  4- 38/ 59
11.9%
28.8%
35.6%
51
130
5
京都・芝1600 7-  5-  6- 43/ 61
11.5%
19.7%
29.5%
64
82
6
阪神・芝1600外 6- 10- 11- 58/ 85
7.1%
18.8%
31.8%
104
106
7
阪神・芝1400 6- 10-  4- 53/ 73
8.2%
21.9%
27.4%
38
92
8
中京・芝1200 6-  7-  7- 73/ 93
6.5%
14.0%
21.5%
62
62
9
阪神・芝2000 6-  6-  8- 29/ 49
12.2%
24.5%
40.8%
185
129
10
京都・芝1800外 5- 13-  6- 54/ 78
6.4%
23.1%
30.8%
52
114
11
阪神・芝1800外 5-  7-  6- 47/ 65
7.7%
18.5%
27.7%
48
95
12
小倉・芝1800 4- 16-  5- 75/100
4.0%
20.0%
25.0%
11
58
13
京都・芝1400 4-  3-  0- 31/ 38
10.5%
18.4%
18.4%
161
48
14
阪神・芝1200 3-  5-  3- 36/ 47
6.4%
17.0%
23.4%
40
92
15
中京・芝1800 3-  4-  6- 35/ 48
6.3%
14.6%
27.1%
31
97
16
阪神・芝2200 3-  3-  3- 13/ 22
13.6%
27.3%
40.9%
88
96
17
京都・芝2400外 3-  0-  5- 18/ 26
11.5%
11.5%
30.8%
54
44
18
新潟・芝1400 3-  0-  1-  6/ 10
30.0%
30.0%
40.0%
876
187
19
中京・芝2000 2-  8-  5- 36/ 51
3.9%
19.6%
29.4%
22
93
20
東京・芝1600 2-  2-  0- 22/ 26
7.7%
15.4%
15.4%
61
29

最後に佐藤哲三騎手のコース別成績を見ていきたい。まずは芝(表5)から。勝ち鞍トップは13勝をマークしている小倉芝1200m。2位が小倉芝2000mで、芝は小倉での活躍が目立つ。一方で小倉芝1800mの成績は4-16-5-75。2着の回数がかなり多くなっている。1位の小倉芝1200mも2着の方が1着よりも多い。10位の京都芝1800mも5-13-6-54という成績になっている。これらのコースに限らず、芝全体で1着よりも2着が多いのが特徴だ。佐藤哲三騎手は特に差し・追い込みを好むというタイプではない。にもかかわらず不思議と勝ち切れていない。めぐりあわせにしては2着がやや多い印象だ。

■表6 佐藤哲三騎手のコース別成績(ダート)

順位
コース
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収値
複回収値
1
小倉・ダ1700 13- 10-  7- 79/109
11.9%
21.1%
27.5%
81
74
2
京都・ダ1800 11- 13- 19-128/171
6.4%
14.0%
25.1%
38
67
3
京都・ダ1400 10- 10-  7-112/139
7.2%
14.4%
19.4%
87
72
4
中京・ダ1700 9-  4-  8- 72/ 93
9.7%
14.0%
22.6%
48
53
5
阪神・ダ1800 8-  9- 10-103/130
6.2%
13.1%
20.8%
44
51
6
京都・ダ1200 6-  7-  9- 88/110
5.5%
11.8%
20.0%
44
71
7
阪神・ダ1400 6-  2-  7- 97/112
5.4%
7.1%
13.4%
161
63
8
阪神・ダ1200 5-  6- 10- 72/ 93
5.4%
11.8%
22.6%
40
51
9
小倉・ダ1000 4-  7-  5- 32/ 48
8.3%
22.9%
33.3%
66
88
10
新潟・ダ1800 3-  1-  3- 15/ 22
13.6%
18.2%
31.8%
123
82
11
中山・ダ1800 2-  2-  1- 14/ 19
10.5%
21.1%
26.3%
398
161
12
京都・ダ1900 2-  0-  3- 12/ 17
11.8%
11.8%
29.4%
109
127
13
東京・ダ1600 1-  4-  3-  9/ 17
5.9%
29.4%
47.1%
10
168
14
福島・ダ1700 1-  4-  1-  7/ 13
7.7%
38.5%
46.2%
97
123
15
小倉・ダ2400 1-  1-  1-  1/  4
25.0%
50.0%
75.0%
110
160
16
中山・ダ1200 1-  0-  1- 18/ 20
5.0%
5.0%
10.0%
23
99
17
東京・ダ2100 1-  0-  0-  9/ 10
10.0%
10.0%
10.0%
209
58
18
中京・ダ2300 1-  0-  0-  7/  8
12.5%
12.5%
12.5%
147
50
19
東京・ダ1300 1-  0-  0- 11/ 12
8.3%
8.3%
8.3%
20
12
20
札幌・ダ1000 1-  0-  0-  0/  1
100.0%
100.0%
100.0%
330
180

一方、ダート(表6)はどうか。こちらも勝ち鞍1位は小倉。ダート1700mがトップに立っており、小倉競馬場との相性の良さがあらためてわかる。中央場所ならば京都がよさそう。2位が京都ダート1800mで3位が京都ダート1400mだ。しかし、ここでも京都ダート1800mは11-13-19-128でいびつな並びの着別度数。8位の阪神ダート1200mも5-6-10-72という成績。ダートの総合成績は87-88-111-961。1着と2着はほぼ互角だが、3着が多くなっている。ダートではこのような傾向があることを覚えておきたい。

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
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