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第518回 夏の古馬マイル王決定戦、関屋記念を分析!

2011/8/4(木)

今週は新潟競馬場で関屋記念が行われる。同レースは夏に行われる唯一の古馬マイル重賞。「夏のマイル王決定戦」とも言うべき一戦だ。関屋記念が現在の新潟芝コースで行われるようになったのは01年から。ちょうど10年分のデータが揃ったことになる。その10年を振り返り、今年のレースを占っていきたい。データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 関屋記念出走馬の人気別成績(過去10年)

人気
着別度数
勝率
連対率
複勝率
1番人気 4-  2-  3-  1/ 10
40.0%
60.0%
90.0%
2番人気 2-  1-  0-  7/ 10
20.0%
30.0%
30.0%
3番人気 0-  1-  2-  7/ 10
0.0%
10.0%
30.0%
4番人気 1-  1-  0-  8/ 10
10.0%
20.0%
20.0%
5番人気 0-  1-  0-  9/ 10
0.0%
10.0%
10.0%
6番人気 1-  0-  0-  9/ 10
10.0%
10.0%
10.0%
7番人気 0-  0-  0- 10/ 10
0.0%
0.0%
0.0%
8番人気 1-  2-  1-  6/ 10
10.0%
30.0%
40.0%
9番人気 0-  1-  0-  9/ 10
0.0%
10.0%
10.0%
10番人気 0-  1-  2-  6/  9
0.0%
11.1%
33.3%
11番人気 0-  0-  0-  9/  9
0.0%
0.0%
0.0%
12番人気 0-  0-  2-  7/  9
0.0%
0.0%
22.2%
13番人気 0-  0-  1-  7/  8
0.0%
0.0%
12.5%
14番人気 1-  0-  0-  7/  8
12.5%
12.5%
12.5%
15番人気 0-  0-  0-  7/  7
0.0%
0.0%
0.0%
16番人気 0-  0-  0-  6/  6
0.0%
0.0%
0.0%
17番人気 0-  0-  0-  5/  5
0.0%
0.0%
0.0%
18番人気 0-  0-  0-  5/  5
0.0%
0.0%
0.0%

まずは過去10年の人気別成績を見てみよう(表1)。1番人気の成績は【4.2.3.1】。連対率60%で、複勝率90%となかなか優秀な数字だ。続くのは2番人気で2勝、連対率は30%。以下、3番人気から8番人気あたりまでの好走数はあまり変わらない。8番人気の成績が【1.2.1.6】とやや目立つ。二けた人気馬の食い込みもまばらにあり、06年は14番人気のカンファーベストが優勝を果たした。1番人気が強いものの、伏兵馬の台頭も十分ありうる一戦だ。ただし、15番人気以下の超人気薄はまだ馬券になっていない。

■表2 関屋記念の1番人気馬の成績(過去10年)

馬名
性齢
着順
重賞実績
10年 スピリタス
セ5
6
なし
09年 ヒカルオオゾラ
牡5
2
エプソムC2着
08年 マルカシェンク
牡5
1
小倉大賞典2着ほか
07年 カンパニー
牡6
1
産経大阪杯1着
06年 テレグノシス
牡7
3
毎日王冠1着ほか
05年 ダイワメジャー
牡4
2
ダービー卿CT1着ほか
04年 ブルーイレヴン
牡4
1
金鯱賞2着ほか
03年 アドマイヤマックス
牡4
3
安田記念2着ほか
02年 マグナーテン
セ6
1
関屋記念1着
01年 エイシンプレストン
牡4
3
北九州記念1着ほか

上の表2は1番人気馬を並べたもの。昨年、スピリタスが6着と敗れるまでは1番人気の複勝率は100%だった。そのスピリタスは前走1600万クラスの湘南Sを1分31秒7という好時計で快勝。同年の安田記念と同じタイムだった点も含めて当日は評価された。しかし、同馬は完全な昇級戦でオープンクラス初挑戦。もちろん、重賞も初挑戦。この点がそれまでの1番人気馬と大きく違う点だった。01年エイシンプレストン以降の1番人気馬はすべて過去に重賞で連対実績があった。03年アドマイヤマックスは前走G1の安田記念で2着と好走しながら、関屋記念では3着止まりと、重賞実績を過信してはならないが、重賞経験と実績の有無は一つの大きなポイントと言えそうだ。

■表3 関屋記念出走馬の前走クラス別成績(過去10年)

前走クラス
着別度数
勝率
連対率
複勝率
1000万下 0-  0-  1-  3/  4
0.0%
0.0%
25.0%
1600万下 0-  0-  0- 10/ 10
0.0%
0.0%
0.0%
OPEN特別 3-  3-  6- 58/ 70
4.3%
8.6%
17.1%
G3 4-  5-  2- 38/ 49
8.2%
18.4%
22.4%
G2 1-  1-  0-  6/  8
12.5%
25.0%
25.0%
G1 2-  1-  2-  8/ 13
15.4%
23.1%
38.5%

それを証明するデータをもう一つ提示する。上の表3は関屋記念出走馬の前走クラス別成績。前走条件クラス組は成績が悪い。スピリタス以前にも前走1600万クラス組からの好走例はなかった。好走馬の大半がオープン特別やG3組だったのだ。無論、その上のG2やG1組でも全く問題ない。ただ、今年の出走予定メンバーの事情により前走G1組に関しては、今回深く突っ込まないことにする。前走オープン特別やG3組の取捨の方がポイントとなりそうだからだ。

■表4 前走OP組の関屋記念での成績(過去10年)

前走レース名
着別度数
勝率
連対率
複勝率
NSTオープン 2- 1- 1-16/20
10.0%
15.0%
20.0%
朱鷺S 1- 0- 0- 1/ 2
50.0%
50.0%
50.0%
米子SH 0- 1- 2-21/24
0.0%
4.2%
12.5%
都大路SH 0- 1- 0- 0/ 1
0.0%
100.0%
100.0%
谷川岳S 0- 0- 1- 2/ 3
0.0%
0.0%
33.3%
福島民報杯 0- 0- 1- 0/ 1
0.0%
0.0%
100.0%
岡部幸雄引退 0- 0- 1- 0/ 1
0.0%
0.0%
100.0%

上の表4は前走オープン特別組の関屋記念での成績。NSTオープンや朱鷺Sといった前走新潟芝1400m組からの好走馬が多くなっている。しかし、近年はその条件のレースが前哨戦として組まれなくなった。そのためオープン特別組は主力ではなくなっている。関西の米子S組は【0.1.2.21】。昨年も6頭が出て最高がテイエムアタックの4着という成績に終わっている。そうなると自然と前走G3、G2組が主力となってくる。

■表5 関屋記念を8番人気以下で好走した馬(過去10年)

着順
人気
馬名
前走成績
備考
10年
3
10
リザーブカード ダ卿T7着 08年関屋記念2着
09年
3
13
マイネルスケルツィ 谷川岳4着 07年京都金杯1着
08年
3
8
タマモサポート 福民報13着 東京新聞杯3着
07年
3
12
マイケルバローズ 米子S9着  
06年
1
14
カンファーベスト 新潟大13着 05年新潟大賞典2着
2
8
ダイワバンディット 七夕賞13着 03年新潟2歳S1着
05年
3
12
インセンティブガイ 岡部幸5着  
3
10
ニューベリー 米子S3着  
04年
2
10
ロードフラッグ 七夕賞6着  
03年
1
8
オースミコスモ NST5着 紫苑S1着
02年
2
9
ミデオンビット NST11着  
01年
2
8
クリスザブレイヴ 中山記6着  
※05年は3着同着

前走G3組に関する結論をいきなり言ってしまうと、特に主力となるステップレースは存在しない。過去10年では七夕賞組の出走が多いものの、成績は【0.2.0.11】。目立った成績ではない。G3組は休み明けでの好走も多いし、ステップレースは多様化している。前走着順もあまりあてにならないのだ。そこで関屋記念を8番人気以下で好走した馬を調べてみることにした(表5)。

人気薄ということで前走成績がいい馬はほとんど見当たらない。昨年10番人気3着のリザーブカードは前走ダービー卿CT7着。前述したカンファーベストは春の新潟大賞典で13着と惨敗後の休み明けだった。しかし、同馬は過去に新潟大賞典で2着と好走した実績があった。リザーブカードも08年の関屋記念2着馬。要は過去に新潟芝コースの重賞で好走実績があったわけだ。06年2着のダイワバンディットも同じ。03年オースミコスモも新潟芝1800mで行われた紫苑Sの勝ち馬だった。

さらに09年13番人気3着のマイネルスケルツィは07年京都金杯1着などマイル重賞勝ちがある実績馬。08年3着タマモサポートは同年の東京新聞杯で3着。過去に古馬マイル重賞で好走実績があった。このようなタイプは前走成績や人気にかかわらず常に警戒しておいた方がよさそうだ。これですべての伏兵馬を拾えるわけではないが、新潟芝重賞実績マイル重賞実績にポイントをおいて今年のレースを分析してみたい。

【結論】
今年の関屋記念出走馬は以下の表6の通り。

■表6 今年の関屋記念出走予定馬

馬名
性齢
前走成績
重賞実績
アブソリュート
牡7
マイラーズC18着 富士S1着ほか
エアラフォン
牡4
ストークS1着  
エイシンサクセス
牡5
立川特別1着  
ガンダーラ
牡5
米子S8着  
サトノフローラ
牝3
カルミア賞1着  
スズジュピター
牡6
エプソムC13着 東スポ杯2着
スペシャルハート
牡6
のぞみ賞1着  
セイクリッドバレー
牡5
エプソムC3着 新潟大賞典1着ほか
ヒカルアマランサス
牝5
中山牝馬S9着 京都牝馬1着
マイネルクラリティ
牡5
安土城S5着  
マイネルファルケ
牡6
京都金杯16着 マイルCS2着ほか
リザーブカード
牡8
米子S9着 関屋記念2着
レインボーペガサス
牡6
飛鳥S1着 きさらぎ賞1着

2011/5/8 新潟11R 被災地支援新潟大賞典(G3)1着 5番 セイクリッドバレー
2009/10/24 東京11R 富士ステークス(G3)1着 3番 アブソリュート

今年は登録の段階でフルゲートに満たないし、決して強力メンバーとは言えない。条件クラス3連勝中のエアラフォンが有力視されそうな一戦だ。当日の人気はふたを開けてみないとわからない。エアラフォンが1番人気となるかはわからないが、簡単には飛びつけないタイプと言えるだろう。昨年のスピリタスとまさに同じ。前走1600万クラスのマイル戦でいい勝ち方をしたものの、今回昇級戦で重賞初挑戦だからだ。同じ前走1600万クラスからでもレインボーペガサスは事情が違う。こちらは3歳時にきさらぎ賞を制しており、完全な昇級戦ではないからだ。同馬には半年の休み明けという別の大きな問題があるものの、昇級戦でも軽視できない感がある。

ただ、主力は前走オープンクラス組となる。普通に考えればセイクリッドバレー。今年の新潟大賞典の覇者で、昨年のこのレースでは2着。新潟芝コースの実績は十分だ。前走エプソムC3着と臨戦過程も悪くない。その他に新潟実績があるのは、リザーブカード。同馬も昨年は3着だった。マイル重賞実績があるのはアブソリュート、ヒカルアマランサス、マイネルファルケ。ヒカルアマランサスは普通に有力視できそうで、実際に当日は人気になるだろう。アブソリュートは前走マイラーズ18着など、近走は二けた着順が多い。マイネルファルケも同様に近走は不振。常識的には手を出しにくい。しかし、ともに間隔が開いている点が不気味。逆にプラスに働く可能性を考えて、警戒しておきたい。

【追記】

ヒカルアマランサスは不出走となりました。推奨馬から除外いたします。

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
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