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第514回 コース実績が重要な函館記念

2011/7/21(木)

以前は「荒れるレース」として有名だった函館記念だが、過去10年では1−2番人気の決着が3回。近年は人気馬同士で決まることも多くなってきた。今年は連覇を狙うマイネルスターリーが中心となりそうだが、それを阻止する伏兵も虎視眈々。札幌開催で行われた09年も含めた過去10年のデータを基に分析していこう。データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 函館記念の年齢別成績(過去10年)

年齢
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
3歳
0-  0-  0-  2/  2
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
4歳
2-  2-  3- 15/ 22
9.1%
18.2%
31.8%
59%
79%
5歳
5-  6-  6- 25/ 42
11.9%
26.2%
40.5%
112%
136%
6歳
1-  1-  1- 32/ 35
2.9%
5.7%
8.6%
9%
30%
7歳以上
2-  1-  0- 40/ 43
4.7%
7.0%
7.0%
73%
37%

始めに表1では函館記念の年齢別成績(過去10年)をまとめてみた。年齢別の傾向ははっきりしており、4、5歳が圧倒的に有利。特に5歳は勝率11.9%、連対率26.2%、複勝率40.5%と優秀な成績を収めている。過去10年で5歳が2着以内に入らなかったのは一度だけである。

6歳以上になると、勝率、連対率、複勝率はいずれも一けたにダウン。好走馬は、01年2着クラフトマンシップ(00年函館記念1着)、06年1着エリモハリアー(05年函館記念1着)、07年1着エリモハリアー(05・06年函館記念1着)、09年1着サクラオリオン、同年2着マヤノライジン(06年函館記念3着)、10年3着ドリームサンデー。6頭中4頭は過去に函館記念で好走していた。

■表2 函館記念の前走レース別成績(過去10年)

順位
前走レース名
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
1
巴賞 6- 7- 3-42/58
10.3%
22.4%
27.6%
120%
117%
2
金鯱賞 1- 0- 1- 6/ 8
12.5%
12.5%
25.0%
53%
58%
3
新潟大賞典 1- 0- 0- 2/ 3
33.3%
33.3%
33.3%
190%
63%
4
米子S 1- 0- 0- 1/ 2
50.0%
50.0%
50.0%
450%
160%
5
中京記念 1- 0- 0- 0/ 1
100.0%
100.0%
100.0%
620%
190%
6
安田記念 0- 1- 1- 1/ 3
0.0%
33.3%
66.7%
0%
113%
7
天皇賞(春) 0- 1- 0- 3/ 4
0.0%
25.0%
25.0%
0%
45%
8
福島テレビオープン 0- 1- 0- 1/ 2
0.0%
50.0%
50.0%
0%
90%
9
宝塚記念 0- 0- 1- 5/ 6
0.0%
0.0%
16.7%
0%
51%
10
STV杯 0- 0- 1- 3/ 4
0.0%
0.0%
25.0%
0%
75%
11
目黒記念 0- 0- 1- 2/ 3
0.0%
0.0%
33.3%
0%
90%
12
三春駒特別 0- 0- 1- 0/ 1
0.0%
0.0%
100.0%
0%
390%
13
下鴨S 0- 0- 1- 0/ 1
0.0%
0.0%
100.0%
0%
250%
14
その他 0- 0- 0-48/48
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%

表2の函館記念の前走レース別成績(過去10年)を見てもわかる通り、重要なステップレースは巴賞。出走頭数は圧倒的に多いが、好走馬16頭を輩出。好走率はまずまずで、単・複回収率は100.0%以上をマークしている。巴賞組が3着以内に入らなかったのは04年と昨年。その昨年は巴賞組が2頭のみだった。基本的には同組から1頭は3着以内に入ると考えていい

■表3 巴賞組の函館記念好走馬(過去10年)

着順
人気
馬名
前走着順
函館芝成績(複勝率)
重賞実績
09年
1
4
サクラオリオン
3着
1-1-1-0(100.0%) 中京記念1着
2
10
マヤノライジン
6着
0-0-0-2(0.0%) ダービー卿CT3着
3
8
メイショウレガーロ
5着
1-1-0-2(50.0%) 京成杯2着
08年
1
4
トーセンキャプテン
4着
0-0-0-1(0.0%) アーリントンC1着
2
1
フィールドべアー
1着
3-4-0-1(87.5%) 新潟大賞典3着
3
2
マンハッタンスカイ
6着
1-0-1-3(40.0%) 金鯱賞2着
07年
1
7
エリモハリアー
11着
3-1-0-2(66.7%) 函館記念1着
2
9
ロフティーエイム
8着
1-1-0-1(66.7%) 福島牝馬S1着
06年
1
1
エリモハリアー
2着
2-1-0-1(75.0%) 函館記念1着
05年
1
6
エリモハリアー
1着
1-0-0-1(50.0%)  
2
2
ブルートルネード
2着
0-1-0-0(100.0%)  
03年
2
11
ヒマラヤンブルー
6着
2-0-0-1(66.7%) 東京スポーツ杯3歳S2着
02年
2
9
トップコマンダー
3着
1-0-2-0(100.0%) 日経新春杯1着
01年
1
9
ロードプラチナム
7着
1-0-0-1(50.0%) アメリカJCC2着
2
14
クラフトマンシップ
8着
1-0-1-3(40.0%) 函館記念1着
3
10
アクティブバイオ
5着
0-0-0-1(0.0%)  
※09年は札幌開催のため、札幌芝成績を集計。

表3は巴賞組の函館記念好走馬(過去10年)の一覧。表2でも触れたが、函館記念では同組の取捨が重要なカギを握る。まず好走馬の前走着順を見ると、前走1〜3着から6頭、前走4着以下から10頭。さすがに二けた着順から巻き返したのは07年1着エリモハリアーだけだが、一けた着順の馬なら好走の可能性はある

次に好走馬の函館芝成績を見ていくと、好走馬16頭中11頭は函館芝で複勝率50.0%以上をマークしていた。前走巴賞で凡走をしていても、過去に函館の芝で実績のある馬が活躍している。また重賞実績も重要で、好走馬16頭中13頭は重賞で3着以内に好走していた

■表4 その他の函館記念好走馬(1)

着順
人気
馬名
前走
2走前
重賞実績
10年
1
2
マイネルスターリー 新潟大賞典4着 福島民報杯4着  
2
1
ジャミール 天皇賞(春)7着 阪神大賞典2着 阪神大賞典2着
3
5
ドリームサンデー 金鯱賞2着 アンタレスS9着 金鯱賞2着
07年
3
2
サクラメガワンダー 安田記念13着 マイラーズC5着 鳴尾記念1着
06年
2
2
エアシェイディ 福島テレビOP1着 中京記念3着 アメリカJCC2着
05年
3
4
ウイングランツ 目黒記念2着 阪神大賞典5着 ダイヤモンドS1着
04年
1
2
クラフトワーク 中京記念5着 東京新聞杯2着 東京新聞杯2着
2
1
ファインモーション 安田記念13着 阪神牝馬S1着 エリザベス女王杯1着
03年
1
1
エアエミネム 金鯱賞3着 東京競馬リニューアル記念3着 神戸新聞杯1着
3
6
アサカディフィート 宝塚記念15着 金鯱賞5着  
02年
1
4
ヤマニンリスペクト 米子S3着 関ヶ原S1着 鳴尾記念2着

表4にまとめたのは、前走巴賞以外のオープンクラスに出走していた好走馬。昨年の1〜3着馬を始め、11頭が該当する。好走馬の特徴は近走の成績が安定していること。G1、ダート戦を除けば、すべての馬が近2走で5着以内に入っていた。また好走馬11頭中9頭には重賞での連対実績があった

■表5 その他の函館記念好走馬(2)

着順
人気
馬名
前走
函館芝成績(連対率)
06年
3
3
マヤノライジン 下鴨S1着 1-1-0-3(40.0%)
04年
3
9
ワイルドスナイパー STV杯1着 2-3-0-0(100.0%)
02年
3
8
トーワトレジャー 三春駒特別1着 2-0-0-3(40.0%)

最後に好走例は少ないが、昇級組の函館記念好走馬が上の表5。好走したのは02年3着トーワトレジャー、04年3着ワイルドスナイパー、06年3着マヤノライジン。すべて3着止まりで、基本的に苦戦している。3頭に共通するのは前走で勝利していたこと函館芝の連対率が40.0%以上をマークしていたことだ。

<結論>
それでは今年の函館記念を展望していこう。今年の登録馬20頭を3つのグループにわけて分析していきたい。

■表6 今年の五稜郭S・巴賞組の函館記念登録馬

馬名
年齢
前走
函館芝成績(複勝率)
重賞実績
コロンバスサークル 5歳 五稜郭S3着 0-0-1-0(100.0%)  
シャインモーメント 6歳 巴賞7着 0-0-0-3(0.0%)  
ダンスインザモア 9歳 五稜郭S7着 0-0-0-1(0.0%) 福島記念1着
マイネルスターリー 6歳 巴賞1着 2-0-0-0(100.0%) 函館記念1着
マヤノライジン 10歳 五稜郭S6着 2-1-1-7(36.4%) 函館記念2着
マンハッタンスカイ 7歳 五稜郭S9着 2-0-2-6(40.0%) 福島記念1着
メイショウクオリア 6歳 巴賞5着 1-0-1-3(40.0%) 京都新聞杯1着
ルールプロスパー 6歳 巴賞9着 0-0-1-2(33.3%)  

2010/7/25 函館9R 函館記念(G3)1着 6番 マイネルスターリー

今年から五稜郭Sがオープン特別に格上げされて函館芝1800mのハンデ戦としてリニューアル。巴賞と条件が似ており、今年は同組の出走馬も巴賞組として考えてみたい(表6参照)。該当馬8頭の中で函館芝の複勝率が50.0%以上を超えているのは、コロンバスサークルマイネルスターリー。コロンバスサークルは前走五稜郭Sで後方から上がり最速タイの脚で追い込んで3着に好走。初の函館コースだったが、洋芝でも問題なく力を発揮できた。今回は前走に引き続き斤量52キロで出走。重賞実績はないものの、好走率の高い5歳馬で要注意の1頭だろう。昨年の覇者マイネルスターリーは函館芝の複勝率が100.0%で、重賞実績もクリア。減点材料はなく、今年も好走する可能性は高そうだ。ただし、過去10年で巴賞勝ち馬は【1.1.0.4】。巴賞→函館記念と連勝したのは05年エリモハリアーのみで、過信は禁物だろう。

■表7 今年のその他の函館記念登録馬(1)

馬名
年齢
前走
2走前
重賞実績
アクシオン
8
エプソムC10着 中山金杯12着 中山金杯1着
キングトップガン
8
目黒記念1着 メトロポリタンS6着 目黒記念1着
ゴルトブリッツ
4
東海S5着 アンタレスS1着 アンタレスS1着
ダイワジャンヌ
6
中山牝馬S12着 中京記念9着  
トウショウウェイヴ
6
七夕賞14着 白富士S7着  
メインストリーム
6
夏至S7着 天皇賞(春)12着  
※ゴルトブリッツは出走回避予定。

表7は五稜郭S、巴賞以外のオープンクラスに出走している函館記念登録馬。G1、ダート戦を除いて近2走で5着以内に入っている馬は1頭もいない。キングトップガンは前走目黒記念を勝っているものの、2走前メトロポリタンSが6着。あと一歩の条件だが、函館記念で実績のない高齢馬。近走はハンデに恵まれていた印象もあり、今回は敬遠したほうがよさそうだ。

■表8 今年のその他の函館記念登録馬(2)

馬名
年齢
前走
函館芝成績(連対率)
ウォークラウン
5
但馬S7着 0-0-0-0(0.0%)
エドノヤマト
4
青函S4着 1-0-0-1(50.0%)
シルクアーネスト
4
青函S6着 2-0-0-1(66.7%)
マジックビクトリア
7
青函S7着 0-0-0-1(0.0%)
ミッキーペトラ
5
青函S1着 1-0-0-0(100.0%)
モズ
4
STV杯1着 1-1-0-0(100.0%)

2011/7/9 函館11R 青函ステークス 1着 7番 ミッキーペトラ

昇級組の函館記念登録馬が上の表8。前走で勝利しており、函館芝の連対率が40.0%以上をマークしているのはミッキーペトラモズ。両馬ともに重賞連対実績もあり、チャンスは十分ありそう。ただし、モズは7月20日(水)時点で除外対象となっている。また前走で敗退しているものの、エドノヤマトシルクアーネスト(現時点では除外対象)にも注目したい。この2頭は4歳馬で、函館芝の連対率40.0%以上をマーク。前走青函Sのレース内容からも、ミッキーペトラとはそれほど差がないはず。過去10年では昇級組の好走馬が3頭のみだったが、今年は同組も侮れない印象だ。

ライタープロフィール

フランキー森山(ふらんきー もりやま)

1984年1月、神奈川県生まれ。重賞レースにおいては、毎年同じようなステップで出走してくる馬が多いことから、データ競馬の有効性に着目。データde出〜たでは主に過去の好走馬の実績を重視し、予想を展開している。馬券を買うのはもちろん、競馬場へ行くことも好きなタイプ。好きなレースは平安S。05年に中央競馬の全場踏破達成。その後は、地方、海外の競馬場へもたびたび訪れている。

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