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第510回 15年前の七夕賞を振り返る

2011/7/7(木)

今週は中山競馬場で七夕賞、京都競馬場でプロキオンSが行われる。どちらも例年の場所とは違う競馬場での一戦となり、データで予想するには少々都合が悪い。しかし、今回は七夕賞を考えてみる。同レースはかつて一度、中山競馬場で行われている。15年前の1996年のことだ。当時の一戦を振り返りながら今年のレースを占ってみよう。データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 96年七夕賞の結果

着順
人気
馬名
性齢
ハンデ
前走成績
2走前成績
1
5
サクラエイコウオー
牡5
55
エプC12着 京SC11着
2
3
エスプレッソトニー
牡4
54
エプC5着 晩春S1着
3
10
グロリーシャルマン
牝6
51
湾岸S1着 フリー4着
7
1
プレストシンボリ
牡4
55
オーシ3着 スワン10着

1996/7/6 中山11R 七夕賞(G3)1着 17番 サクラエイコウオー

上の表1は中山芝2000mで行われた1996年の七夕賞の結果。優勝は5番人気のサクラエイコウオーで逃げ切り勝ち。2着は3番人気のエスプレソトニー。3着は10番人気のグロリーシャルマン。馬連で10,030円の万馬券決着だった。3連複や3連単があればかなり大きな配当となっていたはずだ。サクラエイコウオーは前走エプソムC12着、2走前京王杯SC11着と重賞で二けた着順の結果が続いていた。しかし、3歳時に弥生賞を逃げ切った実績があった。当時はその時以来の勝利であり、重賞勝ち実績があったコースに戻っての激走。七夕賞がいつもの福島芝2000mではなく、中山芝2000mで行われたことが味方したと考えられなくもない。1番人気で7着に敗れたプレストシンボリは3歳時に福島のラジオたんぱ賞で勝利した実績はあったが、中山のオープンでの勝ち鞍はなかった。

2着エスプレッソトニーは前走エプソムC5着、2走前は1600万クラスの晩春S1着。前走重賞で善戦を果たし、今回がちょうど昇級2戦目ということで、よくある一つの好走パターンである。3着グロリーシャルマンは中山芝2000mの湾岸Sで1着。こちらは昇級初戦ながら前走と同じコースで、軽ハンデで激走。同馬はその後、オープンクラスの常連として活躍を果たすことになる。

■表2 今年の七夕賞出走予定馬

順位
馬名
性齢
ハンデ
前走成績
備考
1
シャドウゲイト
牡9
58
新大賞5着 中金杯1着
2
キャプテントゥーレ
牡6
58.5
金鯱賞2着 皐月賞1着
3
アニメイトバイオ
牝4
55
エプC7着 ローズS1着
4
コスモファントム
牡4
57.5
フェブ16着 中金杯1着
5
キングトップガン
牡8
54
目黒記1着  
6
ダンツホウテイ
牡6
56
エプC6着  
7
ケイアイドウソジン
牡5
57
目黒記13着  
8
サンライズベガ
牡7
56
金鯱賞9着  
9
ドモナラズ
牡6
53
夏至S9着  
10
マッハヴェロシティ
牡5
55
エプC9着  
11
イタリアンレッド
牝5
52
マーS4着  
12
アドマイヤメジャー
牡5
56
金鯱賞12着  
13
タッチミーノート
牡5
55
新大賞6着  
14
オペラブラーボ
牡7
56
夏至S2着  
15
マゼラン
牡6
55
尼崎S1着  
16
トウショウウェイヴ
牡6
55
白富士7着  
17
エーシンジーライン
牡6
55
金鯱賞11着  
※フルゲート17頭。(18)ロードキャニオンら7頭が他に登録。

2011/1/5 中山11R 日刊スポーツ賞中山金杯(G3)1着 4番 コスモファントム

ここでいきなり今年の七夕賞出走予定馬を見てみたい(表2)。サクラエイコウオーと同じように中山芝2000mで重賞勝ちの実績がある馬といえば、シャドウゲイト(中山金杯)、キャプテントゥーレ(皐月賞)、コスモファントム(中山金杯)。今年に限ってはこの3頭に注目してみる手があるかもしれない。後述することになるが、例年の七夕賞でも過去に福島芝2000mの重賞で好走実績がある馬はよくきている。近2年のレースで2着と好走しているアルコセニョーラ(福島記念勝ち)はまさにそのタイプだ。

エスプレッソトニーと同じようなタイプはいるだろうか。すなわち今年1600万クラスで勝利があり、その後オープンクラスのレースで5着以内の実績を持っている馬だ。注目したいのはエーシンジーライン。4走前の寿Sで1着、3走前の白富士S4着、2走前の日経賞は5着の実績。今回、昇級4戦目ではあるが気になる1頭だ。

グロリーシャルマンと同じ昇級馬は1頭だけ。マゼランだ。前走尼崎Sを長期休養明けながら勝利を果たした。阪神→中山へのコース替わりとなるが、2走前に中山の潮来特別を圧勝しており、コース替わりに不安はなさそうだ。

■表3 七夕賞のハンデ別成績(96年以降)

斤量
着別度数
勝率
連対率
複勝率
〜48kg 0-  0-  0-  4/  4
0.0%
0.0%
0.0%
49kg 0-  0-  0-  5/  5
0.0%
0.0%
0.0%
50kg 0-  0-  1-  4/  5
0.0%
0.0%
20.0%
51kg 0-  0-  1-  9/ 10
0.0%
0.0%
10.0%
52kg 1-  1-  0- 20/ 22
4.5%
9.1%
9.1%
53kg 2-  3-  3- 27/ 35
5.7%
14.3%
22.9%
54kg 0-  3-  1- 35/ 39
0.0%
7.7%
10.3%
55kg 2-  3-  3- 18/ 26
7.7%
19.2%
30.8%
56kg 2-  2-  3- 17/ 24
8.3%
16.7%
29.2%
57kg 5-  0-  2- 13/ 20
25.0%
25.0%
35.0%
57.5kg 0-  2-  1-  3/  6
0.0%
33.3%
50.0%
58kg 1-  0-  0-  1/  2
50.0%
50.0%
50.0%
58.5kg 0-  0-  0-  1/  1
0.0%
0.0%
0.0%
59kg 1-  0-  0-  0/  1
100.0%
100.0%
100.0%

勝ち馬候補と目したシャドウゲイトとキャプテントゥーレ、コスモファントムに話を戻そう。コース実績の点では最有力であるが、ハンデ面は気になる。3頭ともに57.5キロ以上。実績があるだけにハンデはかなり見込まれている。サクラエイコウオーはG2の弥生賞を勝っていても、当時ハンデは55キロだった。そこで七夕賞のハンデ別成績を調べておきたい。今回は96年以降の過去15年を集計してみた(表3)。最も重いハンデを背負ったのは06年のメイショウカイドウ。59キロを背負わされたものの、結果は3番人気で1着。酷量を物ともせず見事に勝利した。58.5キロは02年アメリカンボスで2番人気7着。58キロは【1.0.0.1】の成績。2頭ともにマイネルブリッジで97年は2番人気で優勝した。57.5キロは【0.2.1.3】で未勝利だが、連対率33.3%で複勝率は50%。つまり、57.5キロ以上の重いハンデでも複勝率は50%あるのだ。七夕賞に限っては重いハンデの馬でも割と好走を果たしている。よって、上記3頭のうち複数頭が3着以内に入る可能性も十分ありそうだ。

■表4 七夕賞出走馬の間隔別成績(96年以降)

間隔 着別度数 勝率 連対率 複勝率
連闘 0- 0- 0- 4/ 4
0.0%
0.0%
0.0%
中1週 2- 1- 4-23/30
6.7%
10.0%
23.3%
中2週 0- 1- 1-35/37
0.0%
2.7%
5.4%
中3週 2- 4- 7-34/47
4.3%
12.8%
27.7%
中4〜8週 7- 6- 1-42/56
12.5%
23.2%
25.0%
中9週〜半年 3- 2- 2-14/21
14.3%
23.8%
33.3%
半年以上 0- 0- 0- 5/ 5
0.0%
0.0%
0.0%

続いて七夕賞出走馬の間隔別成績も調べてみた(96年以降)。キャプテントゥーレ以外のシャドウゲイトとコスモファントムは少し間隔が開いているためだ。結論から言うと、長期休養明け以外は特に問題はなさそう。半年以上の休み明けだと【0.0.0.5】と好走例はないが、中9週〜半年以内の短い休み明けは【3.2.2.14】で勝率14.3%、連対率23.8%、複勝率33.3%。中4〜8週の成績よりも上回っている。適度に間隔が開いている方が良い傾向にある。

■表5 七夕賞出走馬の前走レース別成績(96年以降)

順位
前走レース名
着別度数
勝率
連対率
複勝率
1
エプソムG3 4- 4- 5-23/36
11.1%
22.2%
36.1%
2
安田記念G1 2- 2- 0- 3/ 7
28.6%
57.1%
57.1%
3
福島テレ 1- 2- 2-17/22
4.5%
13.6%
22.7%
4
目黒記念HG2 1- 1- 1-11/14
7.1%
14.3%
21.4%
5
吾妻小富 1- 0- 2-15/18
5.6%
5.6%
16.7%
6
関ケ原H1600 1- 0- 1- 1/ 3
33.3%
33.3%
66.7%
7
大阪―ハH 1- 0- 0- 1/ 2
50.0%
50.0%
50.0%
8
佐賀記G3 1- 0- 0- 0/ 1
100.0%
100.0%
100.0%
9
マラヤン1600 1- 0- 0- 0/ 1
100.0%
100.0%
100.0%
10
クイー 1- 0- 0- 0/ 1
100.0%
100.0%
100.0%
11
金鯱賞G2 0- 1- 0- 5/ 6
0.0%
16.7%
16.7%
12
石和特別900 0- 1- 0- 0/ 1
0.0%
100.0%
100.0%
13
韓国馬事H 0- 1- 0- 0/ 1
0.0%
100.0%
100.0%
14
ダイヤモHG3 0- 1- 0- 0/ 1
0.0%
100.0%
100.0%
15
ヴィクトG1 0- 1- 0- 0/ 1
0.0%
100.0%
100.0%
16
湘南S1600 0- 0- 1- 4/ 5
0.0%
0.0%
20.0%
17
産経大阪G2 0- 0- 1- 2/ 3
0.0%
0.0%
33.3%
18
湾岸SH1500 0- 0- 1- 0/ 1
0.0%
0.0%
100.0%
19
日経賞G2 0- 0- 1- 0/ 1
0.0%
0.0%
100.0%

96年の傾向にこだわりすぎても良くないので、福島で行われている例年の傾向もある程度は押さえておこう。上の表5は七夕賞出走馬の前走レース別成績。集計期間は同様に96年以降を対象としている。好走数が多く、好走率も高い安田記念組は今年は不在。福島テレビオープン(吾妻小富士オープン)も例年だと主力ステップだが、今年は中山芝1800mの夏至Sに置き換えて考えなければならない。それでも好走率はさほど高くなく、順位1位のエプソムC組が例年の最有力ステップとなっている。

■表6 七夕賞で好走した前走エプソムC組(96年以降)

着順
人気
馬名
性齢
ハンデ
前走成績
備考
09年
3
2
ホッコーパドゥシャ
牡7
56
エプC9着 福民報1着
08年
3
3
マイネルキッツ
牡5
54
エプC5着  
07年
1
6
サンバレンティン
牡6
57
エプC8着 福島記1着
06年
3
2
グラスボンバー
牡6
57.5
エプC2着 福島記1着
05年
1
1
ダイワレイダース
牡6
56
エプC3着  
2
8
トーセンダンディ
牡7
56
エプC7着 オール1着
04年
2
9
ストロングブラッド
牡5
56
エプC18着 カブト1着
03年
3
3
ヤマノブリザード
牡4
56
エプC10着 朝日杯2着
99年
2
1
シグナスヒーロー
牡7
55
エプC2着 AJC2着
98年
1
2
オフサイドトラップ
牡7
57
エプC3着 中山記2着
3
9
セイントリファール
牡5
57
エプC6着 中京記2着
96年
1
5
サクラエイコウオー
牡5
55
エプC12着 弥生賞1着
2
3
エスプレッソトニー
牡4
54
エプC5着  

そこで96年以降、七夕賞で好走した前走エプソムC組を見ていこう。過去15年で3着以内に好走した馬は13頭。96年の連対馬2頭も含んでいる。エプソムCでの着順はあまり気にする必要はない。同レースで連対を果たしていたのはグラスボンバーとシグナスヒーローの2頭だけ。ただし、二けた着順に敗れていた馬も3頭と少ない。あとは過去の実績をみると福島芝のOPで好走実績があった馬が多い。もしくはオールカマーや中山記念やAJC杯などの格上G2実績だ。過去に重賞実績がなくて好走したマイネルキッツ、ダイワレイダース、エスプレッソトニーの3頭。この3頭はエプソムCで5着以内だった。この点も参考になるデータと言えるだろう。以上の点を考慮し、表2から今年の有力馬を選ぶとするとエプソムC7着のアニメイトバイオ。ローズS1着や秋華賞2着の実績がある。

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
小田原智大の完全なる買い方ブログ

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