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第513回 障害の未勝利戦を考察する

2011/7/18(月)

2011/7/2 中山11R 中山グランドジャンプ(J・G1)1着 8番 マイネルネオス

障害戦はクラスが末勝利とオープンの2つのみ。年間のレース数では圧倒的に末勝利戦が多く、障害戦を攻略するなら、末勝利戦の分析が欠かせない。しかし、障害の末勝利戦は平地から参戦してくる馬がいるので、予想は難しい。そこで今回は障害の末勝利戦に絞ってデータを分析してみた。データの集計期間は06年から11年7月10日(日)まで。データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 障害と平地の人気別成績(06年以降)

障害/平地
人気
着別度数
勝率
連対率
複勝率
障害
1番人気 217- 163-  97- 250/ 727
29.8%
52.3%
65.6%
2番人気 158- 138-  94- 337/ 727
21.7%
40.7%
53.6%
3番人気 104-  92- 117- 414/ 727
14.3%
27.0%
43.1%
4番人気 65-  78-  85- 499/ 727
8.9%
19.7%
31.4%
5番人気 46-  64-  70- 547/ 727
6.3%
15.1%
24.8%
6番人気 50-  39-  69- 568/ 726
6.9%
12.3%
21.8%
7番人気 23-  44-  43- 616/ 726
3.2%
9.2%
15.2%
8番人気 23-  40-  35- 627/ 725
3.2%
8.7%
13.5%
9番人気 16-  27-  32- 647/ 722
2.2%
6.0%
10.4%
10番人気以下 25-  42-  85-2977/3129
0.8%
2.1%
4.9%
平地
1番人気 5856-  3513-  2342-  6567/ 18278
32.0%
51.3%
64.1%
2番人気 3491-  3257-  2581-  8947/ 18276
19.1%
36.9%
51.0%
3番人気 2492-  2654-  2482- 10649/ 18277
13.6%
28.2%
41.7%
4番人気 1738-  2049-  2165- 12326/ 18278
9.5%
20.7%
32.6%
5番人気 1318-  1680-  1814- 13464/ 18276
7.2%
16.4%
26.3%
6番人気 1009-  1326-  1582- 14356/ 18273
5.5%
12.8%
21.4%
7番人気 711-  1000-  1287- 15249/ 18247
3.9%
9.4%
16.4%
8番人気 507-   776-  1119- 15757/ 18159
2.8%
7.1%
13.2%
9番人気 374-   603-   831- 16108/ 17916
2.1%
5.5%
10.1%
10番人気以下 800-  1432-  2081- 95549/ 99862
0.8%
2.2%
4.3%
※障害は末勝利とオープンの両クラス。

「障害は落馬があるし、人気通り決まらないのでは?」と考えているファンの方がいるかもしれない。しかし、表1の障害と平地の人気別成績(06年以降)を見ると、障害は平地より人気馬の信頼度が高い。障害の1番人気は勝率29.8%、連対率52.3%、複勝率65.6%で、平地は同32.0%、同51.3%、同64.1%。勝率は平地のほうがわずかに高いものの、連対率、複勝率は障害のほうが上回っている。同様に2番人気、3番人気も総合的に見て、障害のほうが優秀な成績を残している。

■表2 障害未勝利戦の前走レース別成績(06年以降)

レース
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
障害
424- 436- 399-3339/4598
9.2%
18.7%
27.4%
84%
83%
平地
82-  70-  107-1921/2180
3.8%
7.0%
11.9%
65%
66%

ここからは主テーマである障害の末勝利戦について分析していきたい。障害の未勝利戦では、平地から初入障を果たす馬と障害経験馬の対決がポイントとなる。こればっかりは走ってみないとわからないが、データからは障害経験馬が圧倒的に有利だ(表2参照)。前走障害レース出走馬は勝率9.2%、連対率18.7%、複勝率27.4%で、平地レース出走馬は同3.8%、同7.0%、同11.9%。好走率は障害レース出走馬のほうが2倍以上高い。また回収率の面でも前走障害レース出走馬のほうがいい。

■表3 前走障害組の前走着順別成績(06年以降)

前走着順
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
前走1着
0-   0-   0-   0/   0
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
前走2着
122-  93-  77- 179/ 471
25.9%
45.6%
62.0%
72%
83%
前走3着
86-  87-  55- 231/ 459
18.7%
37.7%
49.7%
80%
81%
前走4着
69-  62-  56- 266/ 453
15.2%
28.9%
41.3%
103%
79%
前走5着
37-  55-  59- 307/ 458
8.1%
20.1%
33.0%
76%
82%
前走6〜9着
83- 104- 105-1256/1548
5.4%
12.1%
18.9%
115%
87%
前走10着以下
18-  28-  34- 914/ 994
1.8%
4.6%
8.0%
50%
87%

表2で優秀な成績を残していた前走障害組。では同組で狙うべき馬はどのようなタイプなのか。もう少し詳しく見ていこう。表3に示したのは前走障害組の前走着順別成績(06年以降)。前走着順は直結しやすく、前走2着は勝率25.9%、連対率45.6%、複勝率62.0%と高い好走率をマークしている。また前走3着も複勝率が49.7%に達しており、ほぼ2回に1回は3着以内に好走している。前走2、3着馬は積極的に狙ったほうがいいだろう

■表4 前走障害組の前走場所別成績(06年以降)

前走場所
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
同場所
183- 185- 160-1077/1605
11.4%
22.9%
32.9%
106%
90%
別場所
241- 251- 239-2262/2993
8.1%
16.4%
24.4%
73%
79%

表4は前走障害組の前走場所別成績(06年以降)で、前走同場所はすべての面で前走別場所の成績を上回っている。一言に障害未勝利戦といっても、競馬場によってコース形態はさまざま。特にキャリアの浅い障害馬にとっては、コース経験がモノをいうのだろう。

■表5 前走障害組の間隔別成績(06年以降)

間隔
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
連闘
8-  14-   8-  57/  87
9.2%
25.3%
34.5%
218%
115%
中1週
73-  73-  51- 391/ 588
12.4%
24.8%
33.5%
100%
88%
中2週
120- 139- 124- 695/1078
11.1%
24.0%
35.5%
72%
80%
中3週
78-  76-  83- 563/ 800
9.8%
19.3%
29.6%
78%
77%
中4〜8週
96-  84-  96-1062/1338
7.2%
13.5%
20.6%
90%
86%
中9週〜半年
42-  39-  31- 465/ 577
7.3%
14.0%
19.4%
68%
78%
半年以上
7-  11-   6- 106/ 130
5.4%
13.8%
18.5%
90%
102%

障害レースはタフなイメージが強く、レース間隔が短いと疲労を心配するかもしれない。しかし、表5の前走障害組の間隔別成績(06年以降)を見ると、間隔は詰まっていたほうが有利なことがわかる。特に連闘は連対率25.3%、複勝率34.5%をマークし、単・複回収率は100%超え。連闘馬には警戒したほうがいい。中1週も好走率は連闘とほとんど変わらず、単回収率100%、複回収率88%と優秀な数字を残している。中3週以上になると、好走率は減少傾向。ただし、半年以上は単回収率90%、複回収率102%と回収率が優秀。半年以上の間隔が空いていても、割り引く必要はない。

■表6 前走平地組の前走クラス別成績(06年以降)

前走クラス
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
新馬
0-   0-   0-   1/   1
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
未勝利
4-   7-  13- 411/ 435
0.9%
2.5%
5.5%
40%
69%
500万下
27-  27-  33- 852/ 939
2.9%
5.8%
9.3%
80%
64%
1000万下
16-  13-  23- 292/ 344
4.7%
8.4%
15.1%
36%
53%
1600万下
15-  11-  20- 133/ 179
8.4%
14.5%
25.7%
70%
79%
OPEN特別
10-   6-   6-  52/  74
13.5%
21.6%
29.7%
56%
67%
G3
5-   3-   1-  18/  27
18.5%
29.6%
33.3%
174%
111%
G2
2-   1-   0-   7/  10
20.0%
30.0%
30.0%
62%
51%
G1
0-   0-   1-   1/   2
0.0%
0.0%
50.0%
0%
100%

ここからは前走平地組のデータを見ていこう。平地と障害のクラスは関係していないため、平地組の前走クラスはさまざま。数でいうと、500万クラスが圧倒的に多いが、1000万以上のクラスから障害にチャレンジする馬も多い。平地の競走能力と障害のそれは全く別物だが、平地組は前走クラスが上がるにつれて成績も上昇。特に前走オープンクラス出走馬は要注意だ。前走未勝利組は435頭(出走頭数は500万クラスに次ぐ数)が出走していながら、勝利したのはわずか4頭。勝率は0.9%で、前走未勝利組の勝利はほとんどないと考えていいだろう。

■表7 前走平地組の前走距離別成績(06年以降)

前走距離
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
1000m〜1300m
5-   4-  10- 335/ 354
1.4%
2.5%
5.4%
36%
40%
1400m〜1600m
13-  12-  23- 351/ 399
3.3%
6.3%
12.0%
31%
74%
1700m〜2000m
44-  42-  56-1007/1149
3.8%
7.5%
12.4%
80%
71%
2100m〜2400m
13-   7-  14- 147/ 181
7.2%
11.0%
18.8%
115%
103%
2500m以上
7-   5-   4-  78/  94
7.4%
12.8%
17.0%
44%
49%

最後に平地組の前走距離別成績をまとめてみた(表7参照)。前走距離は基本的に長いほうがよく、前走2100〜2400mが優秀。2500m以上も回収率はいまひとつだが、好走率は高い数字をマークしている。前走1000〜1300mは勝率1.4%、連対率2.5%、複勝率5.4%という悲惨な成績。さすがに前走レースの2倍以上の距離を走って、好走するのは難しいのだろう。

ライタープロフィール

フランキー森山(ふらんきー もりやま)

1984年1月、神奈川県生まれ。重賞レースにおいては、毎年同じようなステップで出走してくる馬が多いことから、データ競馬の有効性に着目。データde出〜たでは主に過去の好走馬の実績を重視し、予想を展開している。馬券を買うのはもちろん、競馬場へ行くことも好きなタイプ。好きなレースは平安S。05年に中央競馬の全場踏破達成。その後は、地方、海外の競馬場へもたびたび訪れている。

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