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第504回 今年も軽ハンデ馬!?マーメイドSを分析!

2011/6/16(木)

以前はG1馬が格の違いを見せていたりもしたマーメイドSだが、ハンデ戦になった06年以降、様相が変わっている。1番人気馬やトップハンデ馬が凡走を繰り返しており、軽ハンデ馬が好走。高配当が続いている。今回は阪神芝2000mで行われた07年以降のレースを分析し、今年のレースを占ってみたい。データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 過去4年のマーメイドS好走馬 <

着順
人気
馬名
ハンデ
OP実績
1600万実績
10年
1
3
ブライティアパルス
53
メイS3着 初音S1着
2
14
セラフィックロンプ
53
京都記念5着  
3
4
テイエムオーロラ
53
  パールS1着
09年
1
9
コスモプラチナ
53
朝日CC5着 天の川S1着
2
4
ニシノブルームーン
52
  府中S1着
3
2
リトルアマポーラ
56.5
エリ女1着  
08年
1
12
トーホウシャイン
48
   
2
10
ピースオブラヴ
52
愛知杯4着 ドンカスターS1着
3
5
ソリッドプラチナム
53
マーメイドS1着  
07年
1
2
ディアチャンス
53
  エメラルドS1着
2
5
サンレイジャスパー
54
府中牝馬S2着  
3
6
ソリッドプラチナム
53
マーメイドS1着  

上の表1はハンデ戦・阪神芝2000mで行われた過去4年のマーメイドS好走馬一覧。3着以内に入った馬のハンデ、これまでのオープン実績、1600万クラスの実績を記載したものだ。毎年のように波乱が起きている一戦だが、これらのポイントを見ていくことによって好走馬の特徴はある程度つかめる。

まず、勝ち馬はすべて53キロ以下のハンデであること。2着馬も07年サンレイジャスパー(54キロ)以外は、53キロ以下の軽ハンデ。3着馬も09年リトルアマポーラ(56.5キロ)だけが斤量を背負っていた。ハンデが軽いということは、当然実績的には見劣る。過去4年の勝ち馬はここで重賞初制覇を果たした。ただ、オープンクラスの経験はあった方がいい。昨年1着のブライティアパルスは前走メイSで3着、09年に9番人気で優勝したコスモプラチナも朝日CCで5着という実績があった。この2頭には1600万クラスの勝利実績もあった。07年1着のディアチャンスも同じ。2〜3歳時のクラシック戦線で重賞を勝ったりしてしまうと1600万クラスのレースに出走することすらできなくなってしまうので、上がり馬的な存在であることを意味している。

過去にオープンクラスで5着以内か、1600万クラスで1着、そして54キロ以下のハンデという点で考えると、セラフィックロンプ、テイエムオーロラ、ニシノブルームーン、ピースオブラヴ、ソリッドプラチナム(08年と07年)、サンレイジャスパーも該当する。一方、08年1着のトーホウシャインだけは、ずば抜けて目立つ実績がなかった。12頭立てのシンガリ人気という評価も仕方がない。逆にリトルアマポーラはG1勝ちというトップの実績を持ち、ハンデを背負いながらも好走した唯一の馬だ。

■表2 過去4年のマーメイドS1番人気馬の成績 <

着順
人気
馬名
ハンデ
OP実績
1600万
10年
4
1
ニシノブルームーン
55
中山牝馬S1着 府中S1着
09年
4
1
ベッラレイア
56
エリ女3着  
08年
5
1
ベッラレイア
56
オークス2着  
07年
8
1
コスモマーベラス
56
愛知杯2着 ユートピアS1着

上の表2は過去4年のマーメイドS1番人気馬の成績。リトルアマポーラの例はあるものの、十分な実績を持っていてもハンデが55キロ以上になると苦戦していることがわかる。オープンクラスで5着以内か、1600万クラスで1着という実績を持っていてもプラス材料にはならないようだ。

■表3 過去4年のマーメイドS好走馬の距離別成績 <

着順
馬名
芝1600m
芝1800m
芝2000m
10年
1
ブライティアパルス
2-0-0-1
1-1-1-3
0-0-0-1
2
セラフィックロンプ
0-0-0-1
0-2-3-4
4-0-1-8
3
テイエムオーロラ
1-0-0-0
1-0-0-0
未経験
09年
1
コスモプラチナ
0-0-0-2
0-0-1-7
2-1-0-9
2
ニシノブルームーン
1-1-0-0
1-0-3-0
2-1-0-1
3
リトルアマポーラ
3-0-0-3
未経験
0-0-0-2
08年
1
トーホウシャイン
0-1-0-1
2-1-1-4
0-1-1-7
2
ピースオブラヴ
0-0-0-2
2-1-1-6
0-0-0-2
3
ソリッドプラチナム
0-0-1-5
2-1-0-3
1-0-2-3
07年
1
ディアチャンス
2-1-2-3
4-1-3-7
0-0-0-1
2
サンレイジャスパー
0-0-0-3
2-2-3-3
1-3-1-3
3
ソリッドプラチナム
0-0-1-4
2-1-0-2
1-0-1-2

続いて過去の好走馬の距離別成績に注目してみたい。上の表3は好走馬がマーメイドSに出走した時点での芝1600m、芝1800m、芝2000mの着別度数を記したものだ。今回は芝2000mのレースなので、普通は芝2000mの実績に目が行きがち。しかし、2000mの実績はあまり関係がない印象。ブライティアパルス、トーホウシャイン、ディアチャンスと勝ち馬4頭中3頭は芝2000mで未勝利。芝2000mが初めから得意だったのはコスモプラチナだけ。2・3着馬もセラフィックロンプとニシノブルームーンぐらいだろうか。当時から芝2000mがベストだと明らかだったのは。テイエムオーロラ、ピースオブラヴは芝2000mの経験そのものが浅い。しかし、その分芝1800mの実績が豊富であるタイプが多い。ディアチャンスは芝1800mで4勝。同年のサンレイジャスパー、ソリッドプラチナムも芝1800mで2勝を挙げていた。08年も3頭がやはり芝1800mで2勝。シンガリ人気だったトーホウシャインもこの点だけは好材料と判断できる。実際の距離実績と、今回要求される距離適性の「ズレ」。この点も波乱を呼び起こす要因となっているのかもしれない。

【結論】
それでは今年のマーメイドSを占っていこう。出走予定馬は以下の表4のとおり。

■表4 今年のマーメイドS出走予定馬 <

馬名
ハンデ
OP実績
1600万実績
芝1600m
芝1800m
芝2000m
セラフィックロンプ
56
愛知杯1着  
0-0-0-1
0-3-3-4
5-1-1-9
ブロードストリート
56
愛知杯2着  
2-0-0-5
2-0-0-2
0-2-2-1
プロヴィナージュ
56
朝日CC2着 元町S1着
0-1-1-2
0-1-0-2
2-2-1-1
ディアアレトゥーサ
55
福島記念2着  
2-0-0-2
0-1-0-3
1-1-2-1
フミノイマージン
55
福島牝馬1着  
1-0-0-1
2-1-1-2
2-0-0-4
ラフォルジュルネ
54
忘れな草5着 関門橋S1着
0-0-0-1
2-0-0-0
1-0-1-4
アスカトップレディ
53
フローラS5着 パールS1着
0-1-2-1
2-3-0-0
2-0-1-2
イタリアンレッド
53
愛知杯4着 ムーンラ1着
未経験
2-0-2-3
2-1-0-3
アースシンボル
52
  オクトーS1着
0-0-1-1
1-0-1-2
1-0-2-5
ポルカマズルカ
52
   
未経験
0-0-0-1
1-0-0-0
ロイヤルネックレス
52
   
0-0-0-1
1-2-0-4
1-1-0-4
マイネプリンセス
51
   
1-3-0-3
2-1-0-5
1-0-1-1
モーニングフェイス
51
忘れな草1着  
0-0-0-2
1-0-1-3
1-1-0-2
コンカラン
50
   
未経験
2-0-4-3
0-1-0-1
※フルゲート16頭。

まず勝ち馬を探す際にポイントとなりそうなハンデ53キロ以下で、なおかつ過去にオープンクラスで5着以内か1600万クラスで1着という条件で候補馬を探す。すると今年はアスカトップレディイタリアンレッドが浮上してくる。アスカトップレディのオープン実績は3歳牝馬限定のフローラS5着と、やや弱い実績ながら前走1600万クラスのパールSを勝っている点が好材料。テイエムオーロラやディアチャンスと同じような臨戦過程となる。お互いに芝2000mだけでなく芝1800mでも2勝と、勝ち鞍を挙げている点も好感が持てる。

2011/5/21 京都10R パールステークス 1着 4番 アスカトップレディ 2010/9/26 阪神9R ムーンライトハンデ 1着 3番 イタリアンレッド

ハンデ54キロのラフォルジュルネも面白い。オープン実績は忘れな草賞5着、1600万クラスは関門橋S1着。前走中京記念では15着に惨敗も牡馬に混じり1番人気に支持された。芝1800mも2戦2勝だ。ここまでの3頭を強く推奨してみたい。

ハンデ55キロ以上の馬はすでに重賞で連対実績がある馬。プロヴィナージュは1600万の元町Sまで勝っている。実績的には十分も、近年ではG1馬のリトルアマポーラしか好走馬がいないことを考えると、どの馬も積極的に推しにくいところだ。実績不十分でも52キロ以下の馬たちから相手を探してみるのもいいだろう。

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
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