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第483回 阪神・小倉2場開催の傾向を探る

2011/4/4(月)

中山競馬が中止になり、現在は阪神・小倉の変則2場開催。4月17日までこの形で開催されることが発表された。そこで今回は、この阪神・小倉開催の傾向を探ってみた。データの分析には、JRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用し、集計期間は3月19日から27日の2週分。細かな分析をするにはもう少しデータが欲しいが、蓄積を待っていては終わってしまうため、大まかな傾向だけでも掴んでおきたい。

■表1 人気別成績

人気
阪神
小倉
着別度数
勝率
連対率
着別度数
勝率
連対率
1番人気 14- 11-  9- 26/ 60
23.3%
41.7%
7- 12-  9- 20/ 48
14.6%
39.6%
2番人気 14- 10-  6- 30/ 60
23.3%
40.0%
6- 12-  3- 27/ 48
12.5%
37.5%
3番人気 6- 10-  6- 38/ 60
10.0%
26.7%
8-  1-  6- 33/ 48
16.7%
18.8%
4番人気 5-  6-  9- 40/ 60
8.3%
18.3%
5-  5-  6- 32/ 48
10.4%
20.8%
5番人気 6-  7-  4- 43/ 60
10.0%
21.7%
4-  4-  6- 34/ 48
8.3%
16.7%
6番人気 3-  6-  4- 47/ 60
5.0%
15.0%
4-  4-  4- 36/ 48
8.3%
16.7%
7番人気 3-  0-  3- 54/ 60
5.0%
5.0%
4-  5-  5- 34/ 48
8.3%
18.8%
8番人気 3-  4-  3- 50/ 60
5.0%
11.7%
2-  1-  1- 44/ 48
4.2%
6.3%
9番人気 4-  2-  3- 51/ 60
6.7%
10.0%
2-  0-  0- 46/ 48
4.2%
4.2%
10番人気 0-  0-  4- 56/ 60
0.0%
0.0%
1-  0-  4- 43/ 48
2.1%
2.1%
11〜人気 2-  4-  9-345/360
0.6%
1.7%
5-  4-  4-254/267
1.9%
3.4%

まずは人気別の成績から。かなり難しいレースが多い印象もあったが、上位人気の連対率はそう悪くない。人気馬が強い傾向にある下級条件まで含めたデータのため、1番人気がもうひと押し欲しい感もあるものの、まずまずと言っていいレベルにはある。注目したいのは、小倉で1、2番人気の勝率が低いこと。通常、人気馬は阪神のように1着数>2着数>3着数になりがちだが、この期間の小倉では2着数が1着数を上回る。前述のように連対率は悪くないため、購入する馬券種別によっては注意したい。
なお、本稿執筆中の今週土曜は小倉の1番人気【3.4.0.5】、2番人気【3.2.1.6】。また、阪神は1番人気【2.3.0.7】、2番人気【0.5.2.5】。阪神でも人気馬が勝ち切れない傾向になりつつあるのか、日曜の結果も確認が必要だ。

■表2 単勝オッズ別成績

単勝
阪神
小倉
着別度数
勝率
連対率
着別度数
勝率
連対率
1.0〜 1.4
出走なし
1-  0-  0-  0/  1
100.0%
100.0%
1.5〜 1.9
2-  0-  1-  3/  6
33.3%
33.3%
0-  3-  0-  0/  3
0.0%
100.0%
2.0〜 2.9
3-  4-  4- 12/ 23
13.0%
30.4%
3-  5-  3-  7/ 18
16.7%
44.4%
3.0〜 3.9
9-  9-  6- 16/ 40
22.5%
45.0%
4-  6-  4- 12/ 26
15.4%
38.5%
4.0〜 4.9
12-  5-  3- 19/ 39
30.8%
43.6%
4-  7-  6- 17/ 34
11.8%
32.4%
5.0〜 6.9
8- 15-  6- 37/ 66
12.1%
34.8%
9-  4-  5- 39/ 57
15.8%
22.8%
7.0〜 9.9
7-  5- 12- 52/ 76
9.2%
15.8%
10-  9-  9- 55/ 83
12.0%
22.9%
10.0〜14.9
6- 10-  8- 71/ 95
6.3%
16.8%
4-  4-  7- 53/ 68
5.9%
11.8%
15.0〜19.9
7-  4-  4- 67/ 82
8.5%
13.4%
3-  4-  5- 39/ 51
5.9%
13.7%
20.0〜29.9
3-  3-  3- 77/ 86
3.5%
7.0%
2-  1-  3- 56/ 62
3.2%
4.8%
30.0〜49.9
2-  2-  5- 95/104
1.9%
3.8%
4-  2-  3- 81/ 90
4.4%
6.7%
50.0〜99.9
1-  2-  4-117/124
0.8%
2.4%
4-  2-  2- 95/103
3.9%
5.8%
100.0〜
0-  1-  4-214/219
0.0%
0.5%
0-  1-  1-149/151
0.0%
0.7%

2011/3/27 阪神12R 被災地支援 毎日杯(G3)1着 6番 レッドデイヴィス 2番人気・3.8倍

表1だけを見ると、単純に混戦が多いために上位人気の勝率が低いのではないか、とも思われる。しかし単勝オッズ別で見ても、小倉はひと桁台なら上から下までさほど大差はないというデータ。阪神も2倍台、3倍台が今ひとつというあたりが、表1で1、2番人気がほぼ並んでいる要因だろうか。その分、4倍台が高勝率を残している。

■表3 騎手成績

場所
騎手所属
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収
複回収
美浦
35-  55-  54- 675/ 819
4.3%
11.0%
17.6%
65%
79%
栗東
68-  51-  47- 662/ 828
8.2%
14.4%
20.0%
95%
82%
阪神
美浦
16- 30- 26-371/443
3.6%
10.4%
16.3%
46%
87%
栗東
39- 28- 27-370/464
8.4%
14.4%
20.3%
76%
84%
小倉
美浦
19- 25- 28-304/376
5.1%
11.7%
19.1%
88%
68%
栗東
29- 23- 20-292/364
8.0%
14.3%
19.8%
119%
80%

続いて騎手別の成績。馬も騎手も多くが関東から関西に参戦しており、騎乗数は東西ほぼ同数。しかし全体の成績では関西の騎手が優勢だ。ただ、関東の騎手も2、3着で馬券に絡むケースは多く、連対率や複勝率ではなく「2着率」「3着率」を調べると、関東の騎手はそれぞれ6.7%、6.6%。関西の騎手は6.2%、5.7%で、むしろ関東の騎手のほうが高い。1着数の差が連対率や複勝率に影響を及ぼしているが、特に馬単や3連単の2〜3着づけなら関東の騎手が乗る馬も大いに警戒が必要である。また、関東の騎手は阪神よりも小倉のほうがやや成績が良い傾向にあり、小倉の複勝率では関東、関西互角だ。

■表4 騎手成績(勝ち鞍順)

場所
騎手
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収
複回収
阪神 リスポリ
5- 2- 7-18/32
15.6%
21.9%
43.8%
97%
87%
四位洋文
5- 1- 1-15/22
22.7%
27.3%
31.8%
195%
135%
岩田康誠
4- 4- 1-24/33
12.1%
24.2%
27.3%
142%
100%
浜中俊
4- 3- 0-21/28
14.3%
25.0%
25.0%
344%
99%
福永祐一
4- 2- 1-12/19
21.1%
31.6%
36.8%
182%
104%
小倉 川須栄彦
4- 5- 3-22/34
11.8%
26.5%
35.3%
72%
71%
佐藤哲三
4- 0- 1- 4/ 9
44.4%
44.4%
55.6%
822%
304%
高倉稜
3- 2- 2-31/38
7.9%
13.2%
18.4%
30%
33%
酒井学
3- 2- 1-14/20
15.0%
25.0%
30.0%
105%
79%
大野拓弥
3- 1- 2-18/24
12.5%
16.7%
25.0%
329%
127%

■表5 騎手成績(複勝率順、騎乗15回以上)

場所
騎手
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収
複回収
阪神 リスポリ 5- 2- 7-18/32
15.6%
21.9%
43.8%
97%
87%
福永祐一 4- 2- 1-12/19
21.1%
31.6%
36.8%
182%
104%
四位洋文 5- 1- 1-15/22
22.7%
27.3%
31.8%
195%
135%
川田将雅 3- 0- 3-15/21
14.3%
14.3%
28.6%
43%
46%
岩田康誠 4- 4- 1-24/33
12.1%
24.2%
27.3%
142%
100%
小倉 川須栄彦 4- 5- 3-22/34
11.8%
26.5%
35.3%
72%
71%
酒井学 3- 2- 1-14/20
15.0%
25.0%
30.0%
105%
79%
中舘英二 1- 3- 2-14/20
5.0%
20.0%
30.0%
14%
53%
田辺裕信 1- 5- 5-26/37
2.7%
16.2%
29.7%
40%
113%
石橋脩 2- 3- 1-17/23
8.7%
21.7%
26.1%
116%
61%

個々の成績を見るには2週では不足している感もあるが、参考までに騎手ランキングも掲載しておく。表4は勝ち鞍順、表5は騎乗15回以上の複勝率順。いずれも阪神は関西騎手上位、そして小倉は関東の騎手も顔を出す、という形になっている。

■表6 馬の東西所属別成績

コース、条件
馬所属
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収
複回収
関東馬
34-  43-  48- 613/ 738
4.6%
10.4%
16.9%
75%
84%
関西馬
74-  65-  60- 763/ 962
7.7%
14.4%
20.7%
83%
76%
阪神
関東馬
17- 30- 27-380/454
3.7%
10.4%
16.3%
44%
87%
関西馬
43- 30- 33-394/500
8.6%
14.6%
21.2%
77%
82%
小倉
関東馬
17- 13- 21-233/284
6.0%
10.6%
18.0%
125%
79%
関西馬
31- 35- 27-369/462
6.7%
14.3%
20.1%
88%
70%
〜500万
関東馬
25-  32-  38- 449/ 544
4.6%
10.5%
17.5%
72%
89%
関西馬
53-  46-  40- 535/ 674
7.9%
14.7%
20.6%
82%
78%
1000万〜
関東馬
9- 11- 10-164/194
4.6%
10.3%
15.5%
85%
72%
関西馬
21- 19- 20-228/288
7.3%
13.9%
20.8%
83%
71%

表6は、騎手以上に関東には不利に働きそうなイメージもある馬(厩舎)の東西別成績。実際に関東馬は苦しい印象だが、注意したいのは回収率。表3で挙げた騎手では全体的に関東劣勢だったが、この表では特に複勝回収率で関東馬が関西馬を上回っている。これは騎手同様に関東馬には1着数に比して2、3着が多いという傾向も影響していそうだ。

■表7 騎手、馬の関東、関西組み合わせ別成績

場所
馬所属
騎手所属
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収
複回収
阪神
関東馬
17- 30- 27-380/454
3.7%
10.4%
16.3%
44%
87%
関東
15- 26- 24-318/383
3.9%
10.7%
17.0%
48%
96%
関西
1-  4-  3- 53/ 61
1.6%
8.2%
13.1%
23%
48%
関西馬
43- 30- 33-394/500
8.6%
14.6%
21.2%
77%
82%
関東
1-  4-  2- 53/ 60
1.7%
8.3%
11.7%
32%
34%
関西
38- 24- 24-317/403
9.4%
15.4%
21.3%
85%
90%
小倉
関東馬
17- 13- 21-233/284
6.0%
10.6%
18.0%
125%
79%
関東
12- 13- 17-205/247
4.9%
10.1%
17.0%
89%
70%
関西
5-  0-  4- 27/ 36
13.9%
13.9%
25.0%
379%
145%
関西馬
31- 35- 27-369/462
6.7%
14.3%
20.1%
88%
70%
関東
7- 12- 11- 99/129
5.4%
14.7%
23.3%
85%
65%
関西
24- 23- 16-265/328
7.3%
14.3%
19.2%
91%
73%

2011/3/27 小倉11R 南九州特別 1着 9番 トーセンアドミラル 栗東:高倉稜騎手/美浦:加藤征弘厩舎

最後に表7は、騎手、馬の東西別組み合わせ成績。阪神と小倉では違いがあり、阪神は関東馬なら関東の騎手、関西馬なら関西の騎手、という組み合わせが好成績。一方小倉では、数は少ないものの関東馬に騎乗した関西騎手は好走確率が高く、関西馬については東西どちらの騎手が乗っても連対率は互角。小倉の関西馬で勝率が高いのは関西騎手、複勝率では関東の騎手、という成績になっている。

以上、この阪神・小倉開催について人気と騎手、厩舎についていくつかデータを調べてみた。関東の騎手や馬にとっては苦しい開催が続き、現状では特に勝ち鞍が伸びていないが、「馬券」視点なら2着、3着なら十分に狙いが立ちそうでもある。また、人気面でも1着と2着、3着では気になる傾向が出ている。データ数があまり多くないので傾向の推移は注視しつつ、馬券作戦にうまく生かしていきたい。

ライタープロフィール

浅田知広(あさだ ともひろ)

1970年12月、埼玉県生まれ。立命館大学文学部中退後、夕刊紙レース部のアルバイト、競馬データベース会社を経て、現在はフリー。パソコンが広く普及する以前から、パソコン通信でデータ手入力方式の競馬予想ソフトを公開するなど、競馬のみならずPCやネットワークにも精通。その知識を活かし、Webや雑誌で競馬ライターとして活躍するかたわら、ネットワークの専門誌にも連載を持つ。

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