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第503回 G1馬を2頭輩出! ディープインパクト産駒を分析!

2011/6/13(月)

2011/6/5 東京11R 安田記念(G1)1着 14番 リアルインパクト

至宝サンデーサイレンスの最高傑作であり、伝説的な存在となったディープインパクト。同馬の産駒がデビューして約1年がたとうとしている。すでに昨年、2歳リーディングサイアーに輝き、種牡馬生活も前途洋洋の予感はあったが、さらに衝撃的な出来事があった。それは先日の安田記念。3歳馬のリアルインパクトが並みいる古馬を撃破し、春の最強マイラーの座についたのだ。

3歳馬が安田記念を制したのは、グレード制が導入された1984年以降、初めてのこと。ディープインパクト産駒として初めて古馬との対戦に挑んだリアルインパクトが、歴史的な勝利を挙げたのだ。これから夏競馬になり、古馬との対戦が本格化していく上で、非常に明るい出来事だと言えるだろう。ちなみにディープインパクト自身は、古馬初対戦となった有馬記念ではハーツクライに敗れて2着に終わっている。それでは次から早速ディープインパクト産駒について分析していこう。データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用。データ集計期間は今年6月5日開催終了日までとしている。

■表1 ディープインパクト産駒の芝・ダート成績

馬場 着別度数 勝率 連対率 複勝率
81-59-52-34-45-194/465
17.4%
30.1%
41.3%
ダート 3-6-8-4-4-21/46
6.5%
19.6%
37.0%

上の表1はディープインパクト産駒の芝・ダート別成績。自身の現役時代を考えれば、産駒も芝適性が高いことは当然だろうか。芝での連対率は30.1%と高い。ダートはここまでわずか3勝のみ。勝利率と連対率は芝に比べるとかなり下がる。しかし、ダート戦の出走そのものがまだ少ない。6月4日に行われたユニコーンSではボレアスが3着と好走しており、ダートが全くダメという感じはしない。ダート戦の出走が増える今後、数字が変わる可能性はありそうだ。

■表2 ディープインパクト産駒のクラス別成績

クラス 着別度数 勝率 連対率 複勝率 代表馬
新馬 26- 18- 10- 46/100
26.0%
44.0%
54.0%
 
未勝利 31- 25- 25-141/222
14.0%
25.2%
36.5%
 
500万下 20- 12-  9- 38/ 79
25.3%
40.5%
51.9%
 
1000万下 0-  0-  0-  0/  0
 
1600万下 0-  0-  0-  0/  0
 
OPEN特別 3-  5-  5- 24/ 37
8.1%
21.6%
35.1%
トーセンレーヴ
G3 2-  2-  7- 22/ 33
6.1%
12.1%
33.3%
トーセンラー
G2 0-  1-  1- 15/ 17
0.0%
5.9%
11.8%
 
G1 2-  2-  3- 16/ 23
8.7%
17.4%
30.4%
マルセリーナ

2011/4/10 阪神11R 桜花賞(G1)1着 8番 マルセリーナ

続いて上の表2はディープインパクト産駒のクラス別成績。冒頭に述べたリアルインパクト、そして桜花賞を制したマルセリーナと、すでに2頭のG1馬を輩出している。その他、今年のNHKマイルC2着のコティリオン。リアルインパクトは昨年の朝日杯FSでも2着と好走。ここまでのG1好走歴はマイル戦に集中している。G3はきさらぎ賞を制したトーセンラーとラジオNIKKEI杯2歳Sを制したダノンバラード。しかし、ここまではマイル戦での強さを感じさせる。果たしてG1以外のレースではどうなのだろうか?

■表3 ディープインパクト産駒の距離別成績(芝・ダート)

距離 着別度数 勝率 連対率 複勝率
1000m 0-  0-  0-  0/  0
-
-
-
1200m 3-  3-  0- 10/ 16
18.8%
37.5%
37.5%
1300m 0-  0-  0-  0/  0
-
-
-
1400m 5-  7-  2- 31/ 45
11.1%
26.7%
31.1%
1500m 1-  0-  2-  3/  6
16.7%
16.7%
50.0%
1600m 24- 22- 19- 73/138
17.4%
33.3%
47.1%
1700m 1-  1-  2-  5/  9
11.1%
22.2%
44.4%
1800m 33- 21- 18- 88/160
20.6%
33.8%
45.0%
1900m 0-  0-  0-  0/  0
-
-
-
2000m 12-  8- 13- 64/ 97
12.4%
20.6%
34.0%
2100m 0-  0-  1-  0/  1
0.0%
0.0%
100.0%
2200m 3-  1-  1- 14/ 19
15.8%
21.1%
26.3%
2300m 0-  0-  0-  0/  0
-
-
-
2400m 2-  1-  2- 14/ 19
10.5%
15.8%
26.3%
2500m 0-  1-  0-  0/  1
0.0%
100.0%
100.0%
1000m〜1300m 3-  3-  0- 10/ 16
18.8%
37.5%
37.5%
1400m〜1600m 30- 29- 23-107/189
15.9%
31.2%
43.4%
1700m〜2000m 46- 30- 33-157/266
17.3%
28.6%
41.0%
2100m〜2400m 5-  2-  4- 28/ 39
12.8%
17.9%
28.2%
2500m〜 0-  1-  0-  0/  1
0.0%
100.0%
100.0%
〜1500m 9- 10-  4- 44/ 67
13.4%
28.4%
34.3%
1600m〜 75- 55- 56-258/444
16.9%
29.3%
41.9%
コーナー0回 0-  0-  0-  0/  0      
1回(90度) 0-  0-  0-  0/  0      
2回(180度) 57- 40- 29-170/296
19.3%
32.8%
42.6%
3回(270度) 7-  7-  6- 26/ 46
15.2%
30.4%
43.5%
4回(360度) 20- 18- 25-106/169
11.8%
22.5%
37.3%
5回(450度)〜 0-  0-  0-  0/  0      

上の表3はディープインパクト産駒の距離別成績(芝・ダート)。注目の1600m成績は【24.22.19.73】で、勝率17.4%、連対率33.3%、複勝率47.1%。なかなか優秀な成績に見える。しかし、よりいいのが1800m。1200mも連対率は高い。一方で、2400mがさほど目立たない印象だ。ディープインパクト自身は現役時代、2000m未満のレースに出走していない。さすがにスプリント戦は忙しすぎただろうが、マイル戦ならば対応できたかもしれない。圧倒的な地力の差でねじ伏せることができたのではないか、と思わせるほど強かった。ただ、2000m以上のレースであれだけの強さを誇っただけに、中長距離で本領発揮したいところ。今後2400m以上のレースでも実績が伸びてくることを期待したい。

ひとまずは1600〜1800mが最も好成績を残している。さらに踏み込めばコーナーが2回のレースでの成績が良い。成績は【57.40.29.170】で勝率19.3%、連対率32.8%。コーナーが4回のレースよりも明らかに成績が良いのだ。

■表4 ディープインパクト産駒のコース別成績

順位 コース 着別度数 勝率 連対率 複勝率
1 京都・芝1800外 14- 5- 3-22/44
31.8%
43.2%
50.0%
2 京都・芝1600 11- 9- 4-22/46
23.9%
43.5%
52.2%
3 阪神・芝1800外 6- 5- 4-24/39
15.4%
28.2%
38.5%
4 阪神・芝1600外 6- 4- 5-25/40
15.0%
25.0%
37.5%
5 東京・芝1800 5- 3- 3-16/27
18.5%
29.6%
40.7%
6 東京・芝2000 5- 1- 2-15/23
21.7%
26.1%
34.8%
7 阪神・芝2000 4- 2- 5-13/24
16.7%
25.0%
45.8%
8 東京・芝1600 3- 3- 4- 9/19
15.8%
31.6%
52.6%
9 東京・芝1400 3- 1- 0- 7/11
27.3%
36.4%
36.4%
10 京都・芝1400 2- 2- 1- 6/11
18.2%
36.4%
45.5%
11 小倉・芝1800 2- 1- 2- 7/12
16.7%
25.0%
41.7%
12 京都・芝2200外 2- 1- 1- 7/11
18.2%
27.3%
36.4%
13 札幌・芝1800 2- 1- 0- 0/ 3
66.7%
100.0%
100.0%
14 小倉・芝1200 2- 0- 0- 1/ 3
66.7%
66.7%
66.7%
15 中山・芝1600 1- 6- 2- 8/17
5.9%
41.2%
52.9%
16 京都・ダ1800 1- 4- 1- 3/ 9
11.1%
55.6%
66.7%
17 京都・芝2000 1- 3- 3-12/19
5.3%
21.1%
36.8%
18 小倉・芝2000 1- 1- 1-11/14
7.1%
14.3%
21.4%
19 新潟・芝1800外 1- 1- 0- 2/ 4
25.0%
50.0%
50.0%
20 京都・芝2400外 1- 1- 0- 0/ 2
50.0%
100.0%
100.0%
21 京都・芝1600外 1- 0- 2- 4/ 7
14.3%
14.3%
42.9%
22 札幌・芝1500 1- 0- 2- 3/ 6
16.7%
16.7%
50.0%
23 小倉・ダ1700 1- 0- 2- 4/ 7
14.3%
14.3%
42.9%
24 中山・芝1800 1- 0- 2- 0/ 3
33.3%
33.3%
100.0%
25 中山・芝2000 1- 0- 1-10/12
8.3%
8.3%
16.7%
26 東京・ダ1600 1- 0- 1- 3/ 5
20.0%
20.0%
40.0%
27 新潟・芝1600外 1- 0- 1- 2/ 4
25.0%
25.0%
50.0%
28 阪神・芝2200 1- 0- 0- 5/ 6
16.7%
16.7%
16.7%
29 阪神・芝2400外 1- 0- 0- 1/ 2
50.0%
50.0%
50.0%
30 福島・芝1800 1- 0- 0- 0/ 1
100.0%
100.0%
100.0%

コーナーが2回のレースに強いという傾向に関連するデータをもう一つ示そう。上の表4はディープインパクト産駒のコース別成績。勝ち鞍数1位は京都芝1800m、2位は内回りの京都1600mだが、3位は阪神芝1800m、4位は阪神芝1600mと続く。一方、京都芝2000mや小倉芝2000m、中山芝2000mというコーナー4回のコースは、もうひと息の印象は確かにある。広々としたコースで末脚を生かしたいタイプが多いのかもしれない。

■表5 ディープインパクト産駒の馬体重別成績(全性)

馬体重 着別度数 勝率 連対率 複勝率
〜399kg 0-  0-  0-  2/  2
0.0%
0.0%
0.0%
400〜419kg 3-  5-  5- 25/ 38
7.9%
21.1%
34.2%
420〜439kg 14-  3- 10- 61/ 88
15.9%
19.3%
30.7%
440〜459kg 29- 19- 14-101/163
17.8%
29.4%
38.0%
460〜479kg 18- 22- 18- 58/116
15.5%
34.5%
50.0%
480〜499kg 14-  9- 10- 41/ 74
18.9%
31.1%
44.6%
500〜519kg 5-  6-  1-  9/ 21
23.8%
52.4%
57.1%
520〜539kg 1-  1-  2-  5/  9
11.1%
22.2%
44.4%
540〜 0-  0-  0-  0/  0
-
-
-

最後にディープインパクト産駒の馬体重別成績。ディープインパクトの現役時代の馬体重は430、440キロ前後。牡馬としてはやや小柄だった。果たして産駒にもその特徴が伝わっているのかを調べた。全性を含めると440〜459キロの産駒が最も多く、勝ち鞍も多い。牡馬は460〜479キロの産駒が多くなっている。しかし、500〜519キロの成績は【5.6.1.9】。これはすべて牡馬・セン馬だが連対率52.4%とかなり高い。どうやら産駒は大柄なタイプでも問題なく、「走る馬は馬体重に関係なく走る」とみてよさそうだ。

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
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