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第508回 荒れ模様のハンデ戦・ラジオNIKKEI賞を分析する

2011/6/30(木)

今週は中山グランドJ、ラジオNIKKEI賞、そして函館スプリントSの3重賞。このうち、今回はラジオNIKKEI賞を分析したい。ハンデ戦に変更されて今年で6回目。これまではハンデ戦らしく難しいレースが続いているが、今年はどうだろうか。データの分析には、JRA-VAN DataLab.TARGET frontier JV馬天楼 for データde出〜たを利用した。

■表1 96年、中山のラジオたんぱ賞(別定戦)

馬名
斤量
タイム
通過順
前走
主な実績
1
ビッグバイアモン
54
1.46.0
1-1-1-1
2
500万1着 プリンシパル3着
2
カシマドリーム
55
1.46.1
5-4-4-3
5
ダービー取消 青葉賞2着
3
ツクバシンフォニー
57
1.46.2
2-2-2-2
1
NHKマイル2着
4
メイショウジェニエ
55
1.46.5
7-7-7-6
3
ダービー3着 ←、アーリントン2着
5
ザフォリア
56
1.46.8
4-3-3-3
4
白百合S3着 京都4歳特別1着

1996/6/30 中山11R ラジオたんぱ賞(G3)1着 5番 ビッグバイアモン

今年は例年の福島競馬場ではなく中山開催。このレースが中山で行われるのは、レース名変更前、そして別定戦時代の96年以来15年ぶりになる。その96年を参考までにみると、前走500万特別勝ちのビッグバイアモンが1分46秒0の好タイムで逃げ切り勝ち。2着にはダービー取り消し・青葉賞2着以来のカシマドリームが入り、馬連は3730円。前走G1出走馬や、別定戦でも斤量の重かった馬が3〜5着に敗退していたあたりは、ハンデ戦になったここ5年と似通った結果だ。では、その「ここ5年」がどんな傾向にあるのか、少し詳しくみてみたい。

■表2 配当推移と3着以内馬人気

06
07
08
09
10
単勝
880円
500円
1820円
1010円
730円
馬連
2130円
18990円
9580円
16700円
1830円
馬単
5580円
25880円
20900円
26100円
3750円
3連複
16100円
52870円
16680円
50330円
9510円
3連単
95770円
296850円
143290円
347250円
47000円
1着人気
5
2
8
5
3
2着人気
2
14
6
13
2
3着人気
12
4
1
2
6

まず表2は、ハンデ戦になった06年以降の主な配当と1〜3着馬の人気を記したものである。昨年の3連単4万7000円が落ち着いた配当に見えてしまうくらい荒れており、他の4回は9万〜34。人気も昨年だけは3→2番人気で上位人気の1、2着となったが、その他の年は2着までに必ず5番人気以下が絡んでいる。

■表3 人気別成績とハンデ

人気
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収
複回収
好走馬ハンデ
1番人気 0- 0- 1- 4/ 5
0.0%
0.0%
20.0%
0%
36%
53
2番人気 1- 2- 1- 1/ 5
20.0%
60.0%
80.0%
100%
176%
54、52、55、55
3番人気 1- 0- 0- 4/ 5
20.0%
20.0%
20.0%
146%
50%
55
4番人気 0- 0- 1- 4/ 5
0.0%
0.0%
20.0%
0%
50%
56
5番人気 2- 0- 0- 3/ 5
40.0%
40.0%
40.0%
378%
132%
54、56
6番人気 0- 1- 1- 3/ 5
0.0%
20.0%
40.0%
0%
148%
57、55
7番人気 0- 0- 0- 5/ 5
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
 
8番人気 1- 0- 0- 4/ 5
20.0%
20.0%
20.0%
364%
84%
53
9番人気 0- 0- 0- 5/ 5
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
 
10番人気 0- 0- 0- 5/ 5
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
 
11番人気 0- 0- 0- 5/ 5
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
 
12番人気 0- 0- 1- 4/ 5
0.0%
0.0%
20.0%
0%
146%
51
13番人気 0- 1- 0- 4/ 5
0.0%
20.0%
20.0%
0%
176%
53
14番人気 0- 1- 0- 4/ 5
0.0%
20.0%
20.0%
0%
216%
54
15番人気 0- 0- 0- 5/ 5
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
 
16番人気 0- 0- 0- 5/ 5
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
 
※赤字は牝馬

人気別では1番人気が【0.0.1.4】の不振で、3番人気も【1.0.0.4】とひと息。しかし2番人気は【1.2.1.1】と安定した成績だ。ハンデ戦で人気は割れがち、直前まではっきりしない可能性もあるが、購入時にある程度わかるようなら、上位人気の中では2番人気を優先して拾いたい。その他では5〜6番人気が馬券圏内に2頭ずつ。そして12〜14番人気が各1頭の好走馬を出しており、2桁人気馬への警戒も欠かせない

■表4 ハンデ別成績(牡馬)

ハンデ
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収
複回収
52kg
1- 0- 0- 9/10
10.0%
10.0%
10.0%
50%
22%
53kg
1- 1- 1-17/20
5.0%
10.0%
15.0%
91%
74%
54kg
1- 2- 0-13/16
6.3%
18.8%
18.8%
55%
98%
55kg
1- 1- 2- 8/12
8.3%
16.7%
33.3%
60%
93%
56kg
1- 0- 0- 6/ 7
14.3%
14.3%
14.3%
144%
52%
57kg
0- 1- 0- 4/ 5
0.0%
20.0%
20.0%
0%
64%
トップハンデ
0- 1- 0- 5/ 6
0.0%
16.7%
16.7%
0%
53%

表4はハンデ別の成績。今年の登録馬は牡馬のみで、牝馬を除いた成績を掲載した。3歳戦とはいえ500万を勝ったばかりの馬から重賞実績馬まで出走があるため、ハンデ差はなかなか大きい。このうち、56キロ、57キロの重ハンデを背負った馬はあわせて【1.1.0.10】連対率・複勝率とも16.7%。連対率では54キロ以上であまり差がないが、複勝率でみると56〜57キロより54〜55キロ優勢である。なお、52キロの好走馬1頭は南半球産の9月生まれ・ロックドゥカンブで、ハンデ戦以外ならこの時期は2キロ減になる馬。実質53キロ以上が条件と言えそうだ。

■表5 前走クラス別成績

前走クラス
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収
複回収
500万下
1- 1- 2-15/19
5.3%
10.5%
21.1%
26%
70%
1000万下
2- 1- 0-14/17
11.8%
17.6%
17.6%
166%
110%
OPEN特別
0- 3- 1-13/17
0.0%
17.6%
23.5%
0%
97%
G3
0- 0- 0- 5/ 5
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
G2
2- 0- 0- 5/ 7
28.6%
28.6%
28.6%
230%
77%
G1
0- 0- 2-12/14
0.0%
0.0%
14.3%
0%
47%
重賞計
2- 0- 2-22/26
7.7%
7.7%
15.4%
61%
46%

前走クラス別の成績では、重賞組が連対率7.7%と今ひとつ。前走G1組は連対がなく、特にダービー出走馬は昨年のトゥザグローリー(ダービー7着)が1番人気で5着に敗退するなど【0.0.0.5】に終わっている。オープン特別や1000万条件組はもちろん、500万組でも通用の余地はあるレースだ。

■表6 前走500万組の好走馬

馬名
斤量
前走
近5走着順
レース
距離
06 ソングオブウインド
54
2
2
夏木立賞 芝2000m
2
1
3→2→1→2→1
ステラマドレード
51
#
3
500万平場 芝2000m
1
1
1→8→3→2→1
07 ロックドゥカンブ
52
2
1
マカオJCT 芝2000m
1
1
1→1
08 ダイバーシティ
53
1
3
500万平場 芝1800m
2
1
1→1

前走500万組の好走馬に共通するのは、まず1800m以上のレースを1〜2番人気で勝っていたこと。そしてもうひとつは、近5走で馬券圏内をほぼ外していないことだ(2頭は2戦2勝)。唯一4着以下だったステラマドレードの4走前は、未勝利勝ち直後の重賞・チューリップ賞。条件戦を使っているかぎりは近走の凡走は大きな減点になる。

■表7 前走1000万組の好走馬

馬名
斤量
前走
OP重賞実績
条件戦成績
レース
07 スクリーンヒーロー
54
14
2
エーデルワイスS
8
4
伏竜S2着
2.1.1.2
08 レオマイスター
53
8
1
エーデルワイスS
3
10
福島2歳S2着
2.1.0.1
09 ストロングガルーダ
56
5
1
エーデルワイスS
1
1
新潟2歳S7着
3.0.0.0

1000万組の3頭はすべてエーデルワイスS出走馬。前走での着順や人気はバラバラだが、実績面ではスクリーンヒーローとレオマイスターはオープン連対実績馬。スクリーンヒーローはダート、レオマイスターは芝1200mで、今回と条件が大きく異なっても構わない。そしてもう1頭・ストロングガルーダは全成績【3.0.0.2】でオープン好走実績はないが、条件戦は3戦全勝だった。

■表8 前走オープン特別組の好走馬

馬名
斤量
前走
全成績
芝1600m上
レース
08 ノットアローン
57
6
2
白百合S
1
5
3.1.1.6
3.1.1.6
09 サニーサンデー
53
13
2
プリンシパルS
13
17
2.0.2.3
2.0.2.3
ストロングリターン
55
2
3
葵S
1
4
2.2.1.2
2.2.1.1
10 クォークスター
55
2
2
プリンシパルS
7
2
2.3.0.1
2.3.0.1

前走オープン出走組は、オープン勝ちのあったノットアローンや、500万までしか勝利がなく新馬・未勝利でも2度馬券圏内を外していたサニーサンデーなど、さまざまなタイプが好走している。ただ、この組はある程度キャリアを積んだ馬が好走する傾向にあり、最少でもクォークスターのキャリア6戦。また、3頭が3着以内5回(サニーサンデーは4回)、そして4頭すべてが芝1600m以上で2勝以上を挙げていた。オープン組は実績よりも、レースを重ね何度も上位を争った経験が生きている、という結果だ。

■表9 前走重賞組の好走馬

馬名
斤量
前走
重賞実績
レース
06 タマモサポート
54
5
1
青葉賞G2
6
7
スプリングS4着
07 イクスキューズ
56
4
3
NHKマG1
8
17
クイーンC1着
10 アロマカフェ
55
3
1
青葉賞G2
12
4
青葉賞4着
レト
55
6
3
NHKマG1
9
7
NZT3着

そして最後に前走重賞組。前述のようにダービー出走馬は【0.0.0.5】で、好走しているのは青葉賞かNHKマイルC組。春競馬の終盤・ダービーやオークスまで出走せず、5月上旬までにひと息入れて、リフレッシュされた状態で出走してきた馬が好走する傾向が出ている。また、重賞4着以内の実績があることも共通点だ。

【結論】
3歳馬限定でも、ハンデ戦らしく荒れ模様のラジオNIKKEI賞。前走重賞組は不振で、好走しているのはひと息入れて連戦の疲れを癒した馬。オープン特別組、1000万条件組が良く、500万勝ち直後でも通用する。オープン特別組ならキャリアや好走数、1000万組はオープン実績や条件戦での安定感、そして500万組なら近走で馬券圏内を外していない堅実さや好調さが注目点になる。

1996/6/30 中山11R ラジオたんぱ賞(G3)1着 5番 ビッグバイアモン

今年の登録馬では、まずプランスデトワールに注目。エーデルワイスS組は過去5年で最多の3連対を誇り、プランスデトワールはその優勝馬だ。ハンデ55キロは最多の好走馬4頭で、複勝率もトップの成績(表4)。そして4走前にマーガレットS2着があり、1000万組の好走条件になるオープン連対実績(表7)もクリアしている。

これに続くのは前走500組からフレールジャック(ただし抽選対象)。ハンデ54キロは連対数ではトップの3連対(表4)で、2戦2勝馬はロックドゥカンブ、ダイバーシティの2頭が好走している(表6)。また、500万組全体の「前走芝1800m以上、1〜2番人気1着」の条件も問題ない(同)。

そしてオープン組だが、表8本文で挙げた条件をすんなりクリアする馬が今年は不在。ただ、4頭中3頭の馬券圏内5回ではなく、残る1頭・サニーサンデーの馬券圏内4回までハードルを下げると、カフナヴィジャイ(ともに抽選対象)が、もうひとつの条件である「芝1600m以上で2勝以上」の馬。ハンデからはこの2頭では、55キロのカフナが優位だ。

以上4頭が今年のデータからの推奨馬。これに加え、当日の2番人気馬(表3)が上記に含まれなければ、その馬も候補になる。ただ、まだハンデ戦になって5回でデータがやや不足していることや、今年は通常の福島ではなく中山開催であること、そして手広く構えたほうが良さそうな荒れ模様の傾向(表2〜3)も踏まえると、ほかに気になる穴馬がいれば少々の減点には目をつむって押さえておきたい。

ライタープロフィール

浅田知広(あさだ ともひろ)

1970年12月、埼玉県生まれ。立命館大学文学部中退後、夕刊紙レース部のアルバイト、競馬データベース会社を経て、現在はフリー。パソコンが広く普及する以前から、パソコン通信でデータ手入力方式の競馬予想ソフトを公開するなど、競馬のみならずPCやネットワークにも精通。その知識を活かし、Webや雑誌で競馬ライターとして活躍するかたわら、ネットワークの専門誌にも連載を持つ。

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